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【おすすめスタンプ台7選】布やプラスチックなど用途別に豊富に展開

【おすすめスタンプ台7選】布やプラスチックなど用途別に豊富に展開

公開日:2023.8.9 最終更新日:2024.11.1 メッセージカードや手帳、ビジネスなど、さまざまなシーンで活躍するスタンプに欠かせないスタンプ台。 スタンプ台にはさまざまな種類があり、用途やシチュエーションに合わせて使い分けることで綺麗な印影を出したり、長持ちさせたりすることができます。 またカラースタンプやちょっと変わり種のスタンプ台などを使えば、オリジナリティーを出すのも可能です。 今回の記事ではスタンプメーカー「サンビー」が展開するバラエティ豊かなおすすめスタンプ台を7つ紹介します。記事を参考にスタンプの世界をもっと楽しんでいただけると嬉しいです。 おすすめなスタンプ台の選び方 スタンプ台は、紙の材質や使うシチュエーションによって使い分けるのがおすすめです。 押印する素材によって最適なスタンプ台は異なります。 また同じ製品でも異なるサイズを展開しているものがあり、スタンプ台のサイズもスタンプ台選びの際には大切なポイントです。 紙の材質で選ぶ!油性/水性・顔料系/染料系 スタンプを押印する素材と言えばやはり紙ではないでしょうか? しかし、紙とひとことで言ってもさまざまなテクスチャーや繊維があり、どんな紙に押印するかで最適なスタンプ台が異なります。 紙への押印に向いているスタンプ台には主に4つの種類があります。 ● 油性顔料系 油性顔料系のスタンプ台に使用されているインクは速乾性があり、長期保管したいときにおすすめです。顔料系は発色や印影を長くキープでき、耐候性にも優れているので野外に掲示する資料への押印にも向いています。 ● 油性染料系 油性顔料系より高い耐水性を持つのが油性染料系のスタンプ台です。雨などの水濡れにも耐えられるインクを使用しています。表面がつるんとした光沢紙への使用も可能です。 ● 水性顔料系 一般的なスタンプ台として流通しているのが水性顔料系のスタンプ台です。水や溶剤に溶けにくい性質があり、耐光性と耐水性を持ち合わせています。インクが滲みやすい和紙やカーボン紙への使用におすすめです。 ● 水性染料系 水性染料系のスタンプ台に使用されているインクは繊維に入り込みやすく、光沢紙など表面が加工された紙への押印に向いています。耐光性は少し劣るため、長期保存したい場合は油性を選ぶと良いでしょう。 油性と水性スタンプ台の違いについてこちらのコラムも参考にしてください。 合わせて読みたい 水性と油性のスタンプ台の違いについて解説!おすすめのスタンプ台も紹介 プラスチックや金属など紙以外の材質に押印可能なスタンプ台 油性スタンプ台は速乾性に優れていますが、その中でも高い速乾性をもつ「不滅インク」を使用した工業用途向けスタンプ台があります。この不滅スタンプ台なら金属やガラスのような「非吸収面」に対した押印でも綺麗に仕上げられます。 ゴム印とのサイズに合わせて選ぶ スタンプ台を選ぶ際には、使用するゴム印より一回り大きいスタンプ台を選ぶのがおすすめです。 大きめのスタンプ台を選んでおけば、一度の塗布でゴム印にインクをまんべんなく馴染ませることができます。 逆に大きなゴム印に対して、複数のスタンプ台を使ってカラフルなスタンプを行う場合は、小さいスタンプ台を手に持ってポンポンと叩くようにインクを塗布する方法もあります。 メインで使うスタンプのサイズや用途に合わせてスタンプ台のサイズも選ぶようにしましょう。 おすすめスタンプ台7選!目的や用途別にオシャレなものからビジネスシーンまで スタンプメーカーのサンビーではノーマルタイプの黒スタンプ台から趣味使いのものまで、数多くのスタンプ台を展開しています。 子供との工作や手帳のデコレーションはもちろん、紙以外へのスタンプも楽しめるおすすめのスタンプ台を紹介します。 エンボス加工紙に最適!カラフルなパレットスタンプ台 (画像出典:カラーパレット 5色コンビ - ツキネコ オンラインショップ) デコレーションツールとしておすすめなのが、ニジコ カラーパレット。5色もしくは7色が1パレットに一緒になったカラフルなスタンプ台です。 そのままスタンプしても可愛いですが、乾く前にスポンジで擦るように色を広げてぼかせば、また違った雰囲気を楽しめます。 顔料系インクを使用しているため、にじみにくく、くっきりとした印影を出したい場合にもおすすめのスタンプ台です。 耐水性、耐光性があるため、押印直後の発色を長期間保存することができます。 カラーパレットスタンプ台の購入は以下のサイトから↓ カラーパレット 5色コンビ - ツキネコ オンラインショップ (shop-pro.jp) 【ニジコ スタンプパッド】 美しいグラデーションのマルチカラーピグメントインクパッド (ocnk.net) 消しゴムはんこ作家ericのイラストが可愛いスタンプ台 消しゴムハンコ作家でイラストレーターのericさんのイラストが蓋に描かれたスタンプ台。 インク色は通常の黒のほか、ゴールド、シルバー、ネイビーの4色を展開しています。それぞれに異なるイラストが描かれており、思わず集めたくなってしまう可愛らしさです。 補充インクでインクを補充すれば、繰り返し使用可能です。 購入は以下のサイトから↓ eric STAMP PAD – サンビーオンラインショップ ココモ 手作りのスタンプ台!万年筆の風合いをスタンプでも再現できる 大切な人への贈り物に添えるメッセージカードにスタンプする際におすすめなのが、INK BIYORIのスタンプ台です。 こちらは真っ白なスタンプパレットに万年筆用のインクを垂らして作るオリジナルスタンプ台。 普段万年筆を使わない人にとっては少し縁遠い万年筆インクも、INK BIYORIのスタンプ台を手に取ればきっと万年筆インク集めをしたくなるはずです。 一色でも独特の風合いを出してくれる万年筆インクですが、数色を混ぜることでオリジナル感がさらにアップします。 色を変えたいときは付属の交換パッドでマットを交換すれば、色んな色を楽しめます。 INK BIYORIのスタンプ台の購入は以下サイトから↓ INK BIYORI スタンプ台 塗布用 – サンビーオンラインショップ ココモ 金属やプラスチックに押印可能!普通紙なら瞬間乾燥 ステイズオンのスタンプ台は金属やプラスチック、ガラスにも押印可能で、工作や制作の幅を広げてくれるアイテムです。 上記以外にも陶器や塗装面など非吸収面へ押印ができます。 ステイズオンのスタンプ台は紙にも使用可能です。速乾性のある油性染料系のインクを使用しており、吸収性の良い普通紙に押印すると一瞬で乾燥するため、急ぎの資料を作成する際にも便利です。 ステイズオンに使用されているインクは、付けたままにしておくとスタンプのゴム部分の劣化原因になります。使用後は専用のクリーナーでインクを取り除いてから保管してください。 ステイズオンのスタンプ台の購入は以下のサイトから↓ ステイズオン L|Jamberry(ジャムベリー) ステイズオン専用クリーナーはこちら↓ Amazon | サンビー ステイズオン専用スタンプクリーナー SZCL-56 / 6セット | 文房具・オフィス用品 | 文房具・オフィス用品 布や木材用スタンプ台!押印後にアイロン加工で水濡れ対策も 帆布やシャツなどへのスタンプ用として、水に強いスタンプ台を探している人におすすめなのがバーサークラフトのスタンプ台です。 押印後にアイロン加工することで、水に濡れてもクリアな押印面をキープできます。木材やテラコッタの場合はドライヤーで乾燥させます。 押印に失敗したり、不注意で服などにインクが付いたりしたときにはすぐに石鹸で洗えば綺麗に落とせます。 バーサークラフトは単色からグラデーションカラーまで合わせると約100種類という豊かなラインナップです。目的に合ったサイズやカラーがきっと見つかるはず。 おむつや着替えなどお子様の持ち物への押印や手芸など、さまざまな用途で役立つスタンプ台です。 バーサークラフトのスタンプ台の購入は以下のサイトから↓ 布用スタンプ台 バーサクラフト・バーサクラフトこまけいこ (danieli.co.jp) 慶弔用と黒墨の一体型スタンプ台 意外にもあると便利な慶弔用の薄墨スタンプと、日常使いしやすい黒墨のスタンプが一緒になった2色一体型スタンプ台です。 スタンプのゴム部分が劣化しにくい水性染料系インクを採用しています。薄墨も黒墨も補充用インクがあるので、繰り返し使用可能です。 購入はAmazonのサイトから↓ Amazon.co.jp: サンビー 慶弔スタンプ台 SKP-01 墨/薄墨 : 文房具・オフィス用品 朱肉と黒のスタンプ台が一緒になったビジネスに便利なアイテム 事務職の人にとって一番使用頻度が高いスタンプ台といえば、やはり朱肉と黒インクのスタンプ台ではないでしょうか? 朱肉と黒スタンプ台が一体型になっていることで紛失しにくく、営業などで外出する場合にも便利なアイテムです。 こちらも補充用インクでインクを補充し、繰り返し使用することができます。補充時はインクの種類や色を間違えないように注意してください。 購入はAmazonのサイトから↓ Amazon | サンビー スタンプ台 シュスタ 速乾 GF-S02 黒 | 文房具・オフィス用品 | 文房具・オフィス用品 【まとめ】スタンプ台のおすすめはサンビー!紙からガラスや金属まで多用途に展開中!! (画像出典:【楽天市場】ツキネコ アートニックS(96色):shop竹印) スタンプ台に使用されているインクにはそれぞれ相性の良い素材があります。スタンプ台を選ぶ際には用途に合ったものを探してみましょう。 またサンビー製品には、2種類以上のインクが1パレットに一緒になったスタンプ台もあり、持ち歩きやデスク周りをスッキリさせたい人におすすめです。 スタンプメーカーであるサンビーは今回紹介したスタンプ台のほかに、スタンプも豊富に製造しています。 サンビーのスタンプ台やスタンプのECサイトでの購入は「ココモ」などで可能です。良かったら「サンビー スタンプ台」「サンビー スタンプ」で検索してみてくださいね!

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水性と油性のスタンプ台の違いについて解説!おすすめのスタンプ台も紹介

水性と油性のスタンプ台の違いについて解説!おすすめのスタンプ台も紹介

公開日:2023.8.7 最終更新日:2024.11.1 カラフルなカラーで展開しているスタンプ台は、メッセージカードやさまざまなものを制作するときに役立つ文具です。もちろん仕事などビジネスシーンでも欠かせないアイテムですよね。 しかし、「水性スタンプ台と油性スタンプ台って何が違うの?」「どう使い分ければいいの?」そのような疑問を感じたことはないでしょうか? 今回の記事では、水性と油性スタンプ台の違いについて解説していきます。スタンプメーカー「サンビー」のおすすめスタンプ台も紹介します。 水性と油性スタンプ台の違い 水性と油性スタンプの違いは、使用している溶剤が異なる点です。またそれぞれ使用している着色剤には顔料系と染料系があり、何にスタンプするかなど用途やシチュエーションによって最適なものが異なります。 水性スタンプ台の特徴 水性スタンプ台の特徴は、使用されている水性インクに不純物が少ない水「精製水」を使用している点です。 乾燥時に水分が蒸発するため、油性スタンプに比べて臭いが少ないのも特徴のひとつです。 紙の裏写りが少ないメリットがある一方で、乾くのに時間がかかるというデメリットがあります。 水性スタンプ台には顔料系と染料系があります。一般的なスタンプ台に多いのは水性顔料系のもので、水や溶剤に溶けにくい性質があり、耐光性や耐水性があるのが特徴です。 一方で、水性染料系はスタンプすると押印した紙や布の繊維に入り込むことで綺麗に発色します。 油性スタンプ台の特徴 油性スタンプ台は有機溶剤からできたインクを使用しているのが特徴です。 有機溶剤とは、他の物質を溶かす性質をもつ炭素を主成分とする化合物(有機化合物)の総称で、印刷や塗装用インクなどの溶剤として使用されています。 インクに使用されている有機溶剤の種類によっては特有の臭いがあるものもあり、それがデメリットと言えるかもしれません。 油性スタンプ台にも顔料系と染料系があります。 油性スタンプ台は速乾性はもちろんのこと、耐光性にも優れています。鮮明で滲みにくく、耐水性もあるため、一般的によく使われているスタンプ台です。 油性スタンプ台の中でも特に「多用途用」と記載されているスタンプ台は、表面に加工が施された光沢紙やガラス面にも使えるなどさらに高い速乾性が特徴です。ただ、耐光性は油性顔料系スタンプ台と比較すると若干劣ることもあります。 (参考サイト:厚生労働省/https://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/roudou/gyousei/anzen/dl/120815-03.pdf) 水性と油性スタンプ台の用途の違い 水性スタンプ台と油性スタンプ台は特徴を理解し、シチュエーションによって使い分けましょう。 オススメのシチュエーション 水性顔料系スタンプ台は、和紙やノーカーボン紙など他のインクでは滲みが気になる素材へ押印したいときにおすすめのスタンプ台です。 アート紙・コート紙・トレーシングペーパーなどインクが吸収しにくい紙には水性染料系スタンプ台がオススメです。水に馴染む性質をもつ染料インクが難吸収性用紙の繊維に入り込み、綺麗に発色します。 また、カタログやチラシなどインクが乾きにくい光沢紙には油性染料系スタンプ台が素早く乾くので適しています。 油性顔料系スタンプ台は、耐水性と耐光性が高くて押印直後の発色や印影を長期間キープする事ができます。油性顔料系インクは、押印した用紙の表面に顔料(色)部が強固に定着します。そのため雨風にさらされる屋外に掲示するものへの押印に向いています。 スタンプ台のメンテナンスとインクの補充方法 使ったあとはゴム部分にできるかぎりインクが残らないように、不要紙などでしっかりインクを取ってから保存することをおすすめします。 ゴム製の印面部分は特に油分に弱い性質がありますが、顔料系スタンプであれば油性でも不要紙に塗布する程度で劣化の心配は大きく軽減できます。 ガラス面などにも押印できる強力な溶剤系インクを使用した「多用途用」などの表記がある不滅スタンプ台は、一般的なゴム印を激しく劣化させる恐れがあります。このようなスタンプ台を使用するときは、溶剤に強い「耐油ゴム(黒ゴム)」を持ちたゴム印を使用するようにしてください。耐油ゴム印でも、不滅スタンプ台を使用した後は「ゴム印専用クリーナー」でしっかりとインクを落としてから保管することをおすすめします。 またスタンプ台は専用の補充インクでインクを補充すれば、繰り返し使用が可能です。 補充用インクボトルのキャップを外して、スタンプ台盤面にノズルの先端でパッドの先端部をこすりつけるように、少量ずつ平均的にボトルを軽く押しながらインクを塗布して補充します。大量にインクを補充してしまうと、印影がぼやける原因になるため注意しましょう。 おすすめの溶剤系インク使用時のゴム印クリーナーはこちら↓ 【楽天市場】サンビー(ツキネコ) ステイズオン専用スタンプクリーナー 56ml SZCL-56:JET PRICE (rakuten.co.jp) おすすめスタンプ台 スタンプメーカー「サンビー」のおすすめスタンプ台を紹介します。ビジネスシーンやプライベートシーンに役立つアイテムです。 1. 優れた速乾性とにじみにくい印影「顔料系スタンプ台」 サンビーの油性顔料系スタンプ台は、乾きやすくにじみにくいのが特徴のスタンプ台で鮮明な印影を得ることができます。 一般的な油性顔料系スタンプ台と違い、不揮発性インクを採用しているので、蓋を開けっ放しにしても乾きにくいのもおすすめポイントです。また臭いの元となる溶剤に特徴があり、一般的な油性顔料系スタンプに比べて臭いが控えめです。 ゴム製のスタンプだけでなく、樹脂印や印鑑にも使用可能なスタンプ台です。 【アスクル】 サンビー 顔料系 スタンプ台(中) 黒 SA-22 1個 通販 - ASKUL(公式) 印面のゴム部分に優しい「スーパーエース スタンプ台」もおすすめです。印材に優しい新開発の瞬間・速乾タイプの油性染料系インクを採用しているため、ゴム部分の劣化を防ぎます。 【アスクル】 エーアンドジー スーパーエーススタンプ台[大型] 黒 SP-3D 1個 通販 - ASKUL(公式) 2. 一台二役の慶弔スタンプ台 水性染料系インクを使用したサンビーの慶弔スタンプ台は、極細の表面布でくっきりと鮮明な押印が可能です。濃い黒色の墨と薄い黒色の薄墨が一台に収まったスタンプ台で、お祝い事にも不幸事にも対応できます。 水性なので、文字部分のゴムや樹脂の劣化の心配が少なく安心です。 専用の補充インクもあり、繰り返し使用可能です。 【楽天市場】サンビー 慶弔スタンプ台 墨 薄墨 ツインスタンプ台 水性染料系 :はんこショップおとべ (rakuten.co.jp) 補充インクの購入はこちら↓ 【楽天市場】サンビー 慶弔スタンプ台専用補充インク [25ml] 墨 薄墨 水性染料系:はんこショップおとべ (rakuten.co.jp) 3. 96色から選べて楽しいスタンプ台「アートニック」 アートニックは全96種類から選べる豊富なカラーが人気のスタンプ台です。水性顔料系インクでにじみにくく、耐光性と耐水性があるので長期保存に向いています。 アートニックには他のスタンプ台と違い、補充インクがない使い切りタイプです。 ツキネコ アートニックS(96色)artnic スタンプ台 浸透乾燥 アーカイバル カラースタンプ STAMP PAD サンビー AS60〜AS103 :255:shop竹印 - 通販 - Yahoo!ショッピング 【まとめ】スタンプ台は水性と油性の特性を理解して使いこなすのがコツ 水性と油性のスタンプ台は使用している溶剤が異なるため、用途やシチュエーションによって最適なものが異なります。    顔料系 染料系 水性スタンプ台 和紙やカーボン紙 アート紙・コート紙・トレーシングペーパーなど 油性スタンプ台 長期保存したい資料 光沢紙 押印する素材や押印したものをどこに掲示するのか、長期保存するのかなどで使い分けると良いでしょう。 選ぶ際には顔料系と染料系といった着色剤のタイプのチェックも必須です。尚、商品によっては今回ご紹介した内容と異なる特性・性能を持ったスタンプ台もあります。必ず、表記されている用法・注意書きをよくご確認の上でご使用するようにしてください。 スタンプメーカー「サンビー」では水性・油性・顔料系・染料系と豊富にスタンプ台を取り揃えています。目的に合わせつつ、お気に入りのスタンプ台を選んでみてください。

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もう押印を失敗したくない!上手に印鑑を押す方法とコツ

もう押印を失敗したくない!上手に印鑑を押す方法とコツ

公開日:2023.8.4 最終更新日:2024.11.1 さまざまな書類で求められる押印ですが、「かすれ」や「にじみ」「ゆがみ」が出て、キレイに印鑑が押せない方はたくさんいます。とくに、重要な書類への押印では、失敗できないプレッシャーを毎回感じながら押印する方も多いのではないでしょうか。 今回は印鑑をきれいに押せるコツやポイントを紹介します。少し意識するだけで、押印の失敗をなくせるので、ぜひ取り入れてみてください。 印鑑のキレイな(捺印)押し方 印鑑をキレイに押すには、いくつかのポイントがあります。押印に苦手意識がある方は多いのですが、準備や朱肉の付け方、姿勢などに気を付ければ、キレイな印鑑が押せるようになるでしょう。 準備するもの 印鑑を押す前に、印鑑と朱肉、捺印マットをセットで準備しておきましょう。必要なものを準備しておくことで、慌てず作業ができます。 朱肉は、印鑑ケースに付属しているものもありますが、布張りの速乾性がある朱肉を別途用意しておくのがおすすめです。ケース付属の朱肉は、メッシュ素材の朱肉が多く、印影にムラが生じやすい特徴があります。 また、朱肉自体も乾きにくく、印影を汚してしまうおそれがあるので、できるだけ速乾性の朱肉を使うようにしましょう。 捺印マットは、キレイな印影を左右する重要なアイテムです。机の上は硬いため、均等に力が伝わりにくく印影がかすれたり、欠けたりするおそれがあります。 また、硬い机の上で押印をすると印面がへこみ、印鑑を長持ちさせられないこともあるのです。 捺印マットがあれば、印鑑への負担も軽減できるほか、均等に力が伝わりやすくなり、キレイな印影になるでしょう。 捺印マットがない場合は、チラシやコピー用紙のような紙を四つ折りにして代用することも可能です。 正しい印鑑の持ち方 印鑑をキレイに押すには、印鑑の上下を確認する作業は必須です。吉相体のような書体の印鑑は上下の判別が難しいため、印鑑によっては上に来る部分に「アタリ」と呼ばれるしるしが付いているものもあります。 アタリがない印鑑は、上下逆押しを防ぐためにも、押印前には印面をしっかり確認するようにしましょう。 印鑑は利き手で持つのが基本です。印面の上に来る部分に人差し指を当て、下側に親指を添えます。そうすると自然と中指は印鑑の側面に来るので、3点で印鑑を支えましょう。ペンを持つようなイメージをすれば、そう難しくはないはずです。 朱肉はつけすぎない キレイに印鑑を押すために、朱肉の量は重要です。印影がかすれてしまうのを気にして、たっぷり朱肉を付けなければと思う方もいますが、朱肉を付けすぎると失敗します。 たっぷり朱肉が付いた印鑑は、印影がにじみやすいほか、印鑑の材質によっては押したときに印鑑が滑ることもあるのです。 さらに、印影が乾きにくいため、ほかの書類を汚す原因や、押印した書類そのものの印影を台無しにしてしまうおそれもあります。 印鑑を朱肉に付ける際は、軽い力でポンポンと叩くように意識しましょう。朱肉の付けすぎによる失敗がなくなり、印面に対して均一に朱肉が広がるので、印影にムラのない美しい押印が可能です。 また、印鑑ケースに付いている小さな朱肉は、簡易的なため、一般的な朱肉とは異なる材質が使われています。量の調整が難しく、印面に対して均一に朱肉が付きにくい特徴があり、印鑑の目詰まりを起こすことも多いのです。できるだけ、朱肉単体で販売されているものを用意しましょう。 速乾性の朱肉であれば、くっきりとした印影が押しやすく、使い勝手も良いものが多いです。 現在使用している朱肉が古くなっているなら、新しい朱肉への買い替えをおすすめします。古くなった朱肉は、印鑑への付き方が悪くなり、印影がかすれる原因となるのです。 キレイに印鑑を押すのであれば、付け方と合わせて、朱肉の状態も確認しておきましょう。 押す際の正しい姿勢 キレイな印鑑を押すには、姿勢も意識しましょう。印鑑の持ち方で紹介した、人差し指と親指、中指の3点で印鑑を持ち、印面を下にしたら左手を軽く添えます。 このとき、肩甲骨を広げるように意識してください。肩甲骨が閉じた状態だと、無駄な力が入り、印影が歪んでしまう原因になります。 とくに、契約書のような重要書類に印鑑を押す際には、緊張して力が入りやすくなるので、意識的に肩甲骨を広げ、姿勢を正すのが大切です。 正しい姿勢のコツを掴むまで、何度か印鑑の試し押しをしておくと感覚を掴めるでしょう。 押し方のポイント 印鑑を押すときは、押印する書類に対して垂直に押し、印鑑の中心を軸にしてひらがなの「の」を描くように力を入れます。 書類の下には、捺印マットが敷かれているので、重心を少しずつ動かす感覚は掴みやすいでしょう。 紙に対して、印面全体をまんべんなく当てるイメージで押印すると、美しい印影に仕上がります。 詰まった朱肉を掃除する 押印後のメンテナンスも、キレイに印鑑を押すためには重要な作業です。当たり前のことですが、キレイな印影はキレイな印面からしか押せません。 印鑑に朱肉が付いたまま保管するのは避けてください。朱肉が固まって印面が詰まったり、朱肉にホコリや小さなゴミが付着したりしてキレイな印面が保てなくなります。 押印後は、必ずティッシュやガーゼなど、やわらかいものを使用して付着している朱肉を拭き取ってから保管しましょう。 すでに印鑑に朱肉やホコリなどが詰まっている場合は、使い古した歯ブラシなどを利用して、丁寧に除去してください。はんこブラシを使用するのもオススメです。 このとき、力強くこすってしまうと、印鑑の材質によっては文字が欠けてしまうおそれがあります。軽い力で慎重にゆっくり取り除くように心がけましょう。 印鑑を押す位置 印鑑を押す位置は、書類によっても異なります。押印で焦らないためにも、一般的な4つの書類で、押印の位置をマスターしておきましょう。 印鑑証明が必要な重要書類の押し方 印鑑証明が必要となる書類に押印する際は、名前や文字に被らない位置に印鑑を押します。例えば、家や車を買うとき、相続の手続きを行うときに押印する契約書には、実印を使います。このときに押印された実印が本物であるかを確認するために、印鑑証明が必要です。 押印された印鑑が書類の文字に被っていると実印が本物かを見極めるのが困難になり、印鑑証明として成り立ちません。印影がハッキリと確認できる位置に、[かすれ] や [にじみ] が生じないように気を付けて押すようにしましょう。 印鑑証明の必要がない書類の押し方 印鑑証明の必要がない書類は、偽造や複製防止の観点でほかの文字と被るように押印するのが基本です。ほかの文字と被らない押し方でも間違いではありませんが、押印された部分のみを抜き取って悪用されるリスクが高まります。認印でなく実印や銀行印を押している場合は、とくに注意が必要です。 書類の押印箇所には「印」と表記されていることがありますが、必ずしも「印」の上に押さなければならない決まりはありません。セキュリティーの観点から文字と被るように押したい場合は「印」の表記からズレたところに押しても良いです。 法人書類の場合の押し方 法人書類では、角印と丸印の2種類の印鑑を使用するケースがあります。角印は社印とも呼ばれる四角い印鑑で、丸印は会社実印や代表印、役職印などがあります。 ひとつの書類に角印と丸印両方を押すことは稀で、多くの場合では、角印か会社実印の丸印のどちらかです。 角印のみを押す場合は、会社名の最後の文字の真ん中に印影の中心が来るように押します。記載されている社名の高さと印鑑の高さがちょうど真ん中で一致するように押すと、バランス良くキレイな印影になるでしょう。 丸印のみを押す場合は角印と異なり、文字に重ならない位置に押します。社名や名前の真横に押印しますが、文字の中心と印影の中心が一致する場所に押すのが理想です。 角印と丸印の両方を押す場合は、角印は文字の真ん中に押し、丸印は文字の横の重ならない位置に押します。 領収書の印鑑の押し方 領収書においては、会社名と住所の部分に被るように角印を押します。本来、領収書には押印しなくとも効力がありますが、慣例として印鑑を押して作成することが多いのです。 金額によっては、印紙を貼るケースもありますが、この場合は消印を押しましょう。消印は、印紙と領収書をまたいで認印を押してください。 まとめ 印鑑を押すのが苦手で、押印のたびに緊張する方は多いようです。押印のポイントを意識して、コツさえ掴めば、誰でもキレイに印鑑を押せるようになります。書類ごとの押し方も参考に、失敗しない押印をしてください。

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インクを補充しても薄い!補充する時のコツや解決方法を解説

インクを補充しても薄い!補充する時のコツや解決方法を解説

公開日:2023.7.31 最終更新日:2024.10.6 「シャチハタのインクを補充したのに印影が薄い」 そのようにお困りではないでしょうか? ちなみに朱肉なしで連続して押印できる印鑑やスタンプのことを総じて「シャチハタ」と一般的に呼んでいますが、正しくは「浸透印」といいます。 ※「シャチハタ」はシヤチハタ株式会社の登録商標となっています。 今回の記事では一般的にシャチハタと呼ばれている浸透印について、インクを補充しても薄い理由と補充するときのコツなどについて解説します。 この記事を読んで、シャチハタ(浸透印)を快適に使い続けられるようになっていただけたら嬉しいです。 インクを補充しても薄い理由 シャチハタ(浸透印)のインクを補充したのに、印影が薄いのには以下の3つの理由が考えられます。 インクが不足/浸透していない 印面が汚れている 補充したインクの種類が違う インクを補充してからインク芯に浸透するまでには時間がかかります。メーカーの情報では完全に浸透するまで5~6時間かかるとのことです。一定時間おいてからインクが馴染んで印影が回復したか?押印確認してみましょう。 充分時間が経過しても回復しない場合は、補充したインクの量が不足していることが考えられます。過度にインク不足状態になっていた場合、一度の補充では回復に至らない場合があります。入れすぎに注意して再補充してみてください。 また、ゴム部分に汚れがあるときや、異なる種類のインクを使用した場合も綺麗な印影が出ないことがあります。 ちなみにシャチハタ(浸透印)のゴム部分には寿命があります。しかし、約10万回は使用可能と言われており、1日10回押印しても25年は使用できる換算です。ゴム部分の劣化は使用回数よりも保存状態で異なると考えられます。 シャチハタ(浸透印)は正しく保管した上で、インクを補充する際には注意事項をしっかり確認してから正しく補充しましょう。 インク補充のタイミングと方法 シャチハタ(浸透印)は連続してポンポンと押印できる便利なスタンプです。使い続けるうちに少しずつ薄くなっていくのが分かっても、インクを補充するタイミングは難しいですよね。 補充したあとも綺麗な印影を出すための適切な補充のタイミングと、補充方法を説明します。 インク補充のタイミング ゴム部分を下にした状態で半日程おいて押印しても薄ければ、インクを補充するタイミングです。 ただ、インクがほとんど出ない状態になってから補充すると、インクが文字表面部にまで浸透して綺麗に押印できるようになるまで時間を要します。 インクが減りすぎると回復するために必要な補充インク量が増えるため、メンテナンスが難しくなります。そのため、少し薄いかな?と感じたら、早めにインク補充することをおすすめします。 サンビーのネーム印は連続で3,000回以上押印できます。 もし1日10回使用しているなら、10ヶ月ほどでインクの残量が適度に少なくなっているはずです。 シャチハタ社のネーム印は、写りがちょっと薄いな?と感じたときか、使用回数をざっくり計算してみて薄くなりそうなタイミングで補充すると良いでしょう。 インク補充の方法 シャチハタ(浸透印)のインク補充の方法はメーカーによって異なります。 ネーム印の主な補充方法には カートリッジ交換式、インク直接補充式 があります。 サンビーのインク補充は、補充インクをインク補充口に数滴垂らして補充するタイプです。浸透印の商品によってインクの補充方法は異なるため、公式サイトでは動画付きで解説しています。 インク補充方法の詳細はこちら↓ サンビー株式会社 インクの入れ方 (sanby.co.jp)   インク補充する前に必要な確認事項 インクの補充前には、インクの種類と色を確認しましょう。 シャチハタ(浸透印)のインクには顔料系と染料系の2種類があります。インク色も多くの種類あるため、商品に入っているインクと同じものを補充しなくてはなりません。 異なる種類や色のインクを補充すると、インクの粘度が高くなってドロドロになってインクが出てこなくなったり、インク成分が分離して水っぽい印影になったり、商品劣化や印影不良を生じる恐れがあります。 また、他社や非正規のインクを使用される場合だけでなく、他用途(スタンプ台用)のインクを補充された場合、押印できなくなるかもしれないので注意しましょう。 インク入れすぎは「にじみ」の原因にも 補充インクを使用する場合には2〜3滴が目安です(※)。それ以上は印影がにじんだり、インクが製品の隙間から漏れ出てくる原因になります。 インクを補充する際は、インク補充口の奥にある吸収体にインクが吸い込まれるのを確認しながら、1滴ずつ補充していきましょう。 補充したインクが文字部表面まで浸透するに5時間から半日ほどかかります。補充してスグに印影が濃くならないからと、どんどんインクを足してしまうと、インク過多で印影がにじむ原因にもなるので、2〜3滴足したら時間を置いてからチェックしてみましょう。 ※サンビー製品の場合 ゴム部分が目詰まりしたときの直し方 正しく補充してもインクが薄い場合は、印面(文字部)表面部に埃や紙粉が固まって詰まっているのが原因かもしれません。 特にインクが不足した印面部は、ほこりや汚れを付着・吸着しやすくなります。そのため定期的なメンテナンス&掃除が必要です。 簡単で有効な方法とは、粘着力の弱いセロハンテープの接着面にポンポンと数回押して、印面に付着した汚れを取ります。または、綿棒など先端が尖っていない柔らかなもので軽く撫でるように付着物を取り除いてください。 ここで注意していただきたいことがあります! 文字部分はインクを吐出するため超微小な気泡が無数に存在する軟質スポンジ状になっています。そのため強い力が加わると亀裂や破損を生じる恐れがありますのでメンテナンス時は優しく取り扱いしてください。 連続して押印可能なおすすめネーム印と補充インクを紹介 スタンプメーカーであるサンビーには、朱肉やスタンプ台無しで何回も使用できる浸透印「クイックシリーズ」などのネーム印を多種類展開しています。 人気のネーム印2種と浸透印専用の補充インクを紹介します。 日常使いにおすすめ!クイック10 サンビーの浸透印「クイック10」は、風格のある古印体を採用しています。 またどんな姓でも既製品価格で作成可能で、珍しい苗字でも追加料金なしで製作可能です。 姓のみだけでなくフルネームにも対応していて、姓のみなら4文字まで、フルネームは8文字まで入れられます。 クイック10の購入は以下のサイトから↓ クイック10 既製品 – サンビーオンラインショップ ココモ 化粧品のようなお洒落なデザイン!クイック9 Camila サンビーの浸透印で高い人気の「クイック9 Camila」は、まるで化粧品パッケージのようなお洒落なカラーを採用しています。 ワードローブネイビーやローズピンクなどデスクに置いているだけでセンスの良さが引き立つボディです。 クイック9 Camilaは、キャップの開閉が必要ないキャップレスタイプで、押印時にシャッターがスライドしてサッと書類に押印できます。 クイック10と同じく、どんな名前でも既製品価格で制作可能です。 クイック9 Camilaの購入は以下のサイトから↓ クイックC9 Camila 既製品 – サンビーオンラインショップ ココモ ファン必見!スターウォーズとコラボしたネーム印スタンド スターウォーズの人気キャラクター「R2‐D2」がネーム印スタンドになりました! 脚部分が稼働してポーズも変更できるなど、キャラクターのリアルな雰囲気を味わえます。 スターウォーズ好きにはたまらないネーム印スタンドです。 尚、R2-D2ネーム印スタンドは限定商品のため、売り切れ次第終了です。 購入ははんこショップおとべのサイトから↓ 【楽天市場】スターウォーズ R2-D2 ネーム印 ネーム印付き ネーム印立て 印鑑 グッズ サンビー 事務 クイック10 ネーム 限定 玄関 r2d2 R2D2 デスク star wars ドロイド 最後のジェダイ レイア姫 ネーム印 エピソード 付属 フルネーム スカイウォーカーの夜明け:はんこショップおとべ (rakuten.co.jp) クイック専用の補充インク「クイックインク」 上記で紹介した「クイック10」や「クイック9 Camila」は、いずれもサンビーの補充インク「クイックインク」顔料系インクを補充することで繰り返し使用が可能です。 クイック10とクイック9 Camilaに使用できる補充インクは、顔料系のみ なので注意してください。 クイック専用の補充インクは以下のサイトから↓ クイックインク10ml – サンビーオンラインショップ ココモ   【まとめ】インクを補充しても薄いときは汚れや補充方法を確認 シャチハタ(浸透印)は朱肉がなくても、インクを補充することで繰り返し使える便利なはんこです。 ただ補充方法を間違ってしまうと印影が薄かったり、ぼやけてしまったりすることがあります。 インクを補充しても薄いときはインクの種類や色が間違っていないか、正規品のインクを使用しているかの確認をしましょう。ゴム部分のほこりや汚れも定期的に綺麗にしておくことをおすすめします。 サンビー社では浸透印を数多く展開しています。珍しい苗字や文字数の多い苗字でも既製品価格で製作可能です。インクを補充する際は正規品の補充インクを必ずご使用ください。

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訂正印とは?訂正印の正しい押し方を解説

訂正印とは?訂正印の正しい押し方を解説

公開日:2023.7.28 最終更新日:2024.10.3 総務の担当者や書類を扱う仕事をしていると、訂正印を押す機会があります。訂正印の存在は知っていても、いざ自分が押すとなると正しい押し方がわからない方も多いのではないでしょうか。今回は、訂正印の正しい押し方や訂正印を作成する際のポイントをご紹介します。 訂正印とは何か? 訂正印は、書類内に記載されている文書の一部を訂正したい場合に用いられます。訂正箇所に印鑑を押して、本人自らの訂正であること、他者による改ざんではないことを示すのが目的です。 重要書類の訂正を行う際には、その書類に関わる契約書に捺印した印鑑と同じ印鑑で訂正印を押します。訂正印として実印を押さなければならないと思っている方もいるかもしれません。しかし、契約書に押されている印鑑が認印なら、訂正印にも認印を使い契約書と合わせておくのが正式な方法です。 これに対し簿記用には、6mm程度の小さな訂正印を使用します。会計帳簿や伝票のような小さなスペースにも訂正印が押しやすいことが理由です。 訂正印の正しい押し方 ここからは、具体的に訂正印の正しい押し方をご紹介します。文書を訂正する際には、削除したり、書き加えたり、数字を訂正したりと、訂正のパターンはいくつかあり、それぞれで押し方が異なるのです。訂正印を押した経験がある方は、自分が間違った方法で訂正印を押していないかをチェックしてみてください。 文字を訂正する 文字を訂正するときは、訂正したい文字に2重取り消し線を引き、正しい文字を2重取り消し線で消した文字の上側スペースに書きます。その後、2重取り消し線上か訂正箇所の近くに訂正印を押すのが基本的な方法です。 スペースの問題で2重取り消し線の上側に正しい文字を書けない場合は、下側に書いても問題ありません。訂正する文字を読める状態にしておくことが大切です。 より丁寧に文字を訂正するのであれば、訂正した文字の横に削除した文字数と追加した文字数も書きます。 例えば、東京都板橋区の「板橋区」の部分を「江戸川区」に訂正した場合は、「3文字削除4文字追加」を記載します。「削除」を「抹消」、「追加」を「加筆」と記載しても問題ありません。 また、訂正するときは「板橋区」のように語句のまとまりを意識しましょう。上記を参考にすると、通常「板橋」だけ訂正すれば良いのですが、語句のまとまりで訂正する方が自然とされているため、「板橋区」の3文字を削除します。 文字を書き加える 本来書くべき文字が抜けていて、文字を書き加えたい場合は、文字の抜けがあるところに「V」を記載します。「V」の上に書き加える文字を書き、その隣に訂正印を押しましょう。 基本的には、書き加えたい文字の上に「V」と追加する文字を記載しますが、スペースがない場合は下に文字を追加しても大丈夫です。 丁寧に訂正する場合には、訂正印の隣に書き加えた文字数を記載し「追加」か「加筆」または「加入」と付けます。 文字を削除する 文書の一部を削除したい場合は、削除したい文字に2重取り消し線を引きます。基本的には、2重取り消し線を引いた上に訂正印を押します。スペースの問題で上に書けない場合は、下側に訂正印を押しましょう。 訂正印の隣には「3文字削除」のように、削除した文字数を書きます。「削除」のほかに「抹消」と記入しても良いです。 数字を訂正する 数字を訂正する場合も、基本的には文字の訂正をするときと同様に訂正したい数字の上に、2重取り消し線を引き、数字の上に訂正印を押します。 金額を訂正する場合は、不正を防止するために、訂正した数字の頭に「¥」を、末に「-」の記号を記載しましょう。 丁寧に訂正するなら、文字の訂正と同様に訂正した文字の横に削除した文字数と追加した文字数を書きます。 削除した文字数と追加した文字数は、「¥」や「,」や「ー」など金額を訂正するときに記載する記号も1文字として数えてください。 縦書きを訂正する 縦書きの文書の場合は、訂正したい文字の上に縦の2重取り消し線を引きます。その右側に訂正する正しい文字を記載し、その下に訂正印を押すのが一般的です。 丁寧に訂正する場合は、横書きの文書と同様に、訂正した文字の横に削除した文字数と追加した文字数も記載しましょう。 削除した文字数と追加した文字数は、横書きで記入します。記入する文字は、「削除」を「抹消」としたり、「追加」を「加筆」と変更したりしても問題ありません。 訂正印を押すスペースがない場合 訂正印を押す場所は、訂正した文字のすぐ横に押すのが一般的です。しかし、書類によっては、訂正印を押すスペースがない場合や丁寧に訂正するときに追加する文字数が書けないこともあります。 そのような場合では、書類の中の空いているスペースに記載しても問題ありません。訂正箇所の近くに押すのが望ましいとされていますが、法律で定められていることではないため、書類に合わせて臨機応変に対応しましょう。 書類に2名以上の署名捺印がある場合 書類を訂正するうえで、気を付けなければならないのは、2名以上の署名や捺印がある場合です。契約書など、複数名が署名しているケースでは、訂正印も全員分の押印が必要になります。 これは、全員が同意のもと、書類が訂正されていることを示すためです。必ず、訂正印を全員分押すようにしましょう。 訂正印を作るときのポイント ここからは、一般的な企業でよく使われる、会計帳簿や社内書類の修正で必要な訂正印を作るときのポイントを紹介します。訂正印を押さなければならない機会が増えてきているのに、訂正印として使える印鑑がない場合は、ぜひ参考にしてみてください。 訂正印に適したサイズ 訂正印は、印鑑の大きさや形状についてとくに決まりはありません。社内で頻繁に使われる訂正印に関しては、会計帳簿や伝票のように小さなスペースでも使いやすいように6mm程度の印鑑で作るのが一般的です。 訂正印や簿記印、修正印という名前で販売されていることが多いため、既製品を購入する際はチェックしてみてください。 刻印する内容 訂正印として使われる6mmの印鑑には、丸形と楕円型や小判型と呼ばれる少し横幅の狭い形状があります。 訂正印の形状は、好みで選んでも問題ありませんが、社内でよく使われている印鑑の形状と合わせて選ぶのも良いでしょう。 訂正印には、訂正する人の苗字を刻印します。大きなサイズの印鑑では、フルネームの印鑑も作れますが、6mmと小さな訂正印の場合では、スペースの問題から文字数が限られてしまうためです。 訂正印に適した書体 印鑑には、さまざまな書体が使われています。あえて可読性を低くして、偽造しにくい書体も多いです。 しかし、訂正印の場合は、誰が訂正したのかがわかることが重要なので、誰が見ても読める書体にします。 実印や銀行印におすすめされている「吉相体(きっそうたい)」や「篆書体(てんしょたい)」ではなく、「古印体(こいんたい)」や「隷書体(れいしょたい)」など、読みやすい書体を選びましょう。 浸透印か朱肉式か 訂正印で使われる印鑑は、一般的にシャチハタ式と呼ばれる「浸透印」と「朱肉式」の両方が販売されています。 浸透印は、公的な書類の訂正印では使用できませんが、会計帳簿や伝票など社内で使われる訂正印としては使われることも多いです。 朱肉が不要なため連続して押す場合にもスピーディーに捺印できます。押す際にコツもいらないので、誰でも美しい印影を残せるのが特徴です。ただし、浸透印は使用しているうちにインクが少なくなると印影が薄くなってしまうので、インクの補充も必要です。 朱肉式の印鑑は、朱肉を用意しなければならないことや、きれいに押すのに少しコツが必要なこと、連続して押すときに時間がかかることがデメリットに感じるかもしれません。その反面、劣化しにくいため、一度購入すれば長期間使い続けることができるのです。 双方にメリットやデメリットがあるため、特徴を参考にしながら選びましょう。 まとめ 訂正印は、事務作業で押す機会の多い印鑑です。法律で明確な定めはありませんが、書類の訂正で不正行為が行われないように、誰が訂正したかを示す役割を持っています。正しい訂正印の押し方で、書類の訂正を円滑に行いましょう。

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実印って何?印鑑登録する方法と印鑑証明書を取る方法

実印って何?印鑑登録する方法と印鑑証明書を取る方法

公開日:2023.7.24 最終更新日:2024.11.1 実印を押印する場面はあまり多くありませんが、大切な契約のときにこそ出番が来ます。また、契約などの場面で印鑑証明を提出するように言われたことがある人もいるのではないでしょうか。 今回は実印とその印鑑登録の方法や印鑑証明書を取る方法について紹介します。 印鑑登録とは? 実印は見た目だけでは認印などとあまり変わりません。大きな違いは、その印鑑を役所で登録しているかどうかです。一般的に役所で登録した印鑑のことを「実印」と呼びます。公的に認められている印鑑なので、信用力が大きいのです。 実印が求められるケース 実印が求められるのは、高額な契約や重要な契約のときがほとんどです。例えば、住宅ローンの契約や保険金の受取などの重要な場面で、「実印」と「印鑑証明書」が求められます。 印鑑証明書は、押印した印鑑が確かに本人のものであることを証明するものです。そのため実印と合わせて提出が求められ、主に重要な本人確認の場面で使用されます。 印鑑登録ができる人 印鑑登録ができるのは、日本在住で16歳以上の人です。15歳未満は制限能力者とされているので、印鑑登録をすることができません。 また、外国籍で日本に在住している人の場合は、自治体に外国人登録をしていれば印鑑登録できます。外国の方の場合は、ファミリーネームやファーストネームなど、どの名前で印鑑登録ができるかは自治体によって異なるので確認が必要です。 実印を作るときに注意すべきポイント 実印はどんなものでも登録できるわけではなく、サイズなどが定められています。ここでは、役所で定められている実印の規定や、作るときに注意するポイントを紹介します。 印影(いんえい)の大きさの規定 印鑑登録できる印影の大きさには規定があります。8mmの正方形より大きく、25mmの正方形からはみ出さないものを用意しましょう。 印影の形の規定 印影の形は特に指定されていませんが、一般的な形は円形です。楕円形や角形などでも登録できます。ただし、印鑑として不適切な形の印影は認められないこともあります。また、枠がないものや枠が欠けているものは認められません。 ハンコの刻印内容の規定 印鑑に刻印する内容は、戸籍上の名前を表すものでなければなりません。苗字のみ、名前のみ、フルネームなどバリエーションは主に3種類となります。漢字の名前なのにカタカナやひらがなに変えた場合は、登録できない可能性もあるので注意が必要です。 実印に適したサイズ 実印に適した印鑑として、男性用が直径15〜18mmの丸印、女性用が13.5〜15mmの丸印がおすすめです。しっかり手にフィットして押印しやすいことが大切なので、手の大きさに合わせて選びましょう。 刻印はフルネーム?名前のみ? 刻印は、男性はフルネーム、女性は名前のみの登録が多いです。 フルネームの刻印は、印影が複雑になるので偽造しにくく、実印としての効力も高いとみなされます。女性は結婚や離婚などによって苗字が変わる可能性が高いので、結婚しても使えるように名前のみで登録する人が多いです。 ただし、名前のみの登録はフルネームの刻印よりもセキュリティ面で劣るので注意しましょう。 実印に適した書体とは? 実印には、偽造のされにくさを考慮して複雑な書体を選ぶと良いでしょう。特に吉相体、篆書体などは模倣しにくいのでおすすめです。また、吉相体は縁起が良い書体ともいわれているので、験を担ぎたい人にも好まれます。 ただし、判読が困難な場合は登録を断られるケースもあるため注意が必要です。 その他の規定 上記以外にもさまざまな規定があります。 実印は1人につき1個までしか登録できません。また、本人確認を目的としているため、すでに別の人が登録している同じ印鑑を使うのはNGです。必ず自分だけが使用する印鑑を用意しましょう。 さらに、印影が変わってしまうのを防ぐために、ゴム印や浸透印など変形しやすい材質も認められません。ほかにも、大量生産された印鑑(=三文判)をNGとする自治体もあります。印鑑証明書は本人確認のための重要なツールなので、規定が厳しくなっているのが一般的です。 印鑑登録の方法・必要なもの 実印を作ったら、印鑑登録をしておいた方が便利です。実印を使う場面では印鑑証明書も必要なので、あらかじめ手続きをしておきましょう。 印鑑登録にはどのような手続きが必要なのでしょうか。ここでは印鑑登録の方法と必要なものを紹介します。 登録に必要なもの 印鑑登録には、登録する印鑑と本人確認書類、登録費用が必要です。本人確認書類はパスポートや運転免許証、マイナンバーカードなど、官公署が発行した顔写真付きの身分証明書を提示しましょう。登録費用は100〜300円程で自治体によって異なるので確認が必要です。 登録の方法 印鑑登録をするには、市区町村役場窓口の備え付けの「印鑑登録申請書」に必要事項を記入し、登録したい印鑑と本人確認書類とともに窓口に申請するだけで完了です。 役所に足を運ぶ必要はありますが、手続き自体は簡単にできます。自治体によって登録できる印鑑の規定が違う可能性があるので、事前に確認しておくと安心です。 印鑑証明を取得する方法 印鑑登録しておくと、今後印鑑証明書が必要になったときには簡単に取得できます。一度登録すればずっと使えるので便利です。実印を使う場面では印鑑証明書がセットで必要になるため、いつでも発行できるように準備しておきましょう。 役所・証明サービスコーナーなどの窓口で発行する方法 印鑑証明書は、役所の窓口でも取得できます。印鑑登録証明書交付請求書を窓口に提出しましょう。マイナンバーカードまたは印鑑登録証、本人確認書類(免許証や健康保険証)、手数料があれば発行してもらえます。どれくらいの手数料がかかるかは自治体に確認しましょう。 コンビニのマルチコピー機で発行する方法 印鑑証明書はコンビニのマルチコピー機でも発行できます。その際はマイナンバーカードと手数料が必要です。また、マイナンバーカードを使うときに暗証番号も必要になるので、しっかり記憶しておかなければなりません。 代理人が印鑑証明書を取る方法 印鑑証明書は、本人がどうしても自力で取得できない場合に代理人でも発行できます。役所の窓口で印鑑登録証を提示して発行してもらいましょう。このとき、委任状は必要ありません。 また、代理人は依頼人のマイナンバーカードを使用することはできないため、コンビニでの発行はできません。必ず役所の窓口で手続きすることが必要です。 【ケース別】実印に関してよくある疑問 引っ越しや紛失、登録した印鑑が欠けてしまった場合は、どうすれば良いのでしょうか。事前に知っておくことで慌てずに済むので、頭に入れておくと良いでしょう。 引っ越しした場合 引っ越しをした場合は、転出届の提出と同時に印鑑の登録が抹消されるため、転居先で改めて印鑑登録を行いましょう。必要なくなった印鑑登録証はハサミを入れて破棄すればOKです。ただし、同じ市区町村内の引っ越しに関しては、登録し直す必要はありません。 紛失してしまった場合 印鑑登録証はカードサイズのものなので、どこかにまぎれて紛失することもあるかもしれません。紛失してしまった場合は、直ちに「印鑑登録証亡失届」を市区町村役場へ出しましょう。悪用されるおそれがあるので、気づいた時点ですぐに手続きが必要です。 欠けてしまった場合 実印が欠けて印影に印影が変わってしまう場合は、印鑑のお彫り直し(=改刻)がおすすめです。欠けた印鑑では実印としての効力を失ってしまうため、彫り直してもらった印鑑で再度登録し直しましょう。 欠けた印鑑を使用すると運気が下がるといわれることもあります。特に大事な実印なのでなるべく早めに新しいものを作りましょう。 まとめ 実印は契約などに使う大切な印鑑です。いざ必要になったときに慌てて作るのではなく、成人、就職、結婚などのタイミングで作っておくと良いでしょう。 印鑑証明書も一度登録しておくといつでも出せて便利です。実印と印鑑証明書はセットで持っておかなければ意味がないため、実印を作ったら印鑑登録も済ませておきましょう。

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会社を設立するためにやるべき事をリストアップ

会社を設立するためにやるべき事をリストアップ

公開日:2023.7.20 最終更新日:2024.11.1 会社の設立時には、やるべきことがたくさんあります。細かい事務作業や決めておくこと、用意するものなど一つひとつリストアップして押さえておかなければなりません。今回は会社を設立するときにやるべきことについて紹介します。 会社設立前に決定しておくべきこと 会社を設立するには登記が必要です。登記を行うためには会社の定款を作成しなければなりません。そのために、事前にさまざまな設立事項を決定する必要があります。ここでは、会社設立前に決めておくべきことについて紹介します。 会社名(商号)を決める 会社設立のためには、まず会社名が必要です。会社名は基本的に自由につけることができますが、見た人に誤解を与える会社名や有名企業と同じ会社名などは避けましょう。 例えば運送業ではないのに◯◯運送などという会社名にすることはできません。また、有名企業と同名だと詐欺と疑われるおそれもあるので注意が必要です。 本店所在地を決める 会社名を決めたら次は本店所在地を決めましょう。本店所在地は、自宅や賃貸オフィスなどに設定することが多いです。バーチャルオフィスやコワーキングスペースも本店所在地として認められることもあります。 コワーキングスペースの中には、住所を使わせてもらえないところもあるので、注意が必要です。 会社設立日を決める 会社設立日は始まりの日なので大切にする人が多いです。会社設立日は登記申請をした日になるので、とくにこだわりがない場合は自分が好きな日に法務局を訪れて構いません。しかし、登記を申請する法務局の業務外の日は登記申請ができないので、土日祝は不可です。 事業年度を決める 事業年度は、会社の決算を行う対象となる1年の区切りのことです。例えば決算月を3月と決めれば、事業年度は4月〜翌年3月の1年間となります。事業年度は自由に決められますので、都合の良い月から始めましょう。 事業目的を決める 事業目的を決めることは、会社設立にとって大切なことです。定款の事業目的に記載のない事業は行うことができないため、今後展開する可能性のある事業は、あらかじめ入れておくと良いでしょう。 資本金の金額を決める 次は資本金の金額を決めましょう。資本金は、初期投資及び半年分の運転資金を資本金として計上している会社が多いようです。 必要な資本金は1円以上と会社法で定められていますが、設立したばかりの会社の資本金は信用力に直結するので、極端に低いと融資などが受けられない可能性があります。融資を受けることを考えている場合は、相応の資本金を入れましょう。 発起人を決める 発起人は必ず定款に書かなければなりません。発起人とは会社を設立する人のことです。発起人の人数は定められておらず、個人だけでなく法人でもなることができます。 出資財産(現金・現物出資)を決める 出資財産も設立前に決めておきましょう。出資金は現金で準備するのが一般的ですが、現物による出資も可能です。現物の場合は、不動産や車、PCなど資産価値のあるものを出します。知的財産などの無形資産でも問題ありません。 発行可能株式総数を決める 発行可能株式総数は、会社設立後の資金調達を視野に入れ、高い上限の株式総数を決めることが可能です。定款に定めた発行可能株式総数を超えた株式を発行したい場合は、定款自体を変更する必要があるため、多めに設定しておくと良いでしょう。 役員構成を決める 役員構成を決めるのも会社設立には欠かせないことです。代表取締役、取締役、監査役などを決めましょう。 代表取締役は、取締役の中から決めなければなりません。取締役会がない会社は代表取締役を選出しないこともできます。定款に代表取締役を記載している場合、代表取締役を変更するときは、定款の変更も必要です。 取締役は、株式会社なら最低1人、取締役会を置く会社は最低3人選出しなければなりません。 監査役は、取締役会の監査と会計の監査が仕事です。監査役は、会社の種類によって設置しなくても良いケースもあるので注意しましょう。 取締役会を設置するか決める 株式譲渡制限会社に該当するときは取締役1人でも会社設立ができます。しかし、前述のとおり、取締役会を置くときは、3人以上の取締役と1人以上監査役の選任が必要です。取締役会を設置するかどうかも決めなければなりません。 取締役や監査役の任期を決める 取締役と監査役を置くことを決めた後は、任期を決める必要があります。取締役は原則2年、監査役は原則4年が任期となっているので、定款に記載しましょう。 登記手続きに必要なこと 定款に記載する内容が決まったら、次は登記申請手続きが必要です。登記のためにはさまざまな手続きが必要なので、漏れがないように進めましょう。 法人用の実印を作成する 法人にはさまざまな場面で印鑑が必要なので、まずは印鑑を作りましょう。法人の実印はもちろん必要ですが、ほかにも、銀行印、社印、ゴム印(社名や所在地、電話番号、代表者名などが入った物)も同時に作るのがおすすめです。 必要な印鑑を一気に作ってしまった方が、二度手間にならないので、設立前に段取りをしておきましょう。 印鑑証明書を取得する 印鑑証明書の取得も必要です。発起人の分だけでなく、会社設立時の取締役全員分が必要となります。ただし、取締役会を置くと決めた場合には、代表取締役の印鑑証明のみでOKです。 定款を作成し、認証を受ける 会社の基本の規則となる定款は、公証役場で認証をしてもらう必要があります。公証役場で認証の手続きをすると、5万円の認証費用と1枚あたり250円の手数料が必要です。 出資金(資本金)を払い込む ここまで終わったら、最初に決めた出資金を銀行口座に振り込みましょう。振り込んだら「払込証明書」を作成し、法人実印を押しておきます。 登記申請書類を作成し、法務局で申請する 最後は登記申請を行います。登記の申請に必要な書類は下記のとおりです。 ・設立登記申請書 法務局のサイトから様式がダウンロードできます。 ・定款(謄本) 謄本は1部用意すればOKです。 ・登録免許税納付用台紙 登録免許税の印紙を貼る台紙のことです。登録免許税は、15万円または資本金額に×0.7%をかけた費用のいずれか高い方の金額となります。金額分の収入印紙を購入し、この台紙に貼り付けて提出しましょう。 ・発起人決定書(発起人議事録) 発起人が、会社名や目的、本店の所在地などを決定したことを明記した書類です。 ・代表取締役の就任承諾書 代表取締役への就任を承諾したことを示す書類です。取締役が1名かつ代表を兼務している場合は必要ありません。 ・取締役の就任承諾書・監査役の就任承諾書 取締役と監査役に就任することを承諾したことを示す書類です。 ・取締役の印鑑証明書 取締役全員の印鑑証明書、もしくは取締役会を置く場合は代表取締役のみの印鑑証明書です。 ・印鑑届書 法人実印の届け出を行う書類です。 ・出資金の払込証明書 払込証明書は、振り込んだ通帳の表紙と裏表紙、払い込んだことがわかるページのコピーに、法人実印を押した払込証明書の表紙をつけて製本した書類です。表紙には、払い込んだ金額や株式発行数、本店所在地、会社名などを記載します。 上記の書類を揃えて法務局に提出しましょう。 会社設立後にすべきこと 会社の登記が終わっても、まだすべきことはたくさんあります。漏れがないように滞りなく行いましょう。 法務局で証明書を取得 登記事項証明書や印鑑証明書は、口座開設や年金事務所への届け出の際に必要なので、設立後になるべく早く取得しておきましょう。印鑑証明書発行には印鑑カードが必要です。忘れずに持って行きましょう。 銀行で法人口座開設 取引に必要な銀行口座の開設もいち早く行いましょう。法人口座は審査基準が厳しく、開設に時間が掛かるため、早めに準備をするのがおすすめです。 年金事務所への届け出 年金事務所への届け出は、会社設立から5日以内とされています。意外に時間がないので急いで届け出ましょう。 ハローワークへの届け出 従業員を雇用する場合はハローワークへの届け出も必要です。従業員を雇用した翌日から10日以内に手続きしましょう。 労働基準監督署への届け出 従業員を雇用する場合は労働基準監督署への届け出もしなければなりません。届け出の期限は従業員を雇用した翌日から10〜50日以内です。忘れないように、ハローワークへの届け出と同時に行うと良いでしょう。 税務署への届け出 税務署への届け出は、会社設立から1~3ヶ月以内です。法人税の申告などにも関連するため、早めに届け出ましょう。 都道府県税事務所への届け出 地域によって届け出の様式や期限が違う場合があるので注意が必要です。 市町村役場への届け出 市町村役場への届け出も地域によって異なります。まず市町村役場に提出義務があるかどうか確認してみましょう。 まとめ 会社設立は、決めることや官公庁に出す膨大な書類が必要となります。ひとつでも漏れていると、法令違反になったり、法務局で受け付けてもらえず希望の設立日がずれてしまったりする可能性も否定できません。設立時にはやることリストを作成して抜け目なく行いましょう。

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役職印とは?代表者印との違いや作成時のポイント

役職印とは?代表者印との違いや作成時のポイント

公開日:2023.7.18 最終更新日:2024.11.1 役職印は、会社名と役職名を刻印した印鑑で、書類に記載された内容の責任が誰にあるかを明確にする役割があります。役職印には「課長印」から「代表取締役社長印」までさまざまなバリエーションがあります。役職印のなかでも、代表者の役職が刻印され法務局に登録されたものは「代表者印」と呼ばれます。 今回は、役職印の主な特徴と役割、作り方などをご紹介します。 役職印とは? 役職印とは、会社での役職や所属を示すための印鑑です。社内文章や稟議書など決済を取るだけではなく社外の契約書などに押印されることもあります。 役職印の主な目的は、書類に書かれた内容を社内の誰が承認したのかを確認する、もしくは責任の所在は誰にあるのかを明確にするものです。社外と契約などを交わした場合は、たとえ代表取締役でなかったとしても、役職者がその契約事項の代理責任者として権限を有する者として効力を発します。 社内外において役職印の効力は強く、社内での重要な取り決めや大事な契約を交わす際に重要な存在となります。 代表者印と役職印の違い 代表者印と役職印はどちらも役職を刻印したものですが、それぞれで役割が異なります。状況に応じて使い分けることが必要です。 ここでは代表者印と役職印について解説します。 代表者印について 代表者印には、会社名と代表者の役職が刻印されます。会社設立の際に作成し、法務局で印鑑登録が必要です。会社の代表者が、対外的な契約や法的な手続き(不動産契約や連帯保証の契約など)を行う際に使用します。法的拘束力は高く、会社の意思決定をするためにはもっとも重要な役割を果たす印鑑です。 代表者印に多いのは丸形のタイプです。サイズやデザインに関する細かな規定はありませんが、会社を代表する印鑑なので印影が変わらない素材で作成する必要があります。会社内でも使用頻度が高いため長持ちする印鑑を選ぶことが大切です。 役職印について 役職印は、部長や支店長などの役職者が利用する印鑑です。会社名と役職名が刻印され、会社によって使用用途や役割に違いがあります。役職印の押印によって、それぞれの役職者が社内外の重要書類の内容に対する責任を証明します。 役職印はさまざまなバリエーションのある印鑑です。会社のみならず、個人事業や組合、NPO法人、理事会やPTAなどの組織も役職印を作成できます。 法務局への登録は不要なうえ、必ず作らなくてはいけない印鑑ではありません。とはいえ利用頻度が高いことから、作成している方は多くいます。 役職印の作り方 役職印を作るには、彫刻する文字・印鑑のサイズ・書体・印鑑の材質を検討する必要があります。刻印されたときに提出先の相手に見やすく、押しやすい質感であるかどうかも大切な要素です。 こちらの章では、役職印を作る際に重視するポイントについて解説します。これから役職印の作成を考えている方は、ぜひご覧ください。 彫刻する文字 役職印を作成する際は、まず彫刻する文字を決めます。印文は中文と回文に分けて刻印されます。印鑑の中央に印字されるのが中文、印鑑の外枠に中文を囲む形で書かれるのが回文です。 回文には会社名、中文には役職社名を2行ほどでそれぞれ刻印します。回文と中文を一目見ただけで、会社名と役職名が相手にはっきりと伝わる役職印を作ることが大切です。文字のバランスをよく見て、印鑑のデザインを考える必要があります。 サイズ 役職印で推奨されるサイズは、直径で約15〜16.5㎜、もしくは18mmです。代表者印や会社銀行印よりは、比較的小さいサイズの印鑑を選択するとバランスが良くなります。自社の取り決めに従った印鑑選びが必要です。 印鑑作成後は、社内での厳重な管理と定期的な印鑑のメンテナンスを行います。役職印の購入元の業者に確認して、交換や校正などのアフターフォローが必要になったら問い合わせると良いでしょう。 書体 役職印で使用されている書体には、下記の3つがあります。 篆書体(てんしょたい) 印相体(いんそうたい) 古印体(こいんたい) それぞれの書体の特徴について解説します。 篆書体(てんしょたい) 篆書体は、中国から伝えられたもっとも古い書体です。約2300年前の秦の時代に、始皇帝の命によって漢字をまとめ上げられて「小篆」という文字が誕生しました。象形文字をベースとしており、重厚感のある印影を作り出します。 日本銀行の紙幣やパスポート、個人の実印まで幅広いシーンで使われている書体です。法人関連の印でも、頻繁に使用されています。 印相体(いんそうたい) 印相体は、昭和初期に案が出された中心から八方になっている形の書体です。篆書体から進化した書体で、「吉相体」や「八方篆書体」ともいわれます。印鑑の枠部分に文字が接しているのが主な特徴です。 ほかの書体と比較すると可読性は低く、偽造や盗用防止に効果が高い書体といえます。印鑑の種類を問わず、幅広く使われる書体です。 古印体(こいんたい) 古印体は隷書体(篆書体を元にして簡略化された書体)を元にして作られた書体で、7〜8世紀頃に生まれました。日本古来の鋳造物によって作られており、独特の線のバランスや強弱ある文字を印影に映し出します。 可読性は篆書体や印相体よりも高く、偽造される可能性がある点がデメリットです。法的拘束力の高い役職印よりも、個人実印や銀行印に用いる方が向いています。 材質 役職印で選ばれる材質には、下記の4つがあります。 柘(つげ) 薩摩本柘 彩樺(さいか) オランダ水牛 印鑑の持ち運びや押しやすさが変わる点が素材の選び方のポイントです。こちらの章では、それぞれの材質の特徴について解説します。 柘(つげ) 柘は別名「アカネ」ともいわれる素材です。印鑑の上部を示す「アタリ」といわれる黒丸がついています。繊維分の密度が高く、硬くて粘りのある材質のため印鑑の彫刻には非常に適している材質です。捺印性も高く、さまざまなシチュエーションで重宝されています。 朱肉の油が染み込むと劣化してしまうため、長持ちさせるには丁寧に手入れが必要です。印鑑を使ったら、こまめに朱肉を拭き取れば長く保ちやすくなります。 薩摩本柘 薩摩本柘は、鹿児島県原産の柘を使った質の高い素材です。一般的な柘よりも繊維分の密度が高く粘り強さもあり、美しい木目を堪能できます。高級感ある美しいフォルムが特徴です。 乾燥には弱いため、乾燥による劣化を防ぐために専用の保管ケースを購入する必要があります。 彩樺(さいか) 彩樺は、真樺の天然木と樹脂を高圧加熱処理することによって作り出された素材です。ひび割れが極端に少ない天然木の美しい木目が、高級感を引き出してくれます。きめの細かい硬い材質で、丈夫な印鑑を作成可能です。 より丈夫で長持ちしやすい役職印を作成したいのであれば、彩樺を選択肢にいれても良いでしょう。 オランダ水牛 オランダ水牛は、主にオーストラリアや東南アジアなどの食肉牛の角を使用しています。朱肉がつきやすく、捺印のしやすさや丈夫さにおいても優れた材質です。淡色・純白・濃色など、カラーバリエーションも数多くあります。 オランダ水牛には、印鑑の頭頂部に芯持がついている高級品があります。水牛の角の中心部であったことがわかる白い点のような「芯持」がある印鑑は、耐久性が高くなるためひび割れを防いでくれます。 まとめ 役職印は、社内外で代表取締役以外の役職者が使用します。役職印の押印によって、書類内容の責任の所在を明示します。そのため、長持ちしやすくはっきりと押印ができるよう作成することが非常に大切です。 印鑑のサイズや印字する書体、印鑑の材質によって使い心地も変わります。経年劣化しやすい素材で作ると、ひび割れや欠けなどのダメージを受けて、印鑑が使用できなくなってしまう場合があるので注意が必要です。長く使えて、社内外の契約をスムーズに進めるためにも適した材質で役職印を作成しましょう。

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角印と丸印の違いとは?普段使用するのに適したのはどちらか

角印と丸印の違いとは?普段使用するのに適したのはどちらか

公開日:2023.7.13 最終更新日:2024.11.1 「法人印」といっても、形状や用途の違いによってさまざまな種類があります。ビジネスシーンでは、1社が複数の印鑑を使い分けるケースも少なくありません。法人印には大きく分けて「角印」と「丸印」があります。大事な場面で戸惑うことのないよう違いを理解しておくことが重要です。今回は、角印と丸印の違いについて解説いたします。 角印と丸印の違い 1.役割 角印は法人の認印に、丸印は実印に当たるものです。役割が異なるため、押印する書類にも違いがあります。ここでは法人印として使われる角印・丸印それぞれの役割を詳しくご紹介します。 角印:「法人の認印」にあたる 角印は会社印や社判とも呼ばれる角形の法人印です。印影が四角い形をしており、印面には会社名が記されています。領収書や請求書・見積書など、日常業務で頻繁に使用されます。個人でいうところの「認印」のような役割をする印鑑です。 会社設立の際には必要ないため、必ず作成しなければいけない印鑑ではありません。しかし 、領収書や請求書・見積書などの書類にきちんと角印が押印されていると、取引先や顧客からの信頼を得られやすくなります。 また、丸印との使い分けができ、丸印の使用頻度を減らすことにも役立つでしょう。角印は印鑑登録を行わないため、代表印として使用することはできません。 丸印:「法人の実印」にあたる 丸印は代表者印や会社実印とも呼ばれる、代表者としての意思表示を行うための法人印です。契約の締結や商業登記などの会社にとって重要な書類や、行政・官公庁への申請書類などに用途が限定されています。個人でいうところの「実印」のような役割をする印鑑です。 角印と異なるのは、商業登記法により、法人設立時に法務局に登録しなければならない点です。印鑑証明書によって登録された印鑑が本物であることが証明されるため、代表取締役を変更したり、官公庁の入札に参加したり、新しく株券を発行したりなど、重要な場面に限って使用されます。 丸印と混同されやすいものに、法人の銀行印があります。銀行印と丸印は、併用を避けた方が無難です。会社の契約とお金のやり取りについて明確に分けて管理するためにも、金融機関に届け出をする銀行印と、法務局に届け出をする丸印は分けて準備することをおすすめします。 角印と丸印の違い 2.印影 ここでは印影における角印・丸印の違いを紹介します。角印には社名や屋号が、丸印には社名と役職名が刻印されているのが一般的です。その名の通り角印は四角く、丸印は丸い形をしているので覚えやすいでしょう。 角印:社名や屋号を刻印 四角い形をした角印には、「〇〇株式会社」などの社名や屋号が刻印されるのが一般的です。印鑑ショップで角印を注文すると、文字数によっては会社名の末尾に「印」や「之印」という文字が入る場合があります。これはおくり字と呼ばれるもので、印鑑を押したときの文字のバランスを見て付け加えられるものです。 おくり字だけではなく、改行する位置も縦や横の文字数を考慮して作られます。もし改行の位置やおくり字の有無に希望がある場合は、念のため事前に伝えておくとよいでしょう。 また、いくら認印とはいえ、偽造されにくい書体を選ぶこともポイント。よく角印に採用される篆書体と吉相体の書体は偽造されにくいのでおすすめです。 丸印:社名と役職名を刻印 丸印の印影は、丸形で二重の円になっており、内側の枠に役職名、外側の枠に会社名が入るのが一般的です。個人名は不要で、会社名と役職名が入っていれば良いとされています。 内側に入る役職名は、株式会社であれば「代表取締役印」、合資・合名会社であれば「代表者印」、信用金庫であれば「代表理事之印」など、法人の形態によって変わります。 丸印は流出や偽造などで悪用リスクが高い印鑑のひとつでもあります。簡単な印面だと偽造・悪用のリスクがありますが、あまりに可読性の低い書体だと読むのが大変です。書体に規定はなく自由に選べますが、あくまでも社名や役職名が把握できる程度の印面で作成しましょう。 そもそも丸印は適切に管理するために、重要な場面以外では使わないようにできるだけ使用頻度を減らすことが大切です。 角印と丸印の違い 3.サイズ ここでは角印・丸印の一般的なサイズについて紹介します。角印には正式なサイズの規定はありませんが、丸印は法務局によって大まかにサイズが規定されています。角印や丸印を新たに購入する際はサイズにも注意が必要です。 角印:1辺20~30mm程度 角印には正式なサイズの規定はないため、会社の裁量によって適当な大きさで作成できます。一辺が20〜30mm程度の大きさで作成されることが多く、よく目にするのは1辺の長さが24mmの角印です。 主なサイズは21,24,27,30mmと準備されています。会社名や屋号の文字数に合わせて選ぶとよいでしょう。社名が10文字前後であれば24mm、15文字以上なら27mmあれば足りるとされています。 丸印:10mm以上30mm以内 丸印は法務局により、10mm以上30mm以内の正方形に収まるサイズと規定されています。直径18mmまたは21mmであるのが一般的です。21mmは大きめのサイズで、印鑑を押したときにしっかりとした印象があります。風格を求める場合は21mmの丸印がおすすめです。 また、丸印には天丸タイプと寸胴タイプの2種類の形状があります。天丸タイプは法人印として定番の形。蓋つきで印面を保護できるほか、風格や重圧感があります。寸胴タイプは個人印と同じシンプルでスマートな形状。天丸タイプと比べてリーズナブルに購入できます。本体の形状は特に規定がないため、好みの方を選んで問題ありません。 角印と丸印の違い 4.押し方 角印・丸印は、押し方にも違いがあります。どちらも法律で定められているわけではありませんが、一般的とされる押し方があります。ここでは、角印・丸印それぞれの押し方を解説します。 角印:文字と印影が重なるように押す 角印の押印位置に正式な規定はありませんが、書類の会社名や代表者名が記載された箇所に重なるように押印するのが一般的です。 押印位置が決まっていないとはいえ、統一感なく押印するのは相手にあまり良い印象を与えません。記載文字の右側に、最後の文字と印影の中心を重ね、バランスを揃えるようにして押印しましょう。文字に重ねるように押印することで、書類の偽造や悪用を防止する役割があります。 丸印:文字と印影が重ならないように押す 丸印は 、契約書などの末尾にある会社名や住所・氏名などの右横に押すのが一般的です。角印と異なり、会社名や会社住所と重ならないように押印します。 署名に重ねるように押印したからといって問題はありません。しかし、押印された印影が正しいものかどうかを印鑑証明書と照合するため、できるだけ被らないように押す方が良いとされています。 書類に「印」という文字が記載されている場合は、「印」の文字の上に丸印を押印することが一般的です。また、角印と丸印の両方を押印する場合は、会社名や住所が記載されている部分の中心に角印を、文字の右横に丸印を押印するようにしましょう。 まとめ 角印は法人の認印、丸印は法人の実印のような役割があります。角印は請求書や見積書などの簡易的な書類に、丸印は契約書や商業登記など重要な書類に用いられるのが一般的です。 それぞれ用途が異なるうえ、サイズや形状、押し方にも違いがあるため、正しく理解しておくことが大切です。

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法人銀行印とは?会社実印と同じでも良い?作成時の留意点とは

法人銀行印とは?会社実印と同じでも良い?作成時の留意点とは

公開日:2023.7.10 最終更新日:2024.10.3 法人銀行印は、会社が法人として銀行口座を作成する際や手形・小切手などに押印する際に使用されます。会社実印と似た形状で印影もそこまで大きな違いはありません。これらを使い分ける必要があるか疑問に思う方もいるのではないでしょうか。 今回は、法人銀行印を作成する際の決まりや会社実印と併用するリスクについてご紹介します。 法人銀行印とは? 法人銀行印は、会社が銀行口座を開設する際や預金から支払いをする際、手形や小切手に押印する際に使用する印鑑です。法人銀行印は、あらかじめ銀行に届け出る必要があります。 基本的には経理部長などお金の管理をする人が取り扱うことの多い印鑑ですが、代表取締役社長や代表者などが管理している場合や、代表者印と同一の印鑑で兼用している場合もあります。 主な利用シーンは、銀行や金融機関で法人口座を開設する、法人口座から出金する、小切手や手形を発行するなどです。会社の資産管理に関係するため、代表者印と並んで重要な印鑑であるといえるでしょう。社印(角印)や会社実印(丸印)を作成する際に、一緒に法人銀行印も作っておくのが無難です。 法人銀行印と会社実印(代表者印)は同じでもいい? 法人銀行印と会社実印(代表者印)は印影にあまり違いがなく、兼用している会社も多くあります。しかし、一般的にはこれらは別々の印鑑として作成し、用途に応じて使い分けることが推奨されています。 法人銀行印も会社実印も、どちらも丸い形状で印面が二重になっており 、外側に会社名が刻印されています。内側については、会社実印が「代表取締役印」という役職名が刻印されるのに対し、法人銀行印は「銀行印」という文言が刻印されるのが一般的です。 このように、法人銀行印と会社実印は、内側の文字以外に印面に大きな違いはありません。「1本で済ませられるならその方が良い」と考える方もいるかもしれません。しかし、これらを兼用してしまうと、その印鑑を紛失したり盗難にあったりした場合に、代表者の意思決定もお金の管理も、どちらもできなくなってしまいます。 法人銀行印を作成するのに、そこまで高額な費用はかかりません。会社内だけではなく外部でのリスクを減らすためにも、法人銀行印と会社実印は別々に作成しておくのがおすすめです。 法人銀行印を作る際の決まり ここでは法人銀行印を作成する際の文字や書体・サイズなどの決まりを紹介します。内側には「銀行之印」と記載、書体は偽造や悪用されにくい書体を選び、サイズは会社実印よりも小さめに作るのが一般的です。 文字 法人銀行印の印面は、外側に会社名、内側に「銀行之印」という文字を組み合わせるのが一般的です。会社実印は内側に「代表取締役之印」「代表者印」などの役職名が入ります。会社実印との違いは、この内側に記載される文字のみです。 書体 法人銀行印の印面の書体に規定はありません。また、外枠に記載する会社名と内枠に記載する「銀行印」の書体をそれぞれ変えるケースもあります。 多くの会社で採用されている書体は「篆書体」と「吉相体」です。これらが人気の理由は、判読がしにくく、偽造や悪用されるリスクが低いことにあります。 篆書体(てんしょたい) 篆書体は約2300年前に秦を統一した始皇帝が漢字を整理してまとめたものです。古い書体ですので、現代漢字とは異なる部分が多くあります。判別がしにくいため、偽造防止に向いている書体のひとつです。 吉相体(きっそうたい) 吉相体は篆書体を少し改良したもので、近年開発された書体です。開運印相としても用いられており、枠に向かって四方八方に文字が広がっている点が特徴といえます。どの書体を選べば良いか迷う際は、篆書体か吉相体を選べば間違いないでしょう。 サイズ 法人銀行印のサイズに決まりはありません。そのため、会社ごとに好きなサイズで作成しても問題はないでしょう。 しかしながら、使用ミスを防ぐために、会社実印や社印サイズを変えて作成されるのが一般的です。特に同じ丸い形状をした会社実印と区別するために、銀行印は会社実印より一回り小さいサイズで作られることが多い傾向にあります。 よく採用されるのは、会社実印が18mm、法人銀行印が16.5mmの大きさです。各法人印の大きさの比較としては、「社印(角印)>会社実印(代表者印)>法人銀行印」となるのが主流です。すべての法人印のサイズを分けていれば一目で見分けられます。 また、会社実印・法人銀行印のような丸い形状の法人印は、「天丸タイプ」と「寸胴タイプ」といった本体の形状で区別することもできます。例えば、会社実印は天丸タイプ、法人銀行印は寸胴タイプと形状を区別して作成すれば、使用ミスを防げるでしょう。 法人銀行印を変更するには? ここでは法人銀行印を変更する際の手続き方法を紹介します。法人銀行印の変更は金融機関の窓口で行う必要があるため、事前の準備が必要です。 金融機関の窓口で変更手続きを行う 法人銀行印を変更する際は、金融機関の窓口で手続きを行う必要があります。変更時に必要なものは以下の通りです。 <必要なもの> 新しい法人銀行印 口座の通帳 キャッシュカード 代表者の身分証明書 基本的には上記のもので足りますが、金融機関によって必要なものは異なります。事前に問い合わせておくとスムーズに進むでしょう。 さらに、変更手続きは原則として会社の代表者が行わなければなりません。やむを得ない理由で代理人が変更手続きを行う場合は、委任状が必要になるケースが多くあります。こちらについても、事前に金融機関に問い合わせておくと安心でしょう。 法人銀行印をなくした場合はすぐに金融機関へ連絡する 万が一法人銀行印を紛失してしまい変更が必要となる場合は、すぐに金融機関へ連絡し取引を停止してもらいましょう。紛失した法人銀行印が他の者の手に渡り、悪用されるのを防ぐためです。 紛失した場合は、紛失届や改印届を提出するのが一般的ですが、金融機関では電話やインターネットで紛失にともなう利用停止手続きができます。紛失の場合はこれらを活用し、なるべく早い段階で利用停止するようにしてください。 古い法人銀行印の処分は厳重に行う 法人銀行印は、登録を変更すると新しい法人銀行印に効力が移ります。そのため、それまでに使用していた法人銀行印は効力を失います。 とはいえ、それで安心するのは禁物です。たとえ効力を失ったとしても、刻印されている名前がわかれば、悪用されたり模倣印鑑を作られたりするおそれがあります。 法人銀行印を処分する際は、印面が読み取られることのないようにしてから捨てるようにしましょう。具体的には以下のような工夫をすることをおすすめします。 <捨てる際の工夫> 印面をカッターなどで削る ライターなどを使って印面を焼く 印面の凹凸を接着剤で埋める 最適な方法は法人銀行印の素材によって異なります。印材に合わせて、上記のような工夫をした上で処分するようにしてください。 まとめ 法人銀行印は,会社実印と似た印面で併用することもできます。とはいえ、会社実印とは別に用意し、お金を管理する用途でのみ使用するのがおすすめです。 法人銀行印は、印面の書体・サイズなどに決まりはありません。しかし、偽造や悪用を防ぐために判別しにくい書体を選んだり、会社実印と区別するために少し小さめのサイズで作ったりするのが一般的です。 法人銀行印を変更する際は、金融機関の窓口で手続きを行う必要があります。登録変更後、古い銀行印は効力を失いますが、悪用や模倣印鑑の作成を防止するため、できる限り工夫をして捨てるようにしてください。

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法人の印鑑証明書の取得方法|コンビニでも取得できる?

法人の印鑑証明書の取得方法|コンビニでも取得できる?

公開日:2023.7.4 最終更新日:2024.11.1 法人が印鑑証明書を取得する方法は、法務局の窓口・郵送・オンラインの3つがあります。もちろん印鑑登録を行っていることが前提ですので、法人設立時は登記と同時に忘れずに登録するようにしましょう。また、印鑑証明書の取得には「印鑑カード」も必要となります。今回は、法人が印鑑証明書を取得する際に必要なものや手続き方法を詳しくご紹介します。 【前提】法人が印鑑証明書を取得するには印鑑登録が必要 前提として知っておくべき、法人が印鑑証明書を取得する際に必要な「印鑑登録」について解説します。登録手順、印鑑カードを取得する手順を知っておくことで、スムーズに手続きを進められます。 法務局に「印鑑届書」を提出する 法人の印鑑を登録する際は、法務局に「印鑑届書」を提出する必要があります。法人の設立登記と同時に登録するのが一般的です。 印鑑届書の提出時に持参するものは以下の通りです。 <届出に必要なもの> 会社実印(代表者印) 届出人の実印 3ヵ月以内に発行した届出人の印鑑証明書 法務局に備え付けられている印鑑届書に必要事項を記載し、上記のものとあわせて申請します。代表者本人が届け出る場合は印鑑提出者本人にチェックを入れ、本人の住所・氏名などを記入しますが、代理人が届け出る場合は、代理人の住所・氏名を記入します。その際、「委任状」と記載されている部分については、代表者本人の記入が必要です。 また、登録できる印鑑は1辺の長さが1cmから3cmの正方形である必要があります。これは商業登記規則第9条に定められているため、必ず守らなければいけません。さらに、印鑑は照合に適するものでなければならないとされています。印鑑作成業者に依頼して作成してもらったものであれば間違いないでしょう。 印鑑登録が済んだら「印鑑カード」を発行してもらう 印鑑登録が済んだら、次に印鑑カードの申請を行います。印鑑カードは会社設立時に必ず求められる手続きではないものの、法人の印鑑証明書を取得する際に必要となるため、忘れずに申請しておいてください。 「印鑑カード交付申請書」は印鑑届書とフォーマットが似ているため、同じように記入していけば問題ありません。代理人が申請する場合は、委任状欄への記入も忘れないようにしてください。提出後は数分〜数十分で印鑑カードが発行されます。 また、この印鑑カードの交付申請は郵送でも行えます。法務局のホームページに申請書があるため、そこから書類をダウンロードし、必要事項を記入し郵送してください。郵送で申請する場合は、返信用封筒や切手を同封する必要があります。 印鑑証明書を請求する際は、原則として代表者本人が手続きする必要があります。しかし、印鑑カードがあれば委任された代理人でも印鑑証明書を請求できるようになります。 法人の印鑑証明書の取得方法は3つ 続いて、法人の印鑑証明書の取得方法とそれぞれに必要なもの、手順を紹介します。事前にしっかりチェックし、スムーズに取得できるようにしておきましょう。 法務局で申請する もっとも一般的なのが法務局の窓口に直接行って取得する方法です。印鑑登録の手続きや印鑑カードの発行は、法人の本店所在地を管轄する登記所でしかできませんが、印鑑証明書の発行は全国どこの法務局でも手続きできます。 従来は特定の法務局でしか手続きができませんでしたが、現在は会社の所在地に関係なく、どの法務局でも請求できるようになりました。 近くの法務局は、以下のホームページで確認できます。 法務局>管轄のご案内 法務局で申請する際に必要なもの 印鑑カード 印鑑証明書交付申請書 手数料(450円分の収入印紙) 法務局での申請の手順 「印鑑登録証明書交付申請書」に必要事項を記載 決められた手数料分の収入印紙を貼り付け 印鑑カードとともに法務局の窓口に提出 法務局内に証明書発行請求機があれば、申請書の記入を省略できる場合があります。詳しくは最寄りの法務局の窓口まで問い合わせてみてください。 郵送で申請する 前述したように、印鑑証明書の交付申請は郵送でも行えます。「印鑑証明書交付申請書」に必要事項を記載し、印鑑カードや返信用封筒などを同封して郵送します。 大事な印鑑カードを同封する必要があるため、機密情報保持の観点から、郵送の際はセキュリティに気をつけたいところです。書留や配達証明などのサービス、追跡できる宅配便などを利用するようにしてください。 郵送で申請する際に必要なもの 印鑑カード 印鑑証明書交付申請書 手数料(450円分の収入印紙) 郵送用の封筒と送料 返信用の封筒と郵便切手 郵送での申請の手順 法務局ホームページから印鑑証明書交付申請書を印刷 申請書を記入、収入印紙を貼り付け 申請書・印鑑カード・返信用封筒と切手を封筒に入れ、法務局に送付 オンラインで申請する もっとも手軽に交付申請ができるのがオンライン申請です。オンラインで印鑑証明書の交付申請を行う場合は、前もって法人の電子証明書を取得しておく必要があります。電子証明書は発行に手数料がかかりますが、法務局に申請を行うことで交付されます。電子証明書を取得できていれば、「申請用総合ソフト」から印鑑証明書の交付申請を行うことが可能です。 初期設定として、ソフトのインストールや申請者情報の登録、電子署名をするために必要な電子証明書の取得をしておく必要がある点に注意しましょう。 オンラインで申請する際に必要なもの 電子証明書 印鑑カード(印鑑カード番号) 発行手数料(郵送の場合は410円、法務局の窓口で受け取る場合は390円) オンラインでの申請の手順 申請用総合ソフトをパソコンにインストールし、申請者情報を登録(※初回のみ) 「申請書の作成を行う」ボタンから該当する項目を選択 印鑑提出者の資格・氏名・生年月日、印鑑カードの番号を記入 交付方法を選択 「処理状況の確認」の画面を立ち上げ、申請書に電子証明書の「署名付与」を行う 処理状況表示画面の「納付」ボタンから、インターネットバンキングで手数料を支払う 法人が印鑑証明書を取得する際の注意点 最後に、法人が印鑑証明書を取得する際の注意点を説明します。個人の印鑑証明書の取得とは異なる部分があるため、事前にチェックしておいてください。 法人はコンビニで印鑑証明書を取得できない 個人の印鑑証明書は、コンビニでマイナンバーカードや住民基本台帳カードを使って取得できます。一方、法人の印鑑証明書はコンビニでは取得できず、法務局への交付申請書の提出が必要です。 方法によって取得までにかかる時間が異なる 法人が印鑑証明書を取得する際は、その手続き方法によって、取得までにかかる時間が異なります。 法務局の窓口であれば数分〜数十分程度、郵送であれば書類を投函した日から3〜4日ほど、オンライン申請を行った場合は受け取り方によって取得できるまでの時間数が異なるのが一般的です。 さらに、法務局での窓口で申請をする際は、法務局の業務時間の間に行かなければなりません。平日8時30分〜17時15分までが受付時間となっており、土日祝日や年末年始は稼働していないため注意が必要です。 まとめ 要点さえ押さえていれば、印鑑証明書の取得はスムーズにできます。法務局の窓口のほかにも、郵送やオンラインで印鑑証明書の交付を申請することも可能です。オンライン申請を初めて行う場合は事前に電子証明書の発行手続きを済ませる必要があります。慣れない場合は時間がかかってしまう可能性もあるため、最初は時間に余裕を持って行うようにしてください。 なお、印鑑証明書の発行のためには印鑑カードが必要です。印鑑登録をする際は、印鑑カードの交付申請を忘れずに行ってください。

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ハンドメイド作品は梱包もおしゃれに!簡単でかわいいラッピングのコツを紹介

ハンドメイド作品は梱包もおしゃれに!簡単でかわいいラッピングのコツを紹介

公開日:2023.7.3 最終更新日:2024.11.1 ショップの雰囲気を表した梱包やラッピングでお客様に喜んでもらいたいけど、どうすれば? お悩みのハンドメイド作家さま、経費をかけなくてもおしゃれな梱包はできます。最初に見られる梱包の状態でショップの印象が決まるため、手を抜くことはできませんよね。 今回はセンスがきらりと光る梱包やラッピングのコツを紹介します。 ハンドメイド作品の梱包に必要なアイテムは アクセサリーやネイルチップなど繊細な商品は特に梱包が大事です。 たくさんの荷物と一緒に運ばれているときに壊れてしまってはお客様もガッカリします。梱包用のアイテムを使って配送中の商品を守りましょう。 台紙 アクセサリーやネイルチップなどは台紙に固定して透明な袋に入れましょう。しっかり固定できていないと配送中に動いてしまい壊れる恐れがあります。 ピアスやネックレスなどは専用の台紙が市販されていますが、オリジナルの台紙を作るのも楽しいですね。ショップのロゴなどを印刷したり、スタンプを押したりショップをイメージした台紙は印象に残ります。 アクセサリーがしっかり固定できるように台紙には切り込みを入れるといいでしょう。 かょのこ♪スタンプ 浸透印 https://www.sanby.co.jp/product/kayonoko/si-s.html OPP袋 アクセサリーなど作品を台紙にセットしたらOPP袋へ入れます。OPPとはオリエンテッドポリプロピレンという素材のことです。 OPP袋は透明でハリがあり商品をきれいに引き立たせてくれます。雨などの水濡れ対策にもなるためおすすめです。 OPP袋と台紙はサイズを合わせておきましょう。台紙よりも大きいサイズのOPP袋は中で商品が動いてしまい破損の原因になります。 さまざまなサイズのOPP袋が市販されているため、台紙に合わせてサイズを選ぶといいですね。OPP袋を閉じるときにはマスキングテープやショップイメージのシールをはるとおしゃれに仕上がります。 緩衝材 OPP袋に入れたアクセサリーなど壊れやすい商品は緩衝材に包みましょう。 緩衝材にはシート状や中に空気が入ったピロー型などの種類があります。エアパッキンやプチプチといわれる気泡緩衝材は一般的によく使われていますね。袋状やシート状など、さまざまな形状のエアパッキンがあります。 商品の種類や大きさに合わせて選びましょう。 箱 緩衝材などで包んだ商品が入る大きさの箱を用意しましょう。大きすぎると中で商品が動き破損しやすいため適切なサイズの箱が必要です。 また箱は強度があるものを選びます。輸送中の衝撃にも耐えられる強度のしっかりした箱を使いましょう。 テープ 商品を入れる透明な袋にはおしゃれなマスキングテープやシールを貼ります。 マスキングテープは粘着力がほどよく、きれいに剥がれるためおすすめです。ただし、外箱や外袋には剝がれやすいためおすすめできません。 段ボールや外装の袋には粘着テープを貼り、中の商品が出ないように梱包しましょう。 ちょっとした工夫でおしゃれになるラッピングアイテム おしゃれなラッピングで商品が届くとうれしくなりますよね。 ラッピングアイテムのチョイスも大事ですが、ひと手間加えておしゃれにするのもセンスの見せどころです。作品やショップのカラーやイメージにそろえたラッピングをしてみましょう。ラッピングのちょっとした工夫でリピーターが増えるかもしれませんね。 マスキングテープやショップシールを活用 文具店や雑貨店にはおしゃれなマスキングテープが多くそろっています。ショップや商品のイメージで組み合わせたり、カラーをそろえたりしておしゃれなラッピングにしましょう。 商品のパッケージだけでなく、梱包用の外箱にもスタンプやマスキングテープでアレンジするとオリジナル感がアップします。 ショップオリジナルのシールもラッピングに役立ちますよ。 ショップのオリジナルシールは印刷を依頼するのもいいですが、自作で作ることも可能です。 専用アプリやラベル用紙を使うと好きな柄で作れます。ショップや作品のイメージでそろえると素敵なラッピングになりますね。 mt・bluebellgrayセット https://shop.masking-tape.jp/products/detail.php?id=6796 カラフルな緩衝材で保護 他のショップと少し差をつけたいというときには緩衝材をカラフルなものに変えてみましょう。 ペーパークッションともいわれる紙パッキンはきれいな色が市販されています。 シュレッダーがあれば好きなカラーの紙を使って紙パッキンを作ってもいいですね。また、エアパッキンの気泡部分がハートの形になっているものもあります。 ハニカムペーパーやクラフト紙を使った緩衝材も人気です。ハニカムペーパーは広げると蜂の巣のような形になる緩衝材です。 クラフト紙を丸めて緩衝材にするのもいいですね。このときクラフト紙にスタンプなどでアレンジするのもおすすめです。 ロール PE ギフト ラップ フォーム https://jp.shein.com/1roll-PE-Gift-Wrap-Foam-Minimalist-Pink-Filament-Foam-For-Party-p-13127152-cat-2500.html?mallCode=1 クラフト紙でおしゃれに クラフト紙は紙袋や台紙などに使うと大人っぽいおしゃれなラッピングになります。 リボンやレースとシーリングスタンプを組み合わせると大人可愛いラッピングになります。 レトロでかわいいシーリングスタンプは人気再沸騰中。クラフト紙と組み合わせてラッピングに使うと、より洗練された雰囲気になりますね。 また表はクラフト紙、裏面にはエアパッキンが付いている梱包材もあります。緩衝材とラッピングアイテムが一体になっているため、かさばらず簡単にラッピングできます。 消しゴムはんこ作家・イラストレーター eric・シーリングワックスセット・スタンプ https://www.sanby.co.jp/product/eric/sealing_wax.html クラフトプチ https://www.putiputi.co.jp/products/6056 thank youカードを添える 商品を購入してくれた人には感謝の気持ちを込めてthank youカードを添えましょう。 ショップや作品のイメージにあうカードを作成し、手書きでメッセージを書くのもいいですね。スタンプやシールなどでアレンジしても喜んでもらえそうです。 thank youカードはラッピングした商品の上に添えて梱包します。購入者がパッケージを開けたとき、すぐ目に付くところに添えるといいでしょう。 消しゴムはんこ作家・イラストレーター eric・日付印 https://www.sanby.co.jp/product/eric/td.html サタケシュンスケ メッセージスタンプ https://www.sanby.co.jp/product/shunsukesatake/messe-stamp.html スタンプでアレンジ ラッピングのアイテムや梱包の資材をショップのイメージにアレンジするときにはスタンプが簡単で便利です。作品を入れる箱やアクセサリーの台紙にワンポイントあるとオリジナリティーが出ます。 紙袋や封筒などにもスタンプを組み合わせてショップの世界観を表すのも効果的です。梱包やラッピングの箱の中や表にスタンプでアレンジしても素敵ですね。 イラストスタンプ・デリバリー https://www.sanby.co.jp/product/illustration/ill_02.html アクリルスタンドスタンプ[eric] https://www.sanby.co.jp/product/eric/acss.html 梱包で起きるトラブルを避けるために 大事な作品が無事にお客様へ届くようにしっかり梱包しなくてはいけません。梱包が甘く、輸送時に破損した場合はクレームに繋がります。 輸送中に商品をしっかり守ってくれるよう梱包を工夫してトラブルを回避しましょう。 箱や袋の強度に注意する 梱包用の箱や袋は雨に濡れたり、輸送時の揺れでぶつかったりしても壊れにくいしっかりした段ボールを選ぶことが大事です。 雨や雪の日に配送されることも考え、水濡れに強い梱包を考えます。OPP袋やエアパッキンを使い商品に影響を及ぼさないような梱包をしましょう。 段ボールの使いまわしは見栄えが良くないだけでなく、強度にも不安があるため絶対にNGです。 緩衝材は十分に詰める 配送時に商品が箱の中で動かないように、緩衝材は十分に詰めましょう。ラッピングした商品の大きさに見合う箱を準備することが大切です。 ピロー型の緩衝材やペーパークッション、丸めたクラフト紙などを使いましょう。ただし、箱のサイズや緩衝材の量で送料に影響が出ないように気を付けなければなりません。 商品をテープで止める 商品が箱の中で動かないように商品をテープなどで止めておくと安心です。はがせる両面テープはしっかり貼り付けられ、簡単に剝がせます。 ラッピングの袋や台紙に作品を固定するときはマスキングテープが便利です。粘着剤の成分が作品に残ることなくきれいに剥がせます。 過剰包装をしない 商品が壊れないようにとエアパッキンやOPP袋などを重ねたくなりますよね。 エアパッキンのシートや袋、テープなどを使いすぎて過剰包装になるとクレームにつながる恐れがあります。過剰包装では梱包材料費や送料などで高コストになることも。また、取り出しにくい梱包ではリピートしてもらえなくなるかもしれません。 適度な梱包を心がけましょう。 簡単おしゃれな梱包でリピーターを増やそう おしゃれなラッピングや適切な梱包をするとお客様は安心してショッピングを楽しめます。 ちょっとした工夫でお客様に喜んでもらえてリピートしてもらえるとうれしいですよね。 コストや手間をかけすぎず、さりげなくおしゃれな梱包でショップのファンを増やしていきましょう。

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