チタンの印鑑はなぜおすすめ?デメリットについても解説!

チタンの印鑑はなぜおすすめ?デメリットについても解説!

公開日:2023.9.5 最終更新日:2024.11.1

印鑑を購入する際、材質に着目したことはありますか。デザインにはこだわるものの、材質はあまり気にしていない方も多いのではないでしょうか。

印鑑の材質は、デザインと同じくらい非常に重要です。その中でもチタン印鑑はほかの印材にはない、数多くのメリットを有しています。今回はチタン印鑑がおすすめである理由について解説いたします。

チタンの印鑑がおすすめの5つの理由

チタンの印鑑がおすすめである理由は5つあります。それぞれ詳しい内容について確認していきましょう。

美しい印影を残せる

チタン印鑑はほかの印鑑と比べて捺印性が高く、美しい印影を残すことができます。捺印性に影響するのは「朱肉の乗りの良さ」「適度な重量感」のふたつです。

チタンの粒子は超微粒であるため、朱肉の乗りを一切邪魔しません。そのため、印面に均一に朱肉を付着させることが可能です。

さらにチタン印鑑は適度に重量感があるため、強く押し付ける必要もありません。印影が掠れてしまうのではないかという心配から、意識して力強く捺印している方は多いのではないでしょうか。

しかし、チタン印鑑であれば、印鑑本体の重量があるため、軽い力でも綺麗な印影を残せます。力を加える必要がないため、女性にとっても使いやすい印鑑になっているのもポイントです。


デザイン性が優れている

メーカーによって異なりますが、チタン印鑑はデザイン性が優れているケースが多いです。今までの印鑑のイメージを変えるようなスタイリッシュなデザインが特徴になっています。

チタンは金属の一種であるため、重厚感や高級感があるのも大きなポイントです。ごちゃごちゃとした装飾が施されているわけではなく、シンプルながらも高級感のある仕上がりになっているのです。

そのためチタン印鑑を使用しているだけで、品のある雰囲気を醸し出せます。ビジネスシーンにおいてチタン印鑑を使用していれば、仕事のできる大人を演出することにつながるかもしれません。

耐久性が高い

チタン印鑑に使われるチタンは「純チタン」と呼ばれる種類であることが多いです。純チタンは高い強度を持つという特徴があり、耐久性に優れているため摩耗が少ないです。

印鑑を長く使っていると、印面が摩耗してしまい、印影が汚くなってしまうケースがあります。一度摩耗すると元には戻らないため、買い替えを行わなくてはいけません。

しかし、チタン印鑑は摩耗が少ないため、こまめに買い換える必要がないのがポイントです。特に実印や銀行印については、こまめに買い換えると手続きに手間がかかってしまいます。

祝い品などの贈り物として、一生モノの印鑑を作る場合にもおすすめの印材です。

水洗いが可能

長く使う印鑑はお手入れが欠かせません。朱肉がついたまま放置してしまうと、変色や劣化の原因となります。そのため、印鑑を使った後は朱肉を落とす必要があります。

しかし、朱肉を拭き取るのは簡単ではありません。丁寧に拭き取ったとしても、拭き残しが発生する可能性が高いからです。

チタン印鑑は水洗いができるため、朱肉を残さず綺麗に落とすことができます。さらに念入りに朱肉を拭き取る必要もありません。お手入れにかかる手間を大幅に削減できるメリットがあります。

ほかの印材は水洗いすると、素材が水を吸ってしまい、乾かすとひびが入ってしまう場合があります。しかし、チタン印鑑は水洗いをしても錆びる心配がなく、劣化することもありません。

金属アレルギーの方でも利用できる

金属製の印鑑は金属アレルギーがある方は使用できません。金属アレルギーを理由に購入を躊躇している方も多いでしょう。

しかし、金属アレルギーは汗でイオン化し、溶け出した金属によって起こります。チタンの場合は、すぐに酸化するという性質があるため、金属が溶け出してもアレルギーの原因にはなりません。

この特性を活かして、チタンは人工骨や人工関節ペースメーカーなどにも利用されています。金属アレルギーのある方でも安心して使用できる金属なのです。

材質の安全性が高いのは、チタン印鑑ならではのポイントでしょう。金属アレルギーが理由で、木製の印鑑を使用していた方は、チタン印鑑であれば問題なく使用することができるため購入を検討してみてください。

チタン印鑑にはデメリットもある

チタン印鑑には数多くのメリットがある一方でデメリットもあるため、購入前には必ず確認しておきましょう。

価格が高め

チタン印鑑はほかの印鑑と比べて価格が高めです。一般的な印鑑であれば、100円ショップで販売されていることもあります。少し高級な印鑑の場合でも、数千円程度で購入できるでしょう。

しかし、チタン印鑑は1万円以上かかることが多いです。なぜなら、チタンはレアメタルの一種であり、希少性の高い金属だからです。そのため、購入時の負担が大きい点は注意しなくてはいけません。

一方で、ほかの印鑑は劣化にともない交換をしなくてはいけません。しかし、チタン印鑑はほぼ一生使い続けることができるため、長い目で見ると金銭面の負担はむしろ少ないともいえるでしょう。

初期投資のみ少し高めですが、それでも購入する価値のある印鑑なのは間違いありません。

重量がある

チタン特有の重量は、人によってはデメリットとなる場合があります。印鑑を繰り返し使用していると、手にかかる負担が大きくなってしまうからです。

そのため、チタン印鑑のみで仕事をするのはあまりおすすめできません。1日に何度も使用しなくてはいけない場合は、比較的重量の軽い印鑑で対応するのをおすすめします。

仕事の中でも重要度の高い書類にのみ、チタン印鑑を使用するという風に使い分けることができれば、重量による負担が気になることもなくなるでしょう。

銀行印や実印でチタン印鑑を使用する場合は、そもそも使用頻度がそれほど多くありません。重量があったとしても気になるケースは少ないでしょう。

重量があるという点は確かにデメリットではあります。しかし、使い方によっては、それほど気にならないため、致命的なデメリットではありません。

手彫りができない

チタン印鑑における最大のデメリットは、手彫りができない点です。チタン印鑑は強度が高いため、彫刻刀が入らず手彫りができません。そのため、チタン印鑑の印面は彫刻機(彫刻針)を使って彫刻することもできます。

あくまでも機械的に文字が出来上がるため、複製が容易という点が問題です。データが流出すれば、まったく同じ印鑑を複製することも不可能ではありません。悪用されるケースもゼロではないでしょう。

さらに印章店によっては、店舗でチタンを加工できるところは少ないです。そのため、外部業者に委託して製造することが多くあります。このことから、重要決済の捺印用などとしてチタン印鑑の作成を検討している方は、セキュリティ面の安全性が確保されているか店舗に問い合わせてみてください。

まとめ

チタン印鑑には数多くのメリットがあります。職分が高く、品の高さをアピールしたい場合にチタン印鑑は役立ちます。

一方でチタン印鑑にはデメリットもあるため注意しましょう。メリットとデメリットを比較した上で、チタン印鑑を購入するべきか検討しなくてはいけません。

特にセキュリティ面については大きな問題です。作成する前に店舗に問い合わせて、安全性が確保されているか確認してから購入を検討しましょう。