公開日:2024.6.3 最終更新日:2024.10.30
デジタル化で文字を書く機会は少なくなってきたとはいえ、やはり綺麗な文字を書けるに越したことはないですよね。
今回は綺麗な文字を書けるようになるための練習「美文字トレーニング」について解説します。
小学生のときに書道や硬筆を真面目に習っておけば良かった、と後悔している方!今からでも遅くありません。美文字を書けるようになりたい人は、ぜひ最後まで読んで参考にしてみてください。
美文字にはコツとルールがある!
綺麗な字を書けるかどうかは、センスがある人か子供の頃に字を習った人だけだと思っていませんか?
実は綺麗な字には5つの「コツ」と「ルール」があります。ひとつずつ意識して行ってみてください。
1. 正しいペンの持ち方と姿勢
綺麗な字を書くにはペン先の流れや筆圧などが影響するため、まずは正しい姿勢で座り、ペンを正しく持つことが大切です。
正しい姿勢とは?
- 背筋を伸ばす
- 正座もしくは椅子の場合は膝の角度が90度になる状態で足を床に付ける
- 机と体の間に握りこぶし1個分の空間を作る
正しいペンの持ち方とは?
- 親指と人差し指をペンの上部に軽く添え、中指でペンを下から支える状態で持つ
- 力を入れすぎない
肩の力も抜き、リラックスして書きましょう。
2. 止めやはらいを丁寧に書く
美文字ポイントは文字の止めやはらいにあります。
止めるべき箇所なのにはらいになっていたり、逆にはらいなのに止めで終わっていたりすると文字のバランスが悪くなるからです。
筆で書いているようなつもりで、止めやはらいを丁寧に書くことで美文字度がアップします。
3. 大きさのメリハリとバランスを意識する
文字の大きさのメリハリやバランスも、美文字に見えるかどうかの重要ポイントです。
漢字は大きく、平仮名は小さく書きましょう。また正しい書き順で書くことでペン運びがしやすく、文字のバランスも取りやすくなります。
書き順には「2つの大原則」と「8つの原則」があります。原則なので憶えてしまえば簡単なので書き順が曖昧な人は見直してみましょう。
書き順の詳細については文部省(現在の文部科学省)がまとめた筆順指導の手引きを参考にしてください。
4. 右上がりになるように書く
文字の横画を書く時は真横に線を運ぶより、ほんの少し右上がりに書くと美文字に見えます。
少し上がり気味に書くことで、文字に躍動感とシャープさが出るためです。角度をつけ過ぎると文字のバランスが崩れるため「ほんの少し」がポイントです。
5. 誰かに読まれるつもりで書く
メッセージカードやメモ書きなど誰かのために書く文字は、普段より綺麗に書こうと一画一画丁寧に書いていませんか?
一方で自分のためのメモ書きなど日常的に書く文字は走り書きになり、つい乱れた文字になってしまいます。
普段から一画一画、1文字1文字を丁寧に書くようにしてみましょう。
美文字トレーニングの方法
綺麗な文字を書けるようになるための美文字トレーニングには、4つの方法があります。
自分のライフスタイルや性格に合わせて選んでみてください。
ペン字教室へ通う
ひとりではサボってしまい、続ける自信がないという人は教室へ通うことをおすすめします。
月会費を払うのがもったいないと思ってしまう人の場合も、この方法が向いているかもしれません。払ったからにはきちんと通おうとするためです。
またプロから正しく学びたいという人もペン字教室が向いているでしょう。綺麗な筋肉をつけたい人にパーソナルトレーニングが向いているのと一緒ですね。
練習帳を活用する
ペン字教室の月会費は予算的にちょっと厳しいという人は、練習帳の活用がおすすめです。
練習帳にもさまざまな種類があり、監修している文字のプロによってもタイプが異なります。
練習帳を選ぶ際には、下記の4つのポイントをチェックしましょう。
- 練習できる書体
- 練習スペースの有無や量
- 挨拶文など日常シーンに活かせる練習の可否
- 練習できる文字の種類
練習帳には、サイトからダウンロードして使うタイプもあります。
ゲーム機を活用する
美文字トレーニングは今やDSやSwitchでも可能です。
ゲーム機はペン字教室や練習帳に比べると初期費用が高いのが難点ですが、何度も書き直しができるうえ、ゴミも出ないためエコの観点からも良いでしょう。
ゲーム感覚で楽しくできるため、過去に美文字トレーニングを挫けてしまった人でも続けやすいかも。
YouTubeを見ながらトレーニングする
お金を極力かけずに美文字トレーニングしたい人におすすめなのがYouTubeです。
練習書きするためのノートや用紙を用意する必要はありますが、他の方法に比べると費用をほとんどかけずに始められます。
美文字トレーニングはしたいけど、続けられるか自信がないという人は一旦YouTubeから始めてみるのも良いでしょう。
美文字トレーニングにはペン選びも重要!
綺麗な文字を書くにはペン選びも大切です。美文字トレーニングを継続するためにも自分にあったペンを選んでおきましょう。
持ちやすく疲れない
美文字トレーニング中は長い時間ペンを持つことになります。持ちやすく疲れないペンであることは必須条件です。
ラバーグリップがあり10g前後の重さのペンがおすすめですが、手の大きさや指の太さ、長さによって「持ちやすく疲れない」ペンは異なります。
できれば実際に文具店に行って手に取ってみることをおすすめします。
ペン先の滑りが良い
いくら持ちやすいペンでもペン先の滑りが悪いと文字も書きにくく、ストレスに感じます。ボールペンのボール部分の滑りがよくストレスを感じないものを選ぶようにしましょう。
おすすめは低摩擦でもなめらかに筆記できるジェットストリームです。また新しい色材と顔料の組み合わせで、従来の油性インクより深い黒色を実現。速乾性にも優れていて、書いた後に手が汚れるといったストレスも軽減してくれます。
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美文字トレーニングを成功させるためのポイント3つ
今まで何度も美文字トレーニングをしたものの続かなかった、という人もいるのではないでしょうか?
綺麗な文字を身につけるために3つのポイントを理解しておきましょう。
反復レッスンで美文字の感覚を身につける
一度付いた癖はなかなか抜けるものではありません。文字の癖も普段の書き方の習慣によって身についたものです。
自分にあった美文字トレーニングを根気よく繰り返し行い、美文字の感覚を身に付けていく必要があります。
期日を決める
結婚式参列や年賀状書きなど、綺麗な文字をお披露目するときを決めておきましょう。
何かを頑張る際はゴールがあったほうが頑張れるし、継続できます。綺麗な文字を書けるに越したことはありませんが、期日があったほうが集中して頑張れるため、日々の美文字トレーニングも挫けることなく頑張れるはずです。
日々実践する
美文字を完全に自分のものにするには練習帳などを使った美文字トレーニングと並行して、日々の実践も取り入れることをおすすめします。
もし仕事など日常で書くことがないという人は、これを期に日記を始めてみてはいかがでしょうか?
日記を書くといっても気負う必要はなく、ひと言や短文で良いのでその日に起こった出来事を記録するくらいの軽いもので構いません。
日記についての詳細はこちら↓
【まとめ】美文字を手に入れるには自分に合うトレーニング方法と継続・実践が成功のポイント
綺麗な文字を書けるようになるためには、すでに付いてしまった癖を直していく必要があります。
美文字トレーニングとあわせて、日常でも綺麗な文字を書く意識をしていきましょう。
さまざまある美文字トレーニング方法から楽しんでできるものを選び、無意識に美文字を書けるようになるまで継続しておこなうことが大切です。