公開日:2023.1.12 最終更新日:2024.11.2
新しい1年の始まりや誕生日をきっかけに日記をつけ始めてみたけど続かない……そんな人は多いのではないでしょうか?
日記を続けるコツは頑張り過ぎないことと、日記を書く意味を理解しておくこと。
日記の目的を定めて、気軽に書くことで無理なく続けられるんです。今回の記事では、おすすめの日記手帳も紹介しているので、今回の記事をきっかけにひとこと日記を始めてもらえたら嬉しいです。
日記を書く効果とは?
日記を書くのは良いと言われますが、具体的にはどのような効果があると思いますか?日記にはさまざまな効果がありますが、主に「記録」と「整理」の役割を担っています。
ドイツの心理学者ヘルマン・エビングハウスが考案した「エビングハウスの忘却曲線」では、人は1日後には74%の記憶を忘れてしまうと提唱しています。1日で起きた出来事を日記に書き留めることは、忘れる前に想い出や出来事を記録しておくという効果があります。
また感情や考えの整理が出来て、別の視点からの新たな発見にもつながるのです。
もう少し詳しく解説していきましょう。
参考サイト:エビングハウスの忘却曲線 - 一般社団法人日本経営心理士協会 (keiei-shinri.or.jp)
客観視できる
人は何か出来事があった場合、どうしても主観的に捉えてしまい、偏った感情や考えに左右されてしまいます。一度文章に起こすことで、別視点で捉えて新たな発想が生まれるきっかけになります。感情や考えの整理をしたいときにも有効です。
前向きになれる
仕事やプライベートで物事がうまく進まなかったとき、ネガティブになり自分を責めたりマイナス思考に陥ってしまいます。しかし日記に良い出来事や頑張れた部分を書き留めておくことで、過去の成功体験を通じて自分を励ますことができます。
文章力や語彙力の向上につながる
小学生のときに毎日日記を書かされた記憶はないでしょうか?
小さな子供が日記を書いて提出するのは、先生が子供たちの考えや状況を知るためでもありますが、日記を書くことで文章力の向上に繋がるからです。大人も同じで、出来事を文字に起こす際に文章を作り、言い回しを変えようとすることで文章力と語彙力を鍛えられます。
過去の記録になる
冒頭で伝えた通り、人は忘れる生き物です。人の記憶ほど当てにならないものはないと言うほどに、時間とともに記憶は薄れ、曖昧になっていきます。日記は、想い出やトラブル回避のために記録としての役割を担います。
日記を書くデメリットと対処法
一方で、日記にはデメリットもあります。
- 時間を確保しないといけない
- 日記のネタが必要になる
- ネガティブな記憶も残してしまう
日記が続かないのは日記を書くための時間が取れないことや、ネタ切れが原因であることが多いのではないでしょうか?
また日記に書いたことで嫌な記憶が呼び起こされてしまうこともあるでしょう。嫌な出来事は残さないのが一番です。ただ、書き出すことでスッキリするのが日記の良さでもあります。おすすめの対策は、付箋の活用です。
ボックスタイプの大きめの付箋に愚痴やモヤモヤした感情を書き出します。少しして落ち着いたら、付箋は剥がして捨ててしまいましょう!
日記帳には「ネガティブなことは書き留めても残さない」を鉄則にするのがおすすめです。
ひとこと日記のメリット
今まで何度も日記にチャレンジしたけど、継続できなかった人におすすめなのがひとこと日記です。
ひとこと日記のメリットは、日記のデメリット面をカバーしている点です。
- ひとことなので時間がかからない
- 特別なネタがなくても書ける
長文を書くのが苦手な人にもおすすめです。またひとこと日記は直感で書くので、本心が出やすいのも良い点と言えるでしょう。長文の日記になると良く書こうと美化して書いてしまったりします。本音や真実を書いてこそ、日記ですからね。
ひとこと日記は、記憶に残った出来事を考え込まずに短時間でさらっと書けるのが良い点です。
ひとこと日記の書き方
ひとこと日記の書き方にルールはありません。綺麗な文章じゃなくていいですし、一日を振り返って強く記憶に残っていることを書き留めるだけで良いのです。
もし記憶に残ることがないのなら、何もなかったと書いておきましょう。
書くのがしんどいときにはシールやスタンプで感情を残すだけでもOKとしておき、自分に負荷をかけないのがポイントです。
大人のひとこと日記の書き方
プライベートやビジネスシーンにおいて自己成長は大切です。精神的に成長するためにも、日記を活用することをおすすめします。
- 起きた事実と反省点、改善点を書いてみる
- 過去に書き留めた一言からの成長を比べてみる
人は置かれた環境で考えや仕事に対する姿勢など変化していきます。日記を通して、客観的に自分を見つめ直して、成長を意識してみましょう。
子供にもおすすめのひとこと日記
東広島市で虹のこどもクリニックを開院している河野先生によると、作文や日記が苦手になる理由のひとつが「日本語の語順」だそうです。「楽しかった」と書くにも、まず「なぜ楽しかったのか?」「何が楽しかったのか?」を書かないといけません。そこで河野先生は子供のための日記練習帳「ひとこと日記帳」を開発しました。
ひとこと日記帳は、その日の感情を尋ねるところから始まり、すべてが質問形式で進められていきます。「感情をまず書く」そうすることで日記が苦手な子供もどんどん日記が書けるようになる脳科学にもとづいてできた子供のための日記帳です。
ひとこと日記を継続するコツ
ひとこととは言え、日記を継続するのは難しいと思う人もいるでしょう。ここでは「ひとこと日記」を書く目的を再確認しつつ、継続するためのコツを紹介します。
①何もない日も何もなかったことが記録になる
そのときの自分にとっては何でもないことが、何年か経ったときには貴重な時間だったと思えるときが来ます。たとえば、ひとりでカフェに行く時間。結婚して子供ができるとひとりで過ごす時間は減ってしまうことが多いです。何もない日でも何年後かの特別な時間になる可能性があります。
②手帳を活用する
わざわざ日記帳を買うと、書かなきゃいけないというプレッシャーを自分に課してしまいます。ひとこと日記は、スケジュール帳に走り書きで構いません。
③次の日の目標を付箋で貼っておく
毎日のひとこと日記に困ることがあるなら、次の日のプチ目標を付箋に書いて貼っておきましょう。甘い物を我慢する、1駅分歩く、といった感じの軽いものでOKです。
④見直したときに自己肯定感が上がる内容を書く
後日見返して凹んでしまうようなことではなく、自己肯定感の上がる内容を書くようにしましょう。ひとこと日記を通して、毎日自分の「良かった探し」をするのも良いですね。
おすすめのひとこと日記手帳につかえるグッズ
日記は見返したときに楽しくなる雰囲気にデコレーションするのもおすすめです。
ひとこと日記帳を書きやすく、可愛く仕上げるのにおすすめのアイテムを紹介します。
手帳プランナーmiyuさんがデザインした「ノートを彩るクリアスタンプ」のセット。「お文具の日」「エレガントの日」「カフェの日」の3種類から選べます。
※アクリルブロックは別途購入が必要です
・eric日付印
消しゴムはんこ作家ericさんの作品「eric日付印」はS・M・Lの3サイズから選べて、それぞれに柄も異なります。
日付部分は空欄にして書き込むこともできますし、マスや線のない白紙のノートにeric印を押して、下にひとこと日記を書くのもおすすめです。
書きたいことがたくさんある日は長文で書いて、特に何もない日はひとことで終わらせるといったように、eric印を使うことで自由な日記帳を作り上げることができるでしょう。
まとめ
日記を書くのに頑張る必要はありません。ひとことで十分!
今日1日頑張った自分を褒めて、さらに成長するためや自分を好きになるためにどんな努力にチャレンジしてみるか?など前向き思考で書いてみましょう。
誰かのために書くのではなく、自分の気持ちや感情の整理、記録としてひとこと日記を始めてみませんか?