公開日:2024.12.9 最終更新日:2024.12.9
バラエティショップや文具屋さんの店頭に並ぶ、色とりどりの万年筆インク。
古くからある万年筆インクはインク成分やインクボトルなどさまざまな面で進化をし、今はおしゃれ文具のひとつとして人気沸騰中のアイテムです。
見た目だけでなく機能性の高いものも多く、何を基準に選べば良いか悩んでしまいます。
今回は数ある万年筆インクの中からおすすめのものを6つ紹介します。ぜひ参考にしてください。
万年筆インクが人気の理由
万年筆インクに触れたことがない人にとっては、万年筆インクはなんだか扱いにくいもののように感じるかもしれません。
しかしInstagramでは「#万年筆インク」の投稿は8.6万件、「#インク沼」ではなんと18.9万件の投稿がされているほどの魅力をもつ存在なのです。
万年筆インクの魅力は主に下記の5つです。
- 意外にコスパが良い
- ネーミングが可愛い
- ボトルの形がお洒落でインテリアにもなる
- 筆と万年筆インクで絵やイラストも描ける
- 数色をブレンドしてオリジナルカラーを作れる(※)
ほかにもたくさんの魅力がある万年筆インクは、語り始めるとキリがないほどです。
万年筆インクの中には数万円以上する高級品もありますが、基本的には50mlで数千円程度と購入しやすい価格のものが多いです。
また最近の万年筆インクはボトルの形やネーミングにもこだわっており、インク沼にハマる人が続出する大きな要因となっています。
※製品によってはブレンドできないものもあります
万年筆インクの種類と選び方
万年筆インクは下記の3つのポイントをチェックして選びましょう。
- 形状(ボトルタイプ/カートリッジタイプ)
- 色(黒、赤、シアンなど)
- インクの種類(顔料/染料/油性/水性)
万年筆インクにはボトルタイプとカートリッジタイプの2つのタイプがあります。機能性や目的、使い勝手によって選ぶと良いでしょう。
さらに、万年筆インクの魅力は豊富に展開される「色」のバリエーションの多さです。黒一つの色をとってもグレーに近いものから漆黒のような深い黒まであり、筆圧によって変化を感じられるものも。
またインクには顔料・染料の2つの種類があり、それぞれ油性タイプか水性タイプに分かれます。速乾性や耐水性など性質が異なり、書き味や仕上がり感に違いが出ます。
インクの特性についての詳細は下記の記事で解説しています。
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水性と油性のスタンプ台の違いについて解説!おすすめのスタンプ台も紹介
鉄分配合!?時間の経過で色味が変化する「古典インク」とは?
画像出典:プラチナ萬年筆 古典インク(CLASSIC INK)
万年筆インクでも少しレアな存在にあたるのが「古典インク」です。没食子(もっしょくし)インクとも呼ばれるインクで、染料インクや顔料インクが主流になるまでは多く使用されていました。
古典インクは時間の経過とともに、紙に書いたインクの色が変化する特性があります。これは古典インクに含まれる鉄分が、紙に浸透して酸化することで起きる化学変化によるものです。(紙の種類によっては色の変化が起きないことがあります)
耐光性や耐水性に優れ、長期保存に向いているインクです。
おすすめ古典インクはこちら
カートリッジインクとボトルインクどっちがおすすめ?
万年筆インクにはカートリッジタイプとボトルタイプがあります。
利便性を求める人にはカートリッジタイプがおすすめです。差し替えるだけで簡単にインク補充できるのと、保存も小スペースで済みます。
ただインク沼の世界を覗いてみたいなら、ボトルタイプがおすすめです。インクボトルはさまざまな形やラベル、色があります。
カラフルなインクを並べてインテリアとして楽しんだり、色を混ぜて自分オリジナルのカラーを作ってみたり(※)と楽しみ方は無限大に広がります。
※製品によってはブレンドできないものもあります
万年筆インクおすすめ6選!メーカーの特色や特徴も解説
万年筆で有名なメーカーを中心に、さまざまな万年筆インクが発売されています。
一度は聞いたことがある有名メーカーのものから、日本製、そして注目の韓国製まで6種類のボトルインクを紹介します。
Pelikan(ペリカン)
画像出典:Pelikan ペリカン 万年筆 ボトルインク 4001/76 62.5ml | 世界の筆記具ペンハウス (pen-house.net)
万年筆ブランドとしても地位を確立している「ペリカン」は、インクにおいても高い信頼を得ています。
4001インクは100年以上の長い歴史の中で改良を重ねてきており、数あるインクの中でも人気の製品です。初めての人にも使いやすく、優しい書き心地を楽しめるインクです。
ブラックやロイヤルブルー、レッドなど定番色に要望の多かったピンクが加わり、全9色から選べます。
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Pelikan ペリカン 万年筆 ボトルインク 4001/76 62.5ml | 世界の筆記具ペンハウス (pen-house.net)
MONTBLANC(モンブラン)
画像出典:インクボトル、ミッドナイトブルー - 高級インクボトル – Montblanc® JP
高級志向の方から人気の高い有名文具メーカーのモンブラン。
品とともお洒落さを兼ね備えるモンブランの万年筆インクは、インクボトルからもブランドとしてのこだわりを感じます。
インクボトルの中央を底上げすることで、最後までインクを使い切れるように作られたオリジナルボトルはモンブランの万年筆インクの象徴とも言えるデザインです。
ミッドナイトブルーやロイヤルブルーなど使いやすいカラーを中心に全5色から選べます。
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WATARMAN(ウォーターマン)
画像出典:インク&リフィール | ウォーターマン日本公式ブランドサイト (waterman-japan.jp)
知的で高貴なイメージのウォーターマンのインクは個性的で鮮やかな色が特徴的。
明るさや深さの異なる3種のブルーを筆頭に、全7色を展開しています。
ボトルのインク量が少なくなった際には、ボトルにペン先を付けて簡単にインクを補充できるのも魅力の一つです。
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PILOT(パイロット)
第17回ガラスびんアワードで日本ガラスびん特別賞を受賞した、ロングセラー商品です。
60周年を迎えるコンパクトで実用性の高い点や安定感のあるフォルムは、万年筆インクのアイコン的な存在として多くの世代で愛されています。
たっぷりと使いたい人には70ml、補充用に350mlも発売。カラーはブラック、レッド、ブルー、ブルーブラックの全4色から選べます。
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TONO&LIMS(トノ&リムズ)
夜市、こわがり薄荷ブルー、蜜柑色の夏休み〜蜜柑色〜といった、可愛いネーミングが付けられた韓国製の万年筆インク。
インクの種類はなんと全100色あり、日本製にはないオリジナルの色味が特徴です。ラベルも個性的で可愛く、インク沼でなくともコンプリートしたくなってしまいます。
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STOiA MiX(ストーリア ミックス)
画像出典:万年筆用ボトルインク STORiA MiX 顔料 20ml | セーラー万年筆 (sailor.co.jp)
人気のSTOiAから新発売された、混色ができる万年筆用顔料インクです。専用うすめ液で「淡く、明るく」の調整もできます。
水に強く、裏抜けしにくい顔料インクなので、さまざまな紙で自分オリジナルの万年筆インクカラーを楽しめます。
混色表のカラーチャートやインクを混ぜるためのビーカー、作って余ったインクを入れる空インクボトルがセットになった、混色するためのキットもおすすめです。
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万年筆インクを楽しむためのスタンプ台
インク沼民を増やしている理由のひとつに、万年筆インクの使用用途の幅広さがあります。
INK BIYORIは真っ白なスタンプ台に、好きな万年筆インクを染み込ませて作るオリジナルのスタンプ台です。先で紹介したSTOiA MiXのインクとも相性がよく、大人も子供も楽しめます。
クラフト制作や手帳、ノートなどさまざまなシーンで楽しさと可愛さを演出してくれる、インク好きな人にぜひ試してほしいアイテムです。
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【まとめ】万年筆インクの魅力は無限大!インク沼の世界へ踏み込んでみよう!
万年筆と聞くと堅いイメージがありますが、万年筆インクはコスパもよくボールペンでは出せない柔らかい雰囲気を出すことができます。
また文字を書くだけでなく、絵やイラストを描いたり、スタンプに使ったりと使い方も無限大です。お洒落で可愛いボトルも多く、インテリア性の高いものもたくさんあります。
これまで万年筆とは無縁だからと思っていた人も、一度手に取り、万年筆インクの魅力に触れてみませんか?