公開日:2023.10.3 最終更新日:2024.10.31
はんこは専門店以外にもさまざまな場所で購入できますが、それぞれのお店ごとに取り扱いの種類も異なります。適切な購入場所を選ぶのは、はんこ選びをする際に重要なポイントとなるでしょう。場合によっては、急ぎではんこがほしい方もいるのではないでしょうか。
今回は、はんこが買える場所を紹介するとともに、急ぎでほしい場合におすすめの購入先も紹介します。はんこ購入前にチェックしたいポイントも解説するので、はんこ選びの参考にしてみてください。
はんこを買える場所3選
昔からはんこを購入する場合は、専門店や百貨店を選ぶのが一般的であったため、販売先が増えた現在でも専門店や百貨店でないとはんこを購入できないと思っている方も多いのではないでしょうか。
はんこ専門店や百貨店以外にもさまざまな場所ではんこを購入できます。販売場所によって売っているはんこの種類が異なるため、それぞれの販売先のメリットとデメリットを知って目的に合ったはんこを購入できるようにしましょう。
はんこ専門店・百貨店
専門店や百貨店では、品質の高いはんこが販売されています。実印や銀行印など、耐久性が高く、印影が複製されにくいはんこが必要な場合に、おすすめの購入場所です。
これらの販売店では、実物のはんこを見たり触ったりして質感を確認できます。また、はんこの知識が豊富なスタッフが常駐しているため、相談しながらはんこを選ぶことができます。
初めてはんこを作る場合や、使用用途に合ったはんこがわからない場合にも、丁寧に教えてもらえるので失敗しにくいでしょう。
書体や印影についても相談できますが、オリジナルの印影を作る際には、納品までに時間がかかるのがデメリットです。
ネット通販
場所や時間にとらわれず、好きなときに注文できるのがネット通販のメリットです。はんこ専門店のネット通販を利用する方法と、Amazonや楽天など総合ネット通販を利用する方法があります。
ネットでは現物が見られないため、はんこの質感を触って確認することはできません。とはいえ、取り扱っている印材の種類やサイズが豊富です。用途や予算に合わせてさまざまな種類から選べます。
ただし、Amazonや楽天などの総合ネット通販で購入する場合は、価格が安くても品質の悪いはんこを販売しているショップもあるため注意が必要です。
例えば、同じ水牛の角を印材として使ったはんこでも、使用している角の部分によって耐久性が異なります。
品質の高さを求めるのであれば専門店のネット通販を利用するのがおすすめです。
また、ネット通販では店員と相談しながら購入することが難しいため、購入すべきはんこの種類がわかっている方に向いている購入場所になります。
文具店・ホームセンター
文具店やホームセンターでも、はんこが販売されています。とくにホームセンターでは、ほかの買い物のついでにはんこを見ることができるので、専門店に行くよりも気軽に購入可能です。
実物を見て、その場で手に入れられますが、珍しい苗字は販売されていないことも多いです。
また、はんこ専門店と比較すると、扱っているラインナップが少ないのがデメリットです。実印や銀行印に使用するような、耐久性が高く複製されにくい印影のはんこは販売されていないため注意しましょう。
どうしても急ぎではんこを購入したい場合は文具店がおすすめ
はんこは、役所へ提出する書類への捺印や保険の加入時など、さまざまなシーンで使用されます。普段の生活やビジネスシーンで、突然はんこが必要になるケースもあるでしょう。
すぐにはんこを手に入れたい場合は、100円ショップやホームセンター、文具店など量販店で購入するのがおすすめです。一般的な苗字であれば、比較的安価で即日入手できます。
ただし、これらのお店で販売されているはんこは、プラスチック製で耐久性が低い商品です。欠けやすく、実印や銀行印には不向きなため、あくまでも三文判や認印として使用するはんこであることを覚えておきましょう。
はんこを購入する前に確認したいポイント
はんこには印材やサイズ、字体や彫り方など、多くの種類が存在します。使用するシーンでも適切なはんこは異なるため、はんこを購入する前には、以下のポイントを押さえると失敗しにくいです。
素材
はんこはプラスチックや牛角、琥珀や木など、さまざまな素材で作られています。見た目の好みもありますが、素材によって耐久性が大きく異なるため、はんこを購入する際の素材選びは重要なポイントです。
耐久性の高い素材は、価格が高くなるものの、適切に扱えば長持ちするので一生使い続けることもできます。
安いものの耐久性が低いはんこを何度も買い替えるよりも、少し価格が高いものの耐久性が高いものを買った方が、トータルコストを抑えられるケースもあります。
実印や銀行印は、欠けや破損が生じると不符合となり、改印手続きが必要です。実印や銀行印を作る際には、欠けや破損が生じにくい素材を選ぶのをおすすめします。
認印や三文判であっても、一時しのぎで使用するのか、これからも長く使い続けるのかで素材選びをするのが良いでしょう。
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サイズ
実印のサイズ規定は、市区町村によっても異なりますが8mmの正方形に収まらず、25mmの正方形からはみ出さないものが一般的です。銀行印や認印には、明確なサイズ規定がなく、自分の好みに合わせて選んでも問題ありません。
男性と女性では、手の大きさが違うので、男性向けに販売されているものは大きめ、女性向けに販売されているものは小さめのサイズになっています。自分の手で持ちやすいサイズを選ぶのも良いでしょう。
通販で購入される方は、手で持ってサイズを確認できないため、以下の表を参考に選ぶのもおすすめです。
男性 | 女性 | |
実印 | 16.5mm | 15.0mm |
銀行印 | 15.0mm | 12.0mm~13.5mm |
認印 | 12.0mm | 10.5mm |
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書体
認印は、読みやすい書体を選ぶのが一般的です。読みやすく、文字崩れが少ない「古印体」や「隷書体」をおすすめします。
一方、実印や銀行印は、セキュリティの観点から、複製されにくい複雑な書体を選ばなければなりません。複雑で一見読めない「印相体」は、捏造されにくい書体として実印や銀行印に選ばれることが多いです。
彫り方
はんこの彫り方には、手彫りと機械彫りが存在します。機械彫りの中にも手仕上げがあるものとないものに分かれており、それぞれ印影の特徴が異なるのです。
手彫りは、職人が一つひとつ丁寧に手彫するため、納品までに時間がかかります。機械彫りの手仕上げがあるはんこは、機械で彫ったものに職人が手を加える方法です。このふたつは、人の手が加えられているため、どちらも同じ印影になることはありません。
一方で、機械彫りの手仕上げがないものは、機械で大量生産されます。価格は安いものの、同一の印影になります。
セキュリティの観点から、実印や銀行印を作る際には、手彫りか機械彫りの手仕上げありを選ぶことをおすすめします。
手彫りのはんこは、高価なので、はんこにこだわりたい方におすすめです。コストが抑えられた機械彫りの手仕上げありでも、同じ印影は存在しないためセキュリティは問題ありません。
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文字
はんこを購入する際には、「苗字のみ」か「名前(ファーストネーム)のみ」「フルネーム」など、印面に彫る文字も決める必要があります。最も多いのは「苗字のみ」ですが、実印や銀行印では「名前のみ」や「フルネーム」を選ぶ方もいます。
実印や銀行印では、フルネームや名前のみを選択、認印では実印などと区別する意味合いで苗字のみを選択するケースが多いです。
名前のみを彫るメリットとしては、結婚で姓が変わる場合でも引き続き使い続けられることです。
このようなことを考慮して、はんこを購入する前に、ご自身の状況や作るはんこの種類で彫る文字を決めておくと良いでしょう。
まとめ
認印であれば100円ショップでも手軽に手に入れられるようになりました。ネット通販も時間や場所にとらわれずじっくりと選べるためおすすめの購入方法ですが、店舗選びに失敗すると質の悪いはんこを購入することにもなるため注意が必要です。
はんこの購入を考えているなら、一度はんこの専門店にご相談してみてください。個人・法人向けはんこに加え、はんこ周辺品などさまざまなラインナップを取り揃えています。実印や銀行印など、一生使用し続けられるはんこも購入できますので、ご活用ください。