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チタン印鑑のメリット・デメリットを解説!値段の違いやオーダーする際の注意点も

チタン印鑑のメリット・デメリットを解説!値段の違いやオーダーする際の注意点も

公開日:2024.5.20 最終更新日:2024.10.30 結婚や就職などをきっかけに、印鑑を新たに作る人も多いのではないでしょうか? せっかく印鑑を新調するなら、耐久性のある良い素材(印材)のものを選択肢に入れる人もいることでしょう。 チタンはワンランク上の印鑑を作りたいと検討中の人におすすめの印材です。 この記事ではチタン印鑑のメリットとデメリット、値段の違いについて解説しています。印鑑作成を検討中の人はぜひ参考にしてみてください。 チタンとは? チタンは、ノンアレルギー素材として人口骨や心臓ペースメーカーなど医療器具にも用いられている素材です。 強度や耐食性、耐久性に優れているため、印鑑の素材としても高い人気を誇っています。 とはいえチタンの歴史は200年程度と、銅の6,000年、鉄の4,000年 に比べると短めです。 さらに日本でチタンの活用が始まったのは1970年で、これから更なる活用が期待されています。 チタン製印鑑のメリットとデメリット チタン製印鑑にはチタン製特有のメリットがたくさんあります。デメリット面と合わせて、解説します。 尚、チタン製印鑑のメリット・デメリットについては下記の記事で詳しく解説しています。 合わせて読みたい チタンの印鑑はなぜおすすめ?デメリットについても解説! チタンで印鑑を作るメリット チタン製印鑑のメリットは以下のようなものがあげられます。 耐久性 高級感 水洗い可能 印面が綺麗 印鑑に使われるチタンは耐久性のある純チタンであることが多く、耐摩耗性も備えています。長く使っても欠けたり、印面が削れたりしにくいのが特徴です。 また金属特有の光沢感や水洗い可能で清潔に保てます。 さらに綺麗な印面を出せるのもチタン印鑑のメリットです。超微粒のチタン粒子がインクを印面に均等に付着させるため、ムラのない印影を残せます。 チタンで印鑑を作るデメリット チタン製印鑑のデメリットは主に下記の2つです。 手彫りができない 値段が高め チタンは金属であるため、加工にはレーザー彫刻か彫刻機(彫刻針)を使用します。手彫り特有の風合いが出ないことと、デザインが流出してしまうと複製が容易にできてしまうという点がデメリットとしてあげられます。 また希少性の高い素材(印材)のため、値段が高くなりがちです。 なお、チタン印鑑は吉相体を選べないという噂もありますが、基本的にすべての書体で作成可能です。対応していない店舗もあるかもしれないので、事前確認をしておきましょう。 チタン製印鑑の値段の違い チタン製印鑑は印材の中では高価なものに分類されます。その他の素材(印材)との違いや、同じチタン製で値段が異なる理由について解説します。 チタン製とその他素材(印材)との違い ●チタン チタンは印材としては珍しい金属で、耐久性や金属特有のデザイン性が他の素材と大きく異なる点です。希少性が高いため、認め印や銀行印の場合でも15,000円から20,000円前後と高い傾向にあります。 ●柘(本柘) 柘(つげ)は鹿児島などに生息する木を印材にしたもので、年輪が細かく細工のしやすさが人気です。値段は1,000円前後から3,000円程度で、実印や社印でも8,000円前後から15,000円程度で作成できます。 ●彩樺 彩樺(さいか)は独自の技術で開発された合板印材です。地球環境に優しく、官公庁や環境関連企業団体に推奨されています。値段は3,000円前後です。 ●黒水牛 インドやタイの水牛の角を用いた印材で、インクの付きの良さが人気です。角の芯に近い部分は高級品として重宝されています。値段は認印でも5,000円前後と少し高めです。 ●象牙 アフリカ象の牙を加工した印材で、細かな彫刻も可能です。中心層になるほど密度が高く耐久性も上がるため、最高級品として人気。摩耗性も高いため、値段は認印でも8,000円から15,000円前後と高めです。 同じチタン製印鑑でも値段が違う理由 高級なチタン製印鑑ですが、中には1,000円程度のお手頃価格のものもあります。 値段の違いとして2つの理由が考えられます。 1つ目は「印影デザイン(※)」です。 チタンは金属のため、加工にはレーザーを使用します。オーダー型であればその都度デザインを施し、世界にひとつだけのチタン印鑑を製造します。しかし、同様のデザインで量産することでコストを削減し、安価な価格を実現している可能性が考えられます。 ※ 印鑑を紙に捺したときに残る文字デザインのこと もうひとつの理由は「彫りの深さ」です。 チタン印鑑の加工に使用されるレーザーは、天然素材の印材に使用される彫刻針にくらべると深く彫るのが得意でなく、しっかりと彫り込むには加工時間と技術が必要です。 お手頃価格のチタン印鑑は1つの加工に十分な時間をかけられないため、時間をかけて加工するオーダー型のチタン印鑑と比べて彫りが浅い可能性があります。 チタン印鑑におすすめの書体 基本的にチタン製でもすべての書体で印鑑作成が可能です。 印鑑の書体は印材で決めるというより、認印・銀行印・実印など用途に応じて書体を決めるという考えを推奨しています。 そのため日常使いする認印には解読しやすい古印体や隷書体(れいしょたい)を、銀行印や実印などセキュリティ面を重視する印鑑には篆書体(てんしょたい)や吉相体をおすすめします。 実印はチタン製で製作可能?デメリットはある? チタンでも実印作成できます。ただし、チタンで実印を作成する場合、さらに値段が高くなることを理解しておく必要があります。 そもそも印鑑の値段の違いには素材(印材)のほかにサイズも関係しています。 多くの自治体で実印のサイズは8mm以上25mm未満と定めており、認印や銀行印より大きめです(※)。※自治体により異なる また文字数が多くなると値段も上がります。フルネームで実印作成する場合は苗字のみに比べて高くなります。 チタン印鑑を作成する時にはレーザーを使用するため、対応店舗も限られています。チタン印鑑作成を外注する店舗などでは、受注から仕上がりまでに時間を要する可能性もあることも考慮しておきましょう。 チタンとブラストチタンの違い ブラストチタンはチタン印鑑の一種です。 チタン印鑑には表面を鏡のように仕上げるものとマットに仕上げるものがあり、後者を「ブラスト仕上げ」と呼びます。 光沢を抑えているため、指紋や傷が目立ちにくいのが特徴です。 ブラストチタン印鑑も通常のチタン印鑑と同じく、耐久性・耐食性があり水洗いもできます。 チタン製印鑑の種類 チタン印鑑には、ブラストチタンのほかにもさまざまな種類があります。 最も主流なのが先に説明した鏡のように仕上げた「シルバーチタン」です。鏡面仕上げとも呼ばれます。指紋が目立ちやすいのが難点ですが、チタン印鑑特有のお洒落さを放つ仕上げで人気の高い加工です。 その他人気の高いものにブラックチタンやゴールドチタン、カラーチタンがあります。 それぞれ黒メッキ、金メッキなどで加工仕上げされたものです。 チタン印鑑を作る際の注意点 チタン印鑑を作る際には下記のポイントに注意しておく必要があります。 希望の書体で作成可能か 大きさ チタンの質 重さ 店舗によってはチタン印鑑で使用できない書体もあります。また画数の多い文字の場合は、文字がつぶれてしまう可能性から大きめサイズを推奨されるため、値段が高くなってしまうことも。 そしてチタン印鑑は金属製のため、木製の素材(印材)のものに比べると重量感があります。使用頻度の高い印鑑には不向きかもしれません。 稀ですが、中には不純物が混じった粗悪なチタン印鑑もあります。「安価な印鑑=粗悪品」というわけではありません。とはいえ、値段の違いには何らかの理由があることを理解し、購入することをおすすめします。 チタン印鑑を作成するなら国産にこだわったサンビーがおすすめ スタンプ専門メーカー「サンビー」では国産チタンにこだわり、耐久性や耐食性に優れた上質なものを採用しました。認印から銀行印、実印のほか、代表や社印にも対応し、お好きな書体で作成します。 また、認印のみですがカラーチタンでの作成も可能です。ゴールドのほか、ピンク、ブルー、グリーンとさまざまなカラーから選べます。 他の人とはちょっと違う印鑑を作りたい人におすすめです。 サイズや値段の違いは下記の公式サイトから↓ サンビー株式会社 印鑑[チタン印鑑/和メタリック印鑑] (sanby.co.jp) 【まとめ】チタン印鑑の値段の違いは耐久性と希少性!実印にもおすすめ チタン印鑑は金属製のため、耐久性や耐食性に優れています。ただし希少性の高い素材のため、他の印材に比べて値段が高い傾向です。 とはいえ、綺麗な印影や高いデザイン性は、チタン印鑑ならではの魅力と言えるでしょう。 就職や転職、結婚を期に上質で長く使える印鑑を作りたいと検討している人におすすめの印鑑です。

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キャップレス印鑑おすすめ7選!便利なツインからかわいいものまで

キャップレス印鑑おすすめ7選!便利なツインからかわいいものまで

公開日:2024.2.26 最終更新日:2024.10.30 仕事の効率化を高めたい!宅配の受け取りをスムーズにしたい! キャップレス印鑑は忙しい現代人にとって必須のアイテムです。蓋の開閉や朱肉の使用などひと手間すらも面倒に感じる人も少なくないでしょう。 今回は、時短や仕事効率化を意識する人におすすめのキャップレス印鑑を7つ紹介します。インクの補充方法などの解説もしているので、ぜひ参考にしてみてください。 キャップレス印鑑の特徴 キャップレス印鑑は、印鑑を押すときにふたの開閉や朱肉が不要な印鑑です。 捺印する箇所に印面をセットしたら上から下に軽く押すだけで、蓋がスライドして狙った場所に捺印できます。 またインクの補充は印面に直接ではなく、天面の部分から行うためインク補充後でもすぐに使用できます。インクが印面に均等に行きわたるので、印面に滲みが出にくいのも嬉しいポイントです。 キャップレス印鑑がおすすめの人 下記に当てはまる人にはキャップレス印鑑がおすすめです。 めんどくさがり屋さん せっかちさん 物を紛失しがちな人 印鑑を使う人 印鑑を綺麗に押せない人 すぐ使うからと、蓋を開けっ放しにして置いたら蓋が見つからなくなった……なんて人も多いのではないでしょうか? 最近の浸透印のインクは蓋を開けっ放しでも乾きにくいですが、開けっ放しにしておくと印面に埃が付いたり、周囲を不用意にインクで汚してしまう原因になったりとよくありません。 キャップレス印鑑なら不要のときはカバーが埃やインクで汚すことを守ってくれるので、安心して使うことができます。 そしてキャップレス印鑑の最も大きな利点は時短で、仕事効率化に繋がることです。 蓋の開け閉めや朱肉の使用が必要ないので、印鑑をよく押す人には作業の時短に繋がります。 キャップレス印鑑 おすすめ 7選 スタンプメーカー「サンビー」のおすすめキャップレス印鑑を7つ紹介します。 サンビーのキャップレス印鑑は定番のものはもちろん、可愛いものや機能性が高いものまで、バラエティが豊富です。キャップレス印鑑を探している人はぜひ検討してみてください。 1.訂正印におすすめのキャップレス印鑑「クイックC6」 多用途に使用可能な6mmタイプの印鑑です。コンパクトボディで手にも収まりやすく、持ち歩きにも便利。 漢字以外にも平仮名やカタカナにも対応しており、3文字まで入れられます。印面部が透明なので捺印の場所が分かりやすいのもおすすめポイントです。 またロック機能も搭載しており、携帯や立ち仕事の職場でも大活躍します。 購入は以下のサイトから↓ https://item.rakuten.co.jp/ogawahan/10003327/ 2.大きめサイズのキャップレス印鑑「クイックC12」 クイックC12は印面が12mmと大きめサイズのキャップレス印鑑です。 書体は定番の楷書体のほか、古印体や明朝体、ゴシック体など8種類から選べます。横書きにも対応しており、4文字まで入れられます。 ボディカラーはシックな黒とボルドー。ストラップ穴があり、印鑑を無くしやすい人にも安心です。 こちらもロック機能搭載です。 購入は以下のサイトから↓ https://item.rakuten.co.jp/hanko-otobe/quick-c12-order/ 3.スタイリッシュなカラーで女性にも男性にも!「クイックC9 Camila」 印鑑1本でもこだわりの物を使いたい!そんな人におすすめなのが、サンビーのクイックC9 Camilaです。落ち着いた大人の雰囲気のシックなカラー6色から選べます。 紙と並行に押せるガイド付きで、重要書類の捺印への不安も払拭!使わないときは蓋をロックできるので、服やカバンの中身などを汚す心配もありません。 既製品の場合は3文字まで楷書体のみの対応ですが、別製品であれば4文字以上、楷書体以外の書体でも製作可能です。 購入は以下のサイトから↓ https://item.rakuten.co.jp/cocomo-s/10000001/?iasid=07rpp_10095___ew-lr0dccjm-by-3e227f50-9e33-4ece-b534-c3bf1b1a6b94 4.可愛いサンリオのキャラクターと大人カラーのコラボ「Camila キャラクターバージョン」 サンリオ好きにはたまらないキャラクターデザインのキャップレス印鑑! 先ほど紹介したCamilaシリーズのひとつです。キャラクターデザインバージョンはシックな紺色で、子供っぽくなるのが気になる人でも安心。 キャラクターはハローキティやマイメロディ、シナモンロールなど計6種類から選べます。 キャップレス印鑑の仕様や印面文字の条件などは、通常デザインのCamilaシリーズと同じです。 購入は以下のサイトから↓ https://item.rakuten.co.jp/hanko-otobe/qcck-s001/ 5. 可愛いキャラクターバージョンのツインキャップレス印鑑「GTキャップレス スヌーピー」 サンビーのキャップレス印鑑はスヌーピーともコラボしています。 こちらは9mmのネーム印と5mmの訂正印がセットになった、ツインタイプのキャップレス印鑑です。 「スヌーピーとうさぎ(ホワイト)」「チャーリー(ピンク)」「ウッドストック(ブルー)」の3種類から選べます。 9mmタイプは最大6文字まで、5mmタイプは最大4文字まで入れられます。 購入は以下のサイトから↓ https://item.rakuten.co.jp/auc-daiseiin/tuin-cl-sunu-pi1-1/ 6.仕事効率化にも貢献「キャップレス印鑑 ボールペン」 1つで4機能を担ってくれる多機能キャップレス印鑑。 9mmのネーム印と赤と黒のボールペン、そしてシャープペンがセットになっています。ボールペンもシャープペンも印鑑も多用する、忙しいビジネスパーソンや看護師さんなどに人気のアイテムです。 キャップレスタイプのネーム印は、慣れれば片手で操作可能で文字を書いている途中でも楽々捺印が可能。 文字は最大6文字まで入れられます。 購入は以下のサイトから↓ https://item.rakuten.co.jp/auc-daiseiin/pen4f-kyappuresu1-1/ 7.確認印として重宝!キャップレスタイプのクイックスタンパーもおすすめ サンビーには印鑑以外にもキャップレスタイプの製品があります。中でも人気なのが確認印にも使えるクイックスタンパーです。 書体を選べて、好きな文字やロゴを入れられるのでビジネスシーンはもちろん、多用途に使える人気の製品です。 ストッパーをロックすれば蓋が開いた状態をキープできるので、連続スピーディーな捺印も可能に! サイズは12mmと16mmから選べます。 購入は以下のサイトから↓ https://item.rakuten.co.jp/stampmart21/qac-1a/ キャップレス印鑑の外し方とインクの補充方法 印面は定期的にメンテナンスすることで鮮明な印面を維持できます。 印面についたゴミはセロハンテープの粘着サイドで捺印を繰り返すと取り除けます。セロハンテープで取れないゴミは、綿棒のような柔らかいもので優しく撫でて取ってください。 印面はゴム製でデリケートです。強くこすると印面が破損する恐れがあるので注意しましょう。 インク補充も簡単!以下の流れを参考にしてください。 キャップレス印鑑のカバーを引き抜く インクのフォルダーキャップを外す インク補充口に専用の補充インクを数滴垂らす 詳しい補充方法は、製品に付属している取扱説明書をご確認ください。 キャップレス印鑑の注文は名入れも可能なオリジナルスタンプ工房がおすすめ キャップレス印鑑をまとめて注文するなら、名入れも可能なサンビーの「オリジナルスタンプ工房」がおすすめです。 名入れは、最低ロット10本から注文可能で、スマホからも注文できるメールパックにも対応しています。記念品やお祝いの品としても最適です。 またメールパック商品は印面部分のみが後日ご自宅に直接届くので、記念品などの贈呈用にもピッタリです。 受け取り損ねて希望の日に届かないということもないため、急いで印鑑を作製したい人にも安心です。 詳しくは下記のサイトから↓ https://www.sanby.co.jp/original/products/camila/ キャップレス印鑑に関するよくある疑問 キャップレス印鑑によくある疑問をまとめました。 Q.ポケットの中で勝手に蓋が開いたりしない? A. Camilaなどサンビーの一部のキャップレス印鑑には、シャッター部にロック機能が付いています。ポケットやカバンにそのまま入れて持ち運びたい人は、ロック機能が付いた製品がおすすめです。 Q.インクを一度補充したらどれくらいもつ? A. 使用頻度や保存環境により異なりますが、1回の補充で約3,000回捺印できます。1日20回毎日捺印しても約5ヶ月間は補充せずに使えます。 【まとめ】キャップレス印鑑は忙しい現代人におすすめの時短アイテム! キャップレス印鑑は蓋の開閉や朱肉が不要な、忙しい現代人におすすめの時短アイテムです。 サンビーのキャップレス印鑑はシンプルなものから可愛いもの、そしておしゃれなものまで取り揃えています。デザイン重視の人も機能性重視の人もきっと合うアイテムに出会えます。 会社の創立記念などでまとめて発注したいときには、オリジナルスタンプ工房からご注文ください。

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捺印はシヤチハタでも良い?シヤチハタを使えない場面を紹介

捺印はシヤチハタでも良い?シヤチハタを使えない場面を紹介

公開日:2024.1.26 最終更新日:2024.10.3 紙の書類に捺印箇所が指定してある場合、浸透印を押しても良いか迷うシーンもあるでしょう。浸透印は、朱肉や捺印マットが不要で手軽に押せる印鑑であることから、普段から持ち歩いている方も多いです。 今回は浸透印で捺印しても良いかどうかをはじめ、捺印と押印の違いや一般的な印鑑との違いについて解説します。 捺印は浸透印でも大丈夫か 浸透印で捺印しても問題ない書類がある一方で、浸透印での捺印が禁止されている書類もあります。そもそも「捺印」とは、直筆の署名と一緒に印鑑や判子を押すことです。「署名捺印」が正式名称で、省略されて「捺印」と呼ばれています。 上記を前提に、まずは浸透印を使用できない書類の種類や印鑑登録の可否について確認しておきましょう。 公的な書類や契約書では使えない 浸透印が使えない書類の代表的なものとして、役所や税務署に提出する申込書や申請書、届出書などの公的な書類が挙げられます。 さらに、不動産契約書や借入契約書のような契約関係書類にも浸透印での捺印はできません。長期間の保管を要する議事録などにも、浸透印での捺印は不可とされています。 このように、長期保管義務のある書類や本人確認の必要がある書類においては浸透印を使えないことを覚えておきましょう。 印鑑登録できない 契約に関する書類や公的な重要書類のなかでは、印鑑登録されている「実印」を求められます。実印は、住民登録している市区町村の役所で印鑑登録された印鑑を指します。 大量生産されている浸透印では印鑑登録ができず、印鑑証明書を発行できません。実印は、1人につき1本しか登録できず、同じ印鑑が存在できない仕組みになっています。 また、金融機関での出納や保険や証券の契約時に使用する銀行印についても浸透印は登録できません。 浸透印が一部の捺印で使えない理由 ここからは、浸透印がなぜ公的な書類や契約書には使えないのか、印鑑登録できない詳しい理由をご紹介します。 判子の形が変わるため 浸透印は、「インク浸透印」という印鑑の種類です。印面にインクが浸み出す仕組みのため、一般的な印鑑のような硬い素材ではなく、ゴムなどを素材とした軟質多孔質(スポンジ)体で作られています。 印面に使用されている軟質スポンジ体は柔らかいため、捺印時の力加減ひとつで印面部が変形して判子の形が変わってしまうのです。 また、何度も繰り返し使用していけば、少しずつ印面部が摩耗変形し、購入直後とは異なる判子の形になってしまいます。 一般的な印鑑に使用されている、動物の牙や角、木材、金属と比較しても、浸透印 印面部の耐久性は低く、経年劣化で欠けや変形が生じることもあるでしょう。 力加減や劣化で判子の形が変わってしまう浸透印は、なんらかの証明に使用する印鑑としては不向きなことがわかります。 印影が消えるため 浸透印には、文字部から浸み出すように粒子が細かく浸透性が高いインクが内蔵されています。染料系インクなど浸透性の高く粒子形状が細かいものは、印影が経時とともに薄く消えてしまうことがあります。 全ての浸透印が当てはまるわけでは有りませんが、インクの種類や性能によっては年月とともに印影が薄くなっていき、最終的には消えてしまうことがります。1~2年の保管であれば問題ないかもしれませんが、公的な文書や契約書は、何十年も保管するケースもあるため、経時とともに消えやすい染料系インクを使用した押印は浸透印に限らず不向きなのです。 誰でも購入できるため 浸透印は、さまざまなメーカーが生産しているため、印章店だけでなく100均やホームセンターなどでも購入できる印章です。 印鑑には「同意した」「確認した」という意思表示をする証として捺印する目的があるので、人によって印面が異なっているのが望ましいとされています。 浸透印は、同じ印面が世の中にたくさん出回っているため敬遠されることも多いのです。 合わせて読みたい シヤチハタとそれ以外の判子の違いは?素材や用途別に解説! 捺印と押印の違い 判子を押すときに「捺印」や「押印」という表現が使われるため、言葉それぞれに意味が違うのではないかと考える方も多いでしょう。 押印(おういん)の正式名称は「記名押印」で、自署以外の方法で名前を記載し、判子を押すという意味があります。例えば、代筆された名前や印刷された名前、ゴム印で押された名前などが該当します。 一方、捺印(なついん)の正式名称は「署名捺印」で、自署とともに押す判子を意味します。自署か自署以外かが押印と捺印の違いです。 もちろん、証拠能力の高さという観点では、自署が用いられる捺印が最も優れています。そのため、法的なことに関係する書類や契約書においては捺印表記が多いのです。出欠の可否を表明する書類や確認の判子を求める場合は押印が使用されます。 捺印のほうが古い言葉ともいわれていますが、押印も捺印も「判子を押す行動」という点では同じです。どちらの言葉が記載されていても、必ず印鑑が必要です。 浸透印と印鑑の違い 浸透印も印鑑の種類のひとつですが、印鑑といえば朱肉を使って押すものを想像するのではないでしょうか。 浸透印のようなインク浸透印と印鑑が別で呼ばれているのは、印鑑の特徴によって用途が分けられていることが理由です。最後に、浸透印と印鑑の違いを知っておきましょう。 浸透印とは 浸透印は「インク浸透印」と呼ばれる種類の印鑑で、インクが本体に内蔵されています。内蔵されているインクから、適量ずつゴム製の印面に浸み出す仕組みになっているため、スタンプ台や朱肉が必要ありません。 シヤチハタは商品の名前ではなくシヤチハタ株式会社というメーカー名です。シヤチハタ社が「朱肉のいらない印鑑」としてほかのメーカーに先駆けて販売し、有名になったため、メーカーにこだわらずインク浸透印すべてをシャチハタと呼ぶようになりました。 種類としては、苗字や名前が彫られている「ネーム印」のほかにも、支払済や見積書在中などの文字を押せる「事務印」、住所が繰り返し押せる「住所印」など、さまざまなものが販売されています。 なかでも、宅配の荷物を受け取る際や回覧板への確認など、簡単な認印として利用される「ネーム印」はよく利用されている種類です。 一口に「ネーム印」といっても商品ラインナップが豊富で、キャップの開閉が必要なく連続で使用できるキャップレスタイプをはじめ、ストラップが付けられており失くしにくいタイプや、ペンと一体になっているタイプなどから選べます。 浸透印はカラーバリエーションや柄なども数多く展開されているため、自分好みの見た目で選ぶことも可能です。 印鑑とは 印鑑には、住居地の市区町村に届け出をして登録する「実印」と、銀行に届け出をして登録する「銀行印」、届け出をせずに使用する「認印」の3種類があります。 これらの印鑑は、木材をはじめ動物の牙や角、金属、樹脂など、硬くて丈夫な素材でできているのが一般的です。 とくに、実印や銀行印は、印面が欠けてしまうと使用できなくなるため、耐久性の高い素材を好んで選ぶ方が多いでしょう。 印鑑は素材によって安いものから高いものまでさまざまですが、認印には比較的安い価格帯のものを購入し、実印や銀行印は高くても一生使い続けられるものを選ぶ傾向にあります。 素材だけでなくサイズや質感、手彫りや機械彫りなど、さまざまなパターンの中から選べるので、用途に合った印鑑を選びましょう。 合わせて読みたい 認印とシャチハタの違いは?シャチハタ使用不可となる場面を解説 まとめ 浸透印は印面が変形してしまうおそれがあるほか、実印や銀行印にできないことから、使用できる範囲は限られてしまいます。とはいえ、宅配物受け取り時のサインのように、日常的な確認のシーンでは便利な判子です。デザインや形状も豊富なラインナップで展開されているので、ひとつ持っておいて損はありません。

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実印を作成するとき女性が知っておきたいポイントとおすすめのサイズを解説

実印を作成するとき女性が知っておきたいポイントとおすすめのサイズを解説

公開日:2024.1.9 最終更新日:2024.10.3 実印は、大切な契約や不動産など高額な取引の際に使用する印鑑です。男女関係なく作ることができますが、結婚や離婚などで苗字が変わる可能性がある女性は、印鑑を作るときにいくつか注意点があります。 また、印鑑のサイズも男性用とは異なるものを作ることが多いので知っておいて損はないでしょう。今回は、実印作成時に女性が知っておきたいポイントとおすすめのサイズについて解説します。 女性で実印の作成が必要になるタイミング 女性は、どのようなタイミングで実印を作成するのでしょうか。一般的には、苗字が変わる結婚するときが最も多いタイミングです。 もちろん、結婚前でも実印の作成はできます。しかし、フルネームで実印を作成すると、結婚して苗字が変わった後に印鑑登録の変更が必要となり、お金と時間が余分にかかってしまうので注意が必要です。 女性が実印を作るタイミングとしては、就職するときも適しています。就職したあとは、高額なローンを組んだり、法的な手続きをしたりする機会もあるため、作っておくと安心です。 また、結婚前に実印を作成する場合は、名前のみの実印を作成すると良いです。実印はフルネームで作成しなくても良いので、どうしても結婚前に作る場合は名前での作成をおすすめします。 女性が実印を作成するときにおすすめのサイズ 女性用の実印のサイズには明確な規定はありません。実印のとして登録できるサイズであれば、どんなサイズでも作成可能です。 一般的には、女性の実印のサイズは15.0mmまたは13.5mmが定番とされています。男性の実印は16.5㎜が定番なので、それよりも小さいサイズで作られる方が多いのです。また、大きい印鑑は縁起が良いと考える方もいるので、15.0㎜の印鑑は人気があります。 自分が持っている印鑑とのバランスを考えて作るのも良いです。印鑑は、実印が最も大きく、その次に銀行印、認印を一番小さく作ることが多いので、ほかの印鑑をすでに持っている場合は、大きさのバランスを見て決めるのもおすすめです。 フルネームで実印を作成するときは15.0mmをおすすめします。画数や文字数が多くなるので、ゆとりのある作りになるように大きめのサイズで作りましょう。 女性の実印として人気の書体 実印を作成するときは、書体にも気をつけなければなりません。セキュリティの観点からも、なるべく複雑な書体を使うのがベストです。可読性が低い方が模倣されにくいため、なるべく複雑な書体を選びましょう。 女性の実印の書体には「吉相体」がおすすめです。吉相体は、枠へ向けて文字の線が八方へ伸びており、末広がりのさまから、縁起が良い書体として知られています。可読性が低く偽造されにくいため、重要な契約に使われる実印には最適です。 吉相体はひらがなの名前でも、印鑑に適した複雑な文字にできます。実印らしくデザインできますので、ひらがなの名前の方は吉相体を選ぶのがおすすめです。 吉相体のほかには「てん書体」も可読性が低いので安心して印鑑登録ができます。日本のお札にも使われている書体なので、親しみが湧きやすいのではないでしょうか。 また、「てん書体細字」はてん書体をベースにしながらも、文字の線がより細く、やわらかい印象を与えるのが特徴の書体になります。文字の線が細いため、名前の字画が多い場合でも、枠内がごちゃごちゃせず、すっきりと軽やかな印影になり、女性に人気の書体です。 女性が実印を作るときのポイント 女性が実印を作るときには、いくつかのポイントがあります。そう何度も作る機会のない実印なので、ここで紹介するポイントを押さえながら唯一無二の大切な実印を作ってはいかがでしょうか。 ここでは、女性が実印を作るときのポイントを4つ紹介します。 実印の適正サイズの選び方 女性だけに限りませんが、実印は作っただけでは意味がありません。自治体から「印鑑登録証明書」を発行してもらい、それが本人のものだと証明される必要があります。そのための手続きとして、役所の窓口で実印や本人確認書などを提示して、印鑑登録の申請をしなければなりません。 印鑑登録ができる実印のサイズは、自治体ごとに決まっています。自治体によって異なりますが、8mmの正方形よりも小さく、25mmの正方形よりも大きいものは登録できないのが一般的です。 印鑑登録の際は、自治体が指定するサイズから外れない印鑑を用意しなければなりません。まずは自分が登録したい自治体で登録できる印鑑のサイズを調べてから、実印を作成しましょう。 印面はフルネームでの作成が多い 認印や銀行印は苗字で作成する方が圧倒的に多いのですが、実印の場合はフルネームで作成する方が多くなっています。苗字だけでは、同じ苗字の方と似たような印影になってしまう恐れがありますが、フルネームになると文字数や画数が増え、より複雑な印影になるのです。 実印は、大切な取引に使用する印鑑であるため、セキュリティ面を気にする必要があります。印鑑の偽造や複製を防ぐためには、フルネームの印鑑の方が、安全性が高いのです。 また、苗字のみの実印を作成すると、家族と似た印面になってしまう場合もあります。印材も同じであれば、どちらが自分の実印か分からなくなってしまうかもしれません。自分だけの唯一無二の印鑑になるので、フルネームでの作成がおすすめです。 下の名前のみでも問題ない 日本では、結婚の際に夫婦の苗字を統一する必要があり、苗字を相手に合わせて変えることが多いのは女性側です。そのため、女性の場合は、フルネームや苗字ではなく、下の名前のみで実印を作るのも良いでしょう。 下の名前で作ると、一生使い続けられることが大きなメリットです。引越しによって、再度印鑑登録の申請をする必要はあっても、実印自体を作り直す必要はないので、一生大切に使うことができます。 ただし、他人と被りやすい苗字や名前の方は、偽造や複製を防ぐためにもフルネームでの作成がおすすめです。フルネームは名前のみの印影よりも複雑になり、複製されにくくなります。 また、印鑑登録の際、既に似た印影が登録されていると、登録できません。完全機械彫りなら、作り直しになってしまう可能性もあるため、よく検討しましょう。 合わせて読みたい あなただけの印鑑を!印鑑の製造方法 縦書き・横書きはどちらでも良い 実印は、縦書きでも横書きでも良く、基本的に決まりはありません。女性の実印の一般的な作成方法は、縦書きが多くなっています。銀行印は上からのお金を受け止めるといった縁起担ぎで横書きが多いため、区別をつけるために実印は縦書きという方も多いのです。 実印でも験を担ぎたい方は、横書きにすると良いでしょう。名前のみで印鑑を作る場合は、横書きのほうが、バランスがとりやすいのでおすすめです。 印鑑の文字の方向については、決まりやマナーは特にないので、自分の好みで選んでも問題ありません。一生に何度も作る印鑑ではありませんので、じっくり考えて後悔のないような印鑑を作りましょう。 女性向けの実印を作成するならサンビーをご利用ください 実印や印鑑を購入するなら、印鑑専門店に相談するのがおすすめです。サンビー株式会社は、印鑑に関する知識や豊富な経験を持っています。手彫り仕上げをメインに作成することが可能です。 女性におすすめのサイズで印鑑を作ることもできるので、女性の方も安心して当社にご相談ください。 また、印鑑だけでなく、印鑑マットや印鑑ケースなど、印鑑関連アイテムも充実しています。実印をはじめとした印鑑に関連した相談なら、ぜひサンビー株式会社にお尋ねください。 まとめ 女性が実印を作るときは、サイズや書体など気をつけるべきことがいくつかあります。実印はフルネームで作るのが一般的ですが、結婚や離婚で苗字が変わる可能性がある女性は、名前だけで作っておくのもおすすめです。

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実印の料金相場はどれくらい?比較ポイントや費用を抑える方法を紹介

実印の料金相場はどれくらい?比較ポイントや費用を抑える方法を紹介

公開日:2024.1.4 最終更新日:2024.10.3 実印は、重要な契約や高額な取引の際に使用される大切な印鑑です。印鑑証明書と合わせて本人であることを証明するものなので、大量生産されている印鑑の使用は避けるのがベストです。 では、実印はどの程度の料金で作れるのでしょうか。今回は、実印の料金の相場や比較するポイント、費用を抑える方法について解説します。 実印の料金相場・価格が決まるポイント 実印を作成するときは、さまざまな価格帯のものの中から選ぶことになりますが、実印の料金はどのように決められているのでしょうか。ここでは、実印の料金相場と価格が決まるポイントについて解説します。 作り方 実印は、印面が「手彫り手仕上げ」か、「機械彫りのみ」か によって値段が変わります。手彫りの方が、手間がかかっている分、金額が高くなります。 実印を作るなら、手彫り手仕上げのものがおすすめです。機械彫りは、同じ苗字の人と同じ陰影になるため実印にはおすすめできません。偽造防止という意味でも、同じものはふたつとない手彫り仕上げの印鑑を使用するのが良いでしょう。 合わせて読みたい あなただけの印鑑を!印鑑の製造方法 サイズ サイズは、印鑑登録の規定に当てはまるものであればどんなサイズでも構いません。実印の大きさは自治体によって微妙に異なりますが、8mmの正方形よりも大きく、25mmの正方形よりも小さいものと規定しているところが大半です。 その決められた大きさの中であればどんなサイズでも問題はありませんが、一般的には男性用と女性用でサイズを分けることを勧められます。男性用の実印は16.5mm、女性用の実印13.5mmや15.0mmなどで作ることが多いため、男性用のほうが、金額が高くなることが多いです。 彫る文字数に関しても、苗字が2文字、名前が3文字だとすると、文字数が多くなるほど金額も高くなるのが相場です。 また、女性は結婚や離婚などで苗字が変わることを想定して名前のみで実印を作る人もいます。 購入場所 実印を店舗で購入するかネット通販で購入するかによっても相場は変わります。一般的にネット通販のほうが安いイメージがあるかもしれませんが傾向にありますが、材質やサイズなどを実際に手に取って確認したい場合は店舗で購入するのがおすすめです。 納期や配送日 納期や配送日は、即日作成や短納期での納品が必要な場合は追加料金が発生することもあります。 納期や配送日を早めるために追加料金が発生する場合は1,000~3,000円程度かかります。余裕を持って注文することで、追加料金の発生を防げるので印鑑を作成する際は早めに納期などを確認しましょう。 【素材別】実印の料金相場・平均価格 実印は、作り方やサイズ、購入場所によっても金額が変わりますが、素材によっても大きく異なります。印鑑を作るときは、さまざまな素材の中から好きなものを選ぶことが可能です。ここでは、素材別の実印の料金相場を解説します。 合わせて読みたい 印材の種類 チタン チタンは耐久性・耐熱性に優れており、お手入れもしやすいことで人気があります。水洗いしても大丈夫なので、いつでも綺麗な状態の印鑑を使用することが可能です。 また、重量感があるので法人の実印として使われることも多くなっています。最近では、デザインのバリエーションも多い上に個性が出しやすいと個人印としても人気です。価格の相場は15,000円前後となっています。 合わせて読みたい チタンの印鑑はなぜおすすめ?デメリットについても解説! 彩樺 彩樺は、木材を高圧加熱処理している耐久性の高い素材です。硬度が高いのでひび割れしにくいという特徴もあります。木目が美しい見た目なので、女性にも人気の素材です。 地球の環境問題を発端として開発された素材なので、環境に配慮したアイテムが欲しい人にもおすすめします。値段相場は15,000円前後~20,000円とやや高めが相場です。 柘(つげ) 柘は木材でできており、コスパが良い素材です。朱肉が印面にしっかりとつくので、押印がしやすくなっています。値段の相場も5,000円前後と非常にリーズナブルなので、木材の質感が好きな人にはおすすめです。 ただし、木材である性質上、朱肉の水分を吸いやすく、もろくなってしまうというデメリットもあります。 黒水牛 黒水牛は、実印に使う素材の中で最もポピュラーな素材となっています。耐久性にも優れており、漆黒の色味が秘密を守るイメージがあるので験を担ぎたい人にもおすすめです。値段は5,000円前後が相場となっています。 黒水牛の中には「純天然黒水牛」といって、通常のものよりも透明度が高く、縞模様が美しく出ている素材もあるので、より高級感が欲しい人は純天然黒水牛を選ぶのも良いかもしれません。 牛角 牛角は牛の角を加工した素材で、角のランクによって相場が変わります。角の芯の部分になるほど色が薄く、希少価値が上がり、値段も高くなっていくのです。数が少ない上に透明度が高く美しい素材は「純白」と呼ばれ、高級品となっています。 芯の部分になればなるほど耐久性にも優れており、男女問わず人気です。 琥珀 琥珀は太陽の石とも呼ばれる高級素材で、素材自体の耐久性は高くないものの、加工によって耐久力は問題ないレベルに上がっています。しかし、取り扱いには注意しなければなりません。 その見た目の美しさから、女性人気が高い素材です。高級素材のため値段相場はやや高めで10,000円前後となっています。女性へのプレゼントとしても人気が高いです。 象牙 象牙は、実印に使われる素材の中でも最高級と言われている素材です。値段相場は3~5万円前後とほかの素材よりも群を抜いて高額となっています。 象牙の中でも、「芯持ち」「横目芯持ち」といわれているものは、象牙の中心部を使ったものを指し、他の部分の素材よりも高級品です。硬度が高く、きめも細かいので美しさも併せ持っています。 象牙は、朱肉がつきやすいので捺印性も高く、大切な実印だからこそ象牙を使いたいというニーズも多いのです。 実印の値段相場を比較する前に知っておくこと 実印は、使用頻度は高くないものの、非常に大切な場面で使用することが多い印鑑です。実印を契約や公的な場面で使用するためには、役所での印鑑登録が必要であり、これとあわせて公的に身分を保証する役割を果たしています。 個人の実印の使用シーンは、車や家の購入、ローンの契約、保険金の受取など、多額の取引をする際の契約が大半です。法律上の手続きにも使用しますので、銀行印や認印と比べると絶大な効力を持っています。 押印する機会は少ないものの、大切な場面で使用するものなので、単に安いものを選ばず納得できるものを作成して購入することが大切です。 実印は大切なものだから、と高級かつ丈夫な素材を使って納得のいくクオリティの実印を求める人もたくさんいます。 作った印鑑をより大切にするためにも、気に入った素材や字体で世界にひとつしかない自分だけの実印を作ってみてはいかがでしょうか。 実印を購入するならサンビーがおすすめ 実印以外にも、銀行印や認印と合わせて必要な印鑑を一式作るなら、印鑑専門店がおすすめです。中でも、サンビー株式会社なら、印鑑に関する知識や作成の知識が豊富なので、唯一無二の印鑑を作ることもできます。 サンビー株式会社では、機械で荒削りしたあとに1本1本手仕事で仕上げています。手彫り手仕上げをご希望の方は、ご希望に沿うことも可能ですので、一度当社までご相談ください。 まとめ 実印は、購入場所や印鑑の文字数、素材によっても金額が変わります。素材によって大きく異なるため、今回紹介した相場の金額を確認しながら、好きな素材を選んで、世界にひとつしかない自分だけの実印を作りましょう。 また、実印は大切な場面で使用する大切な印鑑となります。耐久性の高い素材を使って、長く使える印鑑を作るのがおすすめです。

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実印はいつ使う?銀行印などの違いや作成時の注意点を解説

実印はいつ使う?銀行印などの違いや作成時の注意点を解説

公開日:2023.12.25 最終更新日:2024.10.3 実印は、契約のときに使用する大切な印鑑であることを知っている人は多いと思います。とはいえ、実際にはどのようなときに契約に実印を使うのでしょうか。 今回は、実印を使うタイミングや銀行印のようなほかの印鑑との違い、作るときの注意点などを解説します。 実印はいつ使うもの? そもそも実印とは、市区町村の役所にて「印鑑登録」をした印鑑のことです。実印には、個人が使う実印と法人(会社)が使うふたつの実印の種類があります。 ここでは、個人用の実印と会社用の実印をいつ使うのか、使用するタイミングについてそれぞれ解説します。 個人用の実印を使うタイミング 個人の実印は、公的な書類や高額取引をするときの契約書に用いるのが大半です。具体的な使用シーンは以下のとおりです。 年金等の受け取り時の本人確認 不動産の購入・売却 ローン契約 自動車購入 保険加入 遺産相続 公正証書の作成時 個人の実印は、財産やお金、権利などを扱う際に押すものであり、非常に重要な印鑑となります。 会社用の実印を使うタイミング 会社用の実印は「代表者印」「法人実印」「丸印」などとも呼ばれ、法人として重要な書類に押印する際に用いるのが一般的です。会社用の実印が必要となる代表的なシーンは以下のとおりです。 会社設立時の申請書類 役所や公的機関へ提出する書類 契約関係書類 銀行融資等の借用関係書類 法人の実印は登記やお金、契約など会社にとって重要度の高い書類に使用されます。むやみに会社から持ち出さないようにしている企業もあるほど重要な印鑑です。 実印・認印・銀行印の違い 印鑑には、実印のほかに、認印、銀行印の2種類があります。 認印は、印鑑登録の必要はなく、広く日常的に使用される印鑑を指します。宅配便の受け取りから仕事で使う個人印まで広く使用できるのが特徴です。 銀行印は、金融機関に届け出る必要のある、財産に関する印鑑を指します。窓口でお金を通帳から引き出す際に使用し、銀行側で届出印を照合されるものです。 それぞれの印鑑は役割が大きく異なるので、セキュリティ上の理由から、分けて作ることが推奨されています。 2020年11月以降の実印の位置付け 行政関連の書類など重要な書類には印鑑がつきものでしたが、2020年11月に一部の行政手続きにおいて原則押印廃止(省略)が決定されました。婚姻届や離婚届、住民票の写しの請求などは印鑑が必要ありません。 ただし「実印」が必要な83の手続きに関しては、引き続き押印が必須となります。実印は、印鑑証明をセットで提出を求められることが多いので、実印を押す場面では印鑑証明を用意しておくのがおすすめです。 例えば、法人登記や不動産登記の申請、自動車の登録などの手続きなどは実印が求められるので、印鑑証明とセットで用意しましょう。 実印はいつ作るのがベスト? 実印は、使用頻度は少ないものの、実印でなければならないシーンが誰しも訪れる可能性があるため、あらかじめ作っておくのがおすすめです。それでは、いつ実印を作れば良いのでしょうか。ここでは、実印を作るおすすめのタイミングについて解説します。 【個人用の実印】何かの節目 個人の実印は、社会人になるときに作るのがひとつの目安です。公的書類や高額取引をするときの契約書などでの実印の使用機会が増えるため、このタイミングで作っておくと良いでしょう。卒業や就職するときに子どもや孫にプレゼントする人も多いので、最も適したタイミングといえます。 また、女性の場合は結婚や離婚などで戸籍上の苗字が変わるときに実印を作るケースもあります。結婚や離婚に伴う引越しで住む自治体が変わると、印鑑証明を取り直す必要があるので、このタイミングで実印を作るのもおすすめです。 【会社用の実印】登記申請時 会社の実印は、法務局で登記をする際に必要になるため、登記申請をする前に作るのが一般的です。 登記をする際は、設立予定の会社名が他社と類似していないかを確認する「類似商号調査」が行われます。これは、同住所かつ類似商号でなければ当てはまらないため、ほぼ確実に希望の社名で登記可能です。 印鑑を作成するのは、「類似商号調査」が終わって、正式に希望の社名を使用できると確定してからが良いです。先に実印を作ってしまうと、万が一社名を検討し直すことになった場合、印鑑も作り直さなければなりません。 また、会社用の実印は、発注から納品までに1週間~10日くらいの時間がかかる点にも注意が必要です。 実印の作り方 実印を作るときは、どのような手順で注文すれば良いのでしょうか。ここでは、実印を作るときの基本的な流れを解説します。 1. 実印登録に使う印鑑を作成する 実印を作るときに大切なことは、ほかの誰も真似できないオリジナリティを出すことです。実印は、権利や財産などの証明に使える重要な印鑑なので、自分だけのものである必要があります。 そのため、まずは印鑑専門店で、オリジナルの印影を作成してもらいましょう。実印には、大量生産の印鑑を使うのは避けるのが鉄則です。なるべく複雑な字体で作ってもらうことで、真似しにくい印影となります。 また、実印の素材も何でも良いというわけではありません。欠けやすいプラスチック製やゴム製の印鑑は実印として認めないとしている自治体がほとんどです。丈夫な素材で作ってもらうようにしましょう。 さらに、印面の大きさにも注意が必要です。8mmよりも小さく、25㎜よりも大きいものは実印として登録できません。適したサイズのものを作成しましょう。 2. 印鑑登録をする 実印に使う印鑑ができたら、住民登録をしている市区町村の窓口で印鑑登録をしましょう。印鑑登録は、15歳以上の人が1人1本まで登録可能です。本人確認のための印鑑という性質上、ほかの人が登録している印鑑は登録できません。 印鑑登録の際に必要となるものは、印鑑登録する印鑑と本人確認書類、登録費用の3点です。登録費用は自治体によって異なりますが、100~300円程度となります。 それらとともに、窓口に備え付けられている申請用紙に必要事項を記入して提出し、受理されれば印鑑登録は完了です。本人が役所に足を運べない場合は代理の申請も可能ですが、その際は委任状が必要になるので注意しましょう。 実印作成時の注意点 実印を作るときは、気を付けなければならない点がいくつかあります。実印を作る際、以下の特徴に当てはまる印鑑は、印鑑登録ができない可能性があるので注意しましょう。 大量生産された印鑑 住民票に記載された氏名と印鑑の氏名が異なるもの 氏名以外の刻印が入っているもの 印影が不鮮明になっているもの 印影が変形・、摩耗しやすい素材(ゴム印、プラスチックなど) 朱肉不要の印鑑 印影の直径が8mm〜25mm以内に収まっていないもの 実印は大切な印鑑なので、より一層注意して作成しなければなりません。上記の特徴に気を付けながら規定に合った実印を作成するなら、印鑑専門店の利用が安心です。 印鑑専門店なら実印や印鑑登録について熟知しているので、上記の注意点をすべてクリアできる実印を作成してもらえます。困ったら印鑑専門店にお任せしましょう。 合わせて読みたい 実印って何?印鑑登録する方法と印鑑証明書を取る方法 まとめ 実印は、個人印でも法人印でも、財産に関する重要な契約や高額な取引などで使用される大切な印鑑です。自分の財産や権利を守るためのものでもあるので、作成する際は、実印に適した素材、字体、大きさなどを熟知した印鑑専門店に依頼することをおすすめします。

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実印や銀行印をゴミ箱に捨てても良い?印鑑の正しい処分方法をご紹介

実印や銀行印をゴミ箱に捨てても良い?印鑑の正しい処分方法をご紹介

公開日:2023.12.8 最終更新日:2024.10.31 持っている印鑑が破損したり、新しい印鑑に作り替えたりする際に、印鑑をどのように捨てれば良いのかわからず困った経験はないでしょうか。 不要になった印鑑を、そのままゴミ箱に捨てるのは危険です。 今回は、印鑑を処分するときの手続き方法や注意点、捨て方についてご紹介します。 実印や銀行印を処分する前に必要な手続き 重要な契約を行う際に使用する実印や、銀行に登録する銀行印は、そのままゴミ箱に捨てると大きなトラブルに発展する恐れがあります。まずは、印鑑をそのまま捨ててはいけない理由と、処分する前に行う手続きについてみていきましょう。 印鑑をゴミ箱に捨ててはいけない理由 不要になった印鑑を、そのままゴミとして捨てると、悪用されるリスクがあります。とくに実印や銀行印は、悪用されると大きな被害に発展する場合があるため注意しましょう。 最も懸念されるケースとして、借金の連帯保証人にされてしまうという事例があります。実印と印鑑証明が揃えば、連帯保証人として立てられるので、知らない間に借金を肩代わりさせられるという恐ろしい被害を受けることもあります。 ほかの悪用事例では、勝手に自分の名義でローンを組まれたり、高額な商品を購入されたりといったケースもあります。こちらの悪用事例は、印鑑だけでなく身分証明書が必要になるため頻度としては珍しいものの、何らかの形で身分証明書が第三者の手に渡れば、被害を受ける確立は格段に上がります。 実印の捨て方と注意点 実印は、個人の場合は役所での印鑑登録、法人の場合は法務局に登録している印鑑です。公的に認められている重要な印鑑なので、処分前には手続きが必要です。 ● 個人の場合 役所に印鑑登録されている実印を捨てる際には、先に役所へ出向き印鑑登録の廃止申請手続きを行います。 印鑑登録の廃止手続きでは、印鑑登録廃止申請書と印鑑登録をした印鑑、運転免許証などの身分証明書、印鑑登録証が必要です。 申請書は、役所の窓口でも入手できますが、役所のサイトからもダウンロードできるので、先に記入してから持ち込んでも良いでしょう。 自分で役所に行けない人は、代理人を立てての手続きも可能です。代理人に手続きしてもらう際には、代理人の認印と代理人選任届が別途必要となります。 ● 法人の場合 法人の実印を捨てる際には、法務局に印鑑と印鑑カード廃止届書を提出し、印鑑の効力をなくす手続きが必要です。 法人の実印は、株券の発行や代表の変更、企業買収などにも利用する重要な印鑑であるため、過不足なく慎重に効力をなくす手続きをしましょう。 買い替えで古い印鑑を捨てる場合には、必ず新しい印鑑を準備してから廃止手続きを行います。古い印鑑の廃止手続きが完了したら、新しい印鑑を再登録する仕組みです。 印鑑の買い替えが生じた場合は、前述の手順で手続きすれば、古い実印で締結している契約も引き続き有効となります。 銀行印の捨て方と注意点 銀行印を捨てる際には、銀行で印鑑の変更手続きが必要です。古い印鑑と新しい印鑑、銀行口座の通帳を持参して、銀行の窓口に出向いて手続きを行います。 万が一、古い印鑑を先に処分してしまった場合には、手続きが複雑になり、2週間ほど口座が使えなくなることもあるため注意しましょう。 法人の銀行印を捨てる際には、未交換の手形や小切手がないかを確認します。未交換の手形や小切手があった場合、先に銀行印を処分してしまうと、交換できなくなり支払い義務だけが残ってしまうため注意してください。 印鑑を処分する方法 必要な手続きが終了したら、いよいよ印鑑の処分です。印鑑の処分の仕方は大きく分けて4つあり、それぞれ特徴が異なります。自分にあった方法で、古い印鑑を安全に処分しましょう。 自分で印面を削る カッターで印面を削って、悪用されないようにしてから捨てる方法です。印面が残っていると悪用される恐れがあるため、複数ヶ所を削って捨てましょう。 ただし、印鑑に使用されている印材によっては、固すぎてカッターで削れない印鑑も存在します。例えば、チタン製の印鑑は、自分で印面を削るのが難しいため不向きです。 また、削る際は、刃物を使うことや力を入れないと削れないことから、慎重に作業しないとケガをする恐れもあります。 印面を削ったあとは、自治体のルールに従った区分でゴミとして捨てられますが、心配な方は、紙に包んで外から印鑑だとわからないようにしてから捨てましょう。 はんこ屋さんに処分を依頼する 自分で印鑑を処分するのが不安な方は、はんこ屋さんに処分を依頼するのもおすすめです。多くのはんこ屋さんでは、無料で印鑑の処分を行ってくれます。 実店舗があるはんこ屋さんであれば、まとめて神社での供養に出してくれる店舗もあり安心です。最近では、実店舗を持たないはんこ屋さんも存在しますが、送料さえ負担すれば処分してくれることもあるため、確認してみましょう。 神社で供養してもらう 長年大切に使用してきた印鑑や亡くなった人の印鑑を、そのまま捨てるのは心苦しいという方は、神社で供養してもらう方法がおすすめです。 印鑑供養に馴染みのない方もいますが、江戸時代から行われている歴史ある儀式で、感謝の気持ちを込めて処分する意味があります。 毎年10月1日は「印章の日」に定められており、この日に合わせて神社で「はんこ供養祭」が行われます。無料で供養してくれる神社も多いので、近くの神社に問い合わせてみてください。 印鑑はんこ屋さんで彫り直してもらう 高価な印鑑や家族の形見など、捨ててしまうのがもったいないと感じる場合は、彫り直しがおすすめです。 印鑑本体にヒビが入っていないことが条件になりますが、はんこ屋さんに依頼すれば彫り直して新たな印鑑にしてくれます。 牛角系の丈夫な素材であれば、おおむね彫り直しができるでしょう。木系の拓植材は、長年使用していたのであれば脆くなっている恐れもあります。 彫り直しを希望する場合は、素材のコンディションによって左右されるので、一度印鑑はんこ屋さんに相談してみてください。 三文判やネーム印の処分方法 実印や銀行印として登録していない三文判やネーム印の場合は、大きなトラブルに発展する心配がないため、そのままゴミとして捨てても問題ありません。 「もしかして過去に銀行印で使用していたかも…」と心配がある場合は、印面をカッターで削ったり、接着剤で塞いだりして捨てると良いでしょう。 捨てる際には、紙や布に巻いて外から印鑑と確認できないようにすると、より安心です。 材質によって、可燃ごみや不燃ごみなど分別が異なるため、自治体のルールと照らし合わせながら適切に処分してください。 使用しない印鑑を処分せずに保存する方法 不要になった印鑑でも、捨てたくないと考える方もいるでしょう。使わない印鑑をあえて処分せず、保管しておく選択肢もあります。 ただし、実印や銀行印として使用していた印鑑は、保管する場合も処分する前と同じ手続きを行ってください。廃止手続きを行わずに保管していると、万が一盗難された場合に、悪用される危険性が高まります。 廃止手続き後は、認印として再度使用することもできますが、印鑑ケースに入れ、人目につかない場所を選んで保管するのが安心です。 まとめ 三文判やネーム印であれば、そのままゴミ箱に捨てることもできますが、実印や銀行印は、悪用の危険性もあるため、正しい処分の仕方をしなければなりません。廃止手続きが完了したあと、自分で処分するのが不安な方は、はんこ屋さんや神社に依頼することもできるので、自分に合う処分方法を選択しましょう。

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欠けてしまった印鑑をそのまま使える?対処法を紹介

欠けてしまった印鑑をそのまま使える?対処法を紹介

公開日:2023.12.4 最終更新日:2024.10.31 丈夫な印鑑でも長年使っていたり、落としたり、保存状態が悪かったりすると、欠けてしまうことがあります。 欠けた印鑑は、そのまま使い続けられるのか疑問に思う方もいるでしょう。 今回は、使用用途別に欠けた印鑑が使えるのかをはじめ、新しく買い替えた場合の手続き方法や、欠けにくい印鑑の素材について解説します。 【使用用途別】欠けた印鑑は使い続けられる? 愛用している印鑑が欠けると、そのまま使い続けたい気持ちが勝ってしまうかもしれません。しかし、欠けた印鑑は、場合によっては効力を失ってしまい、意味のないものとなってしまうので注意が必要です。まずは、印鑑の使用用途別に、欠けた印鑑のまま使い続けられるのかをみていきましょう。 認印の場合 認印は、手続きや届け出が必要なく、誰でも購入した日から使用できる印鑑です。公的に登録されている印鑑ではないため、欠けたまま使用しても用途として支障をきたすことはありません。 ただし、使用するのがビジネスシーンである場合は注意が必要です。認印の目的は、使用者本人が確認の意志を他人へ証明するために使用するものなので、欠けていると相手にあまり良いイメージを持たれません。社会的信用という点では、欠けた認印を使用するのは推奨しにくいです。 また、欠けた印鑑は縁起が悪いともいわれています。運気が下がるとの見方もあるので、気になる人は、買い替えを検討しましょう。 銀行印の場合 銀行に届け出を出している銀行印は、縁の部分のみの欠けであれば、引き続き使用しても問題ないケースもあります。ただし、文字部分が欠けるとどこの金融機関であっても完全に使用できません。 縁の部分のわずかな欠けであっても、欠けが原因で均等に力が加わらず、文字部分まで徐々に欠けてくるので、早めの買い替えがおすすめです。 また、銀行印は、お金に関わるものなので、欠けた印鑑を使い続けるのは縁起が悪いという見方もあります。大切なお金を管理する意味がある印鑑なので、気持ち良く使用するために新しい印鑑を作り直す人も多いです。 実印の場合 印鑑登録をしている印鑑が少しでも欠けると、実印としての効力を失います。これは、印鑑証明の印影と現物が、欠けによって異なってしまうのが理由です。 実印として登録できる印鑑の規定は、各自治体によって決められており、印鑑の外枠が全体の20%以下の欠損であれば登録できるとしている自治体もあります。ただし、これは登録の際の条件であり、元々登録している印鑑が欠けても使えるという意味ではありません。 実印が欠けてしまったら、必ず新しい印鑑を準備し、再度登録し直す必要があるでしょう。 印鑑を新しくした場合は速やかに届け出る 実印や銀行印のように、届け出している印鑑を新しく作り直した場合は、速やかに手続きを行いましょう。手続き自体は、難しいものではありません。 銀行印の改印は簡単にできる 銀行印を新しくする場合は、自身が取引している金融機関へ出向き「改印手続き」を行います。銀行通帳と欠けた印鑑、新しく作り直した印鑑、運転免許証などの身分証明書を持参すれば、スムーズに手続き可能です。 欠けた印鑑は、手続きが終了するまで、処分しないように注意しましょう。万が一、欠けた印鑑を処分したり、紛失してしまったりした場合は、その旨を金融機関に申し出ることで手続きできます。手続きに、少し時間がかかってしまう可能性があることを覚えておきましょう。 実印の変更は居住している自治体で行う 実印を新しくする場合は、市区町村の自治体の窓口で「印鑑登録の変更」を行います。一般的には、印鑑登録廃止手続きを行ったあと、新しい印鑑を印鑑登録申請する手順です。 印鑑登録廃止手続きでは、元々登録していた印鑑登録を抹消します。運転免許証などの身分証明書と登録済みの実印、印鑑証明証カードを持参して手続きしてください。 新しい印鑑を実印として登録する際には、新たに登録する印鑑と顔写真付きの身分証明書があれば手続き可能です。登録費用として、100円~300円程度の手数料が発生します。 各自治体によって印鑑登録の規定は異なり、変更手続きにも違いがあるので、まずは管轄の窓口に問い合わせてみましょう。 また、これらの手続きは、代理人選任届があれば代理人が届け出ることも可能です。ただし、代理人を通して手続きした場合は、即日登録はできないので注意してください。 印鑑登録の変更手続きで気になるのが、印鑑登録されていた元の印鑑の効力です。欠けた実印の印鑑登録を抹消すると、過去の契約の効力も無効化されてしまうのではないかと心配になる人もいるでしょう。 実印を変更しても、過去の契約そのものに影響はありません。過去の契約時には、印鑑登録されていた実印で正式な契約が取り交わされているため、抹消しても効力は持続するのです。 しかし、一部のローン会社では、実印の変更があった場合は、ローン会社にも変更を申請する規定を設けているところもあります。万が一のトラブルを避けるためにも、過去に実印を使った契約をした際には、確認しておくと安心です。 欠けにくい印鑑の素材とは 印鑑が欠けた経験があれば、また面倒な手続きをしたくないと思う人も多いのではないでしょうか。再手続きは意外と簡単にできるものの、時間を確保して出向く必要があり、できれば同じ経験をしたくないと思う人が大半です。 木製や石製の印鑑には、さまざまな色や質感があるため、好みの印鑑を探しやすいですが、欠けやすい特性を持っています。 ここからは、欠けにくい素材の印鑑をご紹介します。 最も欠けにくいのはチタン素材   従来では、比較的欠けにくい印材として、象牙や水牛の角のような動物系の印材が主流でした。近年では、動物系の印材よりもさらに欠けにくく丈夫な印材として、チタン素材の印鑑が注目されています。 チタン素材といっても、国産チタンをはじめ、ブラックチタンやゴールドチタンなど、さまざまな種類があり、見た目や質感、耐久性が異なるのです。 人と違った個性を出したいという場合は、特殊技術で色を出したカラーチタンや、カーボンを巻いたカーボンチタン、宝石を埋め込んだチタンなどを選ぶと良いでしょう。 チタン素材の印鑑のメリットは、なんといっても耐久性が高いことです。欠けにくいのはもちろん、印面の擦り減りもほぼ見られません。また、朱肉の乗りが良く均一に付着するため、美しい印影を残すことにも優れています。 さらに、細かな手入れが不要な点も大きなメリットといえるでしょう。木製や動物系の印材は、湿気や乾燥に弱く、保存や使用後の手入れに気を使う必要があります。 チタン素材の印鑑は、湿気や乾燥の影響をほぼ受けないため、使用後に印面を優しく拭き取るだけで長く使用できます。汚れの付着が激しい場合は、歯ブラシで擦りながらの水洗いも可能です。高温にも強く、万が一、火事が起きた際にも焼失しにくいでしょう。 デメリットは、一般的な印材と比較して重いことです。チタンは金属なので、鉄ほど重くはないものの、ずっしりとした重量感があります。ただ、この重量感があるからこそ、軽く押すだけできれいな印影が出せるという見方もあります。 もうひとつのデメリットは、値段が少し高いことです。チタンの種類やサイズ、使用用途によって値段は変動しますが、安いものでも16,500円以上の価格帯です。 とはいえ、耐久性が高く、ほぼ買い替えの必要がないことを踏まえ、長期的に考えれば、価格に見合う価値があります。 合わせて読みたい チタンの印鑑はなぜおすすめ?デメリットについても解説! 朱肉(油分)の影響を受けにくいのは象牙や黒水牛   チタン素材以外に、欠けにくいのは、象牙や黒水牛など動物系の印材です。朱肉に含まれる油分の影響を受けにくく、適切な保存とメンテナンスを行えば、長期間使用できます。 黒水牛の場合は、乾燥しやすく虫食いも起きるため、とくに定期的なメンテナンスは必須です。頻繁にメンテナンスできる自信がない場合は、黒水牛よりも耐久性に優れた象牙をおすすめします。 逆に、油分の影響を受けやすいのは木製の印材です。価格が比較的安いものが多く、購入しやすいのが特徴です。しかし、使用後丁寧に印面を拭いていても、何度も使用すると欠けやすくなってしまうのです。 合わせて読みたい 印材の種類 まとめ 認印であれば、欠けたまま使用しても問題ないとされていますが、登録されている実印や銀行印は、再度手続きが必要です。 手続きは、窓口まで出向いて行う必要があるため、面倒と感じる人も多いでしょう。印鑑を購入する際には、デザインや見た目の好みだけでなく、耐久性が高く欠けにくい印鑑を選んでみるのもおすすめです。

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印鑑の書体はどれがおすすめ?選ぶ際のポイントを紹介

印鑑の書体はどれがおすすめ?選ぶ際のポイントを紹介

公開日:2023.11.24 最終更新日:2024.10.31 印鑑を作るうえで重要になるポイントのひとつが、どのような書体を選ぶかです。書体は好みで選べば良いと考えている方もいるかもしれません。もちろん、個人の好みも重要にはなりますが、実印や銀行印、認印ではそれぞれ適している書体が異なるため、それらを意識することも大切です。 今回は、印鑑で使用されることの多い書体について解説します。それぞれの書体の特徴と、どのような用途で使われることが多いかについても紹介するので、ぜひ印鑑を作る際の参考にしてみてください。 印鑑におすすめの書体5選 印鑑におすすめの書体は主に5つあります。ここでは、それぞれの特徴について解説します。 篆書体 篆書体とは日本銀行のお札に使用されている印鑑の書体です。日本最古の印鑑と呼ばれている国宝の「感委奴国王の金印」も篆書体で作られています。 印鑑で用いられる書体の中では、最も歴史が古く、現代文字とは形状が異なる場合も多く、視認性が非常に低いです。そのため偽造しづらく、複製されるリスクを抑えられるのです。実印や銀行印におすすめの書体といえるでしょう。 一方で、認印として使用すると、誰の印鑑かわからないというトラブルが起こる可能性があります。会社における書類の確認は「誰が承認したか」がはっきりとわかることが重要です。会社によっては篆書体の印鑑を使うと、視認性が低いため誰の印鑑か判別できず、仕事を進めるうえで手間がかかってしまうかもしれません。 認印は業務をスムーズに進めるために必要な印鑑という側面があります。そのため、認印として篆書体を使うのは避けた方が無難でしょう。 吉相体 吉相体とは篆書体をベースにした中心から外に力強く流れている線が特徴的な書体です。易学や風水において、開運のために用いられることが多い書体です。 詳しくは後述しますが、篆書体は非常に視認性が低い書体であり、苗字を判別することが難しい場合もあります。そんな篆書体をベースにしている吉相体は、セキュリティ面での安全性が高く、実印や銀行印で使用する書体としておすすめといえるでしょう。 しかし、注意しなければいけない点もあります。吉相体は作り手の意匠が込められているため、稀に実印や銀行印として登録ができない場合があるのです。その場合は、印鑑店に問い合わせれば対応してくれることが多いので、連絡してみてください。 太枠篆書体 太枠篆書体とは印鑑の枠が太くなっているのが特徴の書体です。篆書体をベースにしているものの、印影自体は細いため、篆書体と比べると軽やかな印象を受ける書体です。比較的女性に好まれることが多く、女性の実印や銀行印で良く使われています。 印鑑の中では、女性らしさを表現できる数少ない書体です。もちろん、篆書体をベースにしているため、セキュリティ面でも非常に安全です。印影の印象を柔らかくしたいと考えている方にはおすすめといえるでしょう。 古印体 古印体は上記の書体と比べると、非常に視認性が高いのが特徴です。筆で書いたような印影になっており、比較的馴染み深い書体といえます。 視認性の高さを活かして、認印として使われることが多いです。一方で、上記の書体と比べると、複製がされやすく個人の特定も容易です。そのため、実印や銀行印で使われるケースは多くありません。 隷書体 隷書体はバランスの取れた印影が特徴的な書体です。比較的身近な書体であり、目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。 そんな隷書体ですが、現代文字を思わせるような印影である一方、歴史は非常に古いという特徴があります。そのため、漢字によっては現代と形状が異なる場合もあります。 しかし、可読性は非常に高いため、認印として使用されるケースが多いです。紹介した書体の中では、最もバランスが取れているといえるでしょう。 印鑑の書体を選ぶ際のポイント 印鑑の書体を選ぶ際には、必ずチェックしなければいけないポイントがあります。具体的な内容について解説します。 可読性の低さ まずは可読性についてです。陰影を見た際に、どのような苗字であるかを認識できれば可読性が高いということになります。一見すると、可読性が高い方が望ましいように思えますが、必ずしもそうではありません。 個人の実印や銀行印、法人の印鑑などは、万が一紛失した際に、誰のものか特定されてしまうと悪用される危険性があります。そのため、可読性については限りなく低くしなければいけません。 また、印影が残っている書類から、印鑑を複製して悪用するケースも考えられます。印影が単純だと複製されてしまうリスクが高まるため、トラブルに発展するかもしれません。 そのため、実印や銀行印として使用する場合は、可読性の低さが重要なポイントになるといえるでしょう。逆に認印として使用する場合は、可読性の高さが必要になります。用途によって求められる可読性は異なるため、使い方に合わせた書体を選ぶことが大切です。 縁起の良さ 印鑑の書体には縁起が良いとされているものがあります。吉相体は印影が全体に広がっているため、非常に縁起が良いとされており、銀行印として好まれる傾向にあります。 もちろん、縁起とは人の考え方によって重要度が異なるため、必ずしも銀行印に吉相体を使用するべきとはいえません。しかし、お金を取り扱う場所で使用する印鑑であるため、少しでも縁起が良いものにしておくのがおすすめです。 印鑑の書体は今回紹介したもの以外にもありますが、縁起が最も良いとされているのが吉相体です。縁起を重視して書体を選びたいと考えている方は、ぜひ吉相体の印鑑を作ってみてください。 印影の読みやすさ 最後に重要なのが印影の読みやすさです。可読性と同じように思えますが、実は内容が異なります。 書体によっては、非常に複雑で、凝った書体も存在するのですが、それらはあまりおすすめしません。 なぜなら、書体が複雑すぎると、実印や銀行印であっても誰の印鑑かを判別することが困難になります。当然ですが、印鑑は自分の苗字のものを使用しなければいけません。印影が複雑すぎて苗字を解読することができなければ、印鑑としての役割を果たしていないことになります。 そのため、印影は複製されるリスクを軽減するために複雑なことも重要ですが、ある程度の読みやすさも欠かせません。特に印鑑の作りが悪いと、はっきりとした印影がうつらない場合があります。 書体選びのほかにも、印鑑の作成を依頼する業者選びも重要です。業者のホームページでは、過去にどのような印影の印鑑を制作してきたのかを公開している場合があります。それらをチェックしつつ、どのような書体にするか考えるのがおすすめです。 業者に相談をすれば、どのような書体のものがおすすめか提案してくれるでしょう。業者ごとに得意としている書体が異なる場合もあるため、作りたい書体が決まっているのであれば、その書体の印鑑の制作実績を確認すると良いです。実績が豊富かどうかも業者に依頼する際のポイントのひとつになるためです。 印鑑は書体選びが重要! 印鑑はその役割によって、どのような書体を選ぶかが異なります。実印に適している書体もあれば、認印に適しているものもあります。様々な書体の中で、用途に合わせて適切なものを選ぶようにしましょう。 印鑑を作成する際に書体を選ぶなら、今回紹介した各書体の特徴を参考にしてみてください。 合わせて読みたい 判子の字体(書体)は種類ごとに異なる!字体の特徴と選び方を紹介

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認印は100均のものでも大丈夫?実印や銀行印との違いとは?

認印は100均のものでも大丈夫?実印や銀行印との違いとは?

公開日:2023.11.24 最終更新日:2024.10.31 印鑑にはさまざまな種類があります。認印や実印、銀行印でどのような違いがあるのかわからないという方もいるのではないでしょうか。 また、100均の印鑑を使用している方もいるかもしれません。しかし、100均の印鑑を使用することには、さまざまなリスクがあるため、なるべく使用を避けるのが望ましいです。 今回は印鑑の違いや100均のものを使うリスクについて解説します。 認印と実印・銀行印の違いとは? 認印と実印、銀行印はそれぞれ役割が異なります。それぞれの役割について解説します。 【実印や銀行印】役所や金融機関に登録する印鑑 実印や銀行印は市区町村や銀行などで印鑑登録をする際に使用します。そのため、印鑑のなかでも非常に重要な役割を持ちます。 100均の印鑑を実印や銀行印として使用することは可能ですが、実印や銀行印が簡単に複製されてしまうと、さまざまなトラブルに発展する可能性があります。セキュリティ面でのリスクを考えて、基本的に実印や銀行印には100均の印鑑を使うことは推奨されません。 市区町村や銀行が規定している印鑑であれば、どのようなものを使ったとしても法律的な問題はありません。あくまでも自己責任にはなりますが、100均の印鑑も使用可能であることを理解しておきましょう。 合わせて読みたい 実印って何?印鑑登録する方法と印鑑証明書を取る方法 【認印】特定の機関に登録せず使用する印鑑 認印とは特定の機関に登録せずに使用する印鑑です。実印や銀行印以外は、すべて認印になると考えてください。具体的には「会社内での書類のチェック」「宅配物の受け取り」などに使用する印鑑は認印となります。 100均の印鑑を利用している方も少なくはありません。使用しても問題はないと考えている方も多いでしょう。しかし、実印や銀行印と同じく、認印にも100均の印鑑を使用するべきではない理由があります。100均の印鑑を認印として使用している方は、リスクについても理解しておく必要があります。 認印に100均の印鑑を避けるべき理由 先ほども述べたように、実印や銀行印と同じく、認印に100均の印鑑を使用するのにもリスクがあります。具体的にどのようなリスクがあるかを確認していきましょう。 容易に複製できるため悪用されやすい 100均の印鑑は印鑑同士の違いがありません。そのため、同じ苗字の人は同じ印影の印鑑を使用することになります。 別の誰かが自分と同じ印鑑を手に入れることも容易です。つまり、自分と偽った他人に印鑑を使用される可能性があるということです。 知らない間に不必要なサービスを契約されていたり、注文していないはずのものを受け取っていたりする場合もあります。もちろん、印鑑の悪用を防ぐために、各種サービスや宅配業者などは十分なセキュリティ体制を構築しています。 そのため、100均の印鑑を使用したからといって、即座にトラブルを招くとは限りません。しかし、上記のような可能性があることは理解しておきましょう。 耐久性が低い 認印には長く使い続けられることが求められます。頻繁に購入するのは手間がかかり、いざというときに使えないと非常に不便です。そのため、認印において耐久性の高さというのは非常に重要なポイントです。 100均の印鑑の耐久性は決して高くはありません。一般的にはラクト材という耐久性の低いものが使われていることが多いです。 そのため、頻繁に印鑑を交換しなければいけない可能性があります。会社用の認印は使用頻度も多いため、すぐに使えなくなってしまうかもしれません。手間や不便さを考えると、認印を使用するべきではないといえるでしょう。 自分の苗字がない 100均の印鑑の種類は限られています。「佐藤」や「田中」といった苗字であれば困ることはないでしょう。しかし、珍しい苗字の印鑑は存在しないことも多く、そもそも100均では手に入らない可能性があります。 最近では印鑑を取り扱っていない100円ショップも増えてきています。仮にあったとしても、使えなくなった際に、再度印鑑を購入するのに苦労するかもしれません。 珍しい苗字の人は、オーダーメイドの印鑑を使用するのが望ましいといえるでしょう。 印影が不鮮明なことがある 100均の印鑑は、印影が不鮮明なケースがあります。実印や銀行印は印影が不鮮明だと、登録している印鑑と同じか判別できないため、使用することができません。しかし、認印の場合でも、印影が不鮮明だと使えない可能性があります。 例えば、宅配便の受け取りに印鑑を使用する際に、印影が不鮮明だと本当に受け取りを承諾したのかわからない可能性があります。契約の場合も同様で、不鮮明な印影だと契約が結ばれていることの証明になりません。 会社で使用する場合も、印影が不鮮明だと品位を損なってしまう可能性があります。丁寧な仕事をしていないと思われてしまう場合もあります。 このように印影が不鮮明だと、さまざまなデメリットが生じることがあります。なるべくはっきりとした印影を残せる印鑑を使用しましょう。 認印と実印・銀行印は同じものを使える? オーダーメイドの印鑑を作るのには費用がかかるため、なるべく、さまざまなシチュエーションで使い回したいと考えている方もいるでしょう。 ここでは認印と実印、銀行印は同じものを使えるのか解説します。 認印と実印・銀行印は別々のものを使うべき 法律上は認印と実印、銀行印で同じ印鑑を使用したとしても問題はありません。しかし、セキュリティ上の観点から、なるべく別々のものを使用するのがおすすめです。 認印と実印、銀行印は使用頻度が大きく異なります。認印の使用頻度は多く、さまざまな書類に印影を残す可能性が高いです。そこから印影を読み取って、悪用される場合もあります。実印や銀行印の印影を読み取られてしまうと、トラブルに発展しかねません。 そのため、認印と実印、銀行印は別々のものを使用するのが望ましいです。費用面が気になるという方もいるかもしれませんが、トラブルが起こるリスクをできるだけ抑えるためには、同じものの使用を避けることをおすすめします。 一度作成すれば頻繁に作る必要はない 認印や実印、銀行印を作成する際には、ある程度のコストがかかります。しかし、オーダーメイドの印鑑は耐久性が高いため、頻繁に交換する必要がありません。そのため、一度作ってしまえば、再度作る必要はほとんどないといえるでしょう。 最初にコストはかかってしまいますが、継続的にコストが発生するわけではないため、長期的に見ると決して高くはないといえます。むしろ、100均の印鑑で代用した方が、コストがかかってしまうかもしれません。 一度印鑑を作ってしまえば、手間や継続的なコスト、セキュリティに関するリスクなどがなくなります。なるべく、オーダーメイドの印鑑を作るのがベストといえるでしょう。 合わせて読みたい あなただけの印鑑を!印鑑の製造方法 まとめ 認印をはじめ印鑑の用途を問わず、100均のものを使用するのは避けましょう。自分の知らないところで悪用されるといったトラブルを招いてしまう可能性もあります。 実印や銀行印と同じく、きちんとオーダーメイドのものを作成して、認印として使用しましょう。 合わせて読みたい はんこはどこで買える?お店の選び方や購入時のポイントを解説

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ハンコを斜めに押す「お辞儀ハンコ」とは。押印時の注意点を紹介

ハンコを斜めに押す「お辞儀ハンコ」とは。押印時の注意点を紹介

公開日:2023.11.13 最終更新日:2024.10.31 業務を進めるうえで、上司に決裁を仰がなければならない場面があります。決裁には書類を回覧して行うところも多いので、印鑑を使うことが一般的です。その際に、印鑑を上司が押す部分に向けて斜めに押印するよう教わった方もいるのではないでしょうか。 この「お辞儀ハンコ」をマナーとして取り入れている会社もたくさんあります。今回は、お辞儀ハンコの意味や押印時の注意点について解説します。 ハンコを斜めに押す「お辞儀ハンコ」とは お辞儀ハンコは、印影が斜めになるように押印する風習のことで、一部業界にあるビジネスマナーの一種です。目上の人の印鑑にお辞儀をするように斜めに押すことから、そのように呼ばれています。 しかし、お辞儀ハンコはすべての業界に共通したマナーというわけではありません。印鑑の押し方によって印鑑の効力が変わることはないため、印鑑の角度を気にせずに使用している企業もたくさんあります。 目上の人に向けてお辞儀のように斜めに傾けることで、敬意を表すとされています。 お辞儀ハンコの風習が根付いている業界もある お辞儀ハンコは、礼儀や格式、上下関係を重視する業界に多く見られるマナーです。例えば、銀行や証券会社などの金融業界、官公庁などが当てはまります。これらの業界では、複数人の承認を必要とする稟議書や請求書などの書類を作成する際に使われるのです。 日本は古来より上下関係を大事にしてきた歴史があるため、お辞儀ハンコもそうした文化に基づいてできたマナーだといえます。 「お辞儀ハンコ」で斜め押しするときの注意点 お辞儀ハンコは、一般的なマナーではないため、すべての企業に適用されるわけではありません。まずは社内マナーを確認して遵守するのが無難です。また、社外取引書類への使用は避けた方が無難です。 お辞儀ハンコを押すときは、いくつかのルールがあります。 まず、印鑑を押すときに傾ける方向は左向きが鉄則です。左に向かっていくにつれて、自分より立場が上の人の印鑑になるので左向きに押しましょう。 次に、傾ける角度は5度程度が目安です。しかし、役職が下がるほど傾けて押印することがマナーになっているので、自分の立場を考慮しながら押印しましょう。 【ハンコの押し方】許容される範囲とは 印鑑は、その押し方に関する公的・法的な決まりがあるわけではありません。ただし、印影が綺麗にくっきりと出るように押印するのが好ましいです。文字が不鮮明だと受理されない可能性もあるため、印鑑はしっかり押し付けて押すことが大切です。 ここでは、印鑑を押すときのOKの範囲とNGの範囲の目安を紹介します。 OK例 印鑑を押すときは文字がかすれないようにしっかり押すのが基本となります。しかし、力の入れ方を間違えて文字がかすれてしまうこともあります。この場合、文字を認識できる程度のかすれならOKです。文字が読み取れることが大切なので、文字を認識できれば問題ありません。 また、同じように文字が欠けてしまうことも考えられます。この場合でも、文字を認識できる程度の欠け方であれば問題ありません。 ほかにも、まっすぐ押したつもりが、若干斜めに傾いているという場合でも問題ないとされています。まっすぐ押した方が美しいですが、斜めでも大きな問題はありません。 文字が認識できる程度のミスなら問題なく受理されることがほとんどなので、あまり力まずにリラックスして押印しましょう。 NG例 押印のときに文字がかすれて、文字を認識できない場合はNGとなってしまいます。また、同じく文字が認識できないほどの欠けがある場合も、残念ながら受理してもらえません。 ほかにも、印影が全体的に薄い場合は文字が認識できない可能性があるのでNGです。また、押印のときに手がブレて二重になってしまった場合も、押し直しを求められます。さらに、上下逆向きに押してしまった場合も、正しい文字の認識が難しくなってしまうのでNGです。 文字が認識できるかどうかがOKとNGの境界になります。これはNGかもしれないと心配になったときは訂正して押し直すことをおすすめします。 お辞儀ハンコをはじめ 失敗せずに押印するコツ 印鑑を綺麗に押したいと思っても、慣れていないとなかなか上手に押せません。コツを掴めば誰でも綺麗に押せるようになるので、ここでは印鑑を一発で綺麗に押すためのコツを5点紹介します。 1. 捺印マットを敷く 印鑑を綺麗に押したいなら捺印マットが不可欠です。捺印マットは、印鑑を押す際に紙の下に敷いて使うマットのことで、ゴム製のものや革製のものなどがあります。 捺印マットを敷けば、書類と印面がぴったりと密着するので、書類に綺麗な印鑑を押すことができるのです。印鑑を押すことが多い人は、ひとつ持っておくと良いでしょう。 手元に捺印マットがない場合は、ノートなど平らで柔らかいものを下に敷くと代わりになります。想定外の場で印鑑を押さなければならなくなった場合は、こうしたもので代用しましょう。 2. 印面の向きと状態をチェックする 印鑑を綺麗に押すには、印面の状態が良いことが大切です。印面に欠けがあったり、ゴミがついていたりすると、綺麗な印影になりません。印鑑を使用する前に、印面の状態を整えてから押印しましょう。 また、印鑑を逆向きに押してしまわないように向きを確認することも大切です。多くの印鑑には、人差し指が当たるところに印があるので、それを目印に印面の上下を確認しておきましょう。 3. 軽く叩くように朱肉を付ける 押印のときは、朱肉をつけすぎるとにじんでしまう可能性もあるので、印鑑を朱肉に押し付けるのではなく、軽く叩く程度で問題ありません。押し付けてしまうと、印面の文字の隙間などにインクが溜まってしまい、綺麗な印影にならない恐れがあります。 また、実印を使うときなど重要な印鑑を押す際は、新しい朱肉を用意するのがベストです。何度も使っている古い朱肉は乾燥している可能性があり、かすれやすくなってしまいます。大切な書類だからこそ、新しい朱肉で綺麗な印影を残しましょう。 4. 書類に対して垂直に押す 印鑑を押すときは、書類に対して印鑑が垂直になるように構え、そのまままっすぐ押印します。親指と人差し指と中指で印鑑を支えて、軽い力で押すと良いでしょう。強く力を入れすぎると、紙の上で印鑑が滑ってしまう可能性があります。 紙から印鑑を離す前に、「の」ノ字を描くように手に力を加えることが綺麗に押すコツのひとつです。力を入れることで印影の欠け防止につながります。 5. 朱肉を毎回拭き取る 印鑑を使ったら、ケースに入れる前にティッシュペーパーなどで朱肉を毎回拭き取りましょう。朱肉をつけたまま保管すると、残っていた朱肉が固まってしまい、目詰まりが起きます。また、印鑑の耐久性が悪くなる原因にもなるので注意が必要です。 印鑑を拭くときは、机の上に布を敷き、印鑑を手に持って滑らせるように拭き取りましょう。このときは、木綿のような伸びにくい布を使うと拭き取りやすいのでおすすめです。毎回のお手入れをきちんとすることで、印鑑も長持ちするのでぜひお試しください。 合わせて読みたい もう押印を失敗したくない!上手に印鑑を押す方法とコツ まとめ 印鑑を斜めに押すマナーである「お辞儀ハンコ」ですが、すべての企業で取り入れられているマナーではありません。もし自分の会社がお辞儀ハンコをマナーとしているのであれば、今回紹介した押し方で綺麗に印鑑を押して文書を作成しましょう。

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個人事業主を法人化するタイミングとは。新しい印鑑を用意すべき?

個人事業主を法人化するタイミングとは。新しい印鑑を用意すべき?

公開日:2023.10.30 最終更新日:2024.10.31 個人事業主として運営している事業が軌道に乗ったとき、「法人化すべきか」と考える方は多いでしょう。 しかし、法人化を検討するにあたり、どのタイミングで法人化すべきか、新たな印鑑を用意すべきかなど、いろいろな悩みが出てくるのではないでしょうか。法人化によるメリット・デメリットを把握しておきたい方もいるでしょう。 そこで今回は、個人事業主が法人化するのに望ましいタイミングやメリット・デメリット、必要な印鑑の種類などについて解説します。 個人事業主が法人化するのが望ましいタイミング 個人事業主は、ある程度利益が大きくなったら法人化すると良いといった話を聞いたことがある方もいるでしょう。 具体的にはどれくらいの利益が出たら、法人化を検討すべきなのでしょうか。まずは、個人事業主が法人化するのが望ましいタイミングについて解説します。 個人事業の所得が800万円以上となったとき 個人事業主が法人化するのが望ましいタイミングとして一般的にいわれているのは、事業所得が800万~900万円になったときです。 個人事業主の場合は所得に対して「所得税」が、法人化した場合は所得に対して「法人税」が課せられます。 所得税の場合、所得額が800万円のときの税率は23%です。一方、法人税の場合は、所得額が800万円以下なら税率が15%となるため、税負担が軽くなります。 ただし、法人化後の報酬の金額や事業所得以外の所得の有無、適用される所得控除などの条件によって税率が変わるため、専門家に確認した方が良いでしょう。 2年前の売上が1,000万円以上となったとき 2年前の売上高が1,000万円以上の場合も、個人事業主が法人化するのが望ましいタイミングです。個人事業主としての売上が1,000万円を超えると、消費税の課税事業者になります。 しかし、売上が1,000万円を超えたタイミングで法人化すれば、最長2年間消費税の納付が免除されるのです。これを「基準期間がない法人の納税義務の免除の特例」といいます。 消費税は、2年前(個人事業主は前々年・法人は前々事業年度)を基準期間として、納税義務の有無を判断します。 個人事業主として売上があっても、法人化すればその年が初年度となるため、「前々事業年度の売上は存在しない=納税義務なし」と判断されるのです。 ただし、資本金の金額などによっては消費税の納付が免除されないことがあるため、納税義務の免除の条件をよく確認しておきましょう。 出典:「No.6503 基準期間がない法人の納税義務の免除の特例」(国税庁) 出典:「No.6531 新規開業又は法人の新規設立のとき」(国税庁) 事業を拡大したいとき 事業を拡大したいときも、個人事業主が法人化するのが望ましいタイミングです。事業を拡大するには、多額の資金を必要とします。 しかし、個人では信用度が低いため、高額の資金を借り入れる難易度が高めです。また、法人のみを対象とした補助金・助成金などの制度も利用できません。 法人化すれば個人事業主のときよりも社会的信用度が高まるため、資金が借り入れやすくなります。法人限定の補助金・助成金を活用することも可能です。 また、法人向けサービスの利用や、法人以外とは契約しない企業との取引などもできるようになるので、事業拡大には法人化が不可欠といえます。 個人事業主が法人化するメリット 個人事業主が法人化を検討する際には、法人化のメリット・デメリットを把握して、本当に法人化すべきかを考えることが重要です。ここでは、個人事業主が法人化するメリットについて解説します。 税の負担が軽くなる場合がある 個人事業主の所得に課せられる所得税には、所得額が増えるほど税率が上がる「累進課税制度」が適用されています。 一方、法人の所得に課せられる法人税には、累進課税制度が適用されていません。所得額が800万以下の場合は15%、800万円以上の場合は23.2%と、税率がほぼ一定です。 そのため、個人事業主として事業を続けるよりも、法人化したほうが税負担が軽くなる場合があります。 出典:「法人課税に関する基本的な資料」(財務省) 赤字の場合に10年間繰り越しができる 個人事業主で青色申告をしていれば赤字を最長3年間繰り越せますが、法人の場合は最長10年間赤字の繰り越しが可能です。 翌年から特定期間内の、利益が大きかった年度に赤字を繰り越せば、利益にかかる税金を軽減できます。 金融機関や取引先からの社会的な信頼性が高くなる 法人化する際には、屋号や所在地、資本金などの情報の登記が必要です。公的機関に情報が掲載されていることは、信用度を測る材料のひとつになります。 また、登記の情報はだれでも閲覧可能で所在が確認しやすいことから、個人事業主よりも社会的信用度が高くなり、融資を受けやすくなることもあります。 個人事業主が法人化するときに把握しておきたいこと 本当に法人化すべきかを判断するために、個人事業主が法人化することのデメリットも把握しておきましょう。 事務関連手続きの負担が大きくなる 法人になると、決算書類の作成・保存や法人税の申告などを行わなくてはなりません。これらの作業は複雑で、個人事業主のときよりも事務手続きの負担が大きくなります。 また、法人を設立するときには、登録免許税や専門家への報酬の支払いなど、何かと費用がかかるものです。こうした費用の支払いが負担になることもあるでしょう。 赤字でも税金の支払い義務がある 個人事業主は赤字になると、所得税や住民税の支払いがなくなります。一方、法人の場合は、赤字であってもこれらを納付しなくてはなりません。消費税の課税事業者の場合は、消費税の納付も必要です。 そのため、赤字にもかかわらず、税金を納めるために資金を調達することになります。法人住民税の税率は自治体によって異なるので、所在地の自治体の税率を確認しておきましょう。 社会保険への加入が必要である 法人は社会保険の加入が必須です。ひとり社長であっても必ず加入しなくてはならないので、法人化すると社会保険料の支払いが生じます。 従業員を雇っている場合は、従業員の社会保険料の半分を会社が支払うため、さらに負担が重くなるでしょう。 個人事業主が法人化する流れ 法人化のタイミングやメリット・デメリットを把握したうえで、法人化を決めた方もいるでしょう。そこで、個人事業主が法人化するときの流れを解説します。 会社の基本事項の決定 まずは会社の基本事項を決めましょう。基本事項とは、以下のような内容のことです。 商号(会社名) 事業の目的と内容 本社所在地 役員の人数と報酬額 株主の構成 資本金 決算日 会社用の印鑑を用意 続いて、会社用の印鑑を用意します。必要な印鑑は、「代表者印(実印)」「銀行印」「角印」「ゴム印」の4種類です。 印鑑を何個も管理するのは大変なので、ひとつの印鑑を使い回そうと考える方もいるかもしれません。 しかし、印鑑を使い回すと第三者が代表者印を悪用するリスクが生じます。法人用として個別に印鑑を作成することをおすすめします。 定款を作成 印鑑を用意したら、次に定款を作成しましょう。定款とは、法人設立の際に作成する法定文書のことです。先に決定した会社の基本事項や取締役会の設置など、法人の重要事項を記載します。 フォーマットはないので、テンプレートを活用して作成するのがおすすめです。時間がない、抜け漏れが不安といった場合は、行政書士などの専門家に依頼することもできます。 定款の認証を受ける 株式会社は作成した定款の認証を受ける必要があります。本社所在地の公証役場にて予約を取り、認証手続きを済ませましょう。認証手続きの必要書類は以下のとおりです。 作成した定款(3部) 発起人全員の実印と印鑑登録証明書(発行から3ヶ月以内のもの) 定款の認証手続きには、以下の費用がかかります。 認証手数料:30,000~50,000円 収入印紙:40,000円分 謄本の代金:定款の枚数×250円 資本金の払い込み 定款の認証手続きを済ませたら、発起人の代表口座に資本金を振り込みます。この時点では法人口座が用意できないので、発起人の個人口座を利用しましょう。 登記申請 資本金の振り込みが完了したら、法務局に出向いて登記申請を行いましょう。登記申請では、以下のような書類が必要です。 登記申請書 登記すべき事項を記載した書類(CD-Rでも可) 登録免許税納付用台紙 定款 発起人の決定書 設立時取締役の就任承諾書と代表取締役の就任承諾書 設立時取締役の印鑑登録証明書 印鑑届出書 資本金を振り込んだことを証明できる書類 まとめ 個人事業主が法人化するのに望ましいタイミングは、所得額が800万円以上になったときや、2年前の売上が1,000万円以上のときなどです。事業を拡大したいときも、法人化を検討すると良いです。ただし、法人化にはメリット・デメリットがあるため、本当に法人化すべきかをじっくり考えてみることが大切です。

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