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判子の字体(書体)は種類ごとに異なる!字体の特徴と選び方を紹介

判子の字体(書体)は種類ごとに異なる!字体の特徴と選び方を紹介

公開日:2023.10.27 最終更新日:2024.10.31 判子の印影に使われる字体にはさまざまなものがあります。判子の用途や種類によって適した字体が異なるため注意が必要です。どのような字体があり、どのように選べば良いか気になる方もいるのではないでしょうか。今回は、字体の特徴と選び方について紹介します。 判子の字体(書体)の種類は主に6つ 判子の字体には大きく篆書体、古印体、印相体、隷書体、行書体、楷書体の6種類があります。ここでは、それぞれの字体の特徴や、よく使われている判子の種類などについても合わせて紹介します。 篆書体(てんしょたい) 篆書体は、縦長の字で文字の太さが一定の字体です。横字は水平で、縦字は垂直になることが特徴です。 パスポートの表紙部分に書いてある「日本国旅券」の文字や日本銀行発行のお札などにも使われています。また、日本最古の印鑑といわれている「漢委奴国王」も篆書体で彫られており、歴史と権威のある字体といっても過言ではありません。 印影として彫るときは、枠を細く、文字を太くすることが一般的ですが、文字を細く、枠を太く彫る印影も、古典的で斬新さが感じられます。印影に柔らかさが出ることから、人気を集めています。 古印体(こいんたい) 古印体は、鋳造した際の特有の欠けや途切れなどの風味をもとに作られた、線の強弱が特徴的な字体です。隷書体から派生して生まれた字体であり、可読性が非常に高い字体となっています。 文字の丸さも特徴的で、読みやすさの中にも趣を感じる字体です。 印相体(いんそうたい) 印相体は、判子の枠の部分に文字が接しており、欠けにくいことが特徴です。可読性が低いため、偽造や盗用防止にも効果が高いといわれています。また、吉相体(きっそうたい)とも呼ばれており、縁起が良いからと好まれる方も多い字体です。 篆書体をベースにした字体ですが、判子に使用されている字体としては新しい部類の字体となっています。 隷書体(れいしょたい) 篆書体に続く古い歴史を持った字体で、可読性が高く、横幅が広いので安定感もあります。 行書体(ぎょうしょたい) 行書体は、やわらかいイメージが特徴的な字体です。隷書体を速書きに適するよう簡略化した字体なので、線が連続したり省略されたりしています。流れるような字体であるため優美さを感じる分、可読性は隷書体よりも低いです。 楷書体(かいしょたい) 楷書体は、一点一画を離して書く字体です。教科書などに使われることが多いため、非常に読みやすいです。略したり線を繋げたりしない字体で、書道などでも使われます。 【個人用】判子の用途に合わせて字体(書体)を選ぶ方法 ここまで判子に使われる字体を紹介してきました。どの字体を使うか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。字体は、判子の用途に適しているものを選ぶことが鉄則です。ここでは、個人用の判子の用途に合わせた字体の選び方を紹介します。 実印には篆書体 実印は重要な契約や大切な書類に押印するものであるため、真似しにくい複雑な字体がおすすめです。篆書体なら、可読性が低く、偽造されにくい印影になるので、実印に適しています。 実印の作成には字体も大切ですが、それ以外にもサイズや印材(素材)の材質などのポイントを押さえることも大切です。例えば、実印のサイズは印面が8.0mm〜25mmまでと決まっているので、その範囲内で判子を作成する必要があります。 実印は、押す機会が少ないものの、重要な契約に使用するものです。字体のほかにも素材や耐久性に関する注意点を押さえながら作成しましょう。 合わせて読みたい 印鑑のサイズはどれを選んだら良い?選び方や用途別のサイズもご紹介 銀行印には印相体 銀行印は、お金を引き出すときに必要な判子なので、偽造されにくく、真似しにくい複雑な字体がおすすめです。印相体は、文字と枠がつながっていることで可読性が低く、文字が欠けにくいため適しています。 また、銀行印は横彫りで作成することが一般的です。縦彫りは、お金が上から下に落ちていくイメージなのであまり好まれません。一方で横彫りなら、お金が落ちずに溜まっていくイメージがあるので験を担ぐことができます。 さらに、印相体は吉相体とも呼ばれており、縁起の良い字体とされているため、お金に関わる銀行印におすすめなのです。 認印には隷書体・古印体・行書体 認印は、偽造防止を重視するよりも、読みやすく、一目見てわかりやすい字体が好まれます。押印した人の名前がすぐに判別できる方が良いので、古印体や隷書体、行書体などわかりやすいものを選ぶことがベストです。 同じ認印でも、どのような内容の判子にするのかによって字体を選ぶと良いでしょう。 【法人用】判子の用途に合わせて字体(書体)を選ぶ方法 法人用の判子は、請求書をはじめ、個人で使用するときと比べてより重要な契約などに使用することが多いため、適した字体の判子をしっかり選ばなければなりません。ここでは、法人用の判子の用途に合わせた字体の選び方を紹介します。 代表者印・法人銀行印・角印には篆書体 法人が使用する判子は、代表者印や銀行印、角印が主なものですが、どれも大切なものなのでセキュリティ面を保障する字体でなければなりません。紛失した場合に備えて簡単に偽造できない字体にすることが大切です。 法人の判子を作成する際に、セキュリティ面を考慮したいなら篆書体が適しています。複雑な字体なので一目見ただけでは内容を判別できません。文字と枠がつながっていることで文字の割れや欠けも起きにくいことがメリットです。 また、可読性の低い印相体とも相性が良く、吉相体を呼ばれていることもあって縁起が良いので法人印として好まれます。 法人の判子には、それぞれの内容に応じて適したサイズや素材などが異なるため、新たに作成するときは注意しましょう。 ゴム印には楷書体 法人は、住所や電話番号が入ったゴム印を作成することもあります。住所を入れるなら読みやすい楷書体がおすすめです。法人の住所や電話番号は、ホームページなどでも公開されていることが多いので、ゴム印のセキュリティ面を気にすることはあまりありません。 また、ゴム印は用途が多岐にわたるので、複数作成する法人が多いです。それぞれの用途にあった字体を選ぶと良いでしょう。 合わせて読みたい ゴム印とは?会社で使う主な種類と「ゴム印不可」の理由 職印には篆書体や印相体 職印とは、個人の名前と資格や肩書きの入った判子のことです。弁護士や司法書士などの士業に就いている人が利用します。丸印か角印で作られることが多く、「先生資格印」とも呼ばれている判子です。 そのため、字体としては重厚感のある篆書体や印相体が選ばれます。丸印と角印はそれぞれ適した字体が異なるので注意が必要です。例えば、丸印なら名前を篆書体、肩書を古印体にしますが、角印はすべて篆書体で作ることが多いので覚えておきましょう。 合わせて読みたい 役職印とは?代表者印との違いや作成時のポイント まとめ 判子に使用される字体は主に6種類あります。判子ならどんな字体でも良いというわけではなく、それぞれの判子の用途に合った字体を選ぶことが大切です。判子を作るときは、何に使う判子なのかを考えたうえで、最も適した字体を使用しましょう。

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はんこはどこで買える?お店の選び方や購入時のポイントを解説

はんこはどこで買える?お店の選び方や購入時のポイントを解説

公開日:2023.10.3 最終更新日:2024.10.31 はんこは専門店以外にもさまざまな場所で購入できますが、それぞれのお店ごとに取り扱いの種類も異なります。適切な購入場所を選ぶのは、はんこ選びをする際に重要なポイントとなるでしょう。場合によっては、急ぎではんこがほしい方もいるのではないでしょうか。 今回は、はんこが買える場所を紹介するとともに、急ぎでほしい場合におすすめの購入先も紹介します。はんこ購入前にチェックしたいポイントも解説するので、はんこ選びの参考にしてみてください。 はんこを買える場所3選 昔からはんこを購入する場合は、専門店や百貨店を選ぶのが一般的であったため、販売先が増えた現在でも専門店や百貨店でないとはんこを購入できないと思っている方も多いのではないでしょうか。 はんこ専門店や百貨店以外にもさまざまな場所ではんこを購入できます。販売場所によって売っているはんこの種類が異なるため、それぞれの販売先のメリットとデメリットを知って目的に合ったはんこを購入できるようにしましょう。 はんこ専門店・百貨店 専門店や百貨店では、品質の高いはんこが販売されています。実印や銀行印など、耐久性が高く、印影が複製されにくいはんこが必要な場合に、おすすめの購入場所です。 これらの販売店では、実物のはんこを見たり触ったりして質感を確認できます。また、はんこの知識が豊富なスタッフが常駐しているため、相談しながらはんこを選ぶことができます。 初めてはんこを作る場合や、使用用途に合ったはんこがわからない場合にも、丁寧に教えてもらえるので失敗しにくいでしょう。 書体や印影についても相談できますが、オリジナルの印影を作る際には、納品までに時間がかかるのがデメリットです。 ネット通販 場所や時間にとらわれず、好きなときに注文できるのがネット通販のメリットです。はんこ専門店のネット通販を利用する方法と、Amazonや楽天など総合ネット通販を利用する方法があります。 ネットでは現物が見られないため、はんこの質感を触って確認することはできません。とはいえ、取り扱っている印材の種類やサイズが豊富です。用途や予算に合わせてさまざまな種類から選べます。 ただし、Amazonや楽天などの総合ネット通販で購入する場合は、価格が安くても品質の悪いはんこを販売しているショップもあるため注意が必要です。 例えば、同じ水牛の角を印材として使ったはんこでも、使用している角の部分によって耐久性が異なります。 品質の高さを求めるのであれば専門店のネット通販を利用するのがおすすめです。 また、ネット通販では店員と相談しながら購入することが難しいため、購入すべきはんこの種類がわかっている方に向いている購入場所になります。 文具店・ホームセンター 文具店やホームセンターでも、はんこが販売されています。とくにホームセンターでは、ほかの買い物のついでにはんこを見ることができるので、専門店に行くよりも気軽に購入可能です。 実物を見て、その場で手に入れられますが、珍しい苗字は販売されていないことも多いです。 また、はんこ専門店と比較すると、扱っているラインナップが少ないのがデメリットです。実印や銀行印に使用するような、耐久性が高く複製されにくい印影のはんこは販売されていないため注意しましょう。 どうしても急ぎではんこを購入したい場合は文具店がおすすめ はんこは、役所へ提出する書類への捺印や保険の加入時など、さまざまなシーンで使用されます。普段の生活やビジネスシーンで、突然はんこが必要になるケースもあるでしょう。 すぐにはんこを手に入れたい場合は、100円ショップやホームセンター、文具店など量販店で購入するのがおすすめです。一般的な苗字であれば、比較的安価で即日入手できます。 ただし、これらのお店で販売されているはんこは、プラスチック製で耐久性が低い商品です。欠けやすく、実印や銀行印には不向きなため、あくまでも三文判や認印として使用するはんこであることを覚えておきましょう。 はんこを購入する前に確認したいポイント はんこには印材やサイズ、字体や彫り方など、多くの種類が存在します。使用するシーンでも適切なはんこは異なるため、はんこを購入する前には、以下のポイントを押さえると失敗しにくいです。 素材 はんこはプラスチックや牛角、琥珀や木など、さまざまな素材で作られています。見た目の好みもありますが、素材によって耐久性が大きく異なるため、はんこを購入する際の素材選びは重要なポイントです。 耐久性の高い素材は、価格が高くなるものの、適切に扱えば長持ちするので一生使い続けることもできます。 安いものの耐久性が低いはんこを何度も買い替えるよりも、少し価格が高いものの耐久性が高いものを買った方が、トータルコストを抑えられるケースもあります。 実印や銀行印は、欠けや破損が生じると不符合となり、改印手続きが必要です。実印や銀行印を作る際には、欠けや破損が生じにくい素材を選ぶのをおすすめします。 認印や三文判であっても、一時しのぎで使用するのか、これからも長く使い続けるのかで素材選びをするのが良いでしょう。 合わせて読みたい 印材の種類 合わせて読みたい チタンの印鑑はなぜおすすめ?デメリットについても解説! サイズ 実印のサイズ規定は、市区町村によっても異なりますが8mmの正方形に収まらず、25mmの正方形からはみ出さないものが一般的です。銀行印や認印には、明確なサイズ規定がなく、自分の好みに合わせて選んでも問題ありません。 男性と女性では、手の大きさが違うので、男性向けに販売されているものは大きめ、女性向けに販売されているものは小さめのサイズになっています。自分の手で持ちやすいサイズを選ぶのも良いでしょう。 通販で購入される方は、手で持ってサイズを確認できないため、以下の表を参考に選ぶのもおすすめです。 男性 女性 実印 16.5mm 15.0mm 銀行印 15.0mm 12.0mm~13.5mm 認印 12.0mm 10.5mm 合わせて読みたい 印鑑のサイズはどれを選んだら良い?選び方や用途別のサイズもご紹介 書体 認印は、読みやすい書体を選ぶのが一般的です。読みやすく、文字崩れが少ない「古印体」や「隷書体」をおすすめします。 一方、実印や銀行印は、セキュリティの観点から、複製されにくい複雑な書体を選ばなければなりません。複雑で一見読めない「印相体」は、捏造されにくい書体として実印や銀行印に選ばれることが多いです。 彫り方 はんこの彫り方には、手彫りと機械彫りが存在します。機械彫りの中にも手仕上げがあるものとないものに分かれており、それぞれ印影の特徴が異なるのです。 手彫りは、職人が一つひとつ丁寧に手彫するため、納品までに時間がかかります。機械彫りの手仕上げがあるはんこは、機械で彫ったものに職人が手を加える方法です。このふたつは、人の手が加えられているため、どちらも同じ印影になることはありません。 一方で、機械彫りの手仕上げがないものは、機械で大量生産されます。価格は安いものの、同一の印影になります。 セキュリティの観点から、実印や銀行印を作る際には、手彫りか機械彫りの手仕上げありを選ぶことをおすすめします。 手彫りのはんこは、高価なので、はんこにこだわりたい方におすすめです。コストが抑えられた機械彫りの手仕上げありでも、同じ印影は存在しないためセキュリティは問題ありません。 合わせて読みたい あなただけの印鑑を!印鑑の製造方法 文字 はんこを購入する際には、「苗字のみ」か「名前(ファーストネーム)のみ」「フルネーム」など、印面に彫る文字も決める必要があります。最も多いのは「苗字のみ」ですが、実印や銀行印では「名前のみ」や「フルネーム」を選ぶ方もいます。 実印や銀行印では、フルネームや名前のみを選択、認印では実印などと区別する意味合いで苗字のみを選択するケースが多いです。 名前のみを彫るメリットとしては、結婚で姓が変わる場合でも引き続き使い続けられることです。 このようなことを考慮して、はんこを購入する前に、ご自身の状況や作るはんこの種類で彫る文字を決めておくと良いでしょう。 まとめ 認印であれば100円ショップでも手軽に手に入れられるようになりました。ネット通販も時間や場所にとらわれずじっくりと選べるためおすすめの購入方法ですが、店舗選びに失敗すると質の悪いはんこを購入することにもなるため注意が必要です。はんこの購入を考えているなら、一度はんこの専門店にご相談してみてください。個人・法人向けはんこに加え、はんこ周辺品などさまざまなラインナップを取り揃えています。実印や銀行印など、一生使用し続けられるはんこも購入できますので、ご活用ください。

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個人事業主は屋号入り印鑑を作るべき?使用用途や注意点について解説

個人事業主は屋号入り印鑑を作るべき?使用用途や注意点について解説

公開日:2023.10.20 最終更新日:2024.10.31 個人事業主として開業届を提出し、新しいスタートを切るとき、さまざまな準備に追われることでしょう。そのなかで、屋号入りの印鑑を作ったほうが良いのか迷うこともあるかもしれません。 今回は、屋号入りの印鑑は必要であるかをはじめ、屋号印の種類や注意点、屋号印以外に必要な印鑑など、個人事業主の方に向けて印鑑の知識をご紹介します。   個人事業主に屋号入りの印鑑は必要? 個人事業主とは、法人設立をせずに個人で事業を営んでいる人のことです。開業届を税務署へ提出し、事業開始の申請をすれば個人事業主となれることから法人設立よりも手続きのハードルが低いため、独立後まずは個人事業主にという流れになる方も多いのではないでしょうか。 開業届を提出する際には、屋号を記載する欄が設けられています。屋号とは、個人事業主がビジネスにおいて使用する店舗の名前や商業名を指します。屋号は必須ではなく、実施する事業によっては登録しない方もいます。 そのため、屋号入り印鑑(屋号印)を作るかどうかは任意であり、個人名の実印で代用することもできます。 しかし、将来的に事業を拡大していきたい場合は、屋号印を作っておくのがおすすめです。名刺をはじめ請求書や領収書、融資を受ける際の書類など、屋号が使用される場面は多くあります。 取引時を含むさまざまな場面で屋号印を使えば、事業者としての「箔」と「信頼性」をつけられるでしょう。また、仕事とプライベートで印鑑を使い分けたい方も、屋号印を作ることをおすすめします。 屋号印の種類 屋号印には、丸い形をした「丸印」と四角い形をした「角印」の2種類が存在します。この2種類は、使用する場面が異なり、正しく使い分けることで書類の格が上がり、信頼性にもつながります。丸印と角印の違いや主な使用用途についてご紹介します。 丸印 丸印には、外枠に「屋号」中枠に「代表者印」や「代表之印」と入ります。代表者の個人名が、中枠に入るケースもあります。 主な使用用途は、契約書や開業届、確定申告書類などに押印します。このような書類に「箔」をつけるために丸印を使うともいわれています。 角印 角印には、基本的に「屋号」だけが入ります。「〇〇(屋号)之印」と入っている角印もあり、使用用途としては、請求書や領収書、見積書などの対外的な書類に用いられることが多いです。 このような書類には、押印が不要とされているものもあります。しかし、角印を押すことで書類を受け取った側の印象が良くなるケースもあり、信頼度向上に役立つこともあるでしょう。 個人事業主の屋号印を使用する用途・タイミング 屋号印の使用用途とタイミングについて、丸印と角印に分けてご紹介します。自身の事業内容や普段の取り引きを想定できれば、どちらか一方の屋号印だけで足りるケースもあるでしょう。 丸印の使用用途 丸印は、契約書関係に使用します。先ほどもご紹介したように、開業届や毎年作成する確定申告書にも丸印を押印するのが一般的です。 請負契約書や委任契約書、秘密保持契約書、売買契約書など、さまざまな契約書が存在しますが、業務上、契約書を交わす機会が多い方は、丸印を作っておきましょう。 また、個人事業に「箔」を付ける目的で使用されることが多く、普段の業務では契約書に押印する機会が少ない事業者でも、新しい事業をスタートする意気込みとして丸印を作る方もいます。 角印の使用用途 角印は、主に取引先や見込み顧客に対して使用します。主な押印のタイミングとしては、請求書や納品書、領収書、見積書の発行時が多いです。 このような帳票類は、基本的に押印は不要とされているものの、古くからの慣習で角印が押印されているほうが、相手の印象が良くなるケースも見られます。体裁を整え、信頼度アップを図りたい場合には、ぜひ角印を取り入れてみましょう。 普段の業務で契約書を交わさず取り引きを行うことが多く、請求書や見積書、領収書などを発行する機会が多い方は、角印だけ作っておくのもおすすめです。 個人事業主が屋号入りの印鑑に関する注意点 屋号印は、個人の実印として印鑑登録できません。個人の実印は、個人名以外が入った印鑑は不可というルールがあります。屋号印では、屋号が含まれているため、印鑑登録ができないのです。 そのため、自動車の購入や不動産契約、ローンを組む際には、個人で印鑑登録した実印を押印し印鑑証明を提出します。事業関連で取引先から実印を求められた場合にも、個人名の実印を押印しなければなりません。 領収書や請求書など帳票類で実印を求められることはないですが、契約関係では実印を求められることもあるため、個人の実印も別で用意しておきましょう。 【個人事業主】屋号印以外にも必要な印鑑がある 個人事業主として事業を行っていくなかで、屋号印以外にも準備しておいた方が良い印鑑があります。ここからは、最低限必要となる2種類の印鑑について解説します。 実印 屋号印の注意点でも解説したように、屋号印は実印として印鑑登録できません。そのため、個人の実印を用意する必要があります。 実印とは、居住地の市区町村役場に印鑑登録した印鑑のことです。印鑑登録することで、公的に認められた印鑑となります。 実印は、本人証明の目的で使用するもので、「個人」または「法人」として1本ずつしか持てないルールが決められているのです。 実印の押印は「この契約は自分の意思で決めた」ことを証明するためのもので、非常に重要な役割を持っています。何かを取引をする際に押印を求められることが多く、個人事業主のビジネスシーンでは、金額の大きな契約をする際に押印を求められるケースもあります。 また、事務所や店舗など不動産の取引や契約を行うときや、開業資金や設備の購入資金などで融資を受ける際にも実印が必要です。将来的に事業を拡大して、法人化する際にも実印が必要となります。 このように、実印はさまざまなシーンで求められる重要な印鑑です。実印がないことで仕事を逃してしまわないよう、取引先から信頼を得られるようにしっかり準備しておきましょう。 銀行印 個人事業主で事業を行う場合は、プライベートの銀行口座と事業用口座を分けておく必要があります。事業による入出金を明確にし、会計処理や税務処理をスムーズに行う目的で新たに屋号の事業用口座を開設するのが一般的です。 事業用の口座を開設する際に、必要となるのが銀行印です。銀行印は、銀行に登録する印鑑です、ネットバンクを中心に銀行印不要の銀行もありますが、地方銀行の多くは口座開設時に押印します。 実印を銀行印として使用することもできますが、実印は契約書などに押印する印鑑のため、人目に触れる機会も多いです。セキュリティ面を考慮すれば、銀行印は別で用意しているのが望ましいでしょう。 プライベート口座を開設するときに登録した銀行印も使用できますが、これもセキュリティの観点から、新たに銀行印を作っておくのがおすすめです。 安全面から印鑑は、使い回さないのが無難とされているため、できれば事業用口座を開設する前に、事業用の銀行印も作っておきましょう。 まとめ 屋号入りの印鑑を作りたい個人事業主の方は、ぜひ一度お近くの印章店にご相談してみてください。 屋号入りの印鑑だけでなく、実印や銀行印などさまざまな印鑑を取り揃えており、オーダーメイドでの印鑑作りにも対応してもらえると思います。

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印鑑のサイズはどれを選んだら良い?選び方や用途別のサイズもご紹介

印鑑のサイズはどれを選んだら良い?選び方や用途別のサイズもご紹介

公開日:2023.10.10 最終更新日:2024.10.31 印鑑を作るとき、サイズが意外と豊富であることに驚きます。自分はどのサイズの印鑑を作れば良いのか迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。 印鑑のサイズは用途や使う人によってもさまざまです。男性や女性、個人や法人によってもさまざまなサイズの印鑑が用意されています。 ベストなサイズの印鑑を作るには、どのようなポイントを押さえれば良いのでしょうか。今回は、印鑑のサイズの用途別の選び方についてご紹介します。 印鑑のサイズは複数ある 印鑑のサイズにはさまざまなものがあります。なぜサイズの異なる印鑑が多いのか疑問に感じる方もいるのではないでしょうか。ここでは、印鑑がさまざまなサイズで展開されている理由をご紹介します。 複数のサイズがある理由 印鑑に複数のサイズがある理由は、すべて同じサイズだと区別がつかなくなり、間違えて使用してしまう可能性があるためです。また、印鑑の重要度に応じてサイズも変わるため、用途や使用する人によってサイズを変えておけば間違いを防げます。 すでに印鑑を持っていて、また新たに印鑑を作るときは、既存のものと見分けがつきやすいサイズのものを作ると良いでしょう。 特に銀行印と認印は同じようなサイズで作ることが多いので間違いやすいです。同じサイズでも構いませんが、あえて変えることで見分けがつくようにしておくことをおすすめします。 印鑑ごとにサイズを分ける 印鑑ごとにサイズを分ける場合、用途や作る人に応じてサイズを変えるのが一般的です。たとえば、個人用の印鑑よりも法人用の印鑑は大きいサイズにするなど、見分けがつくように分けましょう。 法人用の印鑑は、会社名をすべて入れなければならない角印を一番大きくし、次に実印である代表印、銀行印の順にサイズを変えるのがおすすめです。 個人用に印鑑を複数作る場合は、実印が最も大きいサイズ、次に大きいのが銀行印、さらに認印が一番小さいものという順番で作られるのが一般的です。また、女性は男性よりも小さいサイズで作る傾向があります。 女性が男性よりも小さいサイズで作ることが多いのは、女性の手が男性よりも小さいから、男性を立てるという昔の風習によるものなどさまざまな理由があります。しかし、女性が大きいものを使用しても問題ありませんので、好みで選んでも大丈夫です。 【用途別】おすすめの印鑑サイズ 印鑑には、用途ごとに適したサイズがあります。日常生活や仕事のなかでは、さまざまな用途で印鑑を使うため、適したサイズの印鑑を知っておくと便利です。ここでは、用途別におすすめの印鑑サイズをご紹介します。 実印 実印は、市区町村ごとに登録するので、市区町村で決められている8〜25mmの範囲内なら実印として使えます。一般的にハンコ屋さんなどで販売されている印鑑であれば、どのサイズでも構いません。 昔ながらの慣習で男性は堂々としたイメージで大きめに18mm、女性は繊細なイメージとして15mmで作られるケースが多いですが、こうした慣習はあまり気にしなくても良いでしょう。 また、実印は男女ともにフルネームで作る人が多くなっています。結婚して苗字が変わる可能性がある人は、下の名前だけの印鑑を作る人もおり、印鑑の内容に決まりはありません。最近では手続きをすれば旧姓の印鑑で実印登録ができる可能性があるため、気になる方は自治体に確認してみてください。 印鑑登録は、引っ越しをして市外に出てしまうとまた登録し直す必要があります。自治体によって対応も異なる可能性があるため、引っ越しの予定がある人は確認してから作りましょう。 銀行印 銀行印は、実印より少し小さめのサイズが一般的で、男性の場合は15mm、女性の場合は13.5mmがおすすめです。 銀行印として登録できるサイズは銀行や郵便局、各金融機関によって異なります。迷った場合は標準的なサイズである12mmで銀行印を作っておけば間違いないでしょう。 銀行印を作る際は、認印と誤用しないよう、認印よりも一回り大きめのサイズで作るのがおすすめです。 認印 認印は男性の場合は12mm、女性の場合は10.5mmが一般的なサイズです。登録するものではなく普段使用する印鑑なので、規定もなくサイズについてはあまり気にする必要はありません。 企業によっては役職でサイズが決まっている場合もあり、新入社員として入社したばかりの頃は10.5mmから使う企業もあります。そういった場合は、新社会人は10.5mm、役職者は12.0mmから13.5mmがおすすめです。 入社する際に印鑑を作る場合は、そうした企業ごとの慣習があるのかどうかを確認しておいてください。 訂正印 訂正印は認印で代用するケースもありますが、認印を代用すると文書が見にくく煩雑になってしまうため、専用の訂正印を作る方が多い傾向にあります。 訂正印は文書の訂正用となるので、一般的に6.0mmと小さいものが人気です。訂正印には、丸型と小判型がありますが、使い分けの決まりはないので好きなものを選ぶと良いでしょう。 印鑑のサイズを選ぶ際の注意点とは? 印鑑のサイズを決めるときは、印鑑に彫りたい内容についても注意を払う必要があります。作りたい印鑑によって、その文字数が入るサイズなのかも確認しなければなりません。ここでは、印鑑のサイズを選ぶときの注意点をご紹介します。 文字数・画数が多い場合 名前の画数が多かったり、文字数が多かったりする場合は、どのようなサイズの印鑑を作ろうか迷う人もいるのではないでしょうか。同じサイズの円内に1文字入れるのと3文字入れるのでは文字自体の大きさが変わってきます。 文字数は同じでも、画数が多い漢字と画数が少ない漢字では視認性も変わってくるため、印鑑のサイズに気をつけた方が良いでしょう。文字数が多い場合や画数が多い文字の場合は少し大きめのサイズで作るのがおすすめです。 せっかく作っても字がつぶれて読みにくいという事態を防ぐためにも、文字数や画数を考えながら選びましょう。 また、印鑑の文字は基本的に縦書きが原則です。特に要望がなければ縦書きで作られるため、横書きを希望する場合は、注文の際に伝えておきましょう。 漢字以外の印鑑を作りたい場合 一般的に印鑑といえば漢字のイメージですが、漢字以外のひらがな・カタカナやアルファベットでも印鑑の作成は可能です。ただ、ひらがな・カタカナやアルファベットの場合は、文字が細く欠けやすくなるのである程度のサイズは必要となります。 アルファベットで印鑑を作るときは、基本的に横書きになるのが一般的です。希望があれば縦書きでも作成してもらえるため、縦書きを希望する場合は事前に伝えておきましょう。 また、アルファベットでフルネームを入れたい場合は、漢字のように画数が多くないものの、文字数が多くなると詰まった印象になってしまうため少し大きめの印鑑を選ぶのがおすすめです。 いずれにしても、印影が美しく出るようにお店の方が調整してくれるところがほとんどなので、安心してお任せすれば大丈夫です。 まとめ 印鑑のサイズは、用途や使用する人によって使い分けることがほとんどです。それぞれの用途に適したサイズがあるので、今回の記事を参考にしながら印鑑を作ってみてはいかがでしょうか。 印鑑のサイズ選びに迷っているなら、サンビーにご相談ください。総務担当者や購買担当者向けの印鑑や日付印などはもちろん、ほかにもさまざまな種類の印鑑を販売しています。サイズも豊富に取り扱っているので、どれを選んだら良いかわからないという方もサンビーにお問い合わせください。

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捨印とは?その意味と押す際の注意事項を解説

捨印とは?その意味と押す際の注意事項を解説

公開日:2023.10.3 最終更新日:2024.10.31 お金に関わる書類や公的な書類などを記入するときに、捨印を押してくださいと言われたことはありませんか。言われるがまま捨印を押したものの、その目的や効果などを知らない人も多いのではないでしょうか。 捨印の意味や目的を知らないと、思わぬトラブルに遭ってしまう恐れがあります。そこで今回は、捨印の意味や捨印を押すときの注意点などをご紹介します。 捨印とは? 捨印とは、あらかじめ文書の余白部分に押す印鑑のことです。文書内で使った印鑑と同じものを押しておきます。 捨印は、押した時点では効力を発揮しません。あとで書類を受け取った人が中身を確認した際に誤りがあった場合、訂正印と同じ役割を持ちます。 本来であれば、書類の修正は記入者本人が行うものですが、記入者の手元を離れてしまったときは本人が修正できないこともあります。そのような場合でも、あとから修正に対応できるように押しておくものです。 捨印を用いる書類の例 捨印は、婚姻届や離婚届、出生届など役所へ提出する書類や、司法書士に依頼する「登記申請書」などに押されます。財産や戸籍などの重要な情報が書かれた書類でも、手元から離れると自分で修正するのが難しいため、捨印で対応するのが一般的です。 そのほか、口座振替依頼書など銀行へ提出する書類にも捨印を押すケースも多々あります。 捨印を用いる範囲 捨印が効力を発揮する範囲に明確な規定はありません。書類に押した捨印を根拠として、受け取った側がどの範囲まで修正を加えるかは契約者同士で許容範囲を取り決めます。 許容範囲を取り決めず、相手に委ねると契約に関する内容が大きく変更されてしまうリスクもあります。誤字脱字や書き損じなどの明確で軽微なものに限って、受け取った側に修正の権利を与えるのが一般的です。 【ケース別】捨印の正しい押し方 捨印はどのように押すと良いのでしょうか。ここでは、ケース別に捨印の押し方について、注意点も合わせてご紹介します。 契約書が1枚のとき 複写のページがなく契約書が1枚の場合は、文書の上部の空欄に押すのが一般的です。なかには、捨印用の捺印欄が設けられている書類もあります。 捨印は、契約書に押したものと同じ判子を使用しましょう。契約書に実印を押した場合は実印を、認印を押した場合は認印を押しましょう。捨印は書類の内容に誤りがあったときに訂正印としての役割を果たすので、契約書に押印したものと同じ印鑑でなければ意味がありません。 契約書が2枚以上あるとき 契約書が2枚以上あるときは、すべてのページに捨印を押すのが一般的です。どのページで修正が必要になるか分からないためです。また、すべてのページにおいて同じ位置になるよう押しましょう。 契約書の署名者が2名以上いるとき 同じ契約書の署名者が2名以上いるときは、全員が捨印を押す必要があります。これも誰が書いた部分に修正が入るか分からないためです。 複数人の捨印を押す際も、ほかのケースと同じように、文書の上部に押します。全員がもれなく押しているかを確認してから提出しましょう。 捨印を押す際の注意点 捨印は、あらかじめ押しておけば、修正が生じた場合でもわざわざ書類を返送する手間もなく、効率良く手続きを進められるのでメリットが多いように感じます。しかし、押すときには気をつけて押さなければ、思わぬトラブルに巻き込まれる可能性もあるのです。 捨印の効力が認められる範囲について明確に規定されていないことから、悪用される可能性があることを忘れてはいけません。 相手方に文書を書き換えられ、自分にとって不利な内容の契約になってしまう恐れがあります。捨印は義務ではないため、不安を感じる場合は捨印を拒否しましょう。 とはいえ、公的な書類の場合は、捨印がなければ受理してもらえない可能性もあります。捨印を使用する場合は、公的な書類や信頼できる相手との契約時のみ使用するのがおすすめです。 捨印によるトラブルを避ける方法 前述のとおり、捨印を押すことによって、悪用される可能性があります。捨印にまつわるトラブルを避ける対策についてご紹介します。 捨印の使用方法をすり合わせる 捨印を押す際には、どのように使用するのかを相手方と話し合っておくことが大切です。例えば、修正が必要になった場合にどの程度の修正を相手方が行うのか聞いておきましょう。 大半が誤字脱字の修正が目的ですが、誤字脱字の修正以外の目的で使用する場合、どうすべきかお互いに理解しておくとトラブルが生じるリスクを抑えられます。 何ひとつ疑問を持たずに捨印を押すのは避け、使用される目的についてしっかりと確認し、把握しておきましょう。 捨印を押した書類のコピーをとっておく 捨印を押した書類のコピーをとっておくことも自衛として有効です。捨印を巡って万が一トラブルになった際、訂正前と訂正後を見比べられるようにしておきましょう。捨印を悪用された場合の解決策として効果的です。 コピーをとっておくことで、内容を勝手に変更されることを未然に防げるようにもなります。また、万が一変更されても変更前の書類のコピーがあれば、その証拠として提出することもできます。 捨印であることを明記する 自分は捨印として押したはずなのに、違う用途で使用されていたといった悪用を防ぐことも大切です。あらかじめ捨印欄がある書類ならそのまま押しても良いですが、捨印の欄がない書類に捨印を押す場合は、印影の近くに「捨印」と明記しておけば悪用されづらくなります。 捨印として押したという意思が書類を見て一目瞭然になるように、忘れずに明記しておきましょう。 捨印で文書を訂正する方法 ここまでは捨印を押す側の注意について解説してきました。一方で、自分が捨印を押した書類を受け取る側になったときは、どのように書類を訂正すれば良いのでしょうか。 捨印が押された書類を訂正する場合は、訂正印を使用するときと同じ方法で訂正すれば問題ありません。 まず、誤字脱字がある部分に二重線を引きます。二重線を引いた場所の近くに正しい内容を記入しましょう。ここまでは、訂正印を使用する際の方法とほぼ同じです。 捨印がある書類の場合は、捨印の近くに二重線で消した文字数と追加した文字数を記載します。例えば「3文字削除、2文字追加」などのように書いておけば問題ありません。もし、同じ書類で複数の部分の訂正をした場合は、その文字数の合計を記載しておきましょう。 訂正印は、訂正する箇所すべてに押す必要があります。しかし、捨印が押してある書類なら印影が1ヶ所で済むため、作業に手間がかからないのもメリットです。 まとめ 何気なく押している捨印ですが、実は悪用されるリスクもあるのです。そもそも捨印は押す義務がないものなので、捨印を求められた場合、拒否しても構いません。ただし、公的な書類などは捨印がないと受理してもらえないこともあるので注意しましょう。 捨印を押す場合は、捨印を押すことによるリスクをきちんと知り、書類を受け取る側との認識のすり合わせを行う必要があります。正しい知識で捨印を押し、トラブルに巻き込まれないようにしましょう。

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印鑑とハンコの違いとは?印章や印影など関連ワードもまとめて解説

印鑑とハンコの違いとは?印章や印影など関連ワードもまとめて解説

公開日:2023.9.19 最終更新日:2024.10.31 宅配便を受け取る際や業務でよく使用する「印鑑」ですが「ハンコ」と呼ぶ人もいるでしょう。 「『印鑑』と 『ハンコ』いったいどっちが正解なの?違いは何?」 そう疑問に思う人は少なくないでしょう。 今回の記事では「印鑑」と「ハンコ」の違いについて解説していきます。印鑑とハンコの違いについて知りたい人はぜひ最後まで読んでみてください。 印鑑とハンコの違い 印鑑とハンコは混合して使われがちですが、実は全く異なるものです。 印鑑は押印後、紙に残る朱肉印のことで「印影」とも呼ばれます。 一方でハンコは銀行印や認印、実印など、棒状の角型や丸型の形状をした本体を指します。つまり朱肉で印影を残すためのものです。ハンコの正しい名称は「印章」といいます。 意味 正式名称 印鑑 紙に押印したもの(朱肉印) 印影 ハンコ 押印するためのもの(銀行印など) 印章 本来はハンコが正しい使い方なのに印鑑という呼び名が浸透していたり、その逆だったりと間違って認識されていることが意外に多いです。 間違っているからといって支障が出ることは少ないですが、いざという時のために憶えておくと良いかもしれません。 印鑑の語源 印鑑の語源は、印影が本当のものかを確認するために使っていた台帳が関係しています。古来、台帳は「鑑(かがみ)」と呼ばれていました。 「印鑑」の漢字に使用されている「鑑(かがみ)」という文字には本来「手本・模範」という意味があります。 印影を確認するための台帳「鑑(かがみ)」をきっかけに、印影そのものを印鑑と呼ぶようになったと考えられています。 印鑑について詳しく知りたい方はこちらの記事もおすすめ↓ ハンコの語源 ハンコの起源には「版行(はんこう)」が関係しています。 そもそも「版行(はんこう)」とは出版物を印刷して発行することを意味しています。古来、書物は木板に絵や文字を彫った版木を用いて印刷(版行)されていました。 鎌倉時代以降、版行(はんこう)は印章の意味でも使われるようになり「はんこう」は音変化して「はんこ」と言われるようになったと言われています。 ちなみに判子という漢字は当て字です。 印鑑の種類について解説 ここまで印鑑とハンコの違いについて解説してきました。 印鑑とはハンコ(印章)を押したときにでる朱肉印のことで、ハンコは印鑑を押すための本体を指します。 つまり印鑑とハンコは全く別物ですが、世間一般では本来の「ハンコ」は「印鑑」という呼び名が浸透しているため、ここからの解説は「印鑑」という呼称を使用していきます。 個人の印鑑の種類 個人が使用する印鑑には「認印・銀行印・実印」の3つがあります。 簡単に違いについて解説します。 認印とは個人が日常で使用する印鑑のことです。認印での捺印は効力が極めて限定的で、国会答弁において「認印は個人の認証としての効力は乏しい」と見解が示されています。 そして銀行印とは、銀行や信用金庫など金融機関に届け出をした印鑑のことを指します。 保険やクレジットカードを申し込む際にも使用するため、金融管理に重要な役割をもちます。しかし役所に登録していないので法的な効力はやはり弱いと言えるでしょう。 法的な効力が強い印鑑が実印です。 実印とは役所に登録した印鑑のことで、公的に認められているため信用力があります。家の購入やローンなど高額な契約の際に必要な印鑑です。 実印は認印や銀行印とは違い、法的な効力をもった印鑑なので管理や取扱いには十分に注意が必要です。 実印について詳しく知りたい方は以下の記事もおすすめです↓ 法人の印鑑の種類 法人印鑑の種類は主に「会社実印・会社銀行印・社印・会社認印・ゴム印」の5つです。 それぞれの印鑑の役割など違いをまとめました。 印鑑の種類 役割や特徴 会社実印 代表者印ともいう。法務局で登録し、重要な契約のときに使用 会社銀行印 法人銀行口座を開設のときに届け出。手形や小切手を切るのにも必要 社印 会社角印ともいう。比較的重要度が低い会社発行の書類に押印する際に使用 会社認印 社印とまとめられることも。日常的な業務に使用 ゴム印 住所印ともいう。制作の際にデザインに決まりはない。住所や社名などが印字されている。パーツが組み換えできるものも。 法人印鑑について詳しくはこちら↓ 印鑑とハンコの呼称はどう使い分ける? シチュエーションによって認識されている呼称があるため、正式名称と違いがあったとしても誤解を生じないために合わせて使用したほうが良いでしょう。 また一般的に「ハンコ」というと連続でポンポンと押すことができるシャチハタとも呼ばれる「浸透印」も含まれ、荷物の受け取りなど重要性の低い押印にも使われています。 公的な書類や業務中の重要書類に押印を求める場合 シャチハタ(浸透印) がNGのシチュエーションでは「印鑑」の呼称を使用する方が望ましいでしょう。 一般的にシャチハタ(浸透印) は「印鑑」だという認識をもつ人は少ないため、シャチハタ(浸透印) 以外での押印を求める際には「ハンコ」ではなく「印鑑」という呼称を使用することをおすすめします。 宅配や回覧板に押印を求める場合 宅配便の受け取りや回覧板の確認印などには「ハンコ」の呼称が浸透しています。押印することで大きなお金が動いたり、信用や責任に関わるシチュエーション以外では「ハンコ」という呼称を使用して問題ないでしょう。 その他書類などでも自筆によるサインが必要なく、印鑑の押印だけで可能な場合もハンコで問題ありません。 ネーム印以外でスタンプ台を利用したスタンプの場合 スタンプ台を使用するスタンプは「ハンコ」と呼ばれることがあります。 そもそもスタンプとは英語で、日本語でいう「印章」や「切手」、ほかにもスタンプを押印する意味をもちます。 バラエティショップなどではゴム印で作成された、さまざまなスタンプが販売されています。スタンプと呼ばれることもありますが、人やシチュエーションによっては「ハンコ」で認識されていることも。 特に小さい子供にとってスタンプは発音しにくいため「ハンコ」を使うほうが良いでしょう。 【まとめ】印鑑とハンコの違いは印影と印章の違い 今回は印鑑とハンコの違いについて解説しました。印鑑とハンコは同じものとして認識されがちですが、全く異なるものです。 「ハンコ」は本体を指し、印章とも呼ばれています。朱肉を付けた印章を紙に押したときに残る朱肉印が「印鑑」で、印影とも呼ばれるものです。 シンプルにまとめると印鑑とハンコの違いは以下のようになります。 ・印鑑=印影(朱肉印) ・ハンコ=印章(本体) ただ一般的には印鑑もハンコも同じものとして使われているため、状況に応じて伝わりやすいほうを使用するのがおすすめです。とはいえ「印鑑とハンコの違い」について知っておいて損はなく、今回の記事がどこかで役に立つと嬉しいです。

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法人の印鑑証明書はどこで取得できるの?取得方法について解説!

法人の印鑑証明書はどこで取得できるの?取得方法について解説!

公開日:2023.8.21 最終更新日:2024.11.1 法人の印鑑証明書を取得したいけど、方法がわからず悩んでいる方は多いのではないでしょうか。今回は法人の印鑑証明書の取得方法について解説いたします。 法人の印鑑証明書を取得する主な方法は3つ 法人の印鑑証明書を取得する方法は、主に3つあります。それぞれの手順について紹介します。 法務局の窓口での申請 印鑑登録や印鑑カードの発行は、会社の本店を管轄する登記所でしか行えません。しかし、印鑑証明書の発行は全国どこの法務局でも行うことができます。 窓口の取扱時間は平日の午前8時30分から午後5時15分までとなっています。土日祝日、年末年始は業務を行っていないので注意してください。 法務局の窓口で申請する場合は、以下のものが必要です。 印鑑カード 印鑑証明書交付申請書 手数料(1通につき450円の収入印紙) 印鑑カードは印鑑カード交付申請書を法務局(登記所)の窓口に申請するか、郵送で申請すれば発行できます。具体的な作成方法については後述しているので、ご確認ください。 印鑑証明書の発行申請は以下の手順で行いましょう。 1.法務局ホームページより印鑑証明書交付申請書をダウンロードする 印鑑証明書交付申請書フォーマット 2.印鑑証明書に商号・名称(会社の名前)、本店・主たる事務所(会社の住所)、印鑑提出者の資格・氏名・生年月日・印鑑カードの番号を記載する 3.印鑑証明書交付申請書に収入印紙を貼り付ける 4.印鑑証明書交付申請書を印鑑カードと一緒に法務局窓口に提出する 印鑑証明書交付申請書を提出したのち、承認されれば印鑑証明書は即日取得できます。収入印紙は法務局窓口にて購入できるほか、郵便局やコンビニエンスストアでも購入可能です。事前に購入し貼り付けておくと、法務局での手続きにかかる時間を短縮できます。 郵送申請 法人の印鑑証明書は郵送でも入手できます。郵送で入手する場合は、以下の手順で申請を行ってください。 1.法務局ホームページより印鑑証明書交付申請書をダウンロードし印刷する 2.印鑑証明書に必要事項を記載(法務局の窓口で申請する場合と同じ)して、収入印紙を貼り付ける 3.申請書・印鑑カード・返信用封筒を封筒に入れて、法務局に送付する 郵送する際には万が一の場合を考え、簡易書留を利用しましょう。書類が受理されたら、3~5営業日ほどで、法務局より印鑑カードと印鑑証明書が届きます。法務局の窓口で申請する場合とほとんど変わりません。返信用封筒は忘れやすいポイントなので注意しましょう。もちろん、返送するために必要な切手を貼り付けておく必要もあります。 なお、郵送手続きはもっとも時間がかかる方法なので、時間に余裕がある場合や法務局が遠い場合などに利用すると良いです。 オンライン申請 法人の印鑑証明書はオンラインでも申請可能です。オンライン申請は手数料を収入印紙ではなくインターネットバンキング等の電子納付にて行います。収入印紙を買いに行く手間を省けるほか、封筒や切手を用意する必要もなく、郵送でも受け取れるため、猛暑日や悪天候時に法務局へ足を運ぶ必要がなく、事務所内ですべての手続きを完了できる方法です。 オンライン申請には電子証明書や申請用のソフトのインストールが必要です。一度用意すれば、いつでもスムーズに手続きができます。法人をはじめ、何度も手続きが必要になるような方はオンライン申請を活用するのがおすすめです。手数料の支払に銀行等の手数料がかからなければ経費節約にもなります。電子証明書の発行については、以下の法務局のページを確認してください。 オンラインによる商業電子証明書等の請求等について オンライン申請は供託オンライン申請システム「申請用総合ソフト」から行います。Windowsのみの対応となっており、MacOSの場合はオンライン申請ができないので注意してください。 以下の手順でオンライン申請を行います。 1.申請用総合ソフトをパソコンにダウンロード、インストール 2.申請者の情報を登録 3.「処理状況表示」の画面から「申請書の作成を行う」ボタンをクリック 4.一覧から「交付請求書(印鑑/登記事項証明書)【署名要】」を選択し、右下「選択」ボタンをクリック 5.「申請書作成・編集」画面が表示されるので件名や印鑑カード番号、交付方法など必須項目を入力 6.入力が完了したら作成完了ボタンを選択 7.「処理状況表示」画面に戻るので、次に「署名付与」ボタンをクリック 8.「ICカードで署名」もしくは「ファイルで署名」(電子証明書)を選択し、パスワードを入力すると署名付与が完了 9.画面を閉じると「処理状況表示」画面にもどるので「申請データ送信」ボタンを選択 10. 処理状況表示画面の「納付」ボタンをクリック。インターネットバンキング選択画面に進み、手数料の支払いを行って完了 手数料は郵送の場合だと410円、法務局の窓口で受け取る場合は390円です。インターネットバンキングのほか、電子納付対応のATMから支払うことができます。 オンライン申請ではありますが、平日の午前8時30分から午後21時00分と申請できる時間は限られているので注意してください。 オンライン申請した場合でも法務局窓口で受け取れますが、急いでいないなら郵送受け取りを利用しても良いでしょう。 法人の印鑑証明書を取得する際に把握しておきたいこと 法人の印鑑証明書を取得する際には、必要な事前準備があります。どのような準備が必要なのかを解説いたします。 印鑑カードの作成が必須 印鑑証明書を申請する場合は、申請方法を問わず印鑑カード(印鑑登録証)を必ず発行しなくてはいけません。印鑑カードを作成するためには、印鑑カード交付申請書を法務局(登記所)の窓口または郵送で申請する必要があります。 印鑑カード交付申請書は法務局のホームページから入手できるため、まだ印鑑カードを持っていない法人の方は、印鑑カード交付申請書の記入から始めてください。 印鑑カード交付申請書フォーマット 印鑑カードを発行する流れは以下のとおりです。 1.会社実印を作成し、印鑑届出書を法務局に提出する 2.印鑑カード交付申請書フォーマットから書類をダウンロードし、内容を記入する 3.法務局の窓口または郵送で申請する 窓口の場合は5分から10分程度で作成できるでしょう。郵送で送り返してもらう場合は、数日程度時間がかかります。 社長以外も申請可能 法人の印鑑証明書は社長以外が申請できないと思いがちですが、そうではありません。社長以外でも代理人によって申請可能です。 窓口での直接申請の場合は印鑑証明書交付申請書に代理人であることを明記しなくてはいけません。代理人の住所・氏名も記載する必要があるので覚えておきましょう。 オンライン申請の場合は、請求書情報はもちろん、委任状情報についても電子証明書を発行したうえで送付しなければいけません。申請そのものはオンラインで対応できるものの、申請するまでに手間のかかる方法であるため、代理人を利用する場合は窓口での申請を利用するのがおすすめです。 法人が印鑑証明書を取得する際の注意点 法人が印鑑証明書を取得する際には、注意しなければいけないポイントがあります。ここでは注意すべき3つのポイントを紹介します。 申請方法によって受付時間が異なる 印鑑証明書が取得できる時間は、申請方法によって異なります。窓口で申請をする場合は、平日の午前8時30分から午後5時15分までしか受け付けておらず、オンライン申請も午前8時30分から午後21時00分までしか申請できません。 郵送であればいつでも申請可能であるため、休日しか対応できないという方は郵送申請を利用してみてください。 印鑑カードが悪用されるおそれがある 印鑑カードは正しく管理しましょう。紛失してしまうと別の誰かが代理人を名乗って印鑑証明書を発行する可能性があります。印鑑証明書が発行されてしまうと、実印を偽造されたり、勝手に連帯保証人になったりなど、本人と偽ってさまざまなやり取りが行われる可能性があるのです。 印鑑カードは免許証やパスポートと同じく、重要なものです。厳重に保管してください。 コンビニで取得はできない 個人のものであれば、住民票の写しや戸籍謄本、印鑑証明書などコンビニで取得できる書類は増えつつあります。しかし、法人の印鑑証明書についてはコンビニでの取得はできません。ほかの書類と同様にコンビニで取得できると思いがちですが、まだ対応していないため注意しましょう。 まとめ 法人の印鑑証明の取得方法について解説しました。印鑑証明書の取得は手続きが複雑に思えますが、実際は書類に必要事項を記入して提出するだけなので、それほど難しくはありません。 窓口での申請であれば即日取得も可能であるため、急ぎの方でも安心です。本記事を参考に法人の印鑑証明書を取得してみてください。

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割印の押し方とは?契約書に押す位置や失敗した場合の対処法を解説

割印の押し方とは?契約書に押す位置や失敗した場合の対処法を解説

公開日:2023.8.18 最終更新日:2024.11.1 契約書に印鑑を押す際に「割印」を求められることがあります。複数の文書にまたがってハンコを押すことを指しますが、どのように押せば良いのか迷っている方もいるかもしれません。 そこで今回は、割印の正しい押し方や印鑑を押す位置について解説します。割印の押し忘れや失敗したときの対処法もご紹介します。 契約書に押す割印とは? ここでは割印とは何か、ほかのハンコとの違いなど基本的な事項を解説します。 割印とは? 割印とは、2部以上の書類にまたがってハンコを押すことです。割印によって、複数の書類が同一の内容であることを証明できます。 割印を押す目的は書類の改ざんやコピーを防ぐことです。契約書など、どちらかの書類が改ざんされれば、一方の書類の内容と異なってしまいます。割印が押されることで、各書類に関連性があることがわかるため「どちらも偽造ではない」といった証明になります。 割印と契印との違い 複数の書類にまたがってハンコを押す割印ですが、混同しやすい言葉に「契印(けいいん)」があります。どちらも複数の書類にまたがってハンコを押す点は共通です。しかし、押印する場面と目的が異なるため、ふたつの違いをしっかりと確認しておきましょう。 契印とは、ひとつの契約書が複数ページにわたった場合に、その文章に連続性があることを証明するために押されます。契印は、文章の抜き取りや差し替えを防ぐことが目的です。 また、割印と契印では、それぞれに使用できるハンコの種類も異なります。割印はサイズの規定がありませんが、契印の場合は契約書の署名・捺印で使用したものに限られます。法人で押印する代表印は「辺の長さ1〜3cmの正方形に収まるもの」と規定があります。 割印の正しい押し方・位置 ここでは割印の正しい押し方と位置について、3つのケース別に紹介します。 契約書と控えへの押し方・位置 契約書には原本と控えがあり、それぞれの関連性を示すために割印をします。割印を押す際は、ふたつの書類を少しずらした状態で、両方の書類にまたがるように押印しましょう。どちらか一方に、印影の大きさに偏りがでないよう十分に注意してください。 割印を押す位置は法的に定められていませんが、契約書の上部に押すのが一般的です。複数名が署名・捺印する場合は、全員分のハンコが必要となります。ハンコの大きさに規定はありませんが、法人名で契約しているのであれば社名が刻印されたものを使用しましょう。 3部以上の契約書への押し方・位置 3部以上の契約書を同時に作成する場合は、すべてに割印をしなければなりません。しかし、使用するハンコの大きさによっては、3部同時に割印を押すことが難しいケースもあるでしょう。この場合、書類AとBに割印、書類BとCに割印のように2箇所に割印を押すこともできます。 3部以上にわたる契約書に割印をすることが多い方は、縦に長い割印専用のハンコを作成するのも良いでしょう。専用のハンコは必須ではないものの、押印する際の効率化につながります。 領収書と控えへの押し方・位置 割印は、領収書とその控えの関連性と金額の整合性を示すためにも押されます。領収書と控えは1枚でつながっていることが多く、それぞれをハサミで切り離せるようになっています。領収書と控えに割印をする場合は、切り取り線にまたがるように押印しましょう。 領収書は書類を発行した側がその控えを持っておくことで、代金を支払った側と記録を共有することができます。領収書に割印をしておけば、相手から「金額が間違っている」など連絡を受けた際でも、控えと照らし合わせればすぐに対処できるのが特徴です。 割印をきれいに押すためのコツ 割印は複数の書類をまたがってハンコを押すだけですが、単純な作業に見えて、意外にも難しく感じます。割印を押そうとして、きれいに押せないと苦労する方も多いのではないでしょうか。ここでは、割印をきれいに押すためのコツを紹介します。 印鑑マットを使用する ハンコを押す際に、きれいな印影にするために使用するのが印鑑マットです。固い机の上でハンコを押しても、書類に朱肉を上手につけることは困難です。割印を押す場合も同様で、紙の厚みによる段差があるために、下側の書類にうまく朱肉がつきません。 適度な弾力のある印鑑マットを書類の下に敷くことで、紙の厚みによる段差を緩和させることができます。下側の書類にも朱肉がつきやすくなるため、きれいに割印できるのです。手元に印鑑マットがない場合は、マウスパッドや厚みのあるメモ帳などを代替品として使用しましょう。 複数のページがある場合は1ページ目を開いて重ね合わせる 契約書に厚みがあったり、複数ページでまたがっていたりする場合、印鑑マットを使っても割印をきれいに押せません。ページ間の段差があってうまく押せない場合は、1ページ目だけを開いて重ね合わせた状態で割印をするときれいに押すことができます。もちろん、通常のハンコを押すときと同様に、印鑑マットを忘れずに敷いてください。 割印を失敗・押し忘れた際の対処法 割印はページ間の段差によって、きれいに押せず印影がかすれることもあるでしょう。また、割印が指定されていても押し忘れることがあるかもしれません。ここでは、割印を失敗・押し忘れた際に覚えておきたい対処法を紹介します。 割印を失敗した場合の訂正方法 割印をうまく押せなかった場合に「同じ場所にハンコを重ねて押す」と考える方もいるでしょう。しかし、ハンコを同じ場所に重ねてきれいに押すことは不可能です。また、二重にハンコを押すことで、相手から不正を行ったとみなされかねません。失敗した割印に二重線を引いて訂正することも、書類を汚すことになるため控えてください。 割印を押す際に失敗したら、場所を変えて押印するようにしてください。失敗した割印は訂正線を引く必要はなく、そのままで問題ありません。 割印を押し忘れたら契約書の効力はどうなる? 契約書に割印を押さなければならないと、法律で定められているわけではありません。割印の役割は、複数の書類に関連性がある、書類の内容が改ざんされていないことを証明することです。もし契約書に割印を押し忘れたとしても、契約書が無効になることはないでしょう。 割印を押し忘れたことに気付いたときは、落ち着いて行動することが必要です。契約相手がすぐに書類を取り出せる状況にないことも想定されます。そのため、タイミングや状況を見ながら相手に相談することはもちろん、契約書に変更がないかも念のため確認しましょう。 割印専用のハンコを作る際のポイント 割印に押すハンコに規定はなく、基本的には、書類に捺印したハンコと同じものを使用します。しかし、複数ページにわたって割印を押す場合など、一般的なハンコでは失敗する可能性も高まります。ここでは、割印専用のハンコを作る際のポイントを紹介します。 割印に適したサイズ 割印専用のハンコを作る際に、参考にしたいサイズは以下の3つです。 30×12mm 33×13.5mm 36×15mm 割印に適したサイズのハンコを作るには、刻印する文字数を考慮することが大切です。文字数の少ない法人名であれば「33×13.5mm」、文字数が多い法人名で割印専用のハンコを作る場合は「36×15mm」を目安にするのがおすすめです。 サイズを選ぶ際に刻印する文字数を考慮すると、バランスの良いハンコを作成できます。 割印に適した書体 割印に使用するハンコの書体に規定はなく、好みで選んでも問題はありません。ただし割印は契約書に押すことが多いため、複製をされにくい書体が適しています。 割印におすすめの書体は「篆書体(てんしょたい)」と「古印体(こいんたい)」です。 篆書体は実印に多く使われる書体で、日本銀行が発行する紙幣にも用いられています。現代文字とは少し異なる書体で偽造されにくいのが特徴です。 古印体は銀行印として使用されることが多く、線が太く丸みのある字体が特徴です。線の太さが均一でないことから複製されにくい点が古印体のメリットです。 まとめ 割印は複数の書類の関連性を証明するために押印するもので、契約書の偽造や改ざんを防ぐ役割を持ちます。一般的なサイズのハンコだと割印をするのが難しく、失敗する可能性が高まります。割印で使用するハンコに規定はありませんが、専用のハンコを持っておくと便利です。契約書に割印をする機会が多く、きれいに押せないとお悩みの方は、割印専用のハンコの作成を検討してみてください。

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もう押印を失敗したくない!上手に印鑑を押す方法とコツ

もう押印を失敗したくない!上手に印鑑を押す方法とコツ

公開日:2023.8.4 最終更新日:2024.11.1 さまざまな書類で求められる押印ですが、「かすれ」や「にじみ」「ゆがみ」が出て、キレイに印鑑が押せない方はたくさんいます。とくに、重要な書類への押印では、失敗できないプレッシャーを毎回感じながら押印する方も多いのではないでしょうか。 今回は印鑑をきれいに押せるコツやポイントを紹介します。少し意識するだけで、押印の失敗をなくせるので、ぜひ取り入れてみてください。 印鑑のキレイな(捺印)押し方 印鑑をキレイに押すには、いくつかのポイントがあります。押印に苦手意識がある方は多いのですが、準備や朱肉の付け方、姿勢などに気を付ければ、キレイな印鑑が押せるようになるでしょう。 準備するもの 印鑑を押す前に、印鑑と朱肉、捺印マットをセットで準備しておきましょう。必要なものを準備しておくことで、慌てず作業ができます。 朱肉は、印鑑ケースに付属しているものもありますが、布張りの速乾性がある朱肉を別途用意しておくのがおすすめです。ケース付属の朱肉は、メッシュ素材の朱肉が多く、印影にムラが生じやすい特徴があります。 また、朱肉自体も乾きにくく、印影を汚してしまうおそれがあるので、できるだけ速乾性の朱肉を使うようにしましょう。 捺印マットは、キレイな印影を左右する重要なアイテムです。机の上は硬いため、均等に力が伝わりにくく印影がかすれたり、欠けたりするおそれがあります。 また、硬い机の上で押印をすると印面がへこみ、印鑑を長持ちさせられないこともあるのです。 捺印マットがあれば、印鑑への負担も軽減できるほか、均等に力が伝わりやすくなり、キレイな印影になるでしょう。 捺印マットがない場合は、チラシやコピー用紙のような紙を四つ折りにして代用することも可能です。 正しい印鑑の持ち方 印鑑をキレイに押すには、印鑑の上下を確認する作業は必須です。吉相体のような書体の印鑑は上下の判別が難しいため、印鑑によっては上に来る部分に「アタリ」と呼ばれるしるしが付いているものもあります。 アタリがない印鑑は、上下逆押しを防ぐためにも、押印前には印面をしっかり確認するようにしましょう。 印鑑は利き手で持つのが基本です。印面の上に来る部分に人差し指を当て、下側に親指を添えます。そうすると自然と中指は印鑑の側面に来るので、3点で印鑑を支えましょう。ペンを持つようなイメージをすれば、そう難しくはないはずです。 朱肉はつけすぎない キレイに印鑑を押すために、朱肉の量は重要です。印影がかすれてしまうのを気にして、たっぷり朱肉を付けなければと思う方もいますが、朱肉を付けすぎると失敗します。 たっぷり朱肉が付いた印鑑は、印影がにじみやすいほか、印鑑の材質によっては押したときに印鑑が滑ることもあるのです。 さらに、印影が乾きにくいため、ほかの書類を汚す原因や、押印した書類そのものの印影を台無しにしてしまうおそれもあります。 印鑑を朱肉に付ける際は、軽い力でポンポンと叩くように意識しましょう。朱肉の付けすぎによる失敗がなくなり、印面に対して均一に朱肉が広がるので、印影にムラのない美しい押印が可能です。 また、印鑑ケースに付いている小さな朱肉は、簡易的なため、一般的な朱肉とは異なる材質が使われています。量の調整が難しく、印面に対して均一に朱肉が付きにくい特徴があり、印鑑の目詰まりを起こすことも多いのです。できるだけ、朱肉単体で販売されているものを用意しましょう。 速乾性の朱肉であれば、くっきりとした印影が押しやすく、使い勝手も良いものが多いです。 現在使用している朱肉が古くなっているなら、新しい朱肉への買い替えをおすすめします。古くなった朱肉は、印鑑への付き方が悪くなり、印影がかすれる原因となるのです。 キレイに印鑑を押すのであれば、付け方と合わせて、朱肉の状態も確認しておきましょう。 押す際の正しい姿勢 キレイな印鑑を押すには、姿勢も意識しましょう。印鑑の持ち方で紹介した、人差し指と親指、中指の3点で印鑑を持ち、印面を下にしたら左手を軽く添えます。 このとき、肩甲骨を広げるように意識してください。肩甲骨が閉じた状態だと、無駄な力が入り、印影が歪んでしまう原因になります。 とくに、契約書のような重要書類に印鑑を押す際には、緊張して力が入りやすくなるので、意識的に肩甲骨を広げ、姿勢を正すのが大切です。 正しい姿勢のコツを掴むまで、何度か印鑑の試し押しをしておくと感覚を掴めるでしょう。 押し方のポイント 印鑑を押すときは、押印する書類に対して垂直に押し、印鑑の中心を軸にしてひらがなの「の」を描くように力を入れます。 書類の下には、捺印マットが敷かれているので、重心を少しずつ動かす感覚は掴みやすいでしょう。 紙に対して、印面全体をまんべんなく当てるイメージで押印すると、美しい印影に仕上がります。 詰まった朱肉を掃除する 押印後のメンテナンスも、キレイに印鑑を押すためには重要な作業です。当たり前のことですが、キレイな印影はキレイな印面からしか押せません。 印鑑に朱肉が付いたまま保管するのは避けてください。朱肉が固まって印面が詰まったり、朱肉にホコリや小さなゴミが付着したりしてキレイな印面が保てなくなります。 押印後は、必ずティッシュやガーゼなど、やわらかいものを使用して付着している朱肉を拭き取ってから保管しましょう。 すでに印鑑に朱肉やホコリなどが詰まっている場合は、使い古した歯ブラシなどを利用して、丁寧に除去してください。はんこブラシを使用するのもオススメです。 このとき、力強くこすってしまうと、印鑑の材質によっては文字が欠けてしまうおそれがあります。軽い力で慎重にゆっくり取り除くように心がけましょう。 印鑑を押す位置 印鑑を押す位置は、書類によっても異なります。押印で焦らないためにも、一般的な4つの書類で、押印の位置をマスターしておきましょう。 印鑑証明が必要な重要書類の押し方 印鑑証明が必要となる書類に押印する際は、名前や文字に被らない位置に印鑑を押します。例えば、家や車を買うとき、相続の手続きを行うときに押印する契約書には、実印を使います。このときに押印された実印が本物であるかを確認するために、印鑑証明が必要です。 押印された印鑑が書類の文字に被っていると実印が本物かを見極めるのが困難になり、印鑑証明として成り立ちません。印影がハッキリと確認できる位置に、[かすれ] や [にじみ] が生じないように気を付けて押すようにしましょう。 印鑑証明の必要がない書類の押し方 印鑑証明の必要がない書類は、偽造や複製防止の観点でほかの文字と被るように押印するのが基本です。ほかの文字と被らない押し方でも間違いではありませんが、押印された部分のみを抜き取って悪用されるリスクが高まります。認印でなく実印や銀行印を押している場合は、とくに注意が必要です。 書類の押印箇所には「印」と表記されていることがありますが、必ずしも「印」の上に押さなければならない決まりはありません。セキュリティーの観点から文字と被るように押したい場合は「印」の表記からズレたところに押しても良いです。 法人書類の場合の押し方 法人書類では、角印と丸印の2種類の印鑑を使用するケースがあります。角印は社印とも呼ばれる四角い印鑑で、丸印は会社実印や代表印、役職印などがあります。 ひとつの書類に角印と丸印両方を押すことは稀で、多くの場合では、角印か会社実印の丸印のどちらかです。 角印のみを押す場合は、会社名の最後の文字の真ん中に印影の中心が来るように押します。記載されている社名の高さと印鑑の高さがちょうど真ん中で一致するように押すと、バランス良くキレイな印影になるでしょう。 丸印のみを押す場合は角印と異なり、文字に重ならない位置に押します。社名や名前の真横に押印しますが、文字の中心と印影の中心が一致する場所に押すのが理想です。 角印と丸印の両方を押す場合は、角印は文字の真ん中に押し、丸印は文字の横の重ならない位置に押します。 領収書の印鑑の押し方 領収書においては、会社名と住所の部分に被るように角印を押します。本来、領収書には押印しなくとも効力がありますが、慣例として印鑑を押して作成することが多いのです。 金額によっては、印紙を貼るケースもありますが、この場合は消印を押しましょう。消印は、印紙と領収書をまたいで認印を押してください。 まとめ 印鑑を押すのが苦手で、押印のたびに緊張する方は多いようです。押印のポイントを意識して、コツさえ掴めば、誰でもキレイに印鑑を押せるようになります。書類ごとの押し方も参考に、失敗しない押印をしてください。

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訂正印とは?訂正印の正しい押し方を解説

訂正印とは?訂正印の正しい押し方を解説

公開日:2023.7.28 最終更新日:2024.10.3 総務の担当者や書類を扱う仕事をしていると、訂正印を押す機会があります。訂正印の存在は知っていても、いざ自分が押すとなると正しい押し方がわからない方も多いのではないでしょうか。今回は、訂正印の正しい押し方や訂正印を作成する際のポイントをご紹介します。 訂正印とは何か? 訂正印は、書類内に記載されている文書の一部を訂正したい場合に用いられます。訂正箇所に印鑑を押して、本人自らの訂正であること、他者による改ざんではないことを示すのが目的です。 重要書類の訂正を行う際には、その書類に関わる契約書に捺印した印鑑と同じ印鑑で訂正印を押します。訂正印として実印を押さなければならないと思っている方もいるかもしれません。しかし、契約書に押されている印鑑が認印なら、訂正印にも認印を使い契約書と合わせておくのが正式な方法です。 これに対し簿記用には、6mm程度の小さな訂正印を使用します。会計帳簿や伝票のような小さなスペースにも訂正印が押しやすいことが理由です。 訂正印の正しい押し方 ここからは、具体的に訂正印の正しい押し方をご紹介します。文書を訂正する際には、削除したり、書き加えたり、数字を訂正したりと、訂正のパターンはいくつかあり、それぞれで押し方が異なるのです。訂正印を押した経験がある方は、自分が間違った方法で訂正印を押していないかをチェックしてみてください。 文字を訂正する 文字を訂正するときは、訂正したい文字に2重取り消し線を引き、正しい文字を2重取り消し線で消した文字の上側スペースに書きます。その後、2重取り消し線上か訂正箇所の近くに訂正印を押すのが基本的な方法です。 スペースの問題で2重取り消し線の上側に正しい文字を書けない場合は、下側に書いても問題ありません。訂正する文字を読める状態にしておくことが大切です。 より丁寧に文字を訂正するのであれば、訂正した文字の横に削除した文字数と追加した文字数も書きます。 例えば、東京都板橋区の「板橋区」の部分を「江戸川区」に訂正した場合は、「3文字削除4文字追加」を記載します。「削除」を「抹消」、「追加」を「加筆」と記載しても問題ありません。 また、訂正するときは「板橋区」のように語句のまとまりを意識しましょう。上記を参考にすると、通常「板橋」だけ訂正すれば良いのですが、語句のまとまりで訂正する方が自然とされているため、「板橋区」の3文字を削除します。 文字を書き加える 本来書くべき文字が抜けていて、文字を書き加えたい場合は、文字の抜けがあるところに「V」を記載します。「V」の上に書き加える文字を書き、その隣に訂正印を押しましょう。 基本的には、書き加えたい文字の上に「V」と追加する文字を記載しますが、スペースがない場合は下に文字を追加しても大丈夫です。 丁寧に訂正する場合には、訂正印の隣に書き加えた文字数を記載し「追加」か「加筆」または「加入」と付けます。 文字を削除する 文書の一部を削除したい場合は、削除したい文字に2重取り消し線を引きます。基本的には、2重取り消し線を引いた上に訂正印を押します。スペースの問題で上に書けない場合は、下側に訂正印を押しましょう。 訂正印の隣には「3文字削除」のように、削除した文字数を書きます。「削除」のほかに「抹消」と記入しても良いです。 数字を訂正する 数字を訂正する場合も、基本的には文字の訂正をするときと同様に訂正したい数字の上に、2重取り消し線を引き、数字の上に訂正印を押します。 金額を訂正する場合は、不正を防止するために、訂正した数字の頭に「¥」を、末に「-」の記号を記載しましょう。 丁寧に訂正するなら、文字の訂正と同様に訂正した文字の横に削除した文字数と追加した文字数を書きます。 削除した文字数と追加した文字数は、「¥」や「,」や「ー」など金額を訂正するときに記載する記号も1文字として数えてください。 縦書きを訂正する 縦書きの文書の場合は、訂正したい文字の上に縦の2重取り消し線を引きます。その右側に訂正する正しい文字を記載し、その下に訂正印を押すのが一般的です。 丁寧に訂正する場合は、横書きの文書と同様に、訂正した文字の横に削除した文字数と追加した文字数も記載しましょう。 削除した文字数と追加した文字数は、横書きで記入します。記入する文字は、「削除」を「抹消」としたり、「追加」を「加筆」と変更したりしても問題ありません。 訂正印を押すスペースがない場合 訂正印を押す場所は、訂正した文字のすぐ横に押すのが一般的です。しかし、書類によっては、訂正印を押すスペースがない場合や丁寧に訂正するときに追加する文字数が書けないこともあります。 そのような場合では、書類の中の空いているスペースに記載しても問題ありません。訂正箇所の近くに押すのが望ましいとされていますが、法律で定められていることではないため、書類に合わせて臨機応変に対応しましょう。 書類に2名以上の署名捺印がある場合 書類を訂正するうえで、気を付けなければならないのは、2名以上の署名や捺印がある場合です。契約書など、複数名が署名しているケースでは、訂正印も全員分の押印が必要になります。 これは、全員が同意のもと、書類が訂正されていることを示すためです。必ず、訂正印を全員分押すようにしましょう。 訂正印を作るときのポイント ここからは、一般的な企業でよく使われる、会計帳簿や社内書類の修正で必要な訂正印を作るときのポイントを紹介します。訂正印を押さなければならない機会が増えてきているのに、訂正印として使える印鑑がない場合は、ぜひ参考にしてみてください。 訂正印に適したサイズ 訂正印は、印鑑の大きさや形状についてとくに決まりはありません。社内で頻繁に使われる訂正印に関しては、会計帳簿や伝票のように小さなスペースでも使いやすいように6mm程度の印鑑で作るのが一般的です。 訂正印や簿記印、修正印という名前で販売されていることが多いため、既製品を購入する際はチェックしてみてください。 刻印する内容 訂正印として使われる6mmの印鑑には、丸形と楕円型や小判型と呼ばれる少し横幅の狭い形状があります。 訂正印の形状は、好みで選んでも問題ありませんが、社内でよく使われている印鑑の形状と合わせて選ぶのも良いでしょう。 訂正印には、訂正する人の苗字を刻印します。大きなサイズの印鑑では、フルネームの印鑑も作れますが、6mmと小さな訂正印の場合では、スペースの問題から文字数が限られてしまうためです。 訂正印に適した書体 印鑑には、さまざまな書体が使われています。あえて可読性を低くして、偽造しにくい書体も多いです。 しかし、訂正印の場合は、誰が訂正したのかがわかることが重要なので、誰が見ても読める書体にします。 実印や銀行印におすすめされている「吉相体(きっそうたい)」や「篆書体(てんしょたい)」ではなく、「古印体(こいんたい)」や「隷書体(れいしょたい)」など、読みやすい書体を選びましょう。 浸透印か朱肉式か 訂正印で使われる印鑑は、一般的にシャチハタ式と呼ばれる「浸透印」と「朱肉式」の両方が販売されています。 浸透印は、公的な書類の訂正印では使用できませんが、会計帳簿や伝票など社内で使われる訂正印としては使われることも多いです。 朱肉が不要なため連続して押す場合にもスピーディーに捺印できます。押す際にコツもいらないので、誰でも美しい印影を残せるのが特徴です。ただし、浸透印は使用しているうちにインクが少なくなると印影が薄くなってしまうので、インクの補充も必要です。 朱肉式の印鑑は、朱肉を用意しなければならないことや、きれいに押すのに少しコツが必要なこと、連続して押すときに時間がかかることがデメリットに感じるかもしれません。その反面、劣化しにくいため、一度購入すれば長期間使い続けることができるのです。 双方にメリットやデメリットがあるため、特徴を参考にしながら選びましょう。 まとめ 訂正印は、事務作業で押す機会の多い印鑑です。法律で明確な定めはありませんが、書類の訂正で不正行為が行われないように、誰が訂正したかを示す役割を持っています。正しい訂正印の押し方で、書類の訂正を円滑に行いましょう。

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実印って何?印鑑登録する方法と印鑑証明書を取る方法

実印って何?印鑑登録する方法と印鑑証明書を取る方法

公開日:2023.7.24 最終更新日:2024.11.1 実印を押印する場面はあまり多くありませんが、大切な契約のときにこそ出番が来ます。また、契約などの場面で印鑑証明を提出するように言われたことがある人もいるのではないでしょうか。 今回は実印とその印鑑登録の方法や印鑑証明書を取る方法について紹介します。 印鑑登録とは? 実印は見た目だけでは認印などとあまり変わりません。大きな違いは、その印鑑を役所で登録しているかどうかです。一般的に役所で登録した印鑑のことを「実印」と呼びます。公的に認められている印鑑なので、信用力が大きいのです。 実印が求められるケース 実印が求められるのは、高額な契約や重要な契約のときがほとんどです。例えば、住宅ローンの契約や保険金の受取などの重要な場面で、「実印」と「印鑑証明書」が求められます。 印鑑証明書は、押印した印鑑が確かに本人のものであることを証明するものです。そのため実印と合わせて提出が求められ、主に重要な本人確認の場面で使用されます。 印鑑登録ができる人 印鑑登録ができるのは、日本在住で16歳以上の人です。15歳未満は制限能力者とされているので、印鑑登録をすることができません。 また、外国籍で日本に在住している人の場合は、自治体に外国人登録をしていれば印鑑登録できます。外国の方の場合は、ファミリーネームやファーストネームなど、どの名前で印鑑登録ができるかは自治体によって異なるので確認が必要です。 実印を作るときに注意すべきポイント 実印はどんなものでも登録できるわけではなく、サイズなどが定められています。ここでは、役所で定められている実印の規定や、作るときに注意するポイントを紹介します。 印影(いんえい)の大きさの規定 印鑑登録できる印影の大きさには規定があります。8mmの正方形より大きく、25mmの正方形からはみ出さないものを用意しましょう。 印影の形の規定 印影の形は特に指定されていませんが、一般的な形は円形です。楕円形や角形などでも登録できます。ただし、印鑑として不適切な形の印影は認められないこともあります。また、枠がないものや枠が欠けているものは認められません。 ハンコの刻印内容の規定 印鑑に刻印する内容は、戸籍上の名前を表すものでなければなりません。苗字のみ、名前のみ、フルネームなどバリエーションは主に3種類となります。漢字の名前なのにカタカナやひらがなに変えた場合は、登録できない可能性もあるので注意が必要です。 実印に適したサイズ 実印に適した印鑑として、男性用が直径15〜18mmの丸印、女性用が13.5〜15mmの丸印がおすすめです。しっかり手にフィットして押印しやすいことが大切なので、手の大きさに合わせて選びましょう。 刻印はフルネーム?名前のみ? 刻印は、男性はフルネーム、女性は名前のみの登録が多いです。 フルネームの刻印は、印影が複雑になるので偽造しにくく、実印としての効力も高いとみなされます。女性は結婚や離婚などによって苗字が変わる可能性が高いので、結婚しても使えるように名前のみで登録する人が多いです。 ただし、名前のみの登録はフルネームの刻印よりもセキュリティ面で劣るので注意しましょう。 実印に適した書体とは? 実印には、偽造のされにくさを考慮して複雑な書体を選ぶと良いでしょう。特に吉相体、篆書体などは模倣しにくいのでおすすめです。また、吉相体は縁起が良い書体ともいわれているので、験を担ぎたい人にも好まれます。 ただし、判読が困難な場合は登録を断られるケースもあるため注意が必要です。 その他の規定 上記以外にもさまざまな規定があります。 実印は1人につき1個までしか登録できません。また、本人確認を目的としているため、すでに別の人が登録している同じ印鑑を使うのはNGです。必ず自分だけが使用する印鑑を用意しましょう。 さらに、印影が変わってしまうのを防ぐために、ゴム印や浸透印など変形しやすい材質も認められません。ほかにも、大量生産された印鑑(=三文判)をNGとする自治体もあります。印鑑証明書は本人確認のための重要なツールなので、規定が厳しくなっているのが一般的です。 印鑑登録の方法・必要なもの 実印を作ったら、印鑑登録をしておいた方が便利です。実印を使う場面では印鑑証明書も必要なので、あらかじめ手続きをしておきましょう。 印鑑登録にはどのような手続きが必要なのでしょうか。ここでは印鑑登録の方法と必要なものを紹介します。 登録に必要なもの 印鑑登録には、登録する印鑑と本人確認書類、登録費用が必要です。本人確認書類はパスポートや運転免許証、マイナンバーカードなど、官公署が発行した顔写真付きの身分証明書を提示しましょう。登録費用は100〜300円程で自治体によって異なるので確認が必要です。 登録の方法 印鑑登録をするには、市区町村役場窓口の備え付けの「印鑑登録申請書」に必要事項を記入し、登録したい印鑑と本人確認書類とともに窓口に申請するだけで完了です。 役所に足を運ぶ必要はありますが、手続き自体は簡単にできます。自治体によって登録できる印鑑の規定が違う可能性があるので、事前に確認しておくと安心です。 印鑑証明を取得する方法 印鑑登録しておくと、今後印鑑証明書が必要になったときには簡単に取得できます。一度登録すればずっと使えるので便利です。実印を使う場面では印鑑証明書がセットで必要になるため、いつでも発行できるように準備しておきましょう。 役所・証明サービスコーナーなどの窓口で発行する方法 印鑑証明書は、役所の窓口でも取得できます。印鑑登録証明書交付請求書を窓口に提出しましょう。マイナンバーカードまたは印鑑登録証、本人確認書類(免許証や健康保険証)、手数料があれば発行してもらえます。どれくらいの手数料がかかるかは自治体に確認しましょう。 コンビニのマルチコピー機で発行する方法 印鑑証明書はコンビニのマルチコピー機でも発行できます。その際はマイナンバーカードと手数料が必要です。また、マイナンバーカードを使うときに暗証番号も必要になるので、しっかり記憶しておかなければなりません。 代理人が印鑑証明書を取る方法 印鑑証明書は、本人がどうしても自力で取得できない場合に代理人でも発行できます。役所の窓口で印鑑登録証を提示して発行してもらいましょう。このとき、委任状は必要ありません。 また、代理人は依頼人のマイナンバーカードを使用することはできないため、コンビニでの発行はできません。必ず役所の窓口で手続きすることが必要です。 【ケース別】実印に関してよくある疑問 引っ越しや紛失、登録した印鑑が欠けてしまった場合は、どうすれば良いのでしょうか。事前に知っておくことで慌てずに済むので、頭に入れておくと良いでしょう。 引っ越しした場合 引っ越しをした場合は、転出届の提出と同時に印鑑の登録が抹消されるため、転居先で改めて印鑑登録を行いましょう。必要なくなった印鑑登録証はハサミを入れて破棄すればOKです。ただし、同じ市区町村内の引っ越しに関しては、登録し直す必要はありません。 紛失してしまった場合 印鑑登録証はカードサイズのものなので、どこかにまぎれて紛失することもあるかもしれません。紛失してしまった場合は、直ちに「印鑑登録証亡失届」を市区町村役場へ出しましょう。悪用されるおそれがあるので、気づいた時点ですぐに手続きが必要です。 欠けてしまった場合 実印が欠けて印影に印影が変わってしまう場合は、印鑑のお彫り直し(=改刻)がおすすめです。欠けた印鑑では実印としての効力を失ってしまうため、彫り直してもらった印鑑で再度登録し直しましょう。 欠けた印鑑を使用すると運気が下がるといわれることもあります。特に大事な実印なのでなるべく早めに新しいものを作りましょう。 まとめ 実印は契約などに使う大切な印鑑です。いざ必要になったときに慌てて作るのではなく、成人、就職、結婚などのタイミングで作っておくと良いでしょう。 印鑑証明書も一度登録しておくといつでも出せて便利です。実印と印鑑証明書はセットで持っておかなければ意味がないため、実印を作ったら印鑑登録も済ませておきましょう。

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会社を設立するためにやるべき事をリストアップ

会社を設立するためにやるべき事をリストアップ

公開日:2023.7.20 最終更新日:2024.11.1 会社の設立時には、やるべきことがたくさんあります。細かい事務作業や決めておくこと、用意するものなど一つひとつリストアップして押さえておかなければなりません。今回は会社を設立するときにやるべきことについて紹介します。 会社設立前に決定しておくべきこと 会社を設立するには登記が必要です。登記を行うためには会社の定款を作成しなければなりません。そのために、事前にさまざまな設立事項を決定する必要があります。ここでは、会社設立前に決めておくべきことについて紹介します。 会社名(商号)を決める 会社設立のためには、まず会社名が必要です。会社名は基本的に自由につけることができますが、見た人に誤解を与える会社名や有名企業と同じ会社名などは避けましょう。 例えば運送業ではないのに◯◯運送などという会社名にすることはできません。また、有名企業と同名だと詐欺と疑われるおそれもあるので注意が必要です。 本店所在地を決める 会社名を決めたら次は本店所在地を決めましょう。本店所在地は、自宅や賃貸オフィスなどに設定することが多いです。バーチャルオフィスやコワーキングスペースも本店所在地として認められることもあります。 コワーキングスペースの中には、住所を使わせてもらえないところもあるので、注意が必要です。 会社設立日を決める 会社設立日は始まりの日なので大切にする人が多いです。会社設立日は登記申請をした日になるので、とくにこだわりがない場合は自分が好きな日に法務局を訪れて構いません。しかし、登記を申請する法務局の業務外の日は登記申請ができないので、土日祝は不可です。 事業年度を決める 事業年度は、会社の決算を行う対象となる1年の区切りのことです。例えば決算月を3月と決めれば、事業年度は4月〜翌年3月の1年間となります。事業年度は自由に決められますので、都合の良い月から始めましょう。 事業目的を決める 事業目的を決めることは、会社設立にとって大切なことです。定款の事業目的に記載のない事業は行うことができないため、今後展開する可能性のある事業は、あらかじめ入れておくと良いでしょう。 資本金の金額を決める 次は資本金の金額を決めましょう。資本金は、初期投資及び半年分の運転資金を資本金として計上している会社が多いようです。 必要な資本金は1円以上と会社法で定められていますが、設立したばかりの会社の資本金は信用力に直結するので、極端に低いと融資などが受けられない可能性があります。融資を受けることを考えている場合は、相応の資本金を入れましょう。 発起人を決める 発起人は必ず定款に書かなければなりません。発起人とは会社を設立する人のことです。発起人の人数は定められておらず、個人だけでなく法人でもなることができます。 出資財産(現金・現物出資)を決める 出資財産も設立前に決めておきましょう。出資金は現金で準備するのが一般的ですが、現物による出資も可能です。現物の場合は、不動産や車、PCなど資産価値のあるものを出します。知的財産などの無形資産でも問題ありません。 発行可能株式総数を決める 発行可能株式総数は、会社設立後の資金調達を視野に入れ、高い上限の株式総数を決めることが可能です。定款に定めた発行可能株式総数を超えた株式を発行したい場合は、定款自体を変更する必要があるため、多めに設定しておくと良いでしょう。 役員構成を決める 役員構成を決めるのも会社設立には欠かせないことです。代表取締役、取締役、監査役などを決めましょう。 代表取締役は、取締役の中から決めなければなりません。取締役会がない会社は代表取締役を選出しないこともできます。定款に代表取締役を記載している場合、代表取締役を変更するときは、定款の変更も必要です。 取締役は、株式会社なら最低1人、取締役会を置く会社は最低3人選出しなければなりません。 監査役は、取締役会の監査と会計の監査が仕事です。監査役は、会社の種類によって設置しなくても良いケースもあるので注意しましょう。 取締役会を設置するか決める 株式譲渡制限会社に該当するときは取締役1人でも会社設立ができます。しかし、前述のとおり、取締役会を置くときは、3人以上の取締役と1人以上監査役の選任が必要です。取締役会を設置するかどうかも決めなければなりません。 取締役や監査役の任期を決める 取締役と監査役を置くことを決めた後は、任期を決める必要があります。取締役は原則2年、監査役は原則4年が任期となっているので、定款に記載しましょう。 登記手続きに必要なこと 定款に記載する内容が決まったら、次は登記申請手続きが必要です。登記のためにはさまざまな手続きが必要なので、漏れがないように進めましょう。 法人用の実印を作成する 法人にはさまざまな場面で印鑑が必要なので、まずは印鑑を作りましょう。法人の実印はもちろん必要ですが、ほかにも、銀行印、社印、ゴム印(社名や所在地、電話番号、代表者名などが入った物)も同時に作るのがおすすめです。 必要な印鑑を一気に作ってしまった方が、二度手間にならないので、設立前に段取りをしておきましょう。 印鑑証明書を取得する 印鑑証明書の取得も必要です。発起人の分だけでなく、会社設立時の取締役全員分が必要となります。ただし、取締役会を置くと決めた場合には、代表取締役の印鑑証明のみでOKです。 定款を作成し、認証を受ける 会社の基本の規則となる定款は、公証役場で認証をしてもらう必要があります。公証役場で認証の手続きをすると、5万円の認証費用と1枚あたり250円の手数料が必要です。 出資金(資本金)を払い込む ここまで終わったら、最初に決めた出資金を銀行口座に振り込みましょう。振り込んだら「払込証明書」を作成し、法人実印を押しておきます。 登記申請書類を作成し、法務局で申請する 最後は登記申請を行います。登記の申請に必要な書類は下記のとおりです。 ・設立登記申請書 法務局のサイトから様式がダウンロードできます。 ・定款(謄本) 謄本は1部用意すればOKです。 ・登録免許税納付用台紙 登録免許税の印紙を貼る台紙のことです。登録免許税は、15万円または資本金額に×0.7%をかけた費用のいずれか高い方の金額となります。金額分の収入印紙を購入し、この台紙に貼り付けて提出しましょう。 ・発起人決定書(発起人議事録) 発起人が、会社名や目的、本店の所在地などを決定したことを明記した書類です。 ・代表取締役の就任承諾書 代表取締役への就任を承諾したことを示す書類です。取締役が1名かつ代表を兼務している場合は必要ありません。 ・取締役の就任承諾書・監査役の就任承諾書 取締役と監査役に就任することを承諾したことを示す書類です。 ・取締役の印鑑証明書 取締役全員の印鑑証明書、もしくは取締役会を置く場合は代表取締役のみの印鑑証明書です。 ・印鑑届書 法人実印の届け出を行う書類です。 ・出資金の払込証明書 払込証明書は、振り込んだ通帳の表紙と裏表紙、払い込んだことがわかるページのコピーに、法人実印を押した払込証明書の表紙をつけて製本した書類です。表紙には、払い込んだ金額や株式発行数、本店所在地、会社名などを記載します。 上記の書類を揃えて法務局に提出しましょう。 会社設立後にすべきこと 会社の登記が終わっても、まだすべきことはたくさんあります。漏れがないように滞りなく行いましょう。 法務局で証明書を取得 登記事項証明書や印鑑証明書は、口座開設や年金事務所への届け出の際に必要なので、設立後になるべく早く取得しておきましょう。印鑑証明書発行には印鑑カードが必要です。忘れずに持って行きましょう。 銀行で法人口座開設 取引に必要な銀行口座の開設もいち早く行いましょう。法人口座は審査基準が厳しく、開設に時間が掛かるため、早めに準備をするのがおすすめです。 年金事務所への届け出 年金事務所への届け出は、会社設立から5日以内とされています。意外に時間がないので急いで届け出ましょう。 ハローワークへの届け出 従業員を雇用する場合はハローワークへの届け出も必要です。従業員を雇用した翌日から10日以内に手続きしましょう。 労働基準監督署への届け出 従業員を雇用する場合は労働基準監督署への届け出もしなければなりません。届け出の期限は従業員を雇用した翌日から10〜50日以内です。忘れないように、ハローワークへの届け出と同時に行うと良いでしょう。 税務署への届け出 税務署への届け出は、会社設立から1~3ヶ月以内です。法人税の申告などにも関連するため、早めに届け出ましょう。 都道府県税事務所への届け出 地域によって届け出の様式や期限が違う場合があるので注意が必要です。 市町村役場への届け出 市町村役場への届け出も地域によって異なります。まず市町村役場に提出義務があるかどうか確認してみましょう。 まとめ 会社設立は、決めることや官公庁に出す膨大な書類が必要となります。ひとつでも漏れていると、法令違反になったり、法務局で受け付けてもらえず希望の設立日がずれてしまったりする可能性も否定できません。設立時にはやることリストを作成して抜け目なく行いましょう。

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