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判子の字体(書体)は種類ごとに異なる!字体の特徴と選び方を紹介

判子の字体(書体)は種類ごとに異なる!字体の特徴と選び方を紹介

公開日:2023.10.27 最終更新日:2024.10.31 判子の印影に使われる字体にはさまざまなものがあります。判子の用途や種類によって適した字体が異なるため注意が必要です。どのような字体があり、どのように選べば良いか気になる方もいるのではないでしょうか。今回は、字体の特徴と選び方について紹介します。 判子の字体(書体)の種類は主に6つ 判子の字体には大きく篆書体、古印体、印相体、隷書体、行書体、楷書体の6種類があります。ここでは、それぞれの字体の特徴や、よく使われている判子の種類などについても合わせて紹介します。 篆書体(てんしょたい) 篆書体は、縦長の字で文字の太さが一定の字体です。横字は水平で、縦字は垂直になることが特徴です。 パスポートの表紙部分に書いてある「日本国旅券」の文字や日本銀行発行のお札などにも使われています。また、日本最古の印鑑といわれている「漢委奴国王」も篆書体で彫られており、歴史と権威のある字体といっても過言ではありません。 印影として彫るときは、枠を細く、文字を太くすることが一般的ですが、文字を細く、枠を太く彫る印影も、古典的で斬新さが感じられます。印影に柔らかさが出ることから、人気を集めています。 古印体(こいんたい) 古印体は、鋳造した際の特有の欠けや途切れなどの風味をもとに作られた、線の強弱が特徴的な字体です。隷書体から派生して生まれた字体であり、可読性が非常に高い字体となっています。 文字の丸さも特徴的で、読みやすさの中にも趣を感じる字体です。 印相体(いんそうたい) 印相体は、判子の枠の部分に文字が接しており、欠けにくいことが特徴です。可読性が低いため、偽造や盗用防止にも効果が高いといわれています。また、吉相体(きっそうたい)とも呼ばれており、縁起が良いからと好まれる方も多い字体です。 篆書体をベースにした字体ですが、判子に使用されている字体としては新しい部類の字体となっています。 隷書体(れいしょたい) 篆書体に続く古い歴史を持った字体で、可読性が高く、横幅が広いので安定感もあります。 行書体(ぎょうしょたい) 行書体は、やわらかいイメージが特徴的な字体です。隷書体を速書きに適するよう簡略化した字体なので、線が連続したり省略されたりしています。流れるような字体であるため優美さを感じる分、可読性は隷書体よりも低いです。 楷書体(かいしょたい) 楷書体は、一点一画を離して書く字体です。教科書などに使われることが多いため、非常に読みやすいです。略したり線を繋げたりしない字体で、書道などでも使われます。 【個人用】判子の用途に合わせて字体(書体)を選ぶ方法 ここまで判子に使われる字体を紹介してきました。どの字体を使うか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。字体は、判子の用途に適しているものを選ぶことが鉄則です。ここでは、個人用の判子の用途に合わせた字体の選び方を紹介します。 実印には篆書体 実印は重要な契約や大切な書類に押印するものであるため、真似しにくい複雑な字体がおすすめです。篆書体なら、可読性が低く、偽造されにくい印影になるので、実印に適しています。 実印の作成には字体も大切ですが、それ以外にもサイズや印材(素材)の材質などのポイントを押さえることも大切です。例えば、実印のサイズは印面が8.0mm〜25mmまでと決まっているので、その範囲内で判子を作成する必要があります。 実印は、押す機会が少ないものの、重要な契約に使用するものです。字体のほかにも素材や耐久性に関する注意点を押さえながら作成しましょう。 合わせて読みたい 印鑑のサイズはどれを選んだら良い?選び方や用途別のサイズもご紹介 銀行印には印相体 銀行印は、お金を引き出すときに必要な判子なので、偽造されにくく、真似しにくい複雑な字体がおすすめです。印相体は、文字と枠がつながっていることで可読性が低く、文字が欠けにくいため適しています。 また、銀行印は横彫りで作成することが一般的です。縦彫りは、お金が上から下に落ちていくイメージなのであまり好まれません。一方で横彫りなら、お金が落ちずに溜まっていくイメージがあるので験を担ぐことができます。 さらに、印相体は吉相体とも呼ばれており、縁起の良い字体とされているため、お金に関わる銀行印におすすめなのです。 認印には隷書体・古印体・行書体 認印は、偽造防止を重視するよりも、読みやすく、一目見てわかりやすい字体が好まれます。押印した人の名前がすぐに判別できる方が良いので、古印体や隷書体、行書体などわかりやすいものを選ぶことがベストです。 同じ認印でも、どのような内容の判子にするのかによって字体を選ぶと良いでしょう。 【法人用】判子の用途に合わせて字体(書体)を選ぶ方法 法人用の判子は、請求書をはじめ、個人で使用するときと比べてより重要な契約などに使用することが多いため、適した字体の判子をしっかり選ばなければなりません。ここでは、法人用の判子の用途に合わせた字体の選び方を紹介します。 代表者印・法人銀行印・角印には篆書体 法人が使用する判子は、代表者印や銀行印、角印が主なものですが、どれも大切なものなのでセキュリティ面を保障する字体でなければなりません。紛失した場合に備えて簡単に偽造できない字体にすることが大切です。 法人の判子を作成する際に、セキュリティ面を考慮したいなら篆書体が適しています。複雑な字体なので一目見ただけでは内容を判別できません。文字と枠がつながっていることで文字の割れや欠けも起きにくいことがメリットです。 また、可読性の低い印相体とも相性が良く、吉相体を呼ばれていることもあって縁起が良いので法人印として好まれます。 法人の判子には、それぞれの内容に応じて適したサイズや素材などが異なるため、新たに作成するときは注意しましょう。 ゴム印には楷書体 法人は、住所や電話番号が入ったゴム印を作成することもあります。住所を入れるなら読みやすい楷書体がおすすめです。法人の住所や電話番号は、ホームページなどでも公開されていることが多いので、ゴム印のセキュリティ面を気にすることはあまりありません。 また、ゴム印は用途が多岐にわたるので、複数作成する法人が多いです。それぞれの用途にあった字体を選ぶと良いでしょう。 合わせて読みたい ゴム印とは?会社で使う主な種類と「ゴム印不可」の理由 職印には篆書体や印相体 職印とは、個人の名前と資格や肩書きの入った判子のことです。弁護士や司法書士などの士業に就いている人が利用します。丸印か角印で作られることが多く、「先生資格印」とも呼ばれている判子です。 そのため、字体としては重厚感のある篆書体や印相体が選ばれます。丸印と角印はそれぞれ適した字体が異なるので注意が必要です。例えば、丸印なら名前を篆書体、肩書を古印体にしますが、角印はすべて篆書体で作ることが多いので覚えておきましょう。 合わせて読みたい 役職印とは?代表者印との違いや作成時のポイント まとめ 判子に使用される字体は主に6種類あります。判子ならどんな字体でも良いというわけではなく、それぞれの判子の用途に合った字体を選ぶことが大切です。判子を作るときは、何に使う判子なのかを考えたうえで、最も適した字体を使用しましょう。

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印鑑とハンコの違いとは?印章や印影など関連ワードもまとめて解説

印鑑とハンコの違いとは?印章や印影など関連ワードもまとめて解説

公開日:2023.9.19 最終更新日:2024.10.31 宅配便を受け取る際や業務でよく使用する「印鑑」ですが「ハンコ」と呼ぶ人もいるでしょう。 「『印鑑』と 『ハンコ』いったいどっちが正解なの?違いは何?」 そう疑問に思う人は少なくないでしょう。 今回の記事では「印鑑」と「ハンコ」の違いについて解説していきます。印鑑とハンコの違いについて知りたい人はぜひ最後まで読んでみてください。 印鑑とハンコの違い 印鑑とハンコは混合して使われがちですが、実は全く異なるものです。 印鑑は押印後、紙に残る朱肉印のことで「印影」とも呼ばれます。 一方でハンコは銀行印や認印、実印など、棒状の角型や丸型の形状をした本体を指します。つまり朱肉で印影を残すためのものです。ハンコの正しい名称は「印章」といいます。 意味 正式名称 印鑑 紙に押印したもの(朱肉印) 印影 ハンコ 押印するためのもの(銀行印など) 印章 本来はハンコが正しい使い方なのに印鑑という呼び名が浸透していたり、その逆だったりと間違って認識されていることが意外に多いです。 間違っているからといって支障が出ることは少ないですが、いざという時のために憶えておくと良いかもしれません。 印鑑の語源 印鑑の語源は、印影が本当のものかを確認するために使っていた台帳が関係しています。古来、台帳は「鑑(かがみ)」と呼ばれていました。 「印鑑」の漢字に使用されている「鑑(かがみ)」という文字には本来「手本・模範」という意味があります。 印影を確認するための台帳「鑑(かがみ)」をきっかけに、印影そのものを印鑑と呼ぶようになったと考えられています。 印鑑について詳しく知りたい方はこちらの記事もおすすめ↓ ハンコの語源 ハンコの起源には「版行(はんこう)」が関係しています。 そもそも「版行(はんこう)」とは出版物を印刷して発行することを意味しています。古来、書物は木板に絵や文字を彫った版木を用いて印刷(版行)されていました。 鎌倉時代以降、版行(はんこう)は印章の意味でも使われるようになり「はんこう」は音変化して「はんこ」と言われるようになったと言われています。 ちなみに判子という漢字は当て字です。 印鑑の種類について解説 ここまで印鑑とハンコの違いについて解説してきました。 印鑑とはハンコ(印章)を押したときにでる朱肉印のことで、ハンコは印鑑を押すための本体を指します。 つまり印鑑とハンコは全く別物ですが、世間一般では本来の「ハンコ」は「印鑑」という呼び名が浸透しているため、ここからの解説は「印鑑」という呼称を使用していきます。 個人の印鑑の種類 個人が使用する印鑑には「認印・銀行印・実印」の3つがあります。 簡単に違いについて解説します。 認印とは個人が日常で使用する印鑑のことです。認印での捺印は効力が極めて限定的で、国会答弁において「認印は個人の認証としての効力は乏しい」と見解が示されています。 そして銀行印とは、銀行や信用金庫など金融機関に届け出をした印鑑のことを指します。 保険やクレジットカードを申し込む際にも使用するため、金融管理に重要な役割をもちます。しかし役所に登録していないので法的な効力はやはり弱いと言えるでしょう。 法的な効力が強い印鑑が実印です。 実印とは役所に登録した印鑑のことで、公的に認められているため信用力があります。家の購入やローンなど高額な契約の際に必要な印鑑です。 実印は認印や銀行印とは違い、法的な効力をもった印鑑なので管理や取扱いには十分に注意が必要です。 実印について詳しく知りたい方は以下の記事もおすすめです↓ 法人の印鑑の種類 法人印鑑の種類は主に「会社実印・会社銀行印・社印・会社認印・ゴム印」の5つです。 それぞれの印鑑の役割など違いをまとめました。 印鑑の種類 役割や特徴 会社実印 代表者印ともいう。法務局で登録し、重要な契約のときに使用 会社銀行印 法人銀行口座を開設のときに届け出。手形や小切手を切るのにも必要 社印 会社角印ともいう。比較的重要度が低い会社発行の書類に押印する際に使用 会社認印 社印とまとめられることも。日常的な業務に使用 ゴム印 住所印ともいう。制作の際にデザインに決まりはない。住所や社名などが印字されている。パーツが組み換えできるものも。 法人印鑑について詳しくはこちら↓ 印鑑とハンコの呼称はどう使い分ける? シチュエーションによって認識されている呼称があるため、正式名称と違いがあったとしても誤解を生じないために合わせて使用したほうが良いでしょう。 また一般的に「ハンコ」というと連続でポンポンと押すことができるシャチハタとも呼ばれる「浸透印」も含まれ、荷物の受け取りなど重要性の低い押印にも使われています。 公的な書類や業務中の重要書類に押印を求める場合 シャチハタ(浸透印) がNGのシチュエーションでは「印鑑」の呼称を使用する方が望ましいでしょう。 一般的にシャチハタ(浸透印) は「印鑑」だという認識をもつ人は少ないため、シャチハタ(浸透印) 以外での押印を求める際には「ハンコ」ではなく「印鑑」という呼称を使用することをおすすめします。 宅配や回覧板に押印を求める場合 宅配便の受け取りや回覧板の確認印などには「ハンコ」の呼称が浸透しています。押印することで大きなお金が動いたり、信用や責任に関わるシチュエーション以外では「ハンコ」という呼称を使用して問題ないでしょう。 その他書類などでも自筆によるサインが必要なく、印鑑の押印だけで可能な場合もハンコで問題ありません。 ネーム印以外でスタンプ台を利用したスタンプの場合 スタンプ台を使用するスタンプは「ハンコ」と呼ばれることがあります。 そもそもスタンプとは英語で、日本語でいう「印章」や「切手」、ほかにもスタンプを押印する意味をもちます。 バラエティショップなどではゴム印で作成された、さまざまなスタンプが販売されています。スタンプと呼ばれることもありますが、人やシチュエーションによっては「ハンコ」で認識されていることも。 特に小さい子供にとってスタンプは発音しにくいため「ハンコ」を使うほうが良いでしょう。 【まとめ】印鑑とハンコの違いは印影と印章の違い 今回は印鑑とハンコの違いについて解説しました。印鑑とハンコは同じものとして認識されがちですが、全く異なるものです。 「ハンコ」は本体を指し、印章とも呼ばれています。朱肉を付けた印章を紙に押したときに残る朱肉印が「印鑑」で、印影とも呼ばれるものです。 シンプルにまとめると印鑑とハンコの違いは以下のようになります。 ・印鑑=印影(朱肉印) ・ハンコ=印章(本体) ただ一般的には印鑑もハンコも同じものとして使われているため、状況に応じて伝わりやすいほうを使用するのがおすすめです。とはいえ「印鑑とハンコの違い」について知っておいて損はなく、今回の記事がどこかで役に立つと嬉しいです。

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法人の印鑑証明書はどこで取得できるの?取得方法について解説!

法人の印鑑証明書はどこで取得できるの?取得方法について解説!

公開日:2023.8.21 最終更新日:2024.11.1 法人の印鑑証明書を取得したいけど、方法がわからず悩んでいる方は多いのではないでしょうか。今回は法人の印鑑証明書の取得方法について解説いたします。 法人の印鑑証明書を取得する主な方法は3つ 法人の印鑑証明書を取得する方法は、主に3つあります。それぞれの手順について紹介します。 法務局の窓口での申請 印鑑登録や印鑑カードの発行は、会社の本店を管轄する登記所でしか行えません。しかし、印鑑証明書の発行は全国どこの法務局でも行うことができます。 窓口の取扱時間は平日の午前8時30分から午後5時15分までとなっています。土日祝日、年末年始は業務を行っていないので注意してください。 法務局の窓口で申請する場合は、以下のものが必要です。 印鑑カード 印鑑証明書交付申請書 手数料(1通につき450円の収入印紙) 印鑑カードは印鑑カード交付申請書を法務局(登記所)の窓口に申請するか、郵送で申請すれば発行できます。具体的な作成方法については後述しているので、ご確認ください。 印鑑証明書の発行申請は以下の手順で行いましょう。 1.法務局ホームページより印鑑証明書交付申請書をダウンロードする 印鑑証明書交付申請書フォーマット 2.印鑑証明書に商号・名称(会社の名前)、本店・主たる事務所(会社の住所)、印鑑提出者の資格・氏名・生年月日・印鑑カードの番号を記載する 3.印鑑証明書交付申請書に収入印紙を貼り付ける 4.印鑑証明書交付申請書を印鑑カードと一緒に法務局窓口に提出する 印鑑証明書交付申請書を提出したのち、承認されれば印鑑証明書は即日取得できます。収入印紙は法務局窓口にて購入できるほか、郵便局やコンビニエンスストアでも購入可能です。事前に購入し貼り付けておくと、法務局での手続きにかかる時間を短縮できます。 郵送申請 法人の印鑑証明書は郵送でも入手できます。郵送で入手する場合は、以下の手順で申請を行ってください。 1.法務局ホームページより印鑑証明書交付申請書をダウンロードし印刷する 2.印鑑証明書に必要事項を記載(法務局の窓口で申請する場合と同じ)して、収入印紙を貼り付ける 3.申請書・印鑑カード・返信用封筒を封筒に入れて、法務局に送付する 郵送する際には万が一の場合を考え、簡易書留を利用しましょう。書類が受理されたら、3~5営業日ほどで、法務局より印鑑カードと印鑑証明書が届きます。法務局の窓口で申請する場合とほとんど変わりません。返信用封筒は忘れやすいポイントなので注意しましょう。もちろん、返送するために必要な切手を貼り付けておく必要もあります。 なお、郵送手続きはもっとも時間がかかる方法なので、時間に余裕がある場合や法務局が遠い場合などに利用すると良いです。 オンライン申請 法人の印鑑証明書はオンラインでも申請可能です。オンライン申請は手数料を収入印紙ではなくインターネットバンキング等の電子納付にて行います。収入印紙を買いに行く手間を省けるほか、封筒や切手を用意する必要もなく、郵送でも受け取れるため、猛暑日や悪天候時に法務局へ足を運ぶ必要がなく、事務所内ですべての手続きを完了できる方法です。 オンライン申請には電子証明書や申請用のソフトのインストールが必要です。一度用意すれば、いつでもスムーズに手続きができます。法人をはじめ、何度も手続きが必要になるような方はオンライン申請を活用するのがおすすめです。手数料の支払に銀行等の手数料がかからなければ経費節約にもなります。電子証明書の発行については、以下の法務局のページを確認してください。 オンラインによる商業電子証明書等の請求等について オンライン申請は供託オンライン申請システム「申請用総合ソフト」から行います。Windowsのみの対応となっており、MacOSの場合はオンライン申請ができないので注意してください。 以下の手順でオンライン申請を行います。 1.申請用総合ソフトをパソコンにダウンロード、インストール 2.申請者の情報を登録 3.「処理状況表示」の画面から「申請書の作成を行う」ボタンをクリック 4.一覧から「交付請求書(印鑑/登記事項証明書)【署名要】」を選択し、右下「選択」ボタンをクリック 5.「申請書作成・編集」画面が表示されるので件名や印鑑カード番号、交付方法など必須項目を入力 6.入力が完了したら作成完了ボタンを選択 7.「処理状況表示」画面に戻るので、次に「署名付与」ボタンをクリック 8.「ICカードで署名」もしくは「ファイルで署名」(電子証明書)を選択し、パスワードを入力すると署名付与が完了 9.画面を閉じると「処理状況表示」画面にもどるので「申請データ送信」ボタンを選択 10. 処理状況表示画面の「納付」ボタンをクリック。インターネットバンキング選択画面に進み、手数料の支払いを行って完了 手数料は郵送の場合だと410円、法務局の窓口で受け取る場合は390円です。インターネットバンキングのほか、電子納付対応のATMから支払うことができます。 オンライン申請ではありますが、平日の午前8時30分から午後21時00分と申請できる時間は限られているので注意してください。 オンライン申請した場合でも法務局窓口で受け取れますが、急いでいないなら郵送受け取りを利用しても良いでしょう。 法人の印鑑証明書を取得する際に把握しておきたいこと 法人の印鑑証明書を取得する際には、必要な事前準備があります。どのような準備が必要なのかを解説いたします。 印鑑カードの作成が必須 印鑑証明書を申請する場合は、申請方法を問わず印鑑カード(印鑑登録証)を必ず発行しなくてはいけません。印鑑カードを作成するためには、印鑑カード交付申請書を法務局(登記所)の窓口または郵送で申請する必要があります。 印鑑カード交付申請書は法務局のホームページから入手できるため、まだ印鑑カードを持っていない法人の方は、印鑑カード交付申請書の記入から始めてください。 印鑑カード交付申請書フォーマット 印鑑カードを発行する流れは以下のとおりです。 1.会社実印を作成し、印鑑届出書を法務局に提出する 2.印鑑カード交付申請書フォーマットから書類をダウンロードし、内容を記入する 3.法務局の窓口または郵送で申請する 窓口の場合は5分から10分程度で作成できるでしょう。郵送で送り返してもらう場合は、数日程度時間がかかります。 社長以外も申請可能 法人の印鑑証明書は社長以外が申請できないと思いがちですが、そうではありません。社長以外でも代理人によって申請可能です。 窓口での直接申請の場合は印鑑証明書交付申請書に代理人であることを明記しなくてはいけません。代理人の住所・氏名も記載する必要があるので覚えておきましょう。 オンライン申請の場合は、請求書情報はもちろん、委任状情報についても電子証明書を発行したうえで送付しなければいけません。申請そのものはオンラインで対応できるものの、申請するまでに手間のかかる方法であるため、代理人を利用する場合は窓口での申請を利用するのがおすすめです。 法人が印鑑証明書を取得する際の注意点 法人が印鑑証明書を取得する際には、注意しなければいけないポイントがあります。ここでは注意すべき3つのポイントを紹介します。 申請方法によって受付時間が異なる 印鑑証明書が取得できる時間は、申請方法によって異なります。窓口で申請をする場合は、平日の午前8時30分から午後5時15分までしか受け付けておらず、オンライン申請も午前8時30分から午後21時00分までしか申請できません。 郵送であればいつでも申請可能であるため、休日しか対応できないという方は郵送申請を利用してみてください。 印鑑カードが悪用されるおそれがある 印鑑カードは正しく管理しましょう。紛失してしまうと別の誰かが代理人を名乗って印鑑証明書を発行する可能性があります。印鑑証明書が発行されてしまうと、実印を偽造されたり、勝手に連帯保証人になったりなど、本人と偽ってさまざまなやり取りが行われる可能性があるのです。 印鑑カードは免許証やパスポートと同じく、重要なものです。厳重に保管してください。 コンビニで取得はできない 個人のものであれば、住民票の写しや戸籍謄本、印鑑証明書などコンビニで取得できる書類は増えつつあります。しかし、法人の印鑑証明書についてはコンビニでの取得はできません。ほかの書類と同様にコンビニで取得できると思いがちですが、まだ対応していないため注意しましょう。 まとめ 法人の印鑑証明の取得方法について解説しました。印鑑証明書の取得は手続きが複雑に思えますが、実際は書類に必要事項を記入して提出するだけなので、それほど難しくはありません。 窓口での申請であれば即日取得も可能であるため、急ぎの方でも安心です。本記事を参考に法人の印鑑証明書を取得してみてください。

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会社を設立するためにやるべき事をリストアップ

会社を設立するためにやるべき事をリストアップ

公開日:2023.7.20 最終更新日:2024.11.1 会社の設立時には、やるべきことがたくさんあります。細かい事務作業や決めておくこと、用意するものなど一つひとつリストアップして押さえておかなければなりません。今回は会社を設立するときにやるべきことについて紹介します。 会社設立前に決定しておくべきこと 会社を設立するには登記が必要です。登記を行うためには会社の定款を作成しなければなりません。そのために、事前にさまざまな設立事項を決定する必要があります。ここでは、会社設立前に決めておくべきことについて紹介します。 会社名(商号)を決める 会社設立のためには、まず会社名が必要です。会社名は基本的に自由につけることができますが、見た人に誤解を与える会社名や有名企業と同じ会社名などは避けましょう。 例えば運送業ではないのに◯◯運送などという会社名にすることはできません。また、有名企業と同名だと詐欺と疑われるおそれもあるので注意が必要です。 本店所在地を決める 会社名を決めたら次は本店所在地を決めましょう。本店所在地は、自宅や賃貸オフィスなどに設定することが多いです。バーチャルオフィスやコワーキングスペースも本店所在地として認められることもあります。 コワーキングスペースの中には、住所を使わせてもらえないところもあるので、注意が必要です。 会社設立日を決める 会社設立日は始まりの日なので大切にする人が多いです。会社設立日は登記申請をした日になるので、とくにこだわりがない場合は自分が好きな日に法務局を訪れて構いません。しかし、登記を申請する法務局の業務外の日は登記申請ができないので、土日祝は不可です。 事業年度を決める 事業年度は、会社の決算を行う対象となる1年の区切りのことです。例えば決算月を3月と決めれば、事業年度は4月〜翌年3月の1年間となります。事業年度は自由に決められますので、都合の良い月から始めましょう。 事業目的を決める 事業目的を決めることは、会社設立にとって大切なことです。定款の事業目的に記載のない事業は行うことができないため、今後展開する可能性のある事業は、あらかじめ入れておくと良いでしょう。 資本金の金額を決める 次は資本金の金額を決めましょう。資本金は、初期投資及び半年分の運転資金を資本金として計上している会社が多いようです。 必要な資本金は1円以上と会社法で定められていますが、設立したばかりの会社の資本金は信用力に直結するので、極端に低いと融資などが受けられない可能性があります。融資を受けることを考えている場合は、相応の資本金を入れましょう。 発起人を決める 発起人は必ず定款に書かなければなりません。発起人とは会社を設立する人のことです。発起人の人数は定められておらず、個人だけでなく法人でもなることができます。 出資財産(現金・現物出資)を決める 出資財産も設立前に決めておきましょう。出資金は現金で準備するのが一般的ですが、現物による出資も可能です。現物の場合は、不動産や車、PCなど資産価値のあるものを出します。知的財産などの無形資産でも問題ありません。 発行可能株式総数を決める 発行可能株式総数は、会社設立後の資金調達を視野に入れ、高い上限の株式総数を決めることが可能です。定款に定めた発行可能株式総数を超えた株式を発行したい場合は、定款自体を変更する必要があるため、多めに設定しておくと良いでしょう。 役員構成を決める 役員構成を決めるのも会社設立には欠かせないことです。代表取締役、取締役、監査役などを決めましょう。 代表取締役は、取締役の中から決めなければなりません。取締役会がない会社は代表取締役を選出しないこともできます。定款に代表取締役を記載している場合、代表取締役を変更するときは、定款の変更も必要です。 取締役は、株式会社なら最低1人、取締役会を置く会社は最低3人選出しなければなりません。 監査役は、取締役会の監査と会計の監査が仕事です。監査役は、会社の種類によって設置しなくても良いケースもあるので注意しましょう。 取締役会を設置するか決める 株式譲渡制限会社に該当するときは取締役1人でも会社設立ができます。しかし、前述のとおり、取締役会を置くときは、3人以上の取締役と1人以上監査役の選任が必要です。取締役会を設置するかどうかも決めなければなりません。 取締役や監査役の任期を決める 取締役と監査役を置くことを決めた後は、任期を決める必要があります。取締役は原則2年、監査役は原則4年が任期となっているので、定款に記載しましょう。 登記手続きに必要なこと 定款に記載する内容が決まったら、次は登記申請手続きが必要です。登記のためにはさまざまな手続きが必要なので、漏れがないように進めましょう。 法人用の実印を作成する 法人にはさまざまな場面で印鑑が必要なので、まずは印鑑を作りましょう。法人の実印はもちろん必要ですが、ほかにも、銀行印、社印、ゴム印(社名や所在地、電話番号、代表者名などが入った物)も同時に作るのがおすすめです。 必要な印鑑を一気に作ってしまった方が、二度手間にならないので、設立前に段取りをしておきましょう。 印鑑証明書を取得する 印鑑証明書の取得も必要です。発起人の分だけでなく、会社設立時の取締役全員分が必要となります。ただし、取締役会を置くと決めた場合には、代表取締役の印鑑証明のみでOKです。 定款を作成し、認証を受ける 会社の基本の規則となる定款は、公証役場で認証をしてもらう必要があります。公証役場で認証の手続きをすると、5万円の認証費用と1枚あたり250円の手数料が必要です。 出資金(資本金)を払い込む ここまで終わったら、最初に決めた出資金を銀行口座に振り込みましょう。振り込んだら「払込証明書」を作成し、法人実印を押しておきます。 登記申請書類を作成し、法務局で申請する 最後は登記申請を行います。登記の申請に必要な書類は下記のとおりです。 ・設立登記申請書 法務局のサイトから様式がダウンロードできます。 ・定款(謄本) 謄本は1部用意すればOKです。 ・登録免許税納付用台紙 登録免許税の印紙を貼る台紙のことです。登録免許税は、15万円または資本金額に×0.7%をかけた費用のいずれか高い方の金額となります。金額分の収入印紙を購入し、この台紙に貼り付けて提出しましょう。 ・発起人決定書(発起人議事録) 発起人が、会社名や目的、本店の所在地などを決定したことを明記した書類です。 ・代表取締役の就任承諾書 代表取締役への就任を承諾したことを示す書類です。取締役が1名かつ代表を兼務している場合は必要ありません。 ・取締役の就任承諾書・監査役の就任承諾書 取締役と監査役に就任することを承諾したことを示す書類です。 ・取締役の印鑑証明書 取締役全員の印鑑証明書、もしくは取締役会を置く場合は代表取締役のみの印鑑証明書です。 ・印鑑届書 法人実印の届け出を行う書類です。 ・出資金の払込証明書 払込証明書は、振り込んだ通帳の表紙と裏表紙、払い込んだことがわかるページのコピーに、法人実印を押した払込証明書の表紙をつけて製本した書類です。表紙には、払い込んだ金額や株式発行数、本店所在地、会社名などを記載します。 上記の書類を揃えて法務局に提出しましょう。 会社設立後にすべきこと 会社の登記が終わっても、まだすべきことはたくさんあります。漏れがないように滞りなく行いましょう。 法務局で証明書を取得 登記事項証明書や印鑑証明書は、口座開設や年金事務所への届け出の際に必要なので、設立後になるべく早く取得しておきましょう。印鑑証明書発行には印鑑カードが必要です。忘れずに持って行きましょう。 銀行で法人口座開設 取引に必要な銀行口座の開設もいち早く行いましょう。法人口座は審査基準が厳しく、開設に時間が掛かるため、早めに準備をするのがおすすめです。 年金事務所への届け出 年金事務所への届け出は、会社設立から5日以内とされています。意外に時間がないので急いで届け出ましょう。 ハローワークへの届け出 従業員を雇用する場合はハローワークへの届け出も必要です。従業員を雇用した翌日から10日以内に手続きしましょう。 労働基準監督署への届け出 従業員を雇用する場合は労働基準監督署への届け出もしなければなりません。届け出の期限は従業員を雇用した翌日から10〜50日以内です。忘れないように、ハローワークへの届け出と同時に行うと良いでしょう。 税務署への届け出 税務署への届け出は、会社設立から1~3ヶ月以内です。法人税の申告などにも関連するため、早めに届け出ましょう。 都道府県税事務所への届け出 地域によって届け出の様式や期限が違う場合があるので注意が必要です。 市町村役場への届け出 市町村役場への届け出も地域によって異なります。まず市町村役場に提出義務があるかどうか確認してみましょう。 まとめ 会社設立は、決めることや官公庁に出す膨大な書類が必要となります。ひとつでも漏れていると、法令違反になったり、法務局で受け付けてもらえず希望の設立日がずれてしまったりする可能性も否定できません。設立時にはやることリストを作成して抜け目なく行いましょう。

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角印と丸印の違いとは?普段使用するのに適したのはどちらか

角印と丸印の違いとは?普段使用するのに適したのはどちらか

公開日:2023.7.13 最終更新日:2024.11.1 「法人印」といっても、形状や用途の違いによってさまざまな種類があります。ビジネスシーンでは、1社が複数の印鑑を使い分けるケースも少なくありません。法人印には大きく分けて「角印」と「丸印」があります。大事な場面で戸惑うことのないよう違いを理解しておくことが重要です。今回は、角印と丸印の違いについて解説いたします。 角印と丸印の違い 1.役割 角印は法人の認印に、丸印は実印に当たるものです。役割が異なるため、押印する書類にも違いがあります。ここでは法人印として使われる角印・丸印それぞれの役割を詳しくご紹介します。 角印:「法人の認印」にあたる 角印は会社印や社判とも呼ばれる角形の法人印です。印影が四角い形をしており、印面には会社名が記されています。領収書や請求書・見積書など、日常業務で頻繁に使用されます。個人でいうところの「認印」のような役割をする印鑑です。 会社設立の際には必要ないため、必ず作成しなければいけない印鑑ではありません。しかし 、領収書や請求書・見積書などの書類にきちんと角印が押印されていると、取引先や顧客からの信頼を得られやすくなります。 また、丸印との使い分けができ、丸印の使用頻度を減らすことにも役立つでしょう。角印は印鑑登録を行わないため、代表印として使用することはできません。 丸印:「法人の実印」にあたる 丸印は代表者印や会社実印とも呼ばれる、代表者としての意思表示を行うための法人印です。契約の締結や商業登記などの会社にとって重要な書類や、行政・官公庁への申請書類などに用途が限定されています。個人でいうところの「実印」のような役割をする印鑑です。 角印と異なるのは、商業登記法により、法人設立時に法務局に登録しなければならない点です。印鑑証明書によって登録された印鑑が本物であることが証明されるため、代表取締役を変更したり、官公庁の入札に参加したり、新しく株券を発行したりなど、重要な場面に限って使用されます。 丸印と混同されやすいものに、法人の銀行印があります。銀行印と丸印は、併用を避けた方が無難です。会社の契約とお金のやり取りについて明確に分けて管理するためにも、金融機関に届け出をする銀行印と、法務局に届け出をする丸印は分けて準備することをおすすめします。 角印と丸印の違い 2.印影 ここでは印影における角印・丸印の違いを紹介します。角印には社名や屋号が、丸印には社名と役職名が刻印されているのが一般的です。その名の通り角印は四角く、丸印は丸い形をしているので覚えやすいでしょう。 角印:社名や屋号を刻印 四角い形をした角印には、「〇〇株式会社」などの社名や屋号が刻印されるのが一般的です。印鑑ショップで角印を注文すると、文字数によっては会社名の末尾に「印」や「之印」という文字が入る場合があります。これはおくり字と呼ばれるもので、印鑑を押したときの文字のバランスを見て付け加えられるものです。 おくり字だけではなく、改行する位置も縦や横の文字数を考慮して作られます。もし改行の位置やおくり字の有無に希望がある場合は、念のため事前に伝えておくとよいでしょう。 また、いくら認印とはいえ、偽造されにくい書体を選ぶこともポイント。よく角印に採用される篆書体と吉相体の書体は偽造されにくいのでおすすめです。 丸印:社名と役職名を刻印 丸印の印影は、丸形で二重の円になっており、内側の枠に役職名、外側の枠に会社名が入るのが一般的です。個人名は不要で、会社名と役職名が入っていれば良いとされています。 内側に入る役職名は、株式会社であれば「代表取締役印」、合資・合名会社であれば「代表者印」、信用金庫であれば「代表理事之印」など、法人の形態によって変わります。 丸印は流出や偽造などで悪用リスクが高い印鑑のひとつでもあります。簡単な印面だと偽造・悪用のリスクがありますが、あまりに可読性の低い書体だと読むのが大変です。書体に規定はなく自由に選べますが、あくまでも社名や役職名が把握できる程度の印面で作成しましょう。 そもそも丸印は適切に管理するために、重要な場面以外では使わないようにできるだけ使用頻度を減らすことが大切です。 角印と丸印の違い 3.サイズ ここでは角印・丸印の一般的なサイズについて紹介します。角印には正式なサイズの規定はありませんが、丸印は法務局によって大まかにサイズが規定されています。角印や丸印を新たに購入する際はサイズにも注意が必要です。 角印:1辺20~30mm程度 角印には正式なサイズの規定はないため、会社の裁量によって適当な大きさで作成できます。一辺が20〜30mm程度の大きさで作成されることが多く、よく目にするのは1辺の長さが24mmの角印です。 主なサイズは21,24,27,30mmと準備されています。会社名や屋号の文字数に合わせて選ぶとよいでしょう。社名が10文字前後であれば24mm、15文字以上なら27mmあれば足りるとされています。 丸印:10mm以上30mm以内 丸印は法務局により、10mm以上30mm以内の正方形に収まるサイズと規定されています。直径18mmまたは21mmであるのが一般的です。21mmは大きめのサイズで、印鑑を押したときにしっかりとした印象があります。風格を求める場合は21mmの丸印がおすすめです。 また、丸印には天丸タイプと寸胴タイプの2種類の形状があります。天丸タイプは法人印として定番の形。蓋つきで印面を保護できるほか、風格や重圧感があります。寸胴タイプは個人印と同じシンプルでスマートな形状。天丸タイプと比べてリーズナブルに購入できます。本体の形状は特に規定がないため、好みの方を選んで問題ありません。 角印と丸印の違い 4.押し方 角印・丸印は、押し方にも違いがあります。どちらも法律で定められているわけではありませんが、一般的とされる押し方があります。ここでは、角印・丸印それぞれの押し方を解説します。 角印:文字と印影が重なるように押す 角印の押印位置に正式な規定はありませんが、書類の会社名や代表者名が記載された箇所に重なるように押印するのが一般的です。 押印位置が決まっていないとはいえ、統一感なく押印するのは相手にあまり良い印象を与えません。記載文字の右側に、最後の文字と印影の中心を重ね、バランスを揃えるようにして押印しましょう。文字に重ねるように押印することで、書類の偽造や悪用を防止する役割があります。 丸印:文字と印影が重ならないように押す 丸印は 、契約書などの末尾にある会社名や住所・氏名などの右横に押すのが一般的です。角印と異なり、会社名や会社住所と重ならないように押印します。 署名に重ねるように押印したからといって問題はありません。しかし、押印された印影が正しいものかどうかを印鑑証明書と照合するため、できるだけ被らないように押す方が良いとされています。 書類に「印」という文字が記載されている場合は、「印」の文字の上に丸印を押印することが一般的です。また、角印と丸印の両方を押印する場合は、会社名や住所が記載されている部分の中心に角印を、文字の右横に丸印を押印するようにしましょう。 まとめ 角印は法人の認印、丸印は法人の実印のような役割があります。角印は請求書や見積書などの簡易的な書類に、丸印は契約書や商業登記など重要な書類に用いられるのが一般的です。 それぞれ用途が異なるうえ、サイズや形状、押し方にも違いがあるため、正しく理解しておくことが大切です。

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法人銀行印とは?会社実印と同じでも良い?作成時の留意点とは

法人銀行印とは?会社実印と同じでも良い?作成時の留意点とは

公開日:2023.7.10 最終更新日:2024.10.3 法人銀行印は、会社が法人として銀行口座を作成する際や手形・小切手などに押印する際に使用されます。会社実印と似た形状で印影もそこまで大きな違いはありません。これらを使い分ける必要があるか疑問に思う方もいるのではないでしょうか。 今回は、法人銀行印を作成する際の決まりや会社実印と併用するリスクについてご紹介します。 法人銀行印とは? 法人銀行印は、会社が銀行口座を開設する際や預金から支払いをする際、手形や小切手に押印する際に使用する印鑑です。法人銀行印は、あらかじめ銀行に届け出る必要があります。 基本的には経理部長などお金の管理をする人が取り扱うことの多い印鑑ですが、代表取締役社長や代表者などが管理している場合や、代表者印と同一の印鑑で兼用している場合もあります。 主な利用シーンは、銀行や金融機関で法人口座を開設する、法人口座から出金する、小切手や手形を発行するなどです。会社の資産管理に関係するため、代表者印と並んで重要な印鑑であるといえるでしょう。社印(角印)や会社実印(丸印)を作成する際に、一緒に法人銀行印も作っておくのが無難です。 法人銀行印と会社実印(代表者印)は同じでもいい? 法人銀行印と会社実印(代表者印)は印影にあまり違いがなく、兼用している会社も多くあります。しかし、一般的にはこれらは別々の印鑑として作成し、用途に応じて使い分けることが推奨されています。 法人銀行印も会社実印も、どちらも丸い形状で印面が二重になっており 、外側に会社名が刻印されています。内側については、会社実印が「代表取締役印」という役職名が刻印されるのに対し、法人銀行印は「銀行印」という文言が刻印されるのが一般的です。 このように、法人銀行印と会社実印は、内側の文字以外に印面に大きな違いはありません。「1本で済ませられるならその方が良い」と考える方もいるかもしれません。しかし、これらを兼用してしまうと、その印鑑を紛失したり盗難にあったりした場合に、代表者の意思決定もお金の管理も、どちらもできなくなってしまいます。 法人銀行印を作成するのに、そこまで高額な費用はかかりません。会社内だけではなく外部でのリスクを減らすためにも、法人銀行印と会社実印は別々に作成しておくのがおすすめです。 法人銀行印を作る際の決まり ここでは法人銀行印を作成する際の文字や書体・サイズなどの決まりを紹介します。内側には「銀行之印」と記載、書体は偽造や悪用されにくい書体を選び、サイズは会社実印よりも小さめに作るのが一般的です。 文字 法人銀行印の印面は、外側に会社名、内側に「銀行之印」という文字を組み合わせるのが一般的です。会社実印は内側に「代表取締役之印」「代表者印」などの役職名が入ります。会社実印との違いは、この内側に記載される文字のみです。 書体 法人銀行印の印面の書体に規定はありません。また、外枠に記載する会社名と内枠に記載する「銀行印」の書体をそれぞれ変えるケースもあります。 多くの会社で採用されている書体は「篆書体」と「吉相体」です。これらが人気の理由は、判読がしにくく、偽造や悪用されるリスクが低いことにあります。 篆書体(てんしょたい) 篆書体は約2300年前に秦を統一した始皇帝が漢字を整理してまとめたものです。古い書体ですので、現代漢字とは異なる部分が多くあります。判別がしにくいため、偽造防止に向いている書体のひとつです。 吉相体(きっそうたい) 吉相体は篆書体を少し改良したもので、近年開発された書体です。開運印相としても用いられており、枠に向かって四方八方に文字が広がっている点が特徴といえます。どの書体を選べば良いか迷う際は、篆書体か吉相体を選べば間違いないでしょう。 サイズ 法人銀行印のサイズに決まりはありません。そのため、会社ごとに好きなサイズで作成しても問題はないでしょう。 しかしながら、使用ミスを防ぐために、会社実印や社印サイズを変えて作成されるのが一般的です。特に同じ丸い形状をした会社実印と区別するために、銀行印は会社実印より一回り小さいサイズで作られることが多い傾向にあります。 よく採用されるのは、会社実印が18mm、法人銀行印が16.5mmの大きさです。各法人印の大きさの比較としては、「社印(角印)>会社実印(代表者印)>法人銀行印」となるのが主流です。すべての法人印のサイズを分けていれば一目で見分けられます。 また、会社実印・法人銀行印のような丸い形状の法人印は、「天丸タイプ」と「寸胴タイプ」といった本体の形状で区別することもできます。例えば、会社実印は天丸タイプ、法人銀行印は寸胴タイプと形状を区別して作成すれば、使用ミスを防げるでしょう。 法人銀行印を変更するには? ここでは法人銀行印を変更する際の手続き方法を紹介します。法人銀行印の変更は金融機関の窓口で行う必要があるため、事前の準備が必要です。 金融機関の窓口で変更手続きを行う 法人銀行印を変更する際は、金融機関の窓口で手続きを行う必要があります。変更時に必要なものは以下の通りです。 <必要なもの> 新しい法人銀行印 口座の通帳 キャッシュカード 代表者の身分証明書 基本的には上記のもので足りますが、金融機関によって必要なものは異なります。事前に問い合わせておくとスムーズに進むでしょう。 さらに、変更手続きは原則として会社の代表者が行わなければなりません。やむを得ない理由で代理人が変更手続きを行う場合は、委任状が必要になるケースが多くあります。こちらについても、事前に金融機関に問い合わせておくと安心でしょう。 法人銀行印をなくした場合はすぐに金融機関へ連絡する 万が一法人銀行印を紛失してしまい変更が必要となる場合は、すぐに金融機関へ連絡し取引を停止してもらいましょう。紛失した法人銀行印が他の者の手に渡り、悪用されるのを防ぐためです。 紛失した場合は、紛失届や改印届を提出するのが一般的ですが、金融機関では電話やインターネットで紛失にともなう利用停止手続きができます。紛失の場合はこれらを活用し、なるべく早い段階で利用停止するようにしてください。 古い法人銀行印の処分は厳重に行う 法人銀行印は、登録を変更すると新しい法人銀行印に効力が移ります。そのため、それまでに使用していた法人銀行印は効力を失います。 とはいえ、それで安心するのは禁物です。たとえ効力を失ったとしても、刻印されている名前がわかれば、悪用されたり模倣印鑑を作られたりするおそれがあります。 法人銀行印を処分する際は、印面が読み取られることのないようにしてから捨てるようにしましょう。具体的には以下のような工夫をすることをおすすめします。 <捨てる際の工夫> 印面をカッターなどで削る ライターなどを使って印面を焼く 印面の凹凸を接着剤で埋める 最適な方法は法人銀行印の素材によって異なります。印材に合わせて、上記のような工夫をした上で処分するようにしてください。 まとめ 法人銀行印は,会社実印と似た印面で併用することもできます。とはいえ、会社実印とは別に用意し、お金を管理する用途でのみ使用するのがおすすめです。 法人銀行印は、印面の書体・サイズなどに決まりはありません。しかし、偽造や悪用を防ぐために判別しにくい書体を選んだり、会社実印と区別するために少し小さめのサイズで作ったりするのが一般的です。 法人銀行印を変更する際は、金融機関の窓口で手続きを行う必要があります。登録変更後、古い銀行印は効力を失いますが、悪用や模倣印鑑の作成を防止するため、できる限り工夫をして捨てるようにしてください。

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法人の印鑑証明書の取得方法|コンビニでも取得できる?

法人の印鑑証明書の取得方法|コンビニでも取得できる?

公開日:2023.7.4 最終更新日:2024.11.1 法人が印鑑証明書を取得する方法は、法務局の窓口・郵送・オンラインの3つがあります。もちろん印鑑登録を行っていることが前提ですので、法人設立時は登記と同時に忘れずに登録するようにしましょう。また、印鑑証明書の取得には「印鑑カード」も必要となります。今回は、法人が印鑑証明書を取得する際に必要なものや手続き方法を詳しくご紹介します。 【前提】法人が印鑑証明書を取得するには印鑑登録が必要 前提として知っておくべき、法人が印鑑証明書を取得する際に必要な「印鑑登録」について解説します。登録手順、印鑑カードを取得する手順を知っておくことで、スムーズに手続きを進められます。 法務局に「印鑑届書」を提出する 法人の印鑑を登録する際は、法務局に「印鑑届書」を提出する必要があります。法人の設立登記と同時に登録するのが一般的です。 印鑑届書の提出時に持参するものは以下の通りです。 <届出に必要なもの> 会社実印(代表者印) 届出人の実印 3ヵ月以内に発行した届出人の印鑑証明書 法務局に備え付けられている印鑑届書に必要事項を記載し、上記のものとあわせて申請します。代表者本人が届け出る場合は印鑑提出者本人にチェックを入れ、本人の住所・氏名などを記入しますが、代理人が届け出る場合は、代理人の住所・氏名を記入します。その際、「委任状」と記載されている部分については、代表者本人の記入が必要です。 また、登録できる印鑑は1辺の長さが1cmから3cmの正方形である必要があります。これは商業登記規則第9条に定められているため、必ず守らなければいけません。さらに、印鑑は照合に適するものでなければならないとされています。印鑑作成業者に依頼して作成してもらったものであれば間違いないでしょう。 印鑑登録が済んだら「印鑑カード」を発行してもらう 印鑑登録が済んだら、次に印鑑カードの申請を行います。印鑑カードは会社設立時に必ず求められる手続きではないものの、法人の印鑑証明書を取得する際に必要となるため、忘れずに申請しておいてください。 「印鑑カード交付申請書」は印鑑届書とフォーマットが似ているため、同じように記入していけば問題ありません。代理人が申請する場合は、委任状欄への記入も忘れないようにしてください。提出後は数分〜数十分で印鑑カードが発行されます。 また、この印鑑カードの交付申請は郵送でも行えます。法務局のホームページに申請書があるため、そこから書類をダウンロードし、必要事項を記入し郵送してください。郵送で申請する場合は、返信用封筒や切手を同封する必要があります。 印鑑証明書を請求する際は、原則として代表者本人が手続きする必要があります。しかし、印鑑カードがあれば委任された代理人でも印鑑証明書を請求できるようになります。 法人の印鑑証明書の取得方法は3つ 続いて、法人の印鑑証明書の取得方法とそれぞれに必要なもの、手順を紹介します。事前にしっかりチェックし、スムーズに取得できるようにしておきましょう。 法務局で申請する もっとも一般的なのが法務局の窓口に直接行って取得する方法です。印鑑登録の手続きや印鑑カードの発行は、法人の本店所在地を管轄する登記所でしかできませんが、印鑑証明書の発行は全国どこの法務局でも手続きできます。 従来は特定の法務局でしか手続きができませんでしたが、現在は会社の所在地に関係なく、どの法務局でも請求できるようになりました。 近くの法務局は、以下のホームページで確認できます。 法務局>管轄のご案内 法務局で申請する際に必要なもの 印鑑カード 印鑑証明書交付申請書 手数料(450円分の収入印紙) 法務局での申請の手順 「印鑑登録証明書交付申請書」に必要事項を記載 決められた手数料分の収入印紙を貼り付け 印鑑カードとともに法務局の窓口に提出 法務局内に証明書発行請求機があれば、申請書の記入を省略できる場合があります。詳しくは最寄りの法務局の窓口まで問い合わせてみてください。 郵送で申請する 前述したように、印鑑証明書の交付申請は郵送でも行えます。「印鑑証明書交付申請書」に必要事項を記載し、印鑑カードや返信用封筒などを同封して郵送します。 大事な印鑑カードを同封する必要があるため、機密情報保持の観点から、郵送の際はセキュリティに気をつけたいところです。書留や配達証明などのサービス、追跡できる宅配便などを利用するようにしてください。 郵送で申請する際に必要なもの 印鑑カード 印鑑証明書交付申請書 手数料(450円分の収入印紙) 郵送用の封筒と送料 返信用の封筒と郵便切手 郵送での申請の手順 法務局ホームページから印鑑証明書交付申請書を印刷 申請書を記入、収入印紙を貼り付け 申請書・印鑑カード・返信用封筒と切手を封筒に入れ、法務局に送付 オンラインで申請する もっとも手軽に交付申請ができるのがオンライン申請です。オンラインで印鑑証明書の交付申請を行う場合は、前もって法人の電子証明書を取得しておく必要があります。電子証明書は発行に手数料がかかりますが、法務局に申請を行うことで交付されます。電子証明書を取得できていれば、「申請用総合ソフト」から印鑑証明書の交付申請を行うことが可能です。 初期設定として、ソフトのインストールや申請者情報の登録、電子署名をするために必要な電子証明書の取得をしておく必要がある点に注意しましょう。 オンラインで申請する際に必要なもの 電子証明書 印鑑カード(印鑑カード番号) 発行手数料(郵送の場合は410円、法務局の窓口で受け取る場合は390円) オンラインでの申請の手順 申請用総合ソフトをパソコンにインストールし、申請者情報を登録(※初回のみ) 「申請書の作成を行う」ボタンから該当する項目を選択 印鑑提出者の資格・氏名・生年月日、印鑑カードの番号を記入 交付方法を選択 「処理状況の確認」の画面を立ち上げ、申請書に電子証明書の「署名付与」を行う 処理状況表示画面の「納付」ボタンから、インターネットバンキングで手数料を支払う 法人が印鑑証明書を取得する際の注意点 最後に、法人が印鑑証明書を取得する際の注意点を説明します。個人の印鑑証明書の取得とは異なる部分があるため、事前にチェックしておいてください。 法人はコンビニで印鑑証明書を取得できない 個人の印鑑証明書は、コンビニでマイナンバーカードや住民基本台帳カードを使って取得できます。一方、法人の印鑑証明書はコンビニでは取得できず、法務局への交付申請書の提出が必要です。 方法によって取得までにかかる時間が異なる 法人が印鑑証明書を取得する際は、その手続き方法によって、取得までにかかる時間が異なります。 法務局の窓口であれば数分〜数十分程度、郵送であれば書類を投函した日から3〜4日ほど、オンライン申請を行った場合は受け取り方によって取得できるまでの時間数が異なるのが一般的です。 さらに、法務局での窓口で申請をする際は、法務局の業務時間の間に行かなければなりません。平日8時30分〜17時15分までが受付時間となっており、土日祝日や年末年始は稼働していないため注意が必要です。 まとめ 要点さえ押さえていれば、印鑑証明書の取得はスムーズにできます。法務局の窓口のほかにも、郵送やオンラインで印鑑証明書の交付を申請することも可能です。オンライン申請を初めて行う場合は事前に電子証明書の発行手続きを済ませる必要があります。慣れない場合は時間がかかってしまう可能性もあるため、最初は時間に余裕を持って行うようにしてください。 なお、印鑑証明書の発行のためには印鑑カードが必要です。印鑑登録をする際は、印鑑カードの交付申請を忘れずに行ってください。

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社判と社印の違いとは?実務で役立つ押印ルールを紹介

社判と社印の違いとは?実務で役立つ押印ルールを紹介

公開日:2023.6.5 最終更新日:2024.11.1 会社で使用する印鑑には、いくつか種類があります。しかし、「社判」と呼ばれたり「社印」と呼ばれたりしていて違いがわからず、困っている人もいるのではないでしょうか。 また、会社実印や銀行印、ゴム印など種類が多いうえに、押し方にもいろいろあり、それぞれの印鑑の違いや利用シーンがわからない人もいるでしょう。 そこで今回は、社判と社印の違いや社判の種類、社判の正しい押し方などについて解説します。 社判と社印の違い   「社判」と「社印」は字面が似ているため、「違いがよくわからない」「同じものでは?」と思う人も多いでしょう。社判と社印は同じ印鑑を指す言葉ではなく、以下のような違いがあります。  社判:会社で使う印鑑の総称  社印:会社名を彫った四角い印鑑(角印) つまり、社印は社判の一種です。ただし、社判・社印の定義は会社によって異なる場合があります。 また、社判にはさまざまな種類があり、書類によって押すべき社判の種類が異なるケースがあります。どの社判を押すのが適切かを事前にしっかり確認しておきましょう。 会社で使う印鑑(社判)の種類 社判には大きく分けて、「会社実印」「銀行印」「社印」「ゴム印」の4種類があり、それぞれデザインや用途が異なります。押し間違いを防ぐためにも、それぞれどのような印鑑なのかを覚えておきましょう。 会社実印 会社実印とは、会社名と代表者名が彫り込まれた丸形の印鑑のことです。「代表者印」「丸印」などと呼ばれることもあります。 法人登記の際に法務局で印鑑登録を行い、重要な契約を締結するときに用いる、会社にとって非常に大切な印鑑です。 一般的にサイズは18mm以上で、外枠には会社名、内枠には「代表取締役印」などと彫り込まれます。また、複製を防止するために、複雑なデザインにされていることが一般的です。 銀行印 銀行印とは、法人用の銀行口座を開設するときに、届出印として使用する印鑑です。手形や小切手を振り出すときなど、金銭のやり取りの際にも使用します。 会社実印と同じく丸形で、外枠には会社名、内枠には「銀行之印」と彫り込まれるのが一般的です。 会社実印を銀行印として使用することもできますが、会社実印と銀行印を併用すると紛失・盗難などの被害に遭ったときのリスクが上がります。 また、会社実印は原則として会社の代表者しか使用しませんが、銀行印は経理担当者なども使用することがあります。トラブル防止のためにも、会社実印と銀行印は分けておいた方が良いでしょう。 社印 社印とは、会社が発行する文書に使用する印鑑のことです。「角印」「認印」などと呼ばれることもあります。角型の印鑑に会社名のみが彫られていることが多く、会社実印や銀行印と比較してデザインはシンプルです。 契約書など重要度が高い書類には会社実印、見積書や請求書、領収書といった比較的重要度が低い書類には社印と使い分けている会社が多いでしょう。 ゴム印(住所印) ゴム印(住所印)とは、手書きでは時間がかかる事務作業の効率化を目的に使用されるゴム製の印鑑です。 会社実印や銀行印は、素材に木材や象牙などが使用されることが多いですが、ゴム印の土台にはアクリルやプラスチックなどが使われることもあります。 ゴム印はデザインの自由度が高く、細かな文字も印字可能です。そのため、多くの会社が住所を印字した「住所印」、年月日を印字した「日付印」など、さまざまなゴム印を活用しています。 必要に応じてゴム製のスタンプ部分を取り替えて使用できる、利便性の高いゴム印もあります。 契約書にはどの社判で押印すれば良い? 社判にはさまざまな種類がありますが、契約書に押す印鑑について法的な決まりはなく、どの社判を押印しても構いません。 ただし、重要な契約書には印鑑登録をしている社判を押印した方が良いでしょう。印鑑登録をしている社判であれば、契約締結の場に立ち会った本人が押印したことが証明しやすいためです。 もし契約書の種類や内容によって押すべき印鑑が決まっている場合は、登録済みの印鑑を押すことにこだわりすぎず、そのルールに従いましょう。 実務で役立つ社判の押し方 社判は「契印」「割印」「消印」など、押し方にもさまざまな種類があります。押し方の種類が多いので、それぞれの意味や正しい押し方がわからない人もいるのではないでしょうか。そこで、社判の押し方の種類と意味、正しい押し方についても解説します。 契印 契印とは、契約書が複数に渡る場合に、抜き取り・差し替えが行われておらず、各ページが問題なく連続していることを証明するために押すものです。 契約書のページ数が少ない場合は、全ページで見開きの両ページを跨いで、甲乙それぞれが押印します。 ページ数が多い場合は全ページに押印するのが大変なので、契約書を製本テープで袋とじにし、契約書と製本テープを跨いで甲乙それぞれが押印するのが一般的です。 契印に使用する印鑑には、署名欄に使用した印鑑と同じものを使用しましょう。同じ印鑑を使うことで、当事者が今回の契約を承認した証明になります。 割印 割印とは、同じ契約書を複数枚作成した場合に、それぞれが同一の書類であることを証明するために押すものです。 契約書の原本と写しをずらして並べ、各契約書を跨いで押印します。領収書のように切り取り線がある場合は、切り取り線を跨いで押印しましょう。 割印はあくまでも契約書が同一のものであることを示すものなので、署名欄に押印した印鑑とは異なる印鑑を押してもかまいません。 合わせて読みたい 割印の押し方とは?契約書に押す位置や失敗した場合の対処法を解説 消印 消印とは、収入印紙の再使用防止のために押すものです。契約書と収入印紙を跨いで押印し、使用済みの収入印紙であることがわかるようにします。 割印と同様、消印も署名欄に押印した印鑑とは異なる印鑑を使用しても問題ありません。また、契約当事者全員が消印を押印する必要はなく、誰か1人が押すだけで消印と認められます。 印鑑以外では、氏名や商号などのサインでの消印も可能です。ただし手書きで「印」と書いただけでは消印と認められません。書き方に悩む場合は、印鑑を使用した方が良いでしょう。 訂正印 訂正印とは、契約締結後に契約書の内容を訂正した場合に、訂正箇所に押すものです。訂正箇所を2重線で消し、同じ場所に押印します。 文言を追記したり、「〇文字削除、〇文字加筆」など訂正した文字数を記載したりする場合は、訂正箇所の近くに記載し訂正印を押しましょう。 なお、訂正印は署名欄に使用した印鑑と同じ印鑑を使用する必要があります。また、契約書が訂正されたことを承認した証明のために、契約当事者全員が押印しなくてはなりません。 合わせて読みたい 訂正印とは?訂正印の正しい押し方を解説 捨印 捨印とは、契約締結後に契約書の誤りが見つかった場合に、訂正することを認める意思を示すために押すものです。契約書が原本の1部だけしかないときなどに、捨印を押してスムーズに訂正できるように備える目的があります。 捨印は契約書上部の余白に押すのが一般的です。訂正があった場合は捨印の隣に訂正内容を記載します。 なお、捨印は訂正の権限を相手にゆだねるものであるため、安易に押すと重要な項目を書き換えられるリスクがある点に注意が必要です。 合わせて読みたい 捨印とは?その意味と押す際の注意事項を解説 まとめ 似たような響きの社判と社印ですが、社判は会社で使う印鑑の総称、社印は企業名を彫り込んだ四角い印鑑であり、社判の一種です。 社判には社印以外にもさまざまな種類があるため、各印鑑の意味や利用シーンを理解しておきましょう。社印の定義が会社によって異なることもあるので、事前に自社の社印の定義を確認しておくことも大切です。 また、社判は押し方にもさまざまな種類があります。押し間違いがないように、社判の押し方も覚えておきましょう。

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社印とは?角印や丸印との違いや使い方を紹介!

社印とは?角印や丸印との違いや使い方を紹介!

公開日:2023.5.12 最終更新日:2024.11.1 法人として扱う書類には、さまざまな印鑑が押されています。このうち、社印とはどのような印鑑を指しているのかをしっかりと理解しておく必要があります。また、社印以外の印鑑の種類や使い方なども覚えておかなくてはなりません。 今回は、法人が扱う社印について、角印や丸印との違いや使い方を紹介します。 社印とは会社名を彫った四角い印鑑のこと 社印とは、会社名を彫った四角い印鑑を指します。サイズが大きく、使用シーンも多いことから、実印と思われている方もいますが、会社の認印です。会社の実印(丸印)は代表者印とも呼ばれており、詳しくは後述します。 社印の主な使用シーンは、社内文書・見積書・請求書・領収書などです。業務で日常的に使われていることが分かります。 社印と似た言葉に「社判」があります。社判とは、会社で使う印鑑の総称です。社印・代表印・銀行印・ゴム印など、会社で使用されるすべての印鑑は社判に該当します。ただし、会社によっては特定の印鑑のことを社判と呼ぶケースもあります。 会社で使う主な印鑑の種類 会社で使う主な印鑑には、角印と丸印があります。ここでは、それぞれの印鑑の特徴を詳しく説明します。 角印 角印とは、文字通り四角い印鑑を指しており、社印と角印は同じ意味で使われます。法人が使用する角印(角判)には、一般的に会社名や屋号などが彫られているため、社印とも呼ばれているのです。 丸印 丸印とは、字のごとく丸い形をした印鑑を指します。印鑑は、以下のように2本セットもしくは3本セットで多く販売されています。 ・2本セット…実印+社印・3本セット…実印+銀行印(割印または住所印)+社印 丸印は、社印よりも法的効力が強い書類で使われます。主に使われる丸印は3種類あり、それぞれ以下のような特徴があります。 会社実印(代表者印) 社印の概要で少し触れたように、会社の実印は代表者印とも呼ばれています。設立登記の段階で、代表者が法務局に印鑑登録した印鑑を指しており、企業名と合わせて役職名が彫られていることが一般的です。 実印の大きさは「1辺の長さが1cm超かつ3cm以内の正方形に収まるもの」と定められています。設立登記以外にも、株券の発行・不動産取引・代表取締役変更など、会社における重要手続きに必要な印鑑です。 銀行印 銀行印は、銀行や信用金庫などの金融機関に届け出をしている印鑑です。法人銀行口座の新規開設や窓口での預金引き出し、手形や小切手の発行など、お金に関わる重要な手続きにおいて使用されます。代表者印は大きさが決まっていますが、銀行印のサイズに規定はありません。 会社実印と銀行印は分けて用意する必要があります。どちらも同じ丸印で、共通して利用できるものではありますが、紛失した際のリスクはとても大きなものです。会社として重要な手続きができなくなり、ビジネス上で大きな問題が生じてしまいます。 会社実印と銀行印は、必ず別々の印鑑を用意し、保管場所も分けることが大切です。 会社認印 3種類の丸印のうち、最も使用頻度が高い印鑑です。印面に会社名だけが彫られており、登録は不要です。 実印の使用場面を限定するため、実印を使わない重要書類への捺印や、社内決裁における役職印などで使われています。 社印の押し方 社印は会社の顔ともいえるため、丁寧かつきれいに押さなくてはなりません。加えて、書類の改ざんを防ぐためにも、正しい押し方を覚えておきましょう。 社印は、会社名・代表者の署名欄・住所などの一部に重ねるようにして押印します。そうすることで、書類の複製が難しくなり、偽造などの悪用を防ぐことができます。 署名欄付近にスペースがなければ、会社名もしくは代表者名の中央付近に押印します。押印場所に迷う場合は、過去に押印した社内書類や取引先の書類などを参考にすることをおすすめします。 押印するときは、捺印マットを使うときれいに捺印できます。朱肉を印鑑につけ過ぎないよう注意し、押すときは「の」の字を書くよう意識して適度な力加減を心がけましょう。 練朱肉・スポンジ朱肉のいずれを使う際も押し方は同様です。 社印を作成する際に意識する点 社印を作成する際は、サイズ・書体・素材の3つを意識する必要があります。それぞれのポイントについて、詳しく見ていきましょう。 ポイント 1.サイズ 社印のサイズに、特に規定はありません。一般的に使われているサイズは、21mmから24mm程度の正方形です。 角印のサイズは、15・18・21・24㎜の4種類です。大きいサイズはどっしりとした印象を与えますが、社名が短いと余白が多くなってしまいます。反対に、長い社名で小さな角印を作ると、字が読みにくくなってしまうでしょう。 上記の点から、社名の長さとバランスの取れるサイズを選ぶのがおすすめです。験担ぎとして、あえて大きいサイズの角印を選ぶ経営者もいるようです。 ポイント 2.書体 社印の複製を防ぐため、使われる書体は偽造や複製がしにくい書体を選ぶことが大切です。社員に使われる主な書体は、以下の3つです。 篆書体(てんしょたい) 篆書体は可読性が低く、防犯性が高い書体であり、社印に最も多く使われています。日本最古の印鑑とされる漢委奴国王(かんのわのなのこくおう)の金印や日本の紙幣にも使われており、中国から伝わった書体です。 篆書体で作られた印鑑は、印鑑の枠に文字が多く接触しており、衝撃が加わったり落としたりしたときでも、印鑑の枠が欠けにくい特徴があります。 吉相体(きっそうたい) 吉相体は「印相体」とも呼ばれています。篆書体よりさらに可読性が低く、独特な書体です。社印に使われることは多いものの、文字の特徴から実印登録をしようとすると許可されない場合もあります。 風水や易学でも用いられており、文字が八方に伸びていることから縁起を担いで選ばれるケースも多いです。篆書体同様、印鑑の枠に文字が接しています。 古印体(こいんたい) 古印体は、3つの中で最も可読性が高い書体です。アルファベットの社名でもなじみやすく、優しい印象を与えます。実印や銀行印の書体として使えるほか、認印としても使えることで、汎用性が高い書体です。押印したときに、陰影がきれいに出やすい点が大きなメリットです。 どの書体であっても、名前の最後に「之印」もしくは「印」と入れるのが一般的です。これはおくり字と呼ばれるもので、文字のバランスを取るために入れます。 上記の書体以外にも、近年ではデザイン性が高い書体も増えています。 ポイント 3.素材 社印は長く使うものであるため、素材も重視したいところです。主に以下の3つが使われていることが多いです。 チタン チタンは金属のひとつであり、耐久性が高く、傷がつきにくい特徴があります。ほかの金属類に比べ、朱肉がきれいに付く点が大きなメリットです。 水洗いができ、手入れも簡単なことから、長く使う社印の素材に適しています。ブラストチタン・ゴールドチタン・ブラックチタン・ジュエリーチタンなど、さまざまな種類があります。 黒水牛(くろすいぎゅう) 黒水牛は耐久性が高く、見た目も高級感があるため、社印の素材としてよく使われています。 ただし、直射日光や乾燥に弱い点がデメリットです。黒水牛を選ぶのであれば、保管する場所や方法に十分注意が必要です。 柘植(つげ) 柘植は、アカネ(海外産)と本柘植(国内・薩摩産)との2種類があり、チタンよりも価格を抑えられます。木製のため、縁欠けや摩耗などの経年劣化はあるものの、朱肉がきれいに浸透しやすく、味が出て縁起が良いといわれることも多い素材です。 合わせて読みたい 印材の種類 まとめ 社印は実印とは異なるものの、書類に押印する機会がとても多い印鑑です。これから社印を作ろうと検討している方は、今回紹介した内容を参考に、会社に合った社印を選んでみてください。

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会社設立で必要になる印鑑|種類や選び方・購入方法は?

会社設立で必要になる印鑑|種類や選び方・購入方法は?

公開日:2023.5.15 最終更新日:2024.11.1 会社を設立するときには、印鑑が必要です。しかし、会社で使用する印鑑には会社実印や銀行印など複数あり、どの印鑑を用意すれば良いのかわからない方も多いのではないでしょうか。 今回は会社設立の際に必要になる印鑑の種類や選び方、購入方法について紹介します。 会社設立で必要になる印鑑の種類 会社で使われる印鑑にはどのようなものがあるのでしょうか。ここでは会社設立の際に必要な印鑑の種類を紹介します。 会社実印(代表者印) 会社実印は、会社の印鑑証明用の印鑑です。契約や不動産取引、株式取引など会社にとって重要な場面で使用されることが多く、普段はあまり使用されません。 起業する際には、印鑑届書を法務局に提出し、登録するのが一般的です。以前は必須でしたが、最近では法改正により任意になりました。 すでに印鑑登録をしている企業の場合は、慣習からか、社名変更時に印鑑を登記することも多くあります。印鑑証明は契約や申し込みなどのときに求められることもあるため、持っておくと運営がスムーズにいくこともあります。 印影は、1辺の長さが1cm以上、3cm以内と決められているため、規定に則ったサイズのものを作成する必要があります。 銀行印 銀行印は銀行口座を開設するときに必要な印鑑です。会社実印と銀行印を併用することもできますが、紛失や悪用のリスクを考えれば、専用の印鑑を作った方が良いでしょう。 銀行印はお金の出し入れに必要な印鑑なので、紛失や悪用のリスクがないように選びましょう。 角印 角印は、請求書や発注書などに捺印する四角形の印鑑で「社印」とも呼ばれます。会社を登記する際に作成する方が多くいます。 最近では、請求書がデータ化されていることもあり、角印そのものを作成せずに、印影のデータだけを作成して、印鑑を電子化している方もいます。 請求書には角印を押さなければならないという決まりはありません。実際に、角印の代わりに会社実印を押す方もいます。 しかし、請求書は基本的に毎月各取引先に対して発行するもので、使用頻度が高いため、他人の目によく触れる印鑑に会社実印を使うべきではないという考えもあります。 ゴム印(住所判) ゴム印(住所判)は事務作業の効率化のために使用される印鑑で、会社名、代表者名、住所、電話番号などが記載されているものです。 すべての項目がひとつになっているパターンもありますが、それぞれの項目に分けて作成し、使用場面に応じて組み合わせを変えて使用するパターンもあります。 ゴム印(住所判)は「小切手判」ともいわれ、小切手に押すために必須でした。最近では、飲食店などで、領収書に押すために使われることが多いです。 ゴム印(住所判)は会社設立に必須ではありませんが、必要な項目を自身で書く手間を考えると、何枚も書類を作成する場合には効率的といえます。 【会社設立用】印鑑の選び方 会社設立で使う印鑑はどのように選べば良いのでしょうか。サイズや書体、素材など選ぶ要素はたくさんあります。ここでは、会社設立で使う印鑑の選び方を紹介します。 サイズ 会社実印は、直径18mmや21mmの丸印が多い傾向にあります。銀行印はそれよりも一回り小さく作ることが多いです。 それぞれの印鑑の大きさとしては、角印が一番大きく、次に会社実印、その次に銀行印の順で作成するのが一般的です。 見分けがつきやすいようにバランスが良い大きさで作成しましょう。 書体 印鑑の書体には、篆書体(てんしょたい)、吉相体(きっそうたい)、古印体(こいんたい)などがあります。よく使われるのは、篆書体(てんしょたい)と吉相体(きっそうたい)です。 篆書体は、日本銀行券(日本のお札)にも使われている書体で、判読しにくく、偽装もされにくいといわれています。 吉相体は、枠と文字が接している部分が多い書体なので、印影が欠けにくいです。可読性も低く、会社実印にも銀行印にも向いています。 古印体は読みやすい書体なので、日常的に使用する印鑑に使われることが多々あります。重要な書類に押すことが多い会社実印や銀行印などにはあまり使われません。 他社と重複したり、複製されたりするのを防ぐためにも、会社実印や銀行印には基本的に可読性の低い書体が用いられます。可読性が高い書体を使用すると、悪用されるおそれもあるので、注意しましょう。 会社実印の印影は一般的に二重の円になっていて、外丸に会社名、内丸に役職名が入ります。より複雑な印影にするためには、外丸を篆書体にして内丸を古印体にするなど、外丸と内丸で書体を変えるのもおすすめです。 素材 印鑑の素材もさまざまなものがあります。色や素材は好みで選んでも問題ありませんが、なるべく耐久性の高いものがおすすめです。一般的には、柘(つげ)や黒水牛、チタンなどが選ばれています。 柘(つげ) 柘は耐久性は低めですが、価格がリーズナブルなので人気です。印鑑にこだわりがない人は柘を選ぶ人も多いので、とにかく開業資金をできるだけ抑えたいという人は柘を選ぶと良いでしょう。 黒水牛 黒水牛は柘よりも耐久性が高く、高級素材ではありますが比較的安価です。ショップによっては、純天然黒水牛を扱っており、この世に二つとない特別な印鑑を作ることも可能です。 チタン チタンは、比較的新しい素材です。値段は高いものの、メンテナンスなしで長期間使用できます。使用回数による摩耗もなく、金属で重厚感もあるので、しっかりとした印鑑が作りたい人はチタンを選ぶと良いでしょう。 象牙 象牙も印鑑の素材として人気がありますが、生物保護の背景から使用を避ける動きもあり、希少価値がかなり高まっています。近年では、象牙に代わる素材として、マンモスの化石を扱っている会社も増加しています。 彩樺(さいか) 彩樺(さいか)は「アグニ」とも呼ばれ、柘と同じくリーズナブルな素材です。軽くて扱いやすいのが特徴です。また、素材に個性を出したい人は彩樺を選ぶケースがあります。木目が美しい素材なので、見た目重視の人にもおすすめです。 オランダ水牛 オランダ水牛も昔からの印材として有名で人気があります。茶色い柄が多いものと無地に近い白色の2つのランクが存在しており、茶色が少ないほど高級な素材です。模様がひとつひとつ違うので、好みの模様のものを選ぶと良いでしょう。 合わせて読みたい 印材の種類 会社設立に必要な印鑑を購入するなら 会社設立のときに必要な印鑑はどのように手に入れれば良いのでしょうか。購入する方法としては、インターネット通販と店頭での注文が考えられます。どちらもオーダーメイドになるため、印鑑ができるまでに時間を要するので注意しましょう。 インターネットでの購入は便利ですが、会社に関連する印鑑は長く使うものなので、実際に目で見たり、サンプルを触ったりして確かめた方がより安心です。予算や書体などの相談もできるため、店頭での注文が良いでしょう。 一つひとつ違うものをオーダーすることもできますが、法人用の印鑑をセット売りしているところもあります。使用頻度にかかわらず使用するものなので、一式セットで購入しておくこともおすすめです。 まとめ 会社設立のときに作成する印鑑にはさまざまな種類があります。用途によって印鑑も違うため、会社実印、銀行印、角印、ゴム印などの印鑑を用意しておくと良いでしょう。 印鑑の素材や書体にこだわるのもおすすめです。書体はもちろん、素材にも個性を出すことができるので、好きなものを選びましょう。 会社設立に必要な印鑑は一式セットで購入するのがおすすめです。長く使うものなので自分の目で確かめて選びましょう。

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