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思考整理におすすめのバレットジャーナル!おすすめの活用方法やメリットについて解説

思考整理におすすめのバレットジャーナル!おすすめの活用方法やメリットについて解説

公開日:2023.9.2 最終更新日:2024.11.1 バレットジャーナルが思考整理に良いと聞いたけど、どう活用していけばいいか悩んでいる人も多いのではないでしょうか? 2019年に発売された書籍『バレットジャーナル 人生を変えるノート術』をきっかけに思考整理に悩む多くの人に受け入れられて、浸透した「バレットジャーナル」 今回はバレットジャーナルノートの活用方法について解説していきます。 悩みやタスクで頭の中がキャパオーバーになっている人は、この記事を参考にぜひ始めてみてください。 バレットジャーナルとは? バレットジャーナルとは、デジタルプロダクト・デザイナーであるライダー・キャロル氏によって発案されたノート術のこと。 「短期・中期・長期」に分けて予定を書き出し、タスク管理の進捗を管理するシンプルな手法です。箇条書きを基本としているため、文章を書くのが苦手な人にも向いています。 実際、思考の整理や情報の整理、自分自身の生活や人生の見直しをするための「自分整理術」に良いと多くの人の共感を得ています。 バレットジャーナルノートの活用方法 バレットジャーナルノートは無限大ともいえるさまざまな活用方法があります。 中でも以下の4つがおすすめです。 スケジュール帳 To Do リスト バケットリスト(死ぬまでにしたい100のこと) 趣味管理ノート 順番に詳しく解説していきます。 スケジュール帳 バレットジャーナルノートにはデフォルトでスケジュール帳仕様のものがあります。 もしバレットジャーナルノートをスケジュール帳として活用するなら、マンスリースケジュールや年間プラン用に線が引かれたものがおすすめです。 もし気にいったものがなければ、手作りしていきましょう。その際には枠を書きやすいドットかマス目の罫線が引かれたもの、そして厚みがあり、表紙が丈夫なものを選ぶことをおすすめします。 To Doリスト To Doリストとしての使い方はまさにバレットジャーナルそのものです。あれこれと考えるのではなく、頭の中のタスクをバレットジャーナルノートに書き出していってみましょう。 もしできるなら先に触れたように「短期・中期・長期」で書き出すとより思考整理に繋がります。 バレットジャーナルでは、タスクの進捗を把握するための「KEY」というものを使用します。独自で使いやすく設定して構わないので、完了したら「×」、予定変更で先送りになったものには「>」など事前に決めておくと管理しやすくなります。 バケットリスト(死ぬまでにしたい100のこと) バケットリストを書き出してみても、忙しさなどさまざまな理由から実際に実行に踏み出せる人は少ないのではないでしょうか? 実現するには計画が重要です。ふんわりと考えているだけでは日々のやるべきことを優先し、バケットリストは後回しになってしまいます。 まずバレットジャーナルノートに100のリストを書き出します。そして、続きのページでリストを達成するための計画をそれぞれ立てていきます。期日や必要な予算などをできるだけ細かく記入しましょう。 達成した際には感想や思い出を書き込んでおくと、他のリストへの意欲も高まります。 趣味管理ノート バレットジャーナルノートは、旅行や読書、ガーデニングなど趣味の記録にもおすすめです。 これから訪れたい場所や読み終わった本の感想、植物の成長など好きなようにインデックスを作りまとめていきましょう。 趣味管理ノートは継続して1冊のノートを使う場合や色ペンを使うことが多いので、少し丈夫なタイプのバレットジャーナルノートを選ぶと長く楽しむことができます。 バレットジャーナルのメリット バレットジャーナルの主なメリットは以下の5つです。  ペンとバレットジャーナルノートがあればすぐに始められる  思考の整理ができて無駄な時間が減る  実行力が身に付く  自分だけのオリジナル手帳が作れる  自分の記録になる バレットジャーナルはノートとペンがあればすぐに始められます。 頭の中にあるすべてを書き出すことで思考の整理ができ、長々と悩んでいることの解決にも繋がりやすくなります。またやりたいことも書くことで叶えたい欲が高まり、実現しやすくなるのです。 バレットジャーナルを積み重ねていくとその全てが自分の記録になり、自身の成長も感じられて自己肯定感アップに繋がります。 バレットジャーナルが向いている人 バレットジャーナルは以下のような人に向いています。  育児や家事、仕事などマルチタスクを抱えている人  書き出して思考整理するのが好きな人  目標を達成したい人や計画を立てて実行したい人 書くことで思考が整理され、ストレスの軽減も期待できます。上記に当てはまらない人でもぜひ一度試してみてください。 バレットジャーナルのノートを選ぶときのポイント バレットジャーナルノートの種類は多く、どれを選べば良いのか迷う人も多いことと思います。バレットジャーナルノートを選ぶ際には以下の4つのポイントを見てみましょう。 サイズ(A6かA5がメジャー) 用紙の種類(ドット・方眼罫・罫線・無地) ページ数(1年使いたいなら150ページ程度は必要) ページ番号の有無 サイズは使いやすいのはA6かA5です。フリーに書いていきたいなら罫線なしが良いですが、基本的にはドットか方眼のタイプが使いやすくおすすめです。 日記帳やスケジュール帳代わりにするなら150ページ以上のものを選びましょう。タスク管理にはページ数があるものが便利です。 使用目的によっては、紙の質やデザインにこだわってみてもいいかもしれません。 バレットジャーナルにおすすめのノート 多種多様にあるバレットジャーナルノートからおすすめのものを3つ紹介します。 豊富なカラーバリエーションのバレットジャーナルノート「ロディア ゴールブック ロディアゴールブックの魅力はなんといっても豊富なカラー展開。ベージュやブラックのベーシックカラーの他にライラック、チョコレート、ターコイズなど可愛いカラーがいっぱい。 バレットジャーナルには欠かせないインデックスページや見開き半年分の年間ページもあり、バレットジャーナルの機能性にも優れています。付箋などの小物を入れられるポケット付きなのも嬉しいポイント。 https://www.wakibungu.com/c/note/rhodia-0032 バレットジャーナルノートの定番「ロイヒトトゥルム1917 アジェンダ ミディアム」 ロイヒトトゥルムは、バレットジャーナルノートで有名なブランドです。今回紹介のミディアムサイズの他に、ポケットサイズとスリムマスターサイズがあります。 ハードタイプのカバーと水濡れに強い紙が特徴で、長期間の使用や持ち運びしたい人に向いています。ページ数やインデックスページがあり使いやすいのも人気の理由です。 用紙の種類はドット・方眼罫・罫線・無地の4種類から選べます。 https://item.rakuten.co.jp/rinkydink/leuchtturmmidium/ 名入れもOK!かわいいバレットジャーナルノートなら「クオバディス ライフジャーナル」 見た目にもこだわりたい人におすすめのバレットジャーナルノートが「クオバディス ライフジャーナル」です。 今人気のくすみカラーで、表紙にはゴールドのプリント。そしてゴムバンドにもゴールドの刺繍が施されています。 中身はマンスリーページやウィークリーページがあり、スケジュール帳として使用するのに使いやすい仕様になっています。 https://www.wakibungu.com/c/note/quovadis-0036 バレットジャーナルノートを書くのにおすすめの文具 バレットジャーナルを楽しく続けるためのおすすめ文具を紹介します。 くすみカラーが可愛い!サクラクレパスのゲルインキボールペン 8色のカラーバリエーションを展開するゲルインキボールペン。柔らかな曲線とサクラの花の形にかたどりされた後端が、手元に置いているだけでも気分を上げてくれます。 ヌーディなシルエットが魅力ですが、専用のクリップをつけるとまた違った雰囲気になり文具好きの心をくすぐります。 専用リフィルもあり、繰り返し使用可能なボールペンです。 サクラクラフトラボ 005 サクラクレパス SAKURA craft lab 005 ゲルインキボールペン 【取扱い店舗限定品】 通販 文房具の和気文具 (wakibungu.com) 文字が書けるマスキングテープ デコレーションや強調におすすめなのがマスキングテープです。バレットジャーナルノートで使用するなら文字が書けるタイプを選びましょう。 シャープペンシルや水性ペンでも書けるマスキングテープは、何種類か手元に置いておくとバレットジャーナルノートを書くときに重宝します。 mt マスキングテープ 書く描くテープ 20mm×7m ペンや鉛筆で書けるテープ くすみカラー メモ 付箋 :mt40:ブックカバー・文具専門店 Bタウン - 通販 - Yahoo!ショッピング 【まとめ】バレットジャーナルノートは忙しい人や目標がある人におすすめ バレットジャーナルは思考整理におすすめされるノート整理術ですが、特に忙しい人や目標があり実現に向けて動きたい人に向いています。 バレットジャーナルノートはシンプルなタイプからスケジュール帳タイプに線が引かれているものまで、さまざまな種類が展開されています。 デザインも可愛いタイプからシンプルなものまで豊富なので、バレットジャーナルを続けたくなる自分好みのノートを選んでみるのも良いでしょう。 今の生活を改善したいと考えている人はお気に入りの一冊を購入して、バレットジャーナルにチャレンジしてみてください。

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会社を設立するためにやるべき事をリストアップ

会社を設立するためにやるべき事をリストアップ

公開日:2023.7.20 最終更新日:2024.11.1 会社の設立時には、やるべきことがたくさんあります。細かい事務作業や決めておくこと、用意するものなど一つひとつリストアップして押さえておかなければなりません。今回は会社を設立するときにやるべきことについて紹介します。 会社設立前に決定しておくべきこと 会社を設立するには登記が必要です。登記を行うためには会社の定款を作成しなければなりません。そのために、事前にさまざまな設立事項を決定する必要があります。ここでは、会社設立前に決めておくべきことについて紹介します。 会社名(商号)を決める 会社設立のためには、まず会社名が必要です。会社名は基本的に自由につけることができますが、見た人に誤解を与える会社名や有名企業と同じ会社名などは避けましょう。 例えば運送業ではないのに◯◯運送などという会社名にすることはできません。また、有名企業と同名だと詐欺と疑われるおそれもあるので注意が必要です。 本店所在地を決める 会社名を決めたら次は本店所在地を決めましょう。本店所在地は、自宅や賃貸オフィスなどに設定することが多いです。バーチャルオフィスやコワーキングスペースも本店所在地として認められることもあります。 コワーキングスペースの中には、住所を使わせてもらえないところもあるので、注意が必要です。 会社設立日を決める 会社設立日は始まりの日なので大切にする人が多いです。会社設立日は登記申請をした日になるので、とくにこだわりがない場合は自分が好きな日に法務局を訪れて構いません。しかし、登記を申請する法務局の業務外の日は登記申請ができないので、土日祝は不可です。 事業年度を決める 事業年度は、会社の決算を行う対象となる1年の区切りのことです。例えば決算月を3月と決めれば、事業年度は4月〜翌年3月の1年間となります。事業年度は自由に決められますので、都合の良い月から始めましょう。 事業目的を決める 事業目的を決めることは、会社設立にとって大切なことです。定款の事業目的に記載のない事業は行うことができないため、今後展開する可能性のある事業は、あらかじめ入れておくと良いでしょう。 資本金の金額を決める 次は資本金の金額を決めましょう。資本金は、初期投資及び半年分の運転資金を資本金として計上している会社が多いようです。 必要な資本金は1円以上と会社法で定められていますが、設立したばかりの会社の資本金は信用力に直結するので、極端に低いと融資などが受けられない可能性があります。融資を受けることを考えている場合は、相応の資本金を入れましょう。 発起人を決める 発起人は必ず定款に書かなければなりません。発起人とは会社を設立する人のことです。発起人の人数は定められておらず、個人だけでなく法人でもなることができます。 出資財産(現金・現物出資)を決める 出資財産も設立前に決めておきましょう。出資金は現金で準備するのが一般的ですが、現物による出資も可能です。現物の場合は、不動産や車、PCなど資産価値のあるものを出します。知的財産などの無形資産でも問題ありません。 発行可能株式総数を決める 発行可能株式総数は、会社設立後の資金調達を視野に入れ、高い上限の株式総数を決めることが可能です。定款に定めた発行可能株式総数を超えた株式を発行したい場合は、定款自体を変更する必要があるため、多めに設定しておくと良いでしょう。 役員構成を決める 役員構成を決めるのも会社設立には欠かせないことです。代表取締役、取締役、監査役などを決めましょう。 代表取締役は、取締役の中から決めなければなりません。取締役会がない会社は代表取締役を選出しないこともできます。定款に代表取締役を記載している場合、代表取締役を変更するときは、定款の変更も必要です。 取締役は、株式会社なら最低1人、取締役会を置く会社は最低3人選出しなければなりません。 監査役は、取締役会の監査と会計の監査が仕事です。監査役は、会社の種類によって設置しなくても良いケースもあるので注意しましょう。 取締役会を設置するか決める 株式譲渡制限会社に該当するときは取締役1人でも会社設立ができます。しかし、前述のとおり、取締役会を置くときは、3人以上の取締役と1人以上監査役の選任が必要です。取締役会を設置するかどうかも決めなければなりません。 取締役や監査役の任期を決める 取締役と監査役を置くことを決めた後は、任期を決める必要があります。取締役は原則2年、監査役は原則4年が任期となっているので、定款に記載しましょう。 登記手続きに必要なこと 定款に記載する内容が決まったら、次は登記申請手続きが必要です。登記のためにはさまざまな手続きが必要なので、漏れがないように進めましょう。 法人用の実印を作成する 法人にはさまざまな場面で印鑑が必要なので、まずは印鑑を作りましょう。法人の実印はもちろん必要ですが、ほかにも、銀行印、社印、ゴム印(社名や所在地、電話番号、代表者名などが入った物)も同時に作るのがおすすめです。 必要な印鑑を一気に作ってしまった方が、二度手間にならないので、設立前に段取りをしておきましょう。 印鑑証明書を取得する 印鑑証明書の取得も必要です。発起人の分だけでなく、会社設立時の取締役全員分が必要となります。ただし、取締役会を置くと決めた場合には、代表取締役の印鑑証明のみでOKです。 定款を作成し、認証を受ける 会社の基本の規則となる定款は、公証役場で認証をしてもらう必要があります。公証役場で認証の手続きをすると、5万円の認証費用と1枚あたり250円の手数料が必要です。 出資金(資本金)を払い込む ここまで終わったら、最初に決めた出資金を銀行口座に振り込みましょう。振り込んだら「払込証明書」を作成し、法人実印を押しておきます。 登記申請書類を作成し、法務局で申請する 最後は登記申請を行います。登記の申請に必要な書類は下記のとおりです。 ・設立登記申請書 法務局のサイトから様式がダウンロードできます。 ・定款(謄本) 謄本は1部用意すればOKです。 ・登録免許税納付用台紙 登録免許税の印紙を貼る台紙のことです。登録免許税は、15万円または資本金額に×0.7%をかけた費用のいずれか高い方の金額となります。金額分の収入印紙を購入し、この台紙に貼り付けて提出しましょう。 ・発起人決定書(発起人議事録) 発起人が、会社名や目的、本店の所在地などを決定したことを明記した書類です。 ・代表取締役の就任承諾書 代表取締役への就任を承諾したことを示す書類です。取締役が1名かつ代表を兼務している場合は必要ありません。 ・取締役の就任承諾書・監査役の就任承諾書 取締役と監査役に就任することを承諾したことを示す書類です。 ・取締役の印鑑証明書 取締役全員の印鑑証明書、もしくは取締役会を置く場合は代表取締役のみの印鑑証明書です。 ・印鑑届書 法人実印の届け出を行う書類です。 ・出資金の払込証明書 払込証明書は、振り込んだ通帳の表紙と裏表紙、払い込んだことがわかるページのコピーに、法人実印を押した払込証明書の表紙をつけて製本した書類です。表紙には、払い込んだ金額や株式発行数、本店所在地、会社名などを記載します。 上記の書類を揃えて法務局に提出しましょう。 会社設立後にすべきこと 会社の登記が終わっても、まだすべきことはたくさんあります。漏れがないように滞りなく行いましょう。 法務局で証明書を取得 登記事項証明書や印鑑証明書は、口座開設や年金事務所への届け出の際に必要なので、設立後になるべく早く取得しておきましょう。印鑑証明書発行には印鑑カードが必要です。忘れずに持って行きましょう。 銀行で法人口座開設 取引に必要な銀行口座の開設もいち早く行いましょう。法人口座は審査基準が厳しく、開設に時間が掛かるため、早めに準備をするのがおすすめです。 年金事務所への届け出 年金事務所への届け出は、会社設立から5日以内とされています。意外に時間がないので急いで届け出ましょう。 ハローワークへの届け出 従業員を雇用する場合はハローワークへの届け出も必要です。従業員を雇用した翌日から10日以内に手続きしましょう。 労働基準監督署への届け出 従業員を雇用する場合は労働基準監督署への届け出もしなければなりません。届け出の期限は従業員を雇用した翌日から10〜50日以内です。忘れないように、ハローワークへの届け出と同時に行うと良いでしょう。 税務署への届け出 税務署への届け出は、会社設立から1~3ヶ月以内です。法人税の申告などにも関連するため、早めに届け出ましょう。 都道府県税事務所への届け出 地域によって届け出の様式や期限が違う場合があるので注意が必要です。 市町村役場への届け出 市町村役場への届け出も地域によって異なります。まず市町村役場に提出義務があるかどうか確認してみましょう。 まとめ 会社設立は、決めることや官公庁に出す膨大な書類が必要となります。ひとつでも漏れていると、法令違反になったり、法務局で受け付けてもらえず希望の設立日がずれてしまったりする可能性も否定できません。設立時にはやることリストを作成して抜け目なく行いましょう。

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役職印とは?代表者印との違いや作成時のポイント

役職印とは?代表者印との違いや作成時のポイント

公開日:2023.7.18 最終更新日:2024.11.1 役職印は、会社名と役職名を刻印した印鑑で、書類に記載された内容の責任が誰にあるかを明確にする役割があります。役職印には「課長印」から「代表取締役社長印」までさまざまなバリエーションがあります。役職印のなかでも、代表者の役職が刻印され法務局に登録されたものは「代表者印」と呼ばれます。 今回は、役職印の主な特徴と役割、作り方などをご紹介します。 役職印とは? 役職印とは、会社での役職や所属を示すための印鑑です。社内文章や稟議書など決済を取るだけではなく社外の契約書などに押印されることもあります。 役職印の主な目的は、書類に書かれた内容を社内の誰が承認したのかを確認する、もしくは責任の所在は誰にあるのかを明確にするものです。社外と契約などを交わした場合は、たとえ代表取締役でなかったとしても、役職者がその契約事項の代理責任者として権限を有する者として効力を発します。 社内外において役職印の効力は強く、社内での重要な取り決めや大事な契約を交わす際に重要な存在となります。 代表者印と役職印の違い 代表者印と役職印はどちらも役職を刻印したものですが、それぞれで役割が異なります。状況に応じて使い分けることが必要です。 ここでは代表者印と役職印について解説します。 代表者印について 代表者印には、会社名と代表者の役職が刻印されます。会社設立の際に作成し、法務局で印鑑登録が必要です。会社の代表者が、対外的な契約や法的な手続き(不動産契約や連帯保証の契約など)を行う際に使用します。法的拘束力は高く、会社の意思決定をするためにはもっとも重要な役割を果たす印鑑です。 代表者印に多いのは丸形のタイプです。サイズやデザインに関する細かな規定はありませんが、会社を代表する印鑑なので印影が変わらない素材で作成する必要があります。会社内でも使用頻度が高いため長持ちする印鑑を選ぶことが大切です。 役職印について 役職印は、部長や支店長などの役職者が利用する印鑑です。会社名と役職名が刻印され、会社によって使用用途や役割に違いがあります。役職印の押印によって、それぞれの役職者が社内外の重要書類の内容に対する責任を証明します。 役職印はさまざまなバリエーションのある印鑑です。会社のみならず、個人事業や組合、NPO法人、理事会やPTAなどの組織も役職印を作成できます。 法務局への登録は不要なうえ、必ず作らなくてはいけない印鑑ではありません。とはいえ利用頻度が高いことから、作成している方は多くいます。 役職印の作り方 役職印を作るには、彫刻する文字・印鑑のサイズ・書体・印鑑の材質を検討する必要があります。刻印されたときに提出先の相手に見やすく、押しやすい質感であるかどうかも大切な要素です。 こちらの章では、役職印を作る際に重視するポイントについて解説します。これから役職印の作成を考えている方は、ぜひご覧ください。 彫刻する文字 役職印を作成する際は、まず彫刻する文字を決めます。印文は中文と回文に分けて刻印されます。印鑑の中央に印字されるのが中文、印鑑の外枠に中文を囲む形で書かれるのが回文です。 回文には会社名、中文には役職社名を2行ほどでそれぞれ刻印します。回文と中文を一目見ただけで、会社名と役職名が相手にはっきりと伝わる役職印を作ることが大切です。文字のバランスをよく見て、印鑑のデザインを考える必要があります。 サイズ 役職印で推奨されるサイズは、直径で約15〜16.5㎜、もしくは18mmです。代表者印や会社銀行印よりは、比較的小さいサイズの印鑑を選択するとバランスが良くなります。自社の取り決めに従った印鑑選びが必要です。 印鑑作成後は、社内での厳重な管理と定期的な印鑑のメンテナンスを行います。役職印の購入元の業者に確認して、交換や校正などのアフターフォローが必要になったら問い合わせると良いでしょう。 書体 役職印で使用されている書体には、下記の3つがあります。 篆書体(てんしょたい) 印相体(いんそうたい) 古印体(こいんたい) それぞれの書体の特徴について解説します。 篆書体(てんしょたい) 篆書体は、中国から伝えられたもっとも古い書体です。約2300年前の秦の時代に、始皇帝の命によって漢字をまとめ上げられて「小篆」という文字が誕生しました。象形文字をベースとしており、重厚感のある印影を作り出します。 日本銀行の紙幣やパスポート、個人の実印まで幅広いシーンで使われている書体です。法人関連の印でも、頻繁に使用されています。 印相体(いんそうたい) 印相体は、昭和初期に案が出された中心から八方になっている形の書体です。篆書体から進化した書体で、「吉相体」や「八方篆書体」ともいわれます。印鑑の枠部分に文字が接しているのが主な特徴です。 ほかの書体と比較すると可読性は低く、偽造や盗用防止に効果が高い書体といえます。印鑑の種類を問わず、幅広く使われる書体です。 古印体(こいんたい) 古印体は隷書体(篆書体を元にして簡略化された書体)を元にして作られた書体で、7〜8世紀頃に生まれました。日本古来の鋳造物によって作られており、独特の線のバランスや強弱ある文字を印影に映し出します。 可読性は篆書体や印相体よりも高く、偽造される可能性がある点がデメリットです。法的拘束力の高い役職印よりも、個人実印や銀行印に用いる方が向いています。 材質 役職印で選ばれる材質には、下記の4つがあります。 柘(つげ) 薩摩本柘 彩樺(さいか) オランダ水牛 印鑑の持ち運びや押しやすさが変わる点が素材の選び方のポイントです。こちらの章では、それぞれの材質の特徴について解説します。 柘(つげ) 柘は別名「アカネ」ともいわれる素材です。印鑑の上部を示す「アタリ」といわれる黒丸がついています。繊維分の密度が高く、硬くて粘りのある材質のため印鑑の彫刻には非常に適している材質です。捺印性も高く、さまざまなシチュエーションで重宝されています。 朱肉の油が染み込むと劣化してしまうため、長持ちさせるには丁寧に手入れが必要です。印鑑を使ったら、こまめに朱肉を拭き取れば長く保ちやすくなります。 薩摩本柘 薩摩本柘は、鹿児島県原産の柘を使った質の高い素材です。一般的な柘よりも繊維分の密度が高く粘り強さもあり、美しい木目を堪能できます。高級感ある美しいフォルムが特徴です。 乾燥には弱いため、乾燥による劣化を防ぐために専用の保管ケースを購入する必要があります。 彩樺(さいか) 彩樺は、真樺の天然木と樹脂を高圧加熱処理することによって作り出された素材です。ひび割れが極端に少ない天然木の美しい木目が、高級感を引き出してくれます。きめの細かい硬い材質で、丈夫な印鑑を作成可能です。 より丈夫で長持ちしやすい役職印を作成したいのであれば、彩樺を選択肢にいれても良いでしょう。 オランダ水牛 オランダ水牛は、主にオーストラリアや東南アジアなどの食肉牛の角を使用しています。朱肉がつきやすく、捺印のしやすさや丈夫さにおいても優れた材質です。淡色・純白・濃色など、カラーバリエーションも数多くあります。 オランダ水牛には、印鑑の頭頂部に芯持がついている高級品があります。水牛の角の中心部であったことがわかる白い点のような「芯持」がある印鑑は、耐久性が高くなるためひび割れを防いでくれます。 まとめ 役職印は、社内外で代表取締役以外の役職者が使用します。役職印の押印によって、書類内容の責任の所在を明示します。そのため、長持ちしやすくはっきりと押印ができるよう作成することが非常に大切です。 印鑑のサイズや印字する書体、印鑑の材質によって使い心地も変わります。経年劣化しやすい素材で作ると、ひび割れや欠けなどのダメージを受けて、印鑑が使用できなくなってしまう場合があるので注意が必要です。長く使えて、社内外の契約をスムーズに進めるためにも適した材質で役職印を作成しましょう。

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角印と丸印の違いとは?普段使用するのに適したのはどちらか

角印と丸印の違いとは?普段使用するのに適したのはどちらか

公開日:2023.7.13 最終更新日:2024.11.1 「法人印」といっても、形状や用途の違いによってさまざまな種類があります。ビジネスシーンでは、1社が複数の印鑑を使い分けるケースも少なくありません。法人印には大きく分けて「角印」と「丸印」があります。大事な場面で戸惑うことのないよう違いを理解しておくことが重要です。今回は、角印と丸印の違いについて解説いたします。 角印と丸印の違い 1.役割 角印は法人の認印に、丸印は実印に当たるものです。役割が異なるため、押印する書類にも違いがあります。ここでは法人印として使われる角印・丸印それぞれの役割を詳しくご紹介します。 角印:「法人の認印」にあたる 角印は会社印や社判とも呼ばれる角形の法人印です。印影が四角い形をしており、印面には会社名が記されています。領収書や請求書・見積書など、日常業務で頻繁に使用されます。個人でいうところの「認印」のような役割をする印鑑です。 会社設立の際には必要ないため、必ず作成しなければいけない印鑑ではありません。しかし 、領収書や請求書・見積書などの書類にきちんと角印が押印されていると、取引先や顧客からの信頼を得られやすくなります。 また、丸印との使い分けができ、丸印の使用頻度を減らすことにも役立つでしょう。角印は印鑑登録を行わないため、代表印として使用することはできません。 丸印:「法人の実印」にあたる 丸印は代表者印や会社実印とも呼ばれる、代表者としての意思表示を行うための法人印です。契約の締結や商業登記などの会社にとって重要な書類や、行政・官公庁への申請書類などに用途が限定されています。個人でいうところの「実印」のような役割をする印鑑です。 角印と異なるのは、商業登記法により、法人設立時に法務局に登録しなければならない点です。印鑑証明書によって登録された印鑑が本物であることが証明されるため、代表取締役を変更したり、官公庁の入札に参加したり、新しく株券を発行したりなど、重要な場面に限って使用されます。 丸印と混同されやすいものに、法人の銀行印があります。銀行印と丸印は、併用を避けた方が無難です。会社の契約とお金のやり取りについて明確に分けて管理するためにも、金融機関に届け出をする銀行印と、法務局に届け出をする丸印は分けて準備することをおすすめします。 角印と丸印の違い 2.印影 ここでは印影における角印・丸印の違いを紹介します。角印には社名や屋号が、丸印には社名と役職名が刻印されているのが一般的です。その名の通り角印は四角く、丸印は丸い形をしているので覚えやすいでしょう。 角印:社名や屋号を刻印 四角い形をした角印には、「〇〇株式会社」などの社名や屋号が刻印されるのが一般的です。印鑑ショップで角印を注文すると、文字数によっては会社名の末尾に「印」や「之印」という文字が入る場合があります。これはおくり字と呼ばれるもので、印鑑を押したときの文字のバランスを見て付け加えられるものです。 おくり字だけではなく、改行する位置も縦や横の文字数を考慮して作られます。もし改行の位置やおくり字の有無に希望がある場合は、念のため事前に伝えておくとよいでしょう。 また、いくら認印とはいえ、偽造されにくい書体を選ぶこともポイント。よく角印に採用される篆書体と吉相体の書体は偽造されにくいのでおすすめです。 丸印:社名と役職名を刻印 丸印の印影は、丸形で二重の円になっており、内側の枠に役職名、外側の枠に会社名が入るのが一般的です。個人名は不要で、会社名と役職名が入っていれば良いとされています。 内側に入る役職名は、株式会社であれば「代表取締役印」、合資・合名会社であれば「代表者印」、信用金庫であれば「代表理事之印」など、法人の形態によって変わります。 丸印は流出や偽造などで悪用リスクが高い印鑑のひとつでもあります。簡単な印面だと偽造・悪用のリスクがありますが、あまりに可読性の低い書体だと読むのが大変です。書体に規定はなく自由に選べますが、あくまでも社名や役職名が把握できる程度の印面で作成しましょう。 そもそも丸印は適切に管理するために、重要な場面以外では使わないようにできるだけ使用頻度を減らすことが大切です。 角印と丸印の違い 3.サイズ ここでは角印・丸印の一般的なサイズについて紹介します。角印には正式なサイズの規定はありませんが、丸印は法務局によって大まかにサイズが規定されています。角印や丸印を新たに購入する際はサイズにも注意が必要です。 角印:1辺20~30mm程度 角印には正式なサイズの規定はないため、会社の裁量によって適当な大きさで作成できます。一辺が20〜30mm程度の大きさで作成されることが多く、よく目にするのは1辺の長さが24mmの角印です。 主なサイズは21,24,27,30mmと準備されています。会社名や屋号の文字数に合わせて選ぶとよいでしょう。社名が10文字前後であれば24mm、15文字以上なら27mmあれば足りるとされています。 丸印:10mm以上30mm以内 丸印は法務局により、10mm以上30mm以内の正方形に収まるサイズと規定されています。直径18mmまたは21mmであるのが一般的です。21mmは大きめのサイズで、印鑑を押したときにしっかりとした印象があります。風格を求める場合は21mmの丸印がおすすめです。 また、丸印には天丸タイプと寸胴タイプの2種類の形状があります。天丸タイプは法人印として定番の形。蓋つきで印面を保護できるほか、風格や重圧感があります。寸胴タイプは個人印と同じシンプルでスマートな形状。天丸タイプと比べてリーズナブルに購入できます。本体の形状は特に規定がないため、好みの方を選んで問題ありません。 角印と丸印の違い 4.押し方 角印・丸印は、押し方にも違いがあります。どちらも法律で定められているわけではありませんが、一般的とされる押し方があります。ここでは、角印・丸印それぞれの押し方を解説します。 角印:文字と印影が重なるように押す 角印の押印位置に正式な規定はありませんが、書類の会社名や代表者名が記載された箇所に重なるように押印するのが一般的です。 押印位置が決まっていないとはいえ、統一感なく押印するのは相手にあまり良い印象を与えません。記載文字の右側に、最後の文字と印影の中心を重ね、バランスを揃えるようにして押印しましょう。文字に重ねるように押印することで、書類の偽造や悪用を防止する役割があります。 丸印:文字と印影が重ならないように押す 丸印は 、契約書などの末尾にある会社名や住所・氏名などの右横に押すのが一般的です。角印と異なり、会社名や会社住所と重ならないように押印します。 署名に重ねるように押印したからといって問題はありません。しかし、押印された印影が正しいものかどうかを印鑑証明書と照合するため、できるだけ被らないように押す方が良いとされています。 書類に「印」という文字が記載されている場合は、「印」の文字の上に丸印を押印することが一般的です。また、角印と丸印の両方を押印する場合は、会社名や住所が記載されている部分の中心に角印を、文字の右横に丸印を押印するようにしましょう。 まとめ 角印は法人の認印、丸印は法人の実印のような役割があります。角印は請求書や見積書などの簡易的な書類に、丸印は契約書や商業登記など重要な書類に用いられるのが一般的です。 それぞれ用途が異なるうえ、サイズや形状、押し方にも違いがあるため、正しく理解しておくことが大切です。

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