印鑑マットがないときに代用できるアイテム!失敗せずに押印するコツも解説

印鑑マットは、印影を綺麗に出すために必要なアイテムです。しかし、いざ印鑑を押すときに、印鑑マットが手元にない場合も考えられます。印鑑マットを使用して押印するのがおすすめです。とはいえ、印鑑マットをすぐに用意できないときは、どうすれば良いか気になる方もいるのではないでしょうか。

今回は、印鑑マットがないときに代用できるアイテムをご紹介します。

印鑑マットの代用品として使えるもの5選

印鑑マットは、押印時に紙の下に敷いて使うマットです。印鑑マットは、劣化しにくく、紙がすべりにくい、本革やフェイクレザー、天然ゴムなどで作られています。テーブルの上でそのまま押印するよりも、印鑑マットを使用したほうが綺麗に印影を残せます。

ゴム印に印鑑マットは不要ですが、実印や銀行印、会社の角印など、天然木や水牛、金属など硬い素材の印鑑には必要不可欠です。

しかし、印鑑マットが手元にないときに押印が必要になるケースもあるのではないでしょうか。ここでは、印鑑マットの代用品として使えるアイテムを5つ紹介します。

マウスパッド

マウスパッドは、パソコンがある場所なら大抵用意できるものなのでおすすめです。マウスパッドを使用する際は、適度な弾力と厚みがあるものを使うことがポイントとなります。デスクマットよりも柔らかいマウスパッドを使用したほうが良いでしょう。

表面が滑りやすい素材のマウスパッドを使うと、印鑑が滑って上手に押せない可能性があります。クッション性が高く、表面が滑りにくい素材のものがベストです。

本・ノート・メモ帳

本やノート、メモ帳もすぐに用意できる、どこにでもありそうな代用品です。マウスパッドと同じく、適度な弾力・厚みがあるものを選ぶと良いでしょう。3~5センチくらいの厚みがあると、印鑑マットのように綺麗な印影を出すことができます。

代用品として使用するときは、開いて使うのがおすすめですが、開いた場合になるべく平らになるように固定することがポイントです。滑らないように注意しながら押しましょう。

コースター・鍋敷き

自宅によくある代用品としては、コースターや鍋敷きもおすすめです。その場合は、コルクや革、シリコン、ゴムなどの素材が押印に適しています。これらの素材は適度な厚みと弾力があるため、綺麗な印影が出るでしょう。

ただし、表面に凹凸があるものや、布素材は避ける必要があります。平らになっているものを探してみましょう。

ティッシュペーパー

どこにでもあるもので代用するなら、ティッシュペーパーを使うのもおすすめです。1枚で使用すると薄すぎるので、重ねたり折りたたんだりして厚みとクッション性を出すと良いです。ティッシュペーパーを使用すれば、押印後に印鑑を拭くこともできて一石二鳥です。

スマホケース・タブレットケース

スマートフォンのケースやタブレットケースは、中身のスマートフォンやタブレットを含むと適度な厚みがあるため、代用できる場合があります。その場合は、表面に凹凸があるケースは避け、平らなもののみを使用しましょう。

代用する場合は、適度な弾力がある革やシリコンなどの素材がおすすめです。

そもそも印鑑マットの役割とは

そもそも印鑑マットはなぜ必要なのでしょうか。印鑑マットがなくても工夫次第で印鑑を綺麗に押すことはできますが、大事な書類に印鑑をより適切に押すためには印鑑マットが必須です。

硬い机で印鑑マットなしで押印すると、均等に力が伝わらず印影がかすれてしまう場合があります。それによって印影が不鮮明になってしまうと、公的書類が受理されないこともあるのです。

重要な書類の印影にかすれや欠けがあると、印鑑証明を添付しても意味を成しません。銀行など金融機関の届け印も、印影が鮮明でなければ取引きができません。そのため、印鑑マットは必要不可欠となります。

印鑑マットと合わせてチェックしておきたい印鑑を綺麗に押すコツ

印鑑マットは、印鑑を綺麗に押すために必要な道具であり、ポイントです。ほかにも、綺麗に押印するために気をつけるべき注意点があります。ここでは、印鑑マット以外で押印時に気をつけるべきポイントについて解説します。

朱肉は薄く均一につける

印鑑を綺麗に押すには、朱肉のつけ方も重要です。軽く優しくたたくように朱肉の上で印鑑をバウンドさせて、朱肉をつけましょう。印鑑を朱肉に押しつけすぎないことが大切です。力をコントロールするために、朱肉を手に持って印鑑をポンポンと跳ねさせましょう。

角印などの大きな印鑑を押すときは、全面にまんべんなくつくように、特に念入りにポンポンとたたく回数を増やして朱肉をつけます。ムラなくつくように意識しなければなりません。また、強く押しつけると朱肉の油分が浮き出て、印影が滲んでしまうため、注意が必要です。

印鑑の向きを確認する

印鑑を正しい向きで押すために、押す前に印鑑の上下左右の位置の確認は大切です。印鑑によっては、上になる方に印がついている場合もありますので、印の有無も合わせて確認しておきましょう。

印鑑を持つときは、人差し指と親指、中指の3点で印鑑を支えると、安定した状態で押印できます。

「の」の字を描くように押す

印面を紙に押しつけたら、ただ上から力を加えるのではなく、「の」の字を描くように力を加えると、隅々まで均等に力が行き渡ります。ただ上から力を加えるだけだと、端の印影が欠けたり薄れたりしてしまう恐れがあるので、必ず「の」の字を描くように押しましょう。

また、印鑑を紙から離すときは、素早く真上に持ち上げるのも綺麗な印影をつくるコツです。少しでも印鑑を紙上で引きずると、印影がこすれてしまうので注意しましょう。

押印したら朱肉を拭き取る

押印時だけでなく、押印後の印鑑のケアも必要です。押印したらその都度、朱肉を拭き取る必要があります。朱肉を拭き取るときは、ティッシュペーパーやガーゼなどを使用するのがおすすめです。

印面が汚れたまま時間が経つと、乾いたインクの汚れが溝に溜まり、次に必要になったとき、綺麗に押すことができません。また、朱肉が乾ききらないうちにしまってしまうと、印面にゴミの付着も考えられるため、印鑑に朱肉がついたまま保管するのは避けるのがベストです。

印鑑を長持ちさせるためにも、押印後は毎回朱肉を拭き取りましょう。

印面を傷つけない

印面はとても繊細です。そして、長く使用している印鑑であれば、材質によって、朱肉に含まれる油分が印材に染み込み、欠けやすくなっています。

印面に傷がつくいたり、欠けたりすると印影が変わってしまうので、銀行で印鑑の照合ができずにお金が引き出せない、印鑑証明で本人確認ができないなどのトラブルも生じかねません。

印鑑は、印面に傷がつかないようにケースなどに入れて保管するのが鉄則です。印面に朱肉やホコリなどが詰まっている場合は、専用のブラシを使うか、使い古した歯ブラシなどを利用して除去しておきましょう。

ブラシで掃除をするときは、印面に傷がつかないように、軽い力で慎重にゆっくり取り除きます。印面を傷つけないように、大切に扱うことが綺麗に印鑑を押す基本です。

朱肉のメンテナンス

綺麗に印鑑を押すには、使う印鑑だけでなく、朱肉のメンテナンスも大切です。朱肉も使っているうちに劣化するので、メンテナンスをしてコンディションを整えておきましょう。

朱肉には大きく分けて、練朱肉とスポンジ朱肉の2種類があります。練朱肉は印泥とも呼ばれ、粘土のようなものになります。スポンジ朱肉は布やフェルト、スポンジにインクを染み込ませたものです。

練朱肉もスポンジ朱肉も、しっかり蓋をしていないと乾燥します。長年使っている朱肉や、逆に何年も使っていない朱肉は、印泥が固くなっていたり、インクが乾燥していたりする場合もあり、印鑑につきにくくなります。

重要な書類に押印する際には、朱肉の状態を確認し、試し押しをして確認しましょう。劣化した朱肉では、印影にムラができてしまう恐れがあるので、大切な書類には新しい朱肉を用意するのが理想的です。

また、朱肉の布地が毛羽立っていたり、膨らんで破れそうになっていたりするときは朱肉の交換が必要となります。朱肉の状態によって印影が綺麗に出るかどうかが決まるため、朱肉のメンテナンスと新しいものの準備を欠かさないようにしましょう。

まとめ

印鑑マットは綺麗な印影を押すために必要なものです。しかし、手元にない場合は、マウスパッドやノート、メモ帳など厚みと弾力が十分にあるもので代用できます。また、綺麗な印影を押すためには、日ごろから印鑑と朱肉のメンテナンスを欠かさないことも大切です。