実印を作成するとき女性が知っておきたいポイントとおすすめのサイズを解説

実印は、大切な契約や不動産など高額な取引の際に使用する印鑑です。男女関係なく作ることができますが、結婚や離婚などで苗字が変わる可能性がある女性は、印鑑を作るときにいくつか注意点があります。

また、印鑑のサイズも男性用とは異なるものを作ることが多いので知っておいて損はないでしょう。今回は、実印作成時に女性が知っておきたいポイントとおすすめのサイズについて解説します。

女性で実印の作成が必要になるタイミング

女性は、どのようなタイミングで実印を作成するのでしょうか。一般的には、苗字が変わる結婚するときが最も多いタイミングです。

もちろん、結婚前でも実印の作成はできます。しかし、フルネームで実印を作成すると、結婚して苗字が変わった後に印鑑登録の変更が必要となり、お金と時間が余分にかかってしまうので注意が必要です。

女性が実印を作るタイミングとしては、就職するときも適しています。就職したあとは、高額なローンを組んだり、法的な手続きをしたりする機会もあるため、作っておくと安心です。

また、結婚前に実印を作成する場合は、名前のみの実印を作成すると良いです。実印はフルネームで作成しなくても良いので、どうしても結婚前に作る場合は名前での作成をおすすめします。

女性が実印を作成するときにおすすめのサイズ

女性用の実印のサイズには明確な規定はありません。実印のとして登録できるサイズであれば、どんなサイズでも作成可能です。

一般的には、女性の実印のサイズは15.0mmまたは13.5mmが定番とされています。男性の実印は16.5㎜が定番なので、それよりも小さいサイズで作られる方が多いのです。また、大きい印鑑は縁起が良いと考える方もいるので、15.0㎜の印鑑は人気があります。

自分が持っている印鑑とのバランスを考えて作るのも良いです。印鑑は、実印が最も大きく、その次に銀行印、認印を一番小さく作ることが多いので、ほかの印鑑をすでに持っている場合は、大きさのバランスを見て決めるのもおすすめです。

フルネームで実印を作成するときは15.0mmをおすすめします。画数や文字数が多くなるので、ゆとりのある作りになるように大きめのサイズで作りましょう。

女性の実印として人気の書体

実印を作成するときは、書体にも気をつけなければなりません。セキュリティの観点からも、なるべく複雑な書体を使うのがベストです。可読性が低い方が模倣されにくいため、なるべく複雑な書体を選びましょう。

女性の実印の書体には「吉相体」がおすすめです。吉相体は、枠へ向けて文字の線が八方へ伸びており、末広がりのさまから、縁起が良い書体として知られています。可読性が低く偽造されにくいため、重要な契約に使われる実印には最適です。

吉相体はひらがなの名前でも、印鑑に適した複雑な文字にできます。実印らしくデザインできますので、ひらがなの名前の方は吉相体を選ぶのがおすすめです。

吉相体のほかには「てん書体」も可読性が低いので安心して印鑑登録ができます。日本のお札にも使われている書体なので、親しみが湧きやすいのではないでしょうか。

また、「てん書体細字」はてん書体をベースにしながらも、文字の線がより細く、やわらかい印象を与えるのが特徴の書体になります。文字の線が細いため、名前の字画が多い場合でも、枠内がごちゃごちゃせず、すっきりと軽やかな印影になり、女性に人気の書体です。

女性が実印を作るときのポイント

女性が実印を作るときには、いくつかのポイントがあります。そう何度も作る機会のない実印なので、ここで紹介するポイントを押さえながら唯一無二の大切な実印を作ってはいかがでしょうか。

ここでは、女性が実印を作るときのポイントを4つ紹介します。

実印の適正サイズの選び方

女性だけに限りませんが、実印は作っただけでは意味がありません。自治体から「印鑑登録証明書」を発行してもらい、それが本人のものだと証明される必要があります。そのための手続きとして、役所の窓口で実印や本人確認書などを提示して、印鑑登録の申請をしなければなりません。

印鑑登録ができる実印のサイズは、自治体ごとに決まっています。自治体によって異なりますが、8mmの正方形よりも小さく、25mmの正方形よりも大きいものは登録できないのが一般的です。

印鑑登録の際は、自治体が指定するサイズから外れない印鑑を用意しなければなりません。まずは自分が登録したい自治体で登録できる印鑑のサイズを調べてから、実印を作成しましょう。

印面はフルネームでの作成が多い

認印や銀行印は苗字で作成する方が圧倒的に多いのですが、実印の場合はフルネームで作成する方が多くなっています。苗字だけでは、同じ苗字の方と似たような印影になってしまう恐れがありますが、フルネームになると文字数や画数が増え、より複雑な印影になるのです。

実印は、大切な取引に使用する印鑑であるため、セキュリティ面を気にする必要があります。印鑑の偽造や複製を防ぐためには、フルネームの印鑑の方が、安全性が高いのです。

また、苗字のみの実印を作成すると、家族と似た印面になってしまう場合もあります。印材も同じであれば、どちらが自分の実印か分からなくなってしまうかもしれません。自分だけの唯一無二の印鑑になるので、フルネームでの作成がおすすめです。

下の名前のみでも問題ない

日本では、結婚の際に夫婦の苗字を統一する必要があり、苗字を相手に合わせて変えることが多いのは女性側です。そのため、女性の場合は、フルネームや苗字ではなく、下の名前のみで実印を作るのも良いでしょう。

下の名前で作ると、一生使い続けられることが大きなメリットです。引越しによって、再度印鑑登録の申請をする必要はあっても、実印自体を作り直す必要はないので、一生大切に使うことができます。

ただし、他人と被りやすい苗字や名前の方は、偽造や複製を防ぐためにもフルネームでの作成がおすすめです。フルネームは名前のみの印影よりも複雑になり、複製されにくくなります。

また、印鑑登録の際、既に似た印影が登録されていると、登録できません。完全機械彫りなら、作り直しになってしまう可能性もあるため、よく検討しましょう。

縦書き・横書きはどちらでも良い

実印は、縦書きでも横書きでも良く、基本的に決まりはありません。女性の実印の一般的な作成方法は、縦書きが多くなっています。銀行印は上からのお金を受け止めるといった縁起担ぎで横書きが多いため、区別をつけるために実印は縦書きという方も多いのです。

実印でも験を担ぎたい方は、横書きにすると良いでしょう。名前のみで印鑑を作る場合は、横書きのほうが、バランスがとりやすいのでおすすめです。

印鑑の文字の方向については、決まりやマナーは特にないので、自分の好みで選んでも問題ありません。一生に何度も作る印鑑ではありませんので、じっくり考えて後悔のないような印鑑を作りましょう。

女性向けの実印を作成するならサンビーをご利用ください

実印や印鑑を購入するなら、印鑑専門店に相談するのがおすすめです。サンビー株式会社は、印鑑に関する知識や豊富な経験を持っています。手彫り仕上げをメインに作成することが可能です。

女性におすすめのサイズで印鑑を作ることもできるので、女性の方も安心して当社にご相談ください。

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まとめ

女性が実印を作るときは、サイズや書体など気をつけるべきことがいくつかあります。実印はフルネームで作るのが一般的ですが、結婚や離婚で苗字が変わる可能性がある女性は、名前だけで作っておくのもおすすめです。