実印の料金相場はどれくらい?比較ポイントや費用を抑える方法を紹介

実印は、重要な契約や高額な取引の際に使用される大切な印鑑です。印鑑証明書と合わせて本人であることを証明するものなので、大量生産されている印鑑の使用は避けるのがベストです。

では、実印はどの程度の料金で作れるのでしょうか。今回は、実印の料金の相場や比較するポイント、費用を抑える方法について解説します。

実印の料金相場・価格が決まるポイント

実印を作成するときは、さまざまな価格帯のものの中から選ぶことになりますが、実印の料金はどのように決められているのでしょうか。ここでは、実印の料金相場と価格が決まるポイントについて解説します。

作り方

実印は、印面が「手彫り手仕上げ」か、「機械彫りのみ」か によって値段が変わります。手彫りの方が、手間がかかっている分、金額が高くなります。

実印を作るなら、手彫り手仕上げのものがおすすめです。機械彫りは、同じ苗字の人と同じ陰影になるため実印にはおすすめできません。偽造防止という意味でも、同じものはふたつとない手彫り仕上げの印鑑を使用するのが良いでしょう。

サイズ

サイズは、印鑑登録の規定に当てはまるものであればどんなサイズでも構いません。実印の大きさは自治体によって微妙に異なりますが、8mmの正方形よりも大きく、25mmの正方形よりも小さいものと規定しているところが大半です。

その決められた大きさの中であればどんなサイズでも問題はありませんが、一般的には男性用と女性用でサイズを分けることを勧められます。男性用の実印は16.5mm、女性用の実印13.5mmや15.0mmなどで作ることが多いため、男性用のほうが、金額が高くなることが多いです。

彫る文字数に関しても、苗字が2文字、名前が3文字だとすると、文字数が多くなるほど金額も高くなるのが相場です。

また、女性は結婚や離婚などで苗字が変わることを想定して名前のみで実印を作る人もいます。

購入場所

実印を店舗で購入するかネット通販で購入するかによっても相場は変わります。一般的にネット通販のほうが安いイメージがあるかもしれませんが傾向にありますが、材質やサイズなどを実際に手に取って確認したい場合は店舗で購入するのがおすすめです。

納期や配送日

納期や配送日は、即日作成や短納期での納品が必要な場合は追加料金が発生することもあります。

納期や配送日を早めるために追加料金が発生する場合は1,000~3,000円程度かかります。余裕を持って注文することで、追加料金の発生を防げるので印鑑を作成する際は早めに納期などを確認しましょう。

【素材別】実印の料金相場・平均価格

実印は、作り方やサイズ、購入場所によっても金額が変わりますが、素材によっても大きく異なります。印鑑を作るときは、さまざまな素材の中から好きなものを選ぶことが可能です。ここでは、素材別の実印の料金相場を解説します。

チタン

チタンは耐久性・耐熱性に優れており、お手入れもしやすいことで人気があります。水洗いしても大丈夫なので、いつでも綺麗な状態の印鑑を使用することが可能です。

また、重量感があるので法人の実印として使われることも多くなっています。最近では、デザインのバリエーションも多い上に個性が出しやすいと個人印としても人気です。価格の相場は15,000円前後となっています。

彩樺

彩樺は、木材を高圧加熱処理している耐久性の高い素材です。硬度が高いのでひび割れしにくいという特徴もあります。木目が美しい見た目なので、女性にも人気の素材です。

地球の環境問題を発端として開発された素材なので、環境に配慮したアイテムが欲しい人にもおすすめします。値段相場は15,000円前後~20,000円とやや高めが相場です。

柘(つげ)

柘は木材でできており、コスパが良い素材です。朱肉が印面にしっかりとつくので、押印がしやすくなっています。値段の相場も5,000円前後と非常にリーズナブルなので、木材の質感が好きな人にはおすすめです。

ただし、木材である性質上、朱肉の水分を吸いやすく、もろくなってしまうというデメリットもあります。

黒水牛

黒水牛は、実印に使う素材の中で最もポピュラーな素材となっています。耐久性にも優れており、漆黒の色味が秘密を守るイメージがあるので験を担ぎたい人にもおすすめです。値段は5,000円前後が相場となっています。

黒水牛の中には「純天然黒水牛」といって、通常のものよりも透明度が高く、縞模様が美しく出ている素材もあるので、より高級感が欲しい人は純天然黒水牛を選ぶのも良いかもしれません。

牛角

牛角は牛の角を加工した素材で、角のランクによって相場が変わります。角の芯の部分になるほど色が薄く、希少価値が上がり、値段も高くなっていくのです。数が少ない上に透明度が高く美しい素材は「純白」と呼ばれ、高級品となっています。

芯の部分になればなるほど耐久性にも優れており、男女問わず人気です。

琥珀

琥珀は太陽の石とも呼ばれる高級素材で、素材自体の耐久性は高くないものの、加工によって耐久力は問題ないレベルに上がっています。しかし、取り扱いには注意しなければなりません。

その見た目の美しさから、女性人気が高い素材です。高級素材のため値段相場はやや高めで10,000円前後となっています。女性へのプレゼントとしても人気が高いです。

象牙

象牙は、実印に使われる素材の中でも最高級と言われている素材です。値段相場は3~5万円前後とほかの素材よりも群を抜いて高額となっています。

象牙の中でも、「芯持ち」「横目芯持ち」といわれているものは、象牙の中心部を使ったものを指し、他の部分の素材よりも高級品です。硬度が高く、きめも細かいので美しさも併せ持っています。

象牙は、朱肉がつきやすいので捺印性も高く、大切な実印だからこそ象牙を使いたいというニーズも多いのです。

実印の値段相場を比較する前に知っておくこと

実印は、使用頻度は高くないものの、非常に大切な場面で使用することが多い印鑑です。実印を契約や公的な場面で使用するためには、役所での印鑑登録が必要であり、これとあわせて公的に身分を保証する役割を果たしています。

個人の実印の使用シーンは、車や家の購入、ローンの契約、保険金の受取など、多額の取引をする際の契約が大半です。法律上の手続きにも使用しますので、銀行印や認印と比べると絶大な効力を持っています。

押印する機会は少ないものの、大切な場面で使用するものなので、単に安いものを選ばず納得できるものを作成して購入することが大切です。

実印は大切なものだから、と高級かつ丈夫な素材を使って納得のいくクオリティの実印を求める人もたくさんいます。

作った印鑑をより大切にするためにも、気に入った素材や字体で世界にひとつしかない自分だけの実印を作ってみてはいかがでしょうか。

実印を購入するならサンビーがおすすめ

実印以外にも、銀行印や認印と合わせて必要な印鑑を一式作るなら、印鑑専門店がおすすめです。中でも、サンビー株式会社なら、印鑑に関する知識や作成の知識が豊富なので、唯一無二の印鑑を作ることもできます。

サンビー株式会社では、機械で荒削りしたあとに1本1本手仕事で仕上げています。手彫り手仕上げをご希望の方は、ご希望に沿うことも可能ですので、一度当社までご相談ください。

まとめ

実印は、購入場所や印鑑の文字数、素材によっても金額が変わります。素材によって大きく異なるため、今回紹介した相場の金額を確認しながら、好きな素材を選んで、世界にひとつしかない自分だけの実印を作りましょう。

また、実印は大切な場面で使用する大切な印鑑となります。耐久性の高い素材を使って、長く使える印鑑を作るのがおすすめです。