公開日:2024.5.20 最終更新日:2024.10.30
結婚や就職などをきっかけに、印鑑を新たに作る人も多いのではないでしょうか?
せっかく印鑑を新調するなら、耐久性のある良い素材(印材)のものを選択肢に入れる人もいることでしょう。
チタンはワンランク上の印鑑を作りたいと検討中の人におすすめの印材です。
この記事ではチタン印鑑のメリットとデメリット、値段の違いについて解説しています。印鑑作成を検討中の人はぜひ参考にしてみてください。
チタンとは?
チタンは、ノンアレルギー素材として人口骨や心臓ペースメーカーなど医療器具にも用いられている素材です。
強度や耐食性、耐久性に優れているため、印鑑の素材としても高い人気を誇っています。
とはいえチタンの歴史は200年程度と、銅の6,000年、鉄の4,000年 に比べると短めです。
さらに日本でチタンの活用が始まったのは1970年で、これから更なる活用が期待されています。
チタン製印鑑のメリットとデメリット
チタン製印鑑にはチタン製特有のメリットがたくさんあります。デメリット面と合わせて、解説します。
尚、チタン製印鑑のメリット・デメリットについては下記の記事で詳しく解説しています。
合わせて読みたい
チタンで印鑑を作るメリット
チタン製印鑑のメリットは以下のようなものがあげられます。
- 耐久性
- 高級感
- 水洗い可能
- 印面が綺麗
印鑑に使われるチタンは耐久性のある純チタンであることが多く、耐摩耗性も備えています。長く使っても欠けたり、印面が削れたりしにくいのが特徴です。
また金属特有の光沢感や水洗い可能で清潔に保てます。
さらに綺麗な印面を出せるのもチタン印鑑のメリットです。超微粒のチタン粒子がインクを印面に均等に付着させるため、ムラのない印影を残せます。
チタンで印鑑を作るデメリット
チタン製印鑑のデメリットは主に下記の2つです。
- 手彫りができない
- 値段が高め
チタンは金属であるため、加工にはレーザー彫刻か彫刻機(彫刻針)を使用します。手彫り特有の風合いが出ないことと、デザインが流出してしまうと複製が容易にできてしまうという点がデメリットとしてあげられます。
また希少性の高い素材(印材)のため、値段が高くなりがちです。
なお、チタン印鑑は吉相体を選べないという噂もありますが、基本的にすべての書体で作成可能です。対応していない店舗もあるかもしれないので、事前確認をしておきましょう。
チタン製印鑑の値段の違い
チタン製印鑑は印材の中では高価なものに分類されます。その他の素材(印材)との違いや、同じチタン製で値段が異なる理由について解説します。
チタン製とその他素材(印材)との違い
●チタン
チタンは印材としては珍しい金属で、耐久性や金属特有のデザイン性が他の素材と大きく異なる点です。希少性が高いため、認め印や銀行印の場合でも15,000円から20,000円前後と高い傾向にあります。
●柘(本柘)
柘(つげ)は鹿児島などに生息する木を印材にしたもので、年輪が細かく細工のしやすさが人気です。値段は1,000円前後から3,000円程度で、実印や社印でも8,000円前後から15,000円程度で作成できます。
●彩樺
彩樺(さいか)は独自の技術で開発された合板印材です。地球環境に優しく、官公庁や環境関連企業団体に推奨されています。値段は3,000円前後です。
●黒水牛
インドやタイの水牛の角を用いた印材で、インクの付きの良さが人気です。角の芯に近い部分は高級品として重宝されています。値段は認印でも5,000円前後と少し高めです。
●象牙
アフリカ象の牙を加工した印材で、細かな彫刻も可能です。中心層になるほど密度が高く耐久性も上がるため、最高級品として人気。摩耗性も高いため、値段は認印でも8,000円から15,000円前後と高めです。
同じチタン製印鑑でも値段が違う理由
高級なチタン製印鑑ですが、中には1,000円程度のお手頃価格のものもあります。
値段の違いとして2つの理由が考えられます。
1つ目は「印影デザイン(※)」です。
チタンは金属のため、加工にはレーザーを使用します。オーダー型であればその都度デザインを施し、世界にひとつだけのチタン印鑑を製造します。
しかし、同様のデザインで量産することでコストを削減し、安価な価格を実現している可能性が考えられます。
※ 印鑑を紙に捺したときに残る文字デザインのこと
もうひとつの理由は「彫りの深さ」です。
チタン印鑑の加工に使用されるレーザーは、天然素材の印材に使用される彫刻針にくらべると深く彫るのが得意でなく、しっかりと彫り込むには加工時間と技術が必要です。
お手頃価格のチタン印鑑は1つの加工に十分な時間をかけられないため、時間をかけて加工するオーダー型のチタン印鑑と比べて彫りが浅い可能性があります。
チタン印鑑におすすめの書体
基本的にチタン製でもすべての書体で印鑑作成が可能です。
印鑑の書体は印材で決めるというより、認印・銀行印・実印など用途に応じて書体を決めるという考えを推奨しています。
そのため日常使いする認印には解読しやすい古印体や隷書体(れいしょたい)を、銀行印や実印などセキュリティ面を重視する印鑑には篆書体(てんしょたい)や吉相体をおすすめします。
実印はチタン製で製作可能?デメリットはある?
チタンでも実印作成できます。ただし、チタンで実印を作成する場合、さらに値段が高くなることを理解しておく必要があります。
そもそも印鑑の値段の違いには素材(印材)のほかにサイズも関係しています。
多くの自治体で実印のサイズは8mm以上25mm未満と定めており、認印や銀行印より大きめです(※)。※自治体により異なる
また文字数が多くなると値段も上がります。フルネームで実印作成する場合は苗字のみに比べて高くなります。
チタン印鑑を作成する時にはレーザーを使用するため、対応店舗も限られています。チタン印鑑作成を外注する店舗などでは、受注から仕上がりまでに時間を要する可能性もあることも考慮しておきましょう。
チタンとブラストチタンの違い
ブラストチタンはチタン印鑑の一種です。
チタン印鑑には表面を鏡のように仕上げるものとマットに仕上げるものがあり、後者を「ブラスト仕上げ」と呼びます。
光沢を抑えているため、指紋や傷が目立ちにくいのが特徴です。
ブラストチタン印鑑も通常のチタン印鑑と同じく、耐久性・耐食性があり水洗いもできます。
チタン製印鑑の種類
チタン印鑑には、ブラストチタンのほかにもさまざまな種類があります。
最も主流なのが先に説明した鏡のように仕上げた「シルバーチタン」です。鏡面仕上げとも呼ばれます。指紋が目立ちやすいのが難点ですが、チタン印鑑特有のお洒落さを放つ仕上げで人気の高い加工です。
その他人気の高いものにブラックチタンやゴールドチタン、カラーチタンがあります。
それぞれ黒メッキ、金メッキなどで加工仕上げされたものです。
チタン印鑑を作る際の注意点
チタン印鑑を作る際には下記のポイントに注意しておく必要があります。
- 希望の書体で作成可能か
- 大きさ
- チタンの質
- 重さ
店舗によってはチタン印鑑で使用できない書体もあります。また画数の多い文字の場合は、文字がつぶれてしまう可能性から大きめサイズを推奨されるため、値段が高くなってしまうことも。
そしてチタン印鑑は金属製のため、木製の素材(印材)のものに比べると重量感があります。使用頻度の高い印鑑には不向きかもしれません。
稀ですが、中には不純物が混じった粗悪なチタン印鑑もあります。「安価な印鑑=粗悪品」というわけではありません。とはいえ、値段の違いには何らかの理由があることを理解し、購入することをおすすめします。
チタン印鑑を作成するなら国産にこだわったサンビーがおすすめ
スタンプ専門メーカー「サンビー」では国産チタンにこだわり、耐久性や耐食性に優れた上質なものを採用しました。認印から銀行印、実印のほか、代表や社印にも対応し、お好きな書体で作成します。
また、認印のみですがカラーチタンでの作成も可能です。ゴールドのほか、ピンク、ブルー、グリーンとさまざまなカラーから選べます。
他の人とはちょっと違う印鑑を作りたい人におすすめです。
サイズや値段の違いは下記の公式サイトから↓
【まとめ】チタン印鑑の値段の違いは耐久性と希少性!実印にもおすすめ
チタン印鑑は金属製のため、耐久性や耐食性に優れています。ただし希少性の高い素材のため、他の印材に比べて値段が高い傾向です。
とはいえ、綺麗な印影や高いデザイン性は、チタン印鑑ならではの魅力と言えるでしょう。
就職や転職、結婚を期に上質で長く使える印鑑を作りたいと検討している人におすすめの印鑑です。