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私のボールペン日記 ~油性ボールペン編

私のボールペン日記 ~油性ボールペン編

公開日:2022.9.3 最終更新日:2024.11.2 ボールペンの種類ってたくさんあります。ずっとこのボールペン使ってるってるって言う方、たくさんいらっしゃると思います。私もずっとお気に入りのボールペンを使ってました。お気に入りのボールペンは、すごくいいです! けど「少し新しい世界を覗いてみてもいいんじゃないかなっ!?」て、最近思いました。違うボールペンも一度使ってみると、新しい出会いがあるかもしれません。 油性ボールペン インクの時代変化 昔の油性ボールペンに使用されていたインクは、ヌルヌルとした高粘度のインクが主流でした。それが好きって言う方も多いかと思います。しかし、今流行の油性ボールペンインクは まるで水のようです。油性インクなので「油」は使ってますけど、昔のインクと比べるとサラッとしてるイメージになります。サラサラした油を採用することによって書き味がさらさら書ける。近年 筆記具・ボールペンメーカーは、めちゃくちゃサラサラで水に近いぐらいの油性インクを開発されており、書き味が良いとされてるボールペンを多く発売されています。 オススメのボールペン探し 各メーカーさん、油性ボールペンの良いものを数多く発売されています。その中で特にオススメなのは、新しいボールペンを出しているメーカーの油性ボールペン。要するに、新しく発売された油性ボールペンです。 なぜかというと、過去にいろんなメーカーが出したサラサラしたインクを全部一回使って、「うちは、もっと書きやすいの作れたぞ!」という、自信があるものを発売されています。「これもいいよね、あれもいいよね」っていうのは、どんどん発売されてきます。新しく発売された油性のボールペンコーナーで、実際に書いていただいて一番好きなボールペンをぜひ見つけてほしいです。 アクロボールを使って驚いたこと 株式会社パイロットコーポレーションhttps://www.pilot.co.jp/products/pen/ballpen/oil_based/acroball/ パイロットの【アクロボール】という商品をご存じでしょうか。 実はこのボールは、面白くてパイロットとしても「いい書きやすいボールペンを作りました!」っていうことなのですが、一般的に皆さんが今まで使っていたボールペン【0.7mm ボール】と比較すると、少し太めのペンです。実際に使って書いてみると、そんな太くないんです!この【0.7mm ボール】が、細く感じるのは、ボールの回転数っていうのが、めちゃめちゃ早く回すようになっていて、ものすごい書き味をボールとの融合で書き味を増してるんで、細く書けてしまうんです。 特に【アクロボール0.5】が、筆者のめちゃくちゃオススメです。この商品は0.7㎜同様で、ボールの回転数が、高くてめちゃめちゃ心地良くて、書き味増し増しです。気になった人は、【アクロボール0.5】を1回使ってみると筆記具メーカー各社でこういう特徴があるんだっていうのを改めて感じさせてくれます。ファーストインプレッションで、書き味を初めて試した時の書き味の良さっていうのが、好きなメーカーが、皆さんあると思います。毎日、日々使いをするボールペンです。実はずっと愛用してると、私はこれが一番好きになったっていうパターンもあるし、もちろん試し書きした時に書きやすく感じるパターンもあります。まだ、新しい感覚の商品で毎日使ってみるとこっちの方が良かったなっていうことに出会えるかもしれません。 価格別に使ってみました 油性ボールペンは、奥が深いです。各メーカーの油性の代表格のインクっていうのがあります。例えば、100円~150円ぐらいから、1万円ぐらいのボールペンが発売されています。でも実は、各社 代表格の同じインクを採用されていることが多いです。なので「書いた感触」と「持った感触」が違います。「書き味」と「持ち味」、そして「高級感」であの値段差ができているわけです。 非常にバリエーションが多いのは、パイロットさんで1,000円だと手帳用のものがあったり、すごくボディが細いものまであります。あと3,000円以上になってくると、面白いギミックになっていてクリっと出せるペンとかもあります。単色の黒色のボールペンでいうと種類は結構多いので、150円ぐらいのものでもいいんですが、1,000円ぐらい出すと差が出ます。気持ちがあがって、良いものが各社から出ているのでもう少し深掘りしてみるのも、面白いものです。 持ちやすいボールペン 三菱鉛筆株式会社https://www.mpuni.co.jp/products/ballpoint_pens/jetstream/index.html 【ジェットストリーム】という商品であれば、150円位から250円とかの使ってると思うんですけど、250円のタイプが実は太軸が多くて、持ちやすかったりします。書き味も良かったりするのでちょっと100円アップするだけで、持ち味も変わるので専門店に入って、色んなもちやすさを比較して、ペンのシリーズを選んでみても良いと思います。愛用のボールペンにたどり着くかもしれません。 1,000円を超えてくると、本当に劇的にメーカーがこだわったものがあります。本当にこんなのに何で使わなかったんだろうってことがあって、【ジェットストリーム】で言うと、『ジェットアルファ―ゲル』付きというのがあります。ぷにぷにしたジェル状のグリップが付いていあります。これがめちゃくちゃ可愛いです。 そういった、ちょっと変わったものを見つけるという楽しみが、文具専門店さんや大手文具店さんに行くとあります。1,000円位の商品を一本だけでも自分用に買ってみるのも良いと思います。持ち味がめちゃくちゃ良いボールペンとの出会いが待っているかもしれません。 海外の文具メーカーブランド 「日本の文具メーカーさんのペンがやっぱり書き味が良い」っていう風に私は思ってはいるのですが、やっぱり海外のメーカーボールペンもデザインが良いものが多くて…、こちらも紹介しておきます。 まず最近、人気が出てきてますが、ドイツのメーカーの【KAWECO】は、短くて手に馴染むという特徴があります。【KAWECO(カヴェコ)】は、1883年にドイツのハイデルベルグで創業された老舗筆記具ブランドで、1910~40年代に数多くのモデルを生み出してドイツの一大ブランドにまで成長しました。ですが業績が悪化し1976年に一度その幕を閉じてしまったのだそうです。しかし、そこから業績を回復し、今、海外筆記具メーカーの中でも人気が出ているので、ぜひチェックしていただきたいと思います。 https://www.kaweco-pen.com/ 次に、スイスの【カランダッシュ】というメーカーです。このメーカーは、ヌルヌルとしたちょっと太字が、逆に新鮮になってる六角形の鉛筆の形をしたボールペンです。これはこれで持ちやすいっていうことで、人気が今急激に出てまして、あのちょっと前だとクロスのボールペンが、人気だったんですけど、こういう黒とかパーカーボールペンの中に、新しい選択肢として、カランダッシュっていうのがあるんだってことで、メジャーブランドの中では今すごく伸び盛りのブランドさんなので各軸のボールを使ってみると、好きって人が、実は多いです。 https://www.carandache.com/   油性ボールペンは、日本のメーカーの書き味が良くてコスパがいいですが、海外の筆記具メーカーの書き味が、好きかもって言う方も多くて、新しいボールペンに出会えるかもしれません。

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私のボールペン日記 ~ 水性ボールペン編

私のボールペン日記 ~ 水性ボールペン編

公開日:2022.9.3 最終更新日:2024.11.2 油性ボールペンを愛用してる人が、非常に多いんですよね。よくよく考えてもらったらいいんですけど、学生の時、油性ボールペン使ってなかったように記憶しています。その当時は【サラサ】とか【シグノ】とか…、買った人いると思うんですけど、実は全部これ水性なんです。 改めて水性ボールペンについて考えてみたいと思います。 ゼブラ株式会社  水性ボールペンの革命 日本はこの『水性インク』でも、ものすごいメーカーがいっぱいあります。何がすごいのか。実は、『ゲルインク』という、ジェル状のボールペンのインクを開発したんです。今は、このゲルインクが、水性インクの主流になっています。大きく『水性インク』と表現していますが、『水性染料インク』と『水性顔料インク』というものが存在します。 『染料』と『顔料』って何? ってなるんですけど、簡単に一言で表すと 『染料』っていうのは「水」 『顔料』っていうのは「粉」と表現できます。  では、どのように違うかと言うと、『染料』は「水」なので染み込みやすく、にじみやすいです。また乾きにくいです。『顔料』で「粉」みたいなもので定着がよく、ものすごく早く乾いて、にじみにくいインクです。 『ゲルインク』は『顔料』のインクになります。日本のメーカーの中で開発をされて、今『ゲルインク』と言われてるものがすごく主流になっています。 『油性』と『水性』の違いを説明しますと、字のまんまですが、『油性』はそのまま「油」です。『水性』は「水」です。となると、どっちがサラサラしてるかって考えると、水の方がサラサラしてます。専門用語で言うと粘度が低いって、言ってるんですけど、油性も粘度が低くなってきてるけども、やはり水性には勝てない。さらさら書けるという実感を持てるのは、実はやっぱり水性ボールペンのカテゴリーになってきます。力もいらないですから、質も高くなっても書きやすいっていうことで、女性を中心にやっぱり『水性のゲルインク』の人気が出ています。 株式会社サクラクレパス  水性顔料のインク開発 これだったら『水性の染料』と、粉っぽい『水性の顔料』だったら、『水性の染料』の方がよりサラサラして書きやすいんじゃないの!?って、皆さん思われたと思います。その通りなのが、万年筆です。今人気の万年筆のインクは、一般的に『水性染料』です。一部、『水性顔料』があるので100%ではないんですけど、全体の約95%以上は『水性染料』です。 『水性染料』の方は、書きやすいですが、乾きが遅いというデメリットもあります。そこで、開発されたのが、『水性顔料』のゲルインクボールペンです。この『水性顔料』の圧倒的シェアを取ってるのが、日本のメーカーです。なぜなら、この『水性染料』から『水性顔料』に、初めて変わったといわれているのが、日本のメーカーで、最も開発が早かったんです。この『水性顔料インク』を一番最初に開発した日本のメーカーが、【サクラクレパス】という会社です。最初は、『水性顔料』ってボールサインっていうネーミングで最初に発売してるんですけども、そこから『水性顔料』っていう市場が広がって皆さん今の40代ぐらいまでの人は、学生の頃ゲルインクがちょうど流行り始めた世代っていう人たちが多いと思います。 オススメな水性顔料ボールペン 『油性』を使ってる人は、種類がひじょうに多いので、どれを選んでいいかわからないって人も多いのかもしれません。今は200円前後の『水性顔料系』が盛り上がってますよっていう話なんですが、実は『水性顔料』の戦いは200円が一番熱いんです。是非皆さん、水性顔料を買うなら、200円がオススメだよっていうお話です。 200円の『水性顔料』を一回書いてみると書き味が「もう1ランク上のもの」と感じるほどのインクです。また、その重量感とかバランス・本体の重さなどから今すごく人気が出てますんで、この辺りをチェックすると『水性顔料』を選びやすいと思います。500円とか1000円とかを選んでもらうとまた違った良いものが手に入ります。 『水性顔料』の面白さって何だと思いますか。ボールペンで言うと、普通「黒色」ってイメージがあるんですけど『水性顔料』は、【36色】とかものすごく色が豊富っていうことで楽しめるってところです。例えば、「ブルーブラック」とか「グリーンブラック」とか、いろんな色が楽しめるっていうのが、水性顔料の面白さで大人も色分けしたい人がいると思います。大人だけじゃなくて、他の色を使いたいっていう需要は大きくて、ノートに色分けしたいって言う学生さんがいらっしゃいます。その時に『水性顔料』、目の色を引く、オススメな水性があります。 サクラクレパスさんが、ゲルインキを初めて開発した元祖の会社で、その会社が満を持して出したのが、【ボールサインシリーズ】から【ボールサイン ID】 という商品です。 ボールサインID  これは何かって言うと6色展開なのですけど、全部ブラックでボルドーブラックみたいな形で、しかも色も渋い色で黒に見えるけど、実は黒色じゃないっていうところ!このような感覚を水性ゲルボールペンで採用した新しい流れになってオススメです。 この選択肢が多いってことも楽しさの一つになってますが、『水性顔料(ゲル)インク』のコーナーで、本当に自分が好きな色の商品を探してみるって言うのもいいのではないかと思います。 書き味の良さは、 水性顔料で結構面白いのは、ちょっと多機能なことでも話題になりましたが、水性顔料のリフィール(替え芯)を自分の好きなように、セッティングするっていうシリーズがいっぱいあります。それぞれ各社が、出しているもので自分の好きな色をセッティングするっていうの楽しみも出てきてるのでそういう楽しみ方もあるんですけど、書き味っていうところで見ると単色で見ると、油性も水性も書き味があったらいいのは単色の書き味の方が良いので、できれば単色でちゃんと選ぶっていうのも選択肢の中に入れていただくと、手書きっていうところでこだわるポイントが増えるのかなと思います。 意外な水性顔料ボールペンの活用法 『水性顔料』で結構知られてないのは、太さの違いが、結構使えるよ!って話なんです。 ペンのサイズ表記は一般的に『油性顔料』で、人気がたかいのは、[0.5mm]なんですが、『水性顔料』で一番人気があるのは、実は、[0.4mm]なんです。水性と油性の違い、実は、ここがポイントなんです。水性の[0.4mm]と油性の[0.4mm]を比較すると、引いた線は水性の方が太いんです。実は、サイズ表記は「ペン先のボール直径」のことであり、「筆記した線の太さ」は、表記されてないんです。同じサイズ表記なら、油性の方が細い線が書くことができます。水性は逆に言うと、線が太いのでざっくりですけど、水性顔料の[0.4mm]が油性の[0.5mm]ぐらいと思ってればいいので水性の[0.4 mm ]っていうのが、一番ちょうどいいっていうことで一番人気があるのに頷けます。 実は、水性の[1.0mm]っというサイズを結構、各社さんが、出しています。特にオススメなのは、昔からある三菱鉛筆さんから、発売されている水性顔料「シグノ太字」というのになります。 シグノ太字  これは「はがきの宛名書き」で便利なボールペン感覚で書けるペンがほしい人たちにとっては、めちゃくちゃ書きやすくて、年賀状、ちょっとした封筒の宛名サインペンを持ってなくても、この太字ペンを使うとかなりいい感じの太さになるので、ちょうどよかったりします。封筒に書くだけだと思うかもしれませんが、このペンは水性だから、裏写りしないという利点もあります。 油性のボールペンの特徴と水性顔料のマニュアルゲルインキという特徴はそれぞれあるって言うことを知って、筆記具の売り場に行くとちょっと見方が、変わるかもしれません。

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シャチハタ印とは

シャチハタ印とは

公開日:2022.5.23 最終更新日:2024.11.2 書類に氏名を記入したら、横に印を押す箇所があり「シャチハタ印不可」との注意書きがありました…。使用している自分の印鑑が『シャチハタ印』なの!?と悩まれた方も多いのではないでしょうか? 印鑑の違いをしっかり説明できる人はどれくらいいるでしょうか?ここでは何を『シャチハタ印』と呼ぶのか、解説していきます。 シャチハタ印とは 「シャチハタ印」とは何でしょうか?そう質問されると、「スタンプ台や朱肉を使わずにポンポン連続して押せるハンコ・スタンプ」と答える人が多いのではないでしょうか?それ、半分正解で半分間違いです。そもそも「シャチハタ印」という商品は存在していません。 「スタンプ台や朱肉を使わずにポンポン連続して押せるハンコ・スタンプ」は何!? 正しくは「インク浸透印」と呼びます。これは1970年に開催された日本万国博覧会(70年大阪万博)のスタンプラリーで「シヤチハタ株式会社」が開発した製品が使用され、その結果、全国に広まったからだと言われています。そのとき「シヤチハタ株式会社が作ったインク浸透印」が「シャチハタ印」となったわけですね。 takato marui - originally posted to Flickr as Korean Pavilion, CC 表示-継承 2.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=10114600による ちなみにシヤチハタ株式会社の「ヤ」は小文字表記ではありません。 このことを踏まえて「シャチハタ印(浸透印)」と印鑑の違いを解説する前に、一般的な「シャチハタ印(浸透印)」の製造方法を確認したいと思います。 どうやって作っているの? 「シャチハタ印(浸透印)」はスタンプ台や朱肉を使わずにポンポン連続して押せるという大きな特徴を持っています。ではこのような特徴はどのようにして得られるのか確認していきたいと思います。 塩が肝心! 「シャチハタ印(浸透印)」の秘密は文字部である「印面」部にあります。この印面部は軟質のゴムが主な素材ですが、超微細な穴がつながった連泡体になっています。この超微細な穴によってインクが、毛細管現象を利用して留まっているため連続でポンポン押せる特徴が得られています。 ではこの「超微細スポンジ体」をどのように作り出しているのか?その最大の立役者は意外にも「塩」なのです。塩を「つぶつぶ感」がまったくない超微細サイズにまで粉砕してゴムに混ぜたベース材を作製します。そのベース材をプレス加工やレーザー加工でハンコ部を成形・熱湯で塩を溶かすことで「超微細スポンジ体」が出来上がります。 古くはアメリカで発見された特許技術を、シヤチハタ株式会社が日本国内で初めて商品化したことも言われています。 シャチハタ印と印鑑の違い このように作られるシャチハタ印と一般的な印鑑、どのような違いがあるのでしょうか? 硬い印鑑、柔らかいシャチハタ印 微細スポンジ体であるシャチハタ印は「インク浸透印」の文字通り、文字部が紙面に押しつぶされることで内部のインクを吐出します。そのため厳密に見ると毎回捺印される字形(印影)が異なります。 一方、「印鑑」は木材や金属材を彫刻加工して文字部を製作していますので、毎回同じ印影を得ることができます。 近年では加工技術や使用インクの改善などでシャチハタ印も鮮明な印影が得られるようになっていますが、この違いが印鑑証明に使用可・使用不可の判断に繋がっています。 合わせて読みたい 認印とシャチハタの違いは?シャチハタ使用不可となる場面を解説 見落としがち!?インク補充方法 インクを含浸してキレイに捺印できるシャチハタ印ですが、インクが不足すると鮮明な印影を得ることができなくなります。 メーカーによると、半日(12時間)ほど放置した後、はじめて捺印した印影が極端に薄いと感じたときにインクを補充するようにアナウンスされています。 これは、一度に連続してポンポン捺印すると文字部表面のインクが瞬間的に薄くなります。しばらく時間が経過すると印面ゴム内部からインクが染み出してきて回復することがあるため、本当にインクが枯渇しているのか確認する目的で「半日(12時間)ほど放置」するようにアナウンスされています。 表から と 裏から インクを補充する方法として2タイプのグループに分かれます。「ゴム印面の文字部が加工されている表面に直接インクを供給する方法」と「ゴム印面の裏側からインクを補充する方法」です。双方にメリット・デメリットがあります。可能なら購入前に補充方法はどのタイプなのかを確認してみてください。 ゴム印面の文字部が加工されている表面に直接インクを供給する方法 文字部を上にしてゴム印面にインクを1〜2滴補充してインクが馴染むまで放置します。 インクが印面内部に浸透していくまで安定な場所に放置しておく必要があり、インクが浸透していく状況を目視確認することができます。当然ながら含侵直後では捺印することができませんが、印影回復までの時間が短いのが特徴です。 ゴム印面の裏側からインクを補充する方法 製品の持ち手(柄)を外して、印面裏部からカートリッジやインクを直接補充する方法になります。インクが文字部表面にまで行き渡るまでの回復時間が必要で5〜6時間ほどかかる場合もあります。一方、補充したインクが逆流しないように製品を横倒しにしなければ補充後でも製品を使用し続けることが可能です。 双方ともインクを直接補充した場合、補充したインクが漏れ出さないように注意する必要があります。 合わせて読みたい インクを補充しても薄い!補充する時のコツや解決方法を解説 意外な落とし穴…メンテナンス方法 便利な「シャチハタ印・インク浸透印」ですが、当然ながらメンテナンスを行わないと最悪の場合、使用不可能な状態に陥ることがあります。 ・文字部にホコリの膜が… キャップをしていても、捺印する紙面の「紙粉」や周りを漂う「ホコリ」がインクで濡れた文字部に付着していきます。意外な物で印刷物の「インク・トナー粉」や、印紙や封印に使用した「未乾燥の糊」が付着して硬化して積層していくことがあります。インクを吐出するシャチハタ印ですので、ホコリなどの被膜で覆われると鮮明な印影を得ることができなくなります。製品の取扱説明書に明記されているように先端が柔らかい綿棒などでふき取るなどしてクリーニングを行う必要があります。 ・浸透印もゴムだから… 脆くなって砕けてしまった古い輪ゴムを見たことがあるかと思います。シャチハタ印の印面部も合成ゴムなどを主原料としています。そのため、真夏の高温になった車中や部屋、真冬の極寒状態に放置などするとゴムの安定性が崩れて固く硬化したり文字部が脆くなるなど不良化することもあります。 ・専用インクを補充して! 「シャチハタ印・インク浸透印」を製造販売しているメーカーは シヤチハタ株式会社 以外にも、サンビー株式会社や谷川商事株式会社、株式会社タイヨートマーなど多くメーカーがあります。 それぞれのメーカーごとにインクの特性や成分が異なるので、ご使用の商品に適した「専用インク」を使用して補充しないといけません。同じメーカーでも商品ごとに特製の異なるインクを展開している場合もあります。ご使用されている商品に適したインクを付属している「取扱説明書」や、各社webサイトなどに掲載されている「インク補充の案内コーナー」をしっかり確認して補充するようにしてください。 このように取り扱いに注意頂くことで鮮明な捺印を継続して使用できる「心強い相棒」になってくれます。

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