白檀の香りとは?期待できる効果やおすすめの活用方法を紹介

白檀という香りの名前を聞いたことはあるものの、香りのイメージがしにくい人は多いのではないでしょうか?

今回の記事では、実は意外となじみのある香り「白檀」について詳しく解説していきます。

組み合わせて使える相性の良い香りや、白檀の香りに期待できる効果についても紹介しています。

暮らしに良い香りを取り入れてみたいと思っている人は、ぜひ参考にしてみてください。

白檀の香りとは?

白檀とはウッディで甘い香りを放つ香木で、インド、インドネシア、オーストラリアなどに生息する熱帯性の常緑樹です。

アロマ精油では「サンダルウッド」として知られています。

自分の根をほかの植物の根に差し入れて養分を吸収する「半寄生性植物」で、成長するためにはほかの植物の生育が必須となります。

そういった生育環境や人工的な植林が難しいこと、さらに過度な伐採により、白檀の木は絶滅の危機に瀕しており、現在は精油の蒸留のためなど一部の使用のみに限られています。

インドや中国では瞑想や宗教儀式に、日本では香料として古くから用いられており、多くの人にとって馴染み深い香りです。

数あるウッド系の中でもウッディな香りは強め。持続力のある香りで、単品利用も他の香りとの組み合わせもおすすめです。トイレットペーパーや置き型の消臭剤にも用いられています。

白檀の香りに期待できる効果

古くから生活に取り入れられてきた白檀には、さまざまな効果が期待できます。今回は代表的なもの3つに絞って解説します。

リラックス

瞑想に用いられることからもわかるように、白檀の香りにはリラックス効果があると言われています。

強いストレスや不安により高ぶってしまった神経を鎮めて、気持ちを落ち着かせてくれます。神経過敏により起こる頭痛や不眠などの症状を和らげる効果も。

呼吸器系や気管支系のサポートもしてくれるため、長引く不快症状の軽減におすすめです。

血行促進

白檀には巡りを良くする効果が期待できます。

むくみや冷えの解消、余分な熱の放出を促すため、重だるい状態から解放されたい人にもおすすめです。

抗菌作用

古代エジプトではミイラを作る際に、防腐目的として白檀を用いていたと言われています。

また白檀の香りの主要成分である「サンタロール」には殺菌や消毒の効果があるとされており、インドや中国では葬儀の際に白檀が焚かれていたそうです。

ウイルスや菌が発生しやすい季節には、抗菌効果を期待して白檀の香りを楽しんでみるのもおすすめです。

白檀の香りの活用方法

思わず深呼吸したくなる白檀の香りはさまざまなシーンで楽しめます。おすすめの活用方法を3つ紹介します。

名刺やDMに香りづけ

香りは脳の構造上、人の記憶に深く残ります。

仕事で結果を残したい人は、名刺やDMに香りを添えて営業してみましょう。

サンダルウッドのアロマを垂らしたコットンやティッシュか、白檀のチップを名刺やDMと一緒に密閉容器などに入れて香りを移します(数時間から半日ほどでOK)。

使う紙は和紙のような、表面にざらつきのある紙のほうが香りを吸収しやすく、持続しやすいのでおすすめです。

ルームフレグランス

リラックス効果や抗菌効果があるとされる白檀は、ルームフレグランスとしても最適な香りです。

白檀はウッディ感が強く、長持ちする香りなので少量から始めてみましょう。

ディフューザーの掃除が手間だと思ってしまう人には、白檀のチップがおすすめ。寝室やリビング、枕元に置くだけでも効果が期待できます。

香水

白檀(サンダルウッド)は香りの軸となるベースノートの性質をもつため、香水やボディケアアイテムによく用いられています。

単体ではウッド感が強いと感じて嫌煙しがちな人でも、7〜10種類以上の香り成分がブレンドされる香水では心地よく感じることもできます。

白檀の香りを初めて使う人は香水やボディケア、ヘアケアといった香りアイテムから試してみることをおすすめします。

白檀の香りと相性の良い香り

香りの軸となり、ほかの香りとの調和を図るのが得意な白檀(サンダルウッド)。

ラベンダーやイランイランといった、強くハッキリとした香りを放つトップノートの性質をもつアロマとの相性が良いです。

同じくトップノートである、グレープフルーツやベルガモットなど柑橘系のアロマとのブレンドもおすすめです。

同属、同系統の香りとのブレンドも調和しやすいので、同じくウッディ調の香りを放つヒノキ科のサイプレスやマツ科のシダーウッドとのブレンドも良いでしょう。

白檀の香りがするおすすめアイテム

白檀の香りを生活に取り入れたい人におすすめのアイテムを4つ紹介します。

生活の木「サンダルウッド精油」

画像出典:サンダルウッド・インド精油/Sandalwood India – 生活の木 オンラインストア

アロマ精油はディフューザーやお風呂など、さまざまなシーンや用途で活躍します。

1滴でもしっかりと香るため、精油ボトルのサイズは小さめを購入しましょう。初めての人は3〜10mlボトルをおすすめします。

開封後は半年から1年以内で消費してください。それ以上になると香りや成分が変質する恐れがあります。また肌トラブルの原因となるため、肌に原液をつけないようにしましょう。

日本香堂「白檀のお香スティック(かゆらぎ)」

画像出典:かゆらぎ 白檀 スティック40本入 | かゆらぎ | 香り・フレグランスの日本香堂

白檀特有の香りを楽しみたいなら、お香がおすすめです。

ふわふわと空中を白檀の香りがゆらぎ、舞う。

心地よい「かおり」がゆらぐ香煙(こうえん)を楽しめること、楽しんでほしい、そんな思いが名前に詰まった「かゆらぎ」のお香は、ストレスと忙しさで疲れた私たちの心と体を優しく癒してくれます。

SAKURA&NATURAL「練り香水」

画像出典:SAKURA & NATURAL フレグランスクリーム 35g 白檀 の 香り 香水 練り香水 

強い香りが苦手だけど、少し香りを纏ってお出かけしたい人におすすめなのが、練り香水です。

SAKURA&NATURALの練り香水は、トップノート、ミドルノート、そしてベースノートの香りをバランスよくブレンド。

5種類のうち「白檀の香り」は、ベースの白檀のほか、イランイラン、ローズ、スミレのほか、オリエンタル調の香り「アンバー」をブレンドし、まとまり感のある香りに仕上げています。

時間で変化を楽しめるので、おでかけの30分前に付けるのがポイントです。

古香堂「インド白檀 刻み(チップ)」

画像出典:刻白檀 25g小箱入 - 古香堂 | お香・お線香の梅栄堂オンラインショップ

大阪・堺で300年以上の歴史をもつお香、お線香の専門ショップ「古香堂」がおすすめする刻み白檀。

高品質・希少なインド産の白檀を細かく刻んでおり、寺院の焼香でも使用されています。

仕事や人間関係で強いストレスを感じている方や、本物志向の強い方におすすめの商品です。

【まとめ】甘くウッディな白檀の香りは癒しと抗菌対策におすすめ

白檀はほんのり甘くウッディな香りが特徴の香木で、アロマではサンダルウッドの名前で知られています。

リラックス効果が高く、抗菌効果も期待できるため、癒しを求める人を中心に人気の高い香りです。

白檀の香りのお香やアロマ関連商品も多く販売されており、手軽に購入できます。

白檀は火を使わなくても香る香木なのです。本格的な香りを求める人は、この機会に白檀のチップにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?