ゴム印とは?印鑑との違いや素材について解説!仕事効率化におすすめのゴム印も紹介

文具店やバラエティ―ショップで見かける数あるスタンプ。実はスタンプとは総称で、スタンプの中にはさまざまなアイテムがあるのをご存知でしょうか?

今回は数あるスタンプの中からゴム印について少し深掘りして解説していきます。

ゴム印について詳しく知りたいという人は、ぜひ最後まで読んでみてください。仕事やプライベートで使えるおすすめのゴム印も紹介しています。

ゴム印とは

ゴム印とは印面がゴム製のスタンプの総称で、スタンプ台が必要なハンコのことです。落としても割れにくく、安価で作れることから日常的な業務に重宝されています。

基本的にゴム印の製造は、製版工程(版を作る工程)から、印面の製造、台木への貼り付けなど多くの工程を経て完成します。数あるスタンプの中でも、多くの技術やノウハウが詰まったアイテムとも言えます。

ゴム印と印鑑の違い

ゴム印と印鑑の違いは使用している素材が異なる点です。

ゴム印は印面がゴム製なのに対して、印鑑は象や牛などの牙や角でできています。柘などの木製やチタン製もあります。

ゴムに比べて丈夫で劣化しにくい素材で、偽造しにくい製品のため、公文書への押印や印鑑登録としての使用も可能です。

ゴム印の素材 

ゴム印の素材で主流なのは天然ゴムによる赤ゴムもしくは、耐油性のある黒ゴムです。

他にもカラフルなスタンプ台を使用することが多い「ファンシー系」には白ゴム、クラフト系に使用されるグレーゴムなどもあります。

サンビーの製品でもアンティーク調のイラストやフレームをあしらったスタンプに、グレーゴムを使用しています。赤や黒のゴムよりテイストに合うためです。

白ゴムはカラースタンプ台を使用したときに色を判別しやすいため、年賀状のスタンプにも多く使用されています。

ゴム印に使われているゴムの種類

ゴム印に使われているゴムは耐油性や耐熱性、摩耗性などゴムによって異なる性質をもっています。そして、作る工程や製造方法によって使われるゴムの種類も異なります。

ゴム印に使われているゴムの種類は主に以下の4つです。

手彫りゴム印

文字通り、手彫りで作るゴム印に使用されるゴムで、偽造されにくい点から小切手用のゴム印などに使用されています。

文字を転写したゴム印を印刀(いんとう)という刃物で切り出して作られます。高い技術が必要ですが継承者が少なく、技術者の高齢化が問題視されています。

鋳造(ちゅうぞう)ゴム印

鋳造ゴム印は、もっとも多く採用されているゴム印です。

ゴム印のベースとなる「型」を用意し、その上にゴム材を置いてプレス機で加熱・加圧成形して作成するゴム印です。数多くのゴム印を効率よく作製するのに向いています。

感光性ゴム印

プレス機ではなく、版下フィルムと製版機で作製するゴム印です。

感光性をもつ合成ゴムで、耐インク性、そして耐摩耗性に優れています。一般的なゴム印とは異なり、半透明色なのが特徴的です。

また製造工程で産業廃棄物が出ないため、エコの観点からも注目されています。

レーザーゴム印

パソコンとレーザー加工機で作製するゴム印です。

通常のゴム印は「版下作製」から始まり、ゴムの流し込みや裁断など多くの工程が必要です。

対してレーザーゴム印は、レーザー加工機でダイレクトにゴム印を加工・作製できます。即日納品が可能で、最近ニーズが高まっているゴム印の製造方法です。

ゴム印のメリットとデメリット

ゴム印のメリットは安価で作れることと、落としたりぶつけたりしても壊れにくい強度がある点です。

デメリットは実印として登録できない点です。ゴム素材は経年劣化するため、印影が変化する可能性が考えられるため、重要な書類などへの使用もできません。

ただ日常に使う分には推奨されているスタンプ台を使用し、正しいお手入れをすることで長く使用することができます。

ゴム印を長持ちさせる方法を知りたい人はこちらの記事もおすすめ↓

ゴム印でできているスタンプの種類

ゴム印の種類には横判とも呼ばれる住所印や、会社名が載った角印などいくつかの種類があります。

会社の業務に使われるゴム印の種類については、詳しくは以下の記事で解説しています。

業務で使われるものも多いゴム印ですが、手帳や工作などに使うスタンプもゴム印のものも多くあります。カラフルなスタンプ台と合わせれば、使い方や楽しみ方は無限大です。

こちらの記事もおすすめ↓

また製品によって持ち手の部分「台木」が異なるのもゴム印の特徴のひとつです。作るゴム印や販売店によっては台木が選べる場合もあります。

①のべ台・・・一番オーソドックスな木製の四角い台木
②ニギリ台・・・ノベ台に取っ手をつけた台木で、押しやすく手が汚れにくい
③トップ・・・透明なプラスチック製の台木で、見出しが見える
④T角台木・・・角印専用の台木
⑤データ印・・・日付印とも呼ばれる回転式タイプ
⑥親子台木・・・住所や指名などを別々の台木で作製し、必要なものを組み立てて使用する
⑦風雅用印台木・・・風雅印と呼ばれるゴム印専用の台木で高級感がある

ゴム印と社判(しゃばん)の違い

社判とは法人企業で使用する印鑑の総称です。印面の材質に関わらず、住所印や角印、データ印など社用のものは基本的にすべて社判といいます。

一方でゴム印とは、印面の素材がゴム製のスタンプの総称で法人、個人は関係ありません。

ちなみに他に社判と混合されがちなものに、社印というものがあります。

社印は社判のひとつで、会社名を彫った四角い印鑑「角印」のことを指します。

ただし、社判や社印の定義は会社によって異なる場合があります。

社印と社判の違いについては以下のサイトで解説しています。

種類別!おすすめのゴム印を紹介

サンビーでは、仕事に使えるものからプライベートで重宝するかわいいものまで、ゴム印でできた日付印や回転印を販売しています。

今回は数あるゴム印の中から、3つピックアップして紹介します。

【経理職におすすめ!】勘定科目印

勘定科目印は、経理で使う勘定科目がスタンプになったゴム印です。

持ち手の部分が項目別に色分けされているので、必要なゴム印を探す時間の短縮ができます。

60本もしくは90本のセット購入と単品購入から選べます。

【各8パターン!冠婚葬祭や事務仕事に】ニューダイヤL

ニューダイヤLは熨斗や金封などへの表書きや、事務仕事でよく使う文言が回転式のゴム印になったアイテムです。

8タイプあり、1台につき8通りの文字が入っています。

【用途に合わせて選べる日付印】テクノタッチデーター

テクノタッチデーターは、日付印とメッセージをひとつのスタンプにまとめたゴム印です。

入れられる文字数や日付のタイプは製品によって異なります。丸形が一般的ですが、角型や楕円型もあります。

こちらの記事もおすすめ↓

【手帳やノートにおすすめ!】人気の消しゴムはんこ作家ericさんの組み合わせスタンプ

消しゴムはんこ作家ericさんの描くちいさなモチーフのイラストが組み合わせできるスタンプになりました。

マスキングテープのようにライン状に捺したり、ふせんやカードにちょこっと飾るのにもちょうど良い横長サイズのスタンプです。

https://www.sanby.co.jp/product/eric/add.html

ericの「アクリルスタンプ」も過去に発売された人気のゴム印のひとつで、2023年11月には第二弾も発売されました。

https://www.sanby.co.jp/product/eric/acss.html

【まとめ】ゴム印は印面がゴム製でできたスタンプ

ゴム印とは印面がゴム製でできたスタンプで、スタンプ台が必要なものを指します。

仕事で使えるものから、プライベートで使えるかわいいものまで、さまざまなゴム印があります。ゴム印のためのスタンプ台もバラエティ豊かです。

ゴム印に使われるゴムの素材はゴム印の製造方法によって異なり、時代に合わせてニーズも変化しています。職人が手作業で彫っていた手彫りゴム印から、最近では即日納品可能なレーザーゴム印が増えつつあります。