ステンシルとは!?ステンシルに必要なアイテムと成功のコツ

無地の白い壁が、あなたのアイデアで彩られる。部屋に飾る絵画、オリジナルの家具、大切な人へのプレゼント…。

ステンシルは、そんなあなたの創造性を刺激し、世界に一つだけの作品を生み出すための魔法の道具です。

初心者さんでも大丈夫!このコラムでは、ステンシルに必要な道具から、美しい仕上がりのコツまで、わかりやすくご紹介します。さあ、あなたもステンシルの世界へ飛び込んでみませんか?

ステンシルとは

ステンシルとは​​「文字や絵柄などをくり抜いたシートに、ペイントやスプレーを振りかけ転写する技法」のことをいいます。
看板や小物などあらゆる作品にステンシルが活用されているものを目にしている人も多くいるでしょう。

家具や小物をリメイクするときに便利な技法です。シンプルな木製アイテムも文字や柄を載せるだけで「世界で一つのオリジナル」になります。
失敗しにくい点から、初めてのDIYとして選択する人も多いようです。

では、始める前に、ステンシルにはどのような道具が必要でしょうか。

ステンシルに必要な材料

1. ステンシルシート

ステンシルに使う転写シートを「ステンシルシート」と言います。

ステンシルシートは「図柄がくり抜かれ、デザインされたシート」と「自分でデザインを考えカットするシート」があります。初心者は「デザインされたステンシルシート」がおすすめです。好みのデザインに文字や図柄がくり抜かれたシートを転写したいアイテムにあて、上から塗料を塗ることで、そのデザインを転写できます。

2. 塗料

ステンシルを転写するためには、塗料が必要です。
ステンシル専用の塗料も販売されています。

ミルクを原料とした伸びのあるミルクペイントも人気ですが、アクリル絵の具も使用可能です。アクリル絵の具は伸びにくいですが、水で薄めすぎるとにじむ可能性が高まりますので慎重に作業しましょう。またスタンプインクやスプレーを利用することもできます。

3. 塗装道具

ブラシ

通常のブラシよりも、「ステンシル専用ブラシ」は、細かい角の部分にも塗料が行き渡りやすく、塗りやすいという特徴があります。

他の広範囲に着色するため、通常のブラシと異なり先端が平らになっています。毛が固く染料を含ませすぎないように平らになっているため、成功率が高まります。

押すように色をトントンと乗せていくため「跡が目立つ」と心配になりますが、乾くと気にならない程度になっています。

スポンジ

柔らかいスポンジの場合、くっきりと図柄がでますが、にじみやすいため色を押し付けないようにしましょう。硬めのスポンジの場合、少しざらざらした仕上がりになり、ヴィンテージの風合いがでます。ただし、細かい図柄だと、角まで塗料を乗せることが少し難しいという点もあります。

女性のメイク用のスポンジを使う方もいます。慣れてきたら作品や自分に合わせてスポンジを選んでみましょう。

4. ステンシルお助けグッズ

塗料を入れる「紙皿」や余分な塗料を落とすために何も書いていない「白のコピー用紙」などがあると最適です。また、「ステンシルシート」と「転写するもの」をずれないようにするため「マスキングテープ」は必須アイテムです。上手に使用し、失敗を未然に防ぎましょう。

ステンシルの方法とコツ

ではどのようにステンシルシートを転写すればいいのでしょうか。

方法は3ステップです。

1. ステンシルシートを転写したいアイテムとずれないよう、マスキングテープで固定

2. ステンシルシートの上から、塗料を軽くのせていく

3. 塗料が乾ききる前にそっとステンシルシートをはずし、完全に乾けば完成

「塗料をつけすぎ」「水分量が多い」とにじんでしまうため、少しずつ、薄く重ねていくことがポイントです。
ステンシルシートを密着させてずれないように、にじまないようにすることが成功のコツです。

最初は、子どもでも参加できるステンシルに挑戦してみましょう。
カッター不要の、ハサミでできるステンシルを紹介します。

ここで用意するものは、「画用紙、ハサミ、絵の具、スポンジ」でOKです。

画用紙にハートや星など簡単な図形を書き、真ん中をくりぬきます。
この時、練習用ですので、大きいくりぬきではなく、小さめに作ることがコツです。
ここではハートの中を抜きます。そして、画用紙に繰り抜いた型を貼り付けます。

スポンジに絵の具をつけて、繰り抜いた部分にぽんぽんと叩いていきます。絵の具の硬さによって風合いが変わります。
塗料が乾き切る前に、ステンシルシートをそっと剥がして乾かせば完成です。

ステンシルに慣れるまでは、簡単な方法を試してから、徐々に幅を広げていきましょう。
この簡単な方法でも、カードの挿絵や、子どもの自由工作など、活用できます。

ステンシルの活用方法

ステンシルを活用できるようになれば、アイデアの幅も広がっていきます。
どのようなアレンジがあるでしょうか。


 

1. 収納ボックス

カラーボックスや、木の箱にステンシルすると、スタイリッシュなイメージよりもあたたかみを与えられます。
どこにでもあるボックスが一手間で世界に一つだけのオリジナルボックスに変わります。ステンシルの文字は海外で軍事、工場用品にも使用されていたことから「男前アイテムになる」と評判です。
男性の部屋だけでなく、甘い空間が苦手な女性にも人気です。たくさん並んでいても統一感が出ることもポイントです。

2. 看板

看板にはよく使われています。ペンキで文字を書くよりも、綺麗に仕上がるからです。
ステンシルのシートを自作し、看板に装着しスプレーをかけるという作業で、型紙さえあれば作り直しもできるというメリットもあります。しっかりシートと看板を固定して肝心の文字がずれないように注意しましょう。

3. シールやスタンプを小物に貼る

ステンシルとは違いますが、マグカップなど曲線がある小物には、転写シールを利用して貼り付けることができます。
100円ショップなどで、アルファベットのシールも販売されています。文字などを切り取り、塗料を塗る作業も不要です。

転写シールはネイルにも使用できるなど様々な利用方法があります。
バッグやエコバッグなど布物にもステンシルを利用できます。

慣れてきたら、様々なオリジナルの小物を作成してみましょう。

オリジナルステンシルシートのつくりかた

デザインされたものではなくオリジナルの文字や図柄を転写したいという人は、ステンシルシートを自作することもできます。

必要な材料は以下になります。

・下絵(データをダウンロードして印刷したもの)

・クリアファイル

・カッター

・カッターマット

・スティックのり

・定規

という方法です。簡単そうに見えますが、クリアファイルのカットが難しく、苦戦している方が大勢います。カッターよりも台紙を動かして切っていきましょう。それでもうまくいかない場合は、印刷の紙をマット紙にし、そのまま切って使う方法など独自の方法を生み出しているかたもいますので、作成動画をみて手順を覚えたり、自分に合った方法を見つけてみましょう。

可愛い!役にたつ!!ステンシルアイテム

1. ステンシルシート

画像出典:DIY テンプレート スンシルシート 雑貨エスポワール 楽天市場店

しっかりした素材で、種類の豊富なので色々な用途で使えると話題です。
一度ではなく何度も使えるのは嬉しいですね。

DIY テンプレート ステンシルシート 雑貨エスポワール 楽天市場店

2. バーザークラフト

画像出典:【楽天市場】バーサークラフトS ハンドクラフト:COCOMO 楽天市場店

面積の狭い図面や子どもと一緒にステンシルを楽しむ場合は、布や木材にも使用できるスタンプタイプがおすすめです。

たくさんの色からいくつか選んで気軽に楽しみましょう。

【楽天市場】バーサークラフトS ハンドクラフト:COCOMO 楽天市場店

3. ブラシ

画像出典:楽天市場 スポンジダウパー 3本セット 

塗料を伸ばすのにスポンジは必須アイテム。持ち手がある専用スポンジは手が汚れなくて安心して使えます。丁度良い大きさで使いやすさがポイントです。「通常のスポンジより、綺麗な仕上がりになる」と評判です。

楽天市場 スポンジダウパー3本セット 

まとめ【練習が大事!!徐々にアイデアを広げよう】

ステンシルに必要な材料やコツ、活用方法などを紹介しました。

最初から転写範囲が大きいステンシルに挑戦するよりも、面積の小さいカードなどからチャレンジして徐々にアレンジの幅を広げていきましょう。色を塗る作業、自作のステンシルシートを作るには慣れが必要です。

もし、作業が苦手だなと感じる方には「ステンシル風スタンプ」も販売しているので活用してみてはいかがでしょうか。