私のボールペン日記 ~ 水性ボールペン編

油性ボールペンを愛用してる人が、非常に多いんですよね。
よくよく考えてもらったらいいんですけど、学生の時、油性ボールペン使ってなかったように記憶しています。
その当時は【サラサ】とか【シグノ】とか…、買った人いると思うんですけど、実は全部これ水性なんです。

改めて水性ボールペンについて考えてみたいと思います。

水性ボールペン SARASA

水性ボールペンの革命

日本はこの『水性インク』でも、ものすごいメーカーがいっぱいあります。
何がすごいのか。実は、『ゲルインク』という、ジェル状のボールペンのインクを開発したんです。今は、このゲルインクが、水性インクの主流になっています。
大きく『水性インク』と表現していますが、『水性染料インク』と『水性顔料インク』というものが存在します。

『染料』と『顔料』って何? ってなるんですけど、簡単に一言で表すと
 『染料』っていうのは「水」
 『顔料』っていうのは「粉」
と表現できます。 

では、どのように違うかと言うと、
『染料』は「水」なので染み込みやすく、にじみやすいです。また乾きにくいです。
『顔料』で「粉」みたいなもので定着がよく、ものすごく早く乾いて、にじみにくいインクです。


『ゲルインク』は『顔料』のインクになります。
日本のメーカーの中で開発をされて、今『ゲルインク』と言われてるものがすごく主流になっています。

『油性』と『水性』の違いを説明しますと、字のまんまですが、
『油性』はそのまま「油」です。『水性』は「水」です。
となると、どっちがサラサラしてるかって考えると、水の方がサラサラしてます。
専門用語で言うと粘度が低いって、言ってるんですけど、油性も粘度が低くなってきてるけども、やはり水性には勝てない。
さらさら書けるという実感を持てるのは、実はやっぱり水性ボールペンのカテゴリーになってきます。力もいらないですから、質も高くなっても書きやすいっていうことで、女性を中心にやっぱり『水性のゲルインク』の人気が出ています。

水性ゲルインクボールペン ボールサイン

水性顔料のインク開発

これだったら『水性の染料』と、粉っぽい『水性の顔料』だったら、『水性の染料』の方がよりサラサラして書きやすいんじゃないの!?って、皆さん思われたと思います。
その通りなのが、万年筆です。
今人気の万年筆のインクは、一般的に『水性染料』です。
一部、『水性顔料』があるので100%ではないんですけど、全体の約95%以上は『水性染料』です。

『水性染料』の方は、書きやすいですが、乾きが遅いというデメリットもあります。
そこで、開発されたのが、『水性顔料』のゲルインクボールペンです。この『水性顔料』の圧倒的シェアを取ってるのが、日本のメーカーです。
なぜなら、この『水性染料』から『水性顔料』に、初めて変わったといわれているのが、日本のメーカーで、最も開発が早かったんです。この『水性顔料インク』を一番最初に開発した日本のメーカーが、【サクラクレパス】という会社です。
最初は、『水性顔料』ってボールサインっていうネーミングで最初に発売してるんですけども、そこから『水性顔料』っていう市場が広がって皆さん今の40代ぐらいまでの人は、学生の頃ゲルインクがちょうど流行り始めた世代っていう人たちが多いと思います。

オススメな水性顔料ボールペン

『油性』を使ってる人は、種類がひじょうに多いので、どれを選んでいいかわからないって人も多いのかもしれません。
今は200円前後の『水性顔料系』が盛り上がってますよっていう話なんですが、実は『水性顔料』の戦いは200円が一番熱いんです。是非皆さん、水性顔料を買うなら、200円がオススメだよっていうお話です。

200円の『水性顔料』を一回書いてみると書き味が「もう1ランク上のもの」と感じるほどのインクです。
また、その重量感とかバランス・本体の重さなどから今すごく人気が出てますんで、この辺りをチェックすると『水性顔料』を選びやすいと思います。
500円とか1000円とかを選んでもらうとまた違った良いものが手に入ります。

『水性顔料』の面白さって何だと思いますか。
ボールペンで言うと、普通「黒色」ってイメージがあるんですけど『水性顔料』は、【36色】とかものすごく色が豊富っていうことで楽しめるってところです。
例えば、「ブルーブラック」とか「グリーンブラック」とか、いろんな色が楽しめるっていうのが、水性顔料の面白さで大人も色分けしたい人がいると思います。
大人だけじゃなくて、他の色を使いたいっていう需要は大きくて、ノートに色分けしたいって言う学生さんがいらっしゃいます。その時に『水性顔料』、目の色を引く、オススメな水性があります。

サクラクレパスさんが、ゲルインキを初めて開発した元祖の会社で、その会社が満を持して出したのが、【ボールサインシリーズ】から【ボールサイン ID】 という商品です。

ボールサイン ID

これは何かって言うと6色展開なのですけど、全部ブラックでボルドーブラックみたいな形で、しかも色も渋い色で黒に見えるけど、実は黒色じゃないっていうところ!このような感覚を水性ゲルボールペンで採用した新しい流れになってオススメです。

この選択肢が多いってことも楽しさの一つになってますが、『水性顔料(ゲル)インク』のコーナーで、本当に自分が好きな色の商品を探してみるって言うのもいいのではないかと思います。

書き味の良さは、

水性顔料で結構面白いのは、ちょっと多機能なことでも話題になりましたが、水性顔料のリフィール(替え芯)を自分の好きなように、セッティングするっていうシリーズがいっぱいあります。
それぞれ各社が、出しているもので自分の好きな色をセッティングするっていうの楽しみも出てきてるのでそういう楽しみ方もあるんですけど、書き味っていうところで見ると単色で見ると、油性も水性も書き味があったらいいのは単色の書き味の方が良いので、できれば単色でちゃんと選ぶっていうのも選択肢の中に入れていただくと、手書きっていうところでこだわるポイントが増えるのかなと思います。

意外な水性顔料ボールペンの活用法

『水性顔料』で結構知られてないのは、太さの違いが、結構使えるよ!って話なんです。

ペンのサイズ表記は一般的に『油性顔料』で、人気がたかいのは、[0.5mm]なんですが、『水性顔料』で一番人気があるのは、実は、[0.4mm]なんです。
水性と油性の違い、実は、ここがポイントなんです。
水性の[0.4mm]と油性の[0.4mm]を比較すると、引いた線は水性の方が太いんです。
実は、サイズ表記は「ペン先のボール直径」のことであり、「筆記した線の太さ」は、表記されてないんです。
同じサイズ表記なら、油性の方が細い線が書くことができます。
水性は逆に言うと、線が太いのでざっくりですけど、水性顔料の[0.4mm]が油性の[0.5mm]ぐらいと思ってればいいので水性の[0.4 mm ]っていうのが、一番ちょうどいいっていうことで一番人気があるのに頷けます。

実は、水性の[1.0mm]っというサイズを結構、各社さんが、出しています。
特にオススメなのは、昔からある三菱鉛筆さんから、発売されている水性顔料「シグノ太字」というのになります。

シグノ太字

これは「はがきの宛名書き」で便利なボールペン感覚で書けるペンがほしい人たちにとっては、めちゃくちゃ書きやすくて、年賀状、ちょっとした封筒の宛名サインペンを持ってなくても、この太字ペンを使うとかなりいい感じの太さになるので、ちょうどよかったりします。封筒に書くだけだと思うかもしれませんが、このペンは水性だから、裏写りしないという利点もあります。

油性のボールペンの特徴と水性顔料のマニュアルゲルインキという特徴はそれぞれあるって言うことを知って、筆記具の売り場に行くとちょっと見方が、変わるかもしれません。