私のボールペン日記 ~ 多機能ペン編

私が、一番おすすめしているのは、たくさんメモする時や手帳やアイデア出しをする時は、全部インクの種類は変えた方がいいと思います。それでインクの種類を使い分けするのがオススメな使い方です。
そんな時におすすめなのが、多機能ペンです。

4色ボールペンに、なぜ緑が残り続けているのか。

黒色一色っていうのを使っている人も多いと思いますが、現在多いのは「4色+シャープペンシル」で5種類ついてるものが人気です。文具業界の方は、『5アクション』と言います。
3つのアクションが入ってるボールペンもありますが、4色+1っというのが今一番人気があります。

三菱鉛筆株式会社 ジェットストリーム 多機能ペン 4&1 Metal Edition

ちなみに4色なんか使わないよっていう人、結構多いと思うんです。
でも、知られてないんですけど、4色ボールペンじゃないとダメなんだっていう人たちが世の中に数百万人いるんです。
日本だけが、4色ボールペンがずっと残り続けて売れ続けるって知ってますか。

4色ボールペンは、黒赤青緑が入ってます。
緑の色を仕事で使うことってほとんどないと思います。じゃあ、なぜ、緑がこんなに売れてるのかって話をします。

緑が必要な業種の人は?

実は、緑が必要な業種の人は日本にもたくさんいらっしゃいます。
どういう業種かって言うと、医療業界の看護師さん や お医者さんです。緑を使って色分けして、いろんな業務を行う習慣があります。その看護婦さんとかが、やっぱり一本でいろいろ使い分けたいということで、ずっと残り続けているんです。
だから、緑は不可欠なので、緑が入った4色っていうのを今でも採用されています。

緑いらないよっ!という方へ

一般の方は、緑いらないよっ!という方もいらっしゃるので、私がオススメしているのは黒赤青緑のところの緑に、替え芯用に、ここにもう1個を黒を入れましょうと推奨しています。
そうすると、黒のインクが切れた時も、黒が2本あるので、緑は予備と思えば、黒が切れた時に予備になるって使い方もできます。

なぜ、緑色なの?

なぜ、緑色なのでしょうか。昔の散髪屋さんにあの白と青と赤のグルグル回ってるの見たことありますか。
それって動脈静脈って言われていて、そういう昔ながらの色分け文化っていうのは今でも存在をしていて、医療業界では緑を使うという文化があって、どうしても緑が必要なようです。

おもしろ多機能ペン

多機能ボールペンも、いろんなメーカーがあります。
おもしろ多機能ペンをご紹介します。

黒のボールペンが2種類!?

黒のボールペンを2種類入れてるところがあります。なぜかと言うと、極細と普通の中字を同じ黒でも二つ入れていて、手帳で書くときは、極細で書きたい。書類に書くときは中字で書きたいっていう重要な機能を一本で解決してしまうっていう商品です。
面白いですよね。その他には、例えば、トンボさんの「リポーター」という商品が昔からあるんですけど、このノックボタンが、めちゃめちゃよくできていて、暗闇の中とかで、何色がでてくるかわかんない。または、感覚的に黒かなって、出してみたら青だったとかって、あると思います。この商品は、指の感覚の時に黒と青と赤と形が違うので、ブラインドタッチで、色の判別ができます。ノックする時に、これは赤の形とかで覚えていれば形だけで判別できるようになっています。

株式会社トンボ鉛筆 リポーター

イライラを解消!?

最近、出たばかりのボールペンでは、同じ多機能ボールペンでも注目されてるのが、ぺんてるさんっていうとこが出してる「カルネ」という商品です。皆さんの回りにも、いらっしゃると思うんですけど、会議中に「カチカチカチカチカチカチ」してる人。貧乏ゆすりして、イライラしてるって言うのはこっちもわかりますが、これは、うるさいなって思う人もいると思います。この音を静かにした商品が、「カルネ」という商品です。文具メーカーは、こういう一つの機能を重視してしっかり作っていくっていうのが、今増えてきました。

ぺんてる株式会社 Calme

これで安心!?

複合筆記具で、また機能がもう一つ面白い商品があります。ゼブラさんっていうところが出している商品です。これも普通の油性ボールペンでも出してるんですけど、これって良く出来てるなっていう商品が「ブレン」という商品になります。

ゼブラ株式会社 ブレン

そのままの名前でブレないんです。どういうことかというと、筆記振動をもう完全に固定することによってめちゃくちゃ書き味がますっていうことを実現していています。しかも、すごいところは、最初は、単色で出したんですけど、この振れない機能を多機能ボールペンでも実現してるんです。三色ボールペンなのに、完全に先をホールドするんで、ブレない書き味が実現してるのでインクの出だけにこだわるだけじゃなくて、どこの部分を強化するかっていう考え方で、ものづくりが進んでると感じています。

インクが出ないのはなぜ?

インクが出なくなったんですけどっていうお話が結構あります。
「使っているボールペンが不良品だった」ということも考えられます。
しかし大量に製造してる中で「このボールペンだけインクが出なくなる」って事はあんまり考えにくいんです。
インクが出なくなったのには、何か原因があると考えられます。でも「基本的にはそんな使い方をしてない!」っていう方の方が多いと思います。
ここでは「こういう風に使ってしまうとボールペンであっという間に使えなくなってしまいます」という事例を書き出してみたいと思います。

壁ドン!?

壁に例えば紙を置いて書く時ありますよね。テーブルがそこになかったり、下敷きとかがないときについつい壁に紙を押し付けて、壁に向かってボールペンを走らせるって言う事が稀にあると思います。
これをやってしまうと一撃でボールペン書けなくなります。

ボールペンは、ペンの先端部の中に存在している「ボール」にインクが連続して流れ落ちてくる構造になっています。この「ボール」が紙面と接触して回転するときに流れ落ちてきたインクを付着させることで文字が書けるようになっています。
この一連の仕組みの中で、ペンを横にして使用するとどうなるでしょうか? ボールにインクが正しく供給できずに「空気」が入ってしまうことになります。
この「空気の層」が「インクの流れ」を分離してしまうことで、筆記できない・書けない状態になってしまいます。特に天井に向かって書くということをやってしまうと、もう全く書けなくなるでしょうね。

「そんなことしてないよ」と思うかもしれないけど、意外にしてる人が多いです。
飲食店さんなど、メニューとかパッとメモる時によく注文用紙とかがクリップでパチンと壁に張り付いていますよね?そこにちょっと手書きで書きたいと思って書く時に、インクはまだ入ってるのにボールペンが書けなくなることがあります。
これは横向きに使用した影響で使えなくなった事例です。

ボールペンの保管状態!?

これは稀にですけれども、ボールペンのペン先を上向きでずっとスタンドに入れて立てて置くという状態も同じ現象が起きることがあります。ボールペンはできればペン先を下に向けてペン立てとか入れていただほうが長持ちしやすいです。

紙面の下にも注意!

あと結構知られてないんですけど、これは結構「あるある」だったりします。
「すごく固いところ」や「石・レンガ」など硬くて凸凹してるところの上で書いてしまうとボールペンの先端ボールが傷んでしまう事があります。
例えば「石」など表面がボコボコしてる面に紙をポンと置いて書くと、ボールペンの先端ボールが顕微鏡とかで見なければわからないレベルで傷ついて凸凹になってしまうことがあります。そうなるとインクがキレイに付着しなくなるんですね。書けたり書けなかったりする現象も起きてしまうので、ボールペンのインクがあるのに書けなくなったっていう感覚になります。

対策アイテム

このように、ボールペンのインクが出なくなる理由っていうのはあるって事を皆さん知ってほしいんですけどでも、やっぱりこれをしなければ仕事にならない人もいるんですね。飲食店様、工事現場とか…。
そういう時にはちゃんと【ガス式】というタイプのボールペンがあります。
ロックした時にガスで完全にインクを押し出してくれる機能が付いてるボールペンで、いろんなメーカーから出ています。
有名なところで【三菱パワータンク】があります。

三菱鉛筆株式会社 パワータンク

インクが残っているのに?

これも「あるある」なんですけど、油性ボールペンのインクが残っているように見えるのに書けなくなった!残っているように見えるが、本当にインクが無くなってるケースが多いのです。では残っているように見えたのは何なのか?
実はインクに含まれている「油」なのです。
インクは「透明の筒」の中に入っているので、インクの油が壁のところに残って見えているだけということもあります。
結構使ったなと思ったら、実は、インクが無くなっていたという、そういうケースも考えられます。

油性ボールペンの復活方法

ちなみに『油性のボールペンが書けなくなった時に復活させる』ことってできないのか?と思われた方が、いるかと思います。
申し訳ないのですが、基本的には復活はきびしいです。。。
ただ二つほど試してもらってもいいかもっていうやり方がありますので、ちょっとだけ、オススメいたします。

まずは、ボールのところにインクが付着しにくくなってて「書き味が全然良くない」とか「書けたり書けなかったりする」場合です。
これは一回ボールを思いっきりすごいスピードで走らせてみてください。
全てインクとボールの間の空気が抜けて復活するっていうケースが稀にあります。

もう一つは遠心力を利用してこの空気を抜いてしまうやり方です。
今の構造のボールペンにはあまり効果が薄いんですが、ボールペンを輪ゴムに貼り付けて、輪ゴムの両端を両手に持った状態でグルグルと限界まで捻じってから、両手をビューンと引っ張ると遠心力でくるくる回ります。この遠心力で空気が抜けて、ペン先の方にインプット押し出されることがあります。
実は油性ボールペンの最終組立工程で、この遠心力を利用して仕上げています。そのため、この方法も役に立つかもしれません。

フリクションが書けなくなった

消せるボールペンの【フリクション】を使ってる方も多いと思います。
「フリクションが書けなくなった」という声を多く聞いたことがあります。
フリクションっていうのはどういうものになってるのでしょうか?

株式会社パイロットコーポレーション フリクション

皆さん「インクが消せる」って思うじゃないでしょうか。
実は消えてはいないのです。「目の錯覚」って意味じゃなくて、摩擦熱で60度以上に上げるとインクが「透明に変色」してるんです。なので、インクは残ってるんだけれども熱によって透明になっているのです。
逆に言うと冷凍庫に入れるなどして冷やすと、消えた文字が復活するんです。
フリクションで書いた手帳を、暑い夏の車中に置きっぱなしにした場合、車中は70度程に上がることがあります。
60度でインク色が透明になるので、フリクションで書いた手帳の内容が消えてしまった!という現象が起きてしまいます。
ただそこで諦めずに、冷凍庫に3時間入れて冷却するとインク色が復活して内容が判読できるようになることも多いのであきらめるないで!と思います。
【フリクション】のボールペン自体も一緒なので、フリクションのボールペンをものすごく暑いサウナ状態の車の中に置いておくと、インク色が全て透明に変色して、書けなくなってしまいます。
これも冷凍庫で冷却すると、ある程度復活しますが、冷凍するとインクが凍るということも恐れもあります。
そのため、一旦は冷凍庫に入れてしばらく置いて回復状況を確認していただき、改善が見込めない場合は諦めていただくことになるかと思います。
フリクションは結構トラブルが多いですけども、特に気をつけて欲しいことがあります。
フリクションで書いた書面を他人に送ることは避けてください!
送った時は読めても、先方に届いた時点でほとんど字が読めないってことは結構あるので、郵送物にも使う時は、ご注意を。